2010年08月15日

ウルトラセブン:第1話”姿なき挑戦者”・特撮(写真をクリック拡大)

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ダン・透視.jpgふんだんに使われた合成画像。何もない空中から攻撃を受けるフルハシ、ソガ隊員。謎の青年が空を透視すると、円盤が見え、光線はここから発射されていた。傷を負った隊員を岩陰に避難させ、隙をみてポインター号に乗り込み攻撃を弾き返すバリヤーで車全体を覆った。
ポインター・バリアー.jpgこの2カットは実写にアニメイションを被せる合成で、不思議な現象を視覚化する手段として使われた。特にポインター号は動き始めるので、これに合わせたアニメイションのバリアーは手間がかかり、屋根に弾かれる光線もあるから複雑な光学処理が必要になる。円谷プロには”ウルトラQ”・”ウルトラマン”を経験して、英二氏を”師匠と仰ぐ”優秀な光学処理スタッフが育ち、この様に手間のいるカットを若さと情熱でクリアーしていった。さらに、ウルトラ警備隊員は今なら珍しくもないテレビ電話を腕時計のように手首に装着。本部との連絡に使っていたが、ここに映る画像も”切り合わせ合成”と呼ばれる、複数の画像から単純な線で区切り(山の稜線とか柱など)必要な部分を合成して1ツの画像にするものだ。
テレビ電話・アンヌ.jpg京浜爆破1.jpgミニチュアワークも贅沢に使われていた。この作品ではカプセル怪獣・ウインダムが出現すると、怪獣の巨大さを表現するため、山や崖を小さくしたセットが作られる。アルバイトの美大生が特撮監督の指導で小さな木を植えたり、岩肌に色を付けたり、細かい作業を何日もして、セットを完成させる。圧巻だったのは”京浜工業地帯の爆破”シーンだ!このミニチュアセットでは煙突、工場、石油タンクと工業地帯らしさを出すために沢山の作り物をセット一杯に飾り付ける。そこに円盤からの攻撃が始まると、次々に爆発、炎上。数分で、セットが全て燃えカスに変わる。勿論、カメラは一台ではなく、数台使われるがこのセットに一体いくらかかったのだろう?こうして、1・2分の或いは数十秒のカットに十万単位の金が消えて行く!特撮とはそう言うものなのだ。
ホーク1・横.jpgバンクシーン(ライブラリー)は先行して撮影されていた。第1話では、ウルトラホーク1号とポンター号の出番だけで、ホーク2号・3号。潜水艦、ハイドレンジャー。地中を進むマグマライザーは画面に現れなかったが、ウルトラセブンではメカにも力を入れていた。特に男の子は車や飛行機が大好きだ。当時ヒットしていたTVアニメ”サンダーバード”の人気も、こうしたメカに負う所が大きい。
ホーク1・発射.jpg当時は流行っていたプラモデルでも、人気があるのは戦艦や飛行機、車の類だった。私が円谷と契約したのは、本編のクランクイン前だったが、時々、”美セン”に顔を出しては、特撮なるものを見物させてもらった。そんな折、スタッフが”サンダーバード”と言っているのを数回聞いた記憶がある。きっとホーク1号発進のバンクシーンもサンダーバードの影響を受けていたのだろう、出撃するまでに数分の長さがある。
まずはホーク1号が地下格納庫から水平に移動し、発射台に向かって垂直にセリ上がってくる。発射台では、エンジンに点火。ゆっくりと大空へ舞い上がって行った。ここから先が面白い!ホーク1・アルファとベータ・ガンマ.jpg空中で3機に分れる。まずは、土台になっている細長いアルファ号から、上に乗っているベータ、ガンマー号が連結したまま飛行。空中でベータ・ガンマの2機に分離。合計3機で、見えない円盤との空中戦になる。このエピソードでは、3機がそれぞれ違った役目を担い、1機は円盤に特殊な染料を噴きかけ、姿の見えたところで円盤に総攻撃を仕掛け、任務が終了すれば、再び連結してホーク1号に戻る。この複雑な飛行を、大空を描いたバック(ホリゾント)の前で操演が操る。当然、ミニチュアの飛行機はピアノ線で吊るす。照明を当てると線が光るから、それを消す為に”ドロ絵の具”を親指と人差し指でピアノ線に擦り付け、反射を消す。これも立派な特撮だ!手間を惜しめば、仕上がりが安っぽくなる。この様に人手と暇とお金を掛けて、特撮番組は仕上がって行く。
放映(視聴率)の結果がよければ万々歳だが(この作品は予想通り30%を超える視聴率だった。)、悪ければ容赦なく番組は途中で打ち切られる。それは、それは厳しい世界でしたよ(苦笑)。
   (映像の著作権は円谷プロに所属します。)

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2010年08月08日

ウルトラセブン:第1話”姿なき挑戦者”(写真をクリック拡大)

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スセブンー1.jpg待望のウルトラセブンが始まった。時は昭和42年10月1日。円谷プロは特撮で世界をアッと言わせた円谷英二監督が立ち上げたTV番組制作会社だ。テレビシリーズ第1弾・”ウルトラQ”は全編35ミリフィルムで撮影され、特撮を随所にちりばめて驚異的な視聴率を上げて終了。続く”ウルトラマン”もヒーローが巨大化、巨大怪獣と戦う姿が子供の心を捉え伝説的なヒット作となったが、ウルトラシリーズ三作目は他社制作による”キャプテンウルトラ”になった。この作品は視聴者を満足させることが出来ず、本家円谷プロの作品待望論の中で、”ウルトラセブン”の放映が始まった。最も注目度の高い第一作目は、連続高視聴率を上げて、押しも押されもしない円谷プロのエース・金城哲夫脚本に監督はTBS映画部で”煙の王様”を演出した英二氏の御曹司、円谷一氏があたった。
ダン・・登場jpg.jpg実際の撮影順は野長瀬・満田・両監督による4作品とバンクシーン(現場はライブラリーと呼んでいた)が先行していた。"姿なき挑戦者"脚本の金城氏、流石にツボは外さない。今後展開される宇宙からの侵略者達のトップバッターにクール星人を設定。この宇宙人が標本として地球人を捕獲するため、白熱光線を放って人を消し、宇宙船に運びこんでいた。地球防衛軍では、この事件を宇宙人の仕業ではないかと疑い、真相を突き止めるため”ウルトラ警備隊”のキリヤマ隊長に指令を出し、早速、”フルハシ、ソガ両隊員”はポインター号でパトロールに出発した。防衛軍基地周辺の山岳地帯を走るポインター号の前に現れる若者、諸星ダンは不思議な透視力で円盤を発見。光線攻撃を避けるとフルハシ、ソガを助けて基地に戻って来た。
いざとなればウルトラセブンと共に異星人と戦うカプセル怪獣なるものを登場させた。怪獣が増えれば特撮も増える。更に空・陸・地中・水中を動き回るメカが加わった。こうなると、内容が盛り沢山になり過ぎて、ドラマ展開が散漫になりがちだが、今回はメカをポインター号とスカイホーク1号に絞って紹介したのは成功だった。
作戦室1.jpg宇宙からの侵略者を迎え撃つ地球防衛軍には”ウルトラ警備隊”なる精鋭部隊があり、隊長はベテラン俳優・中山昭二。隊員は”ウルトラマン”のレギュラーから石井伊吉、ウルトラマンを演じた古谷敏、新たに阿知波信介。主役は新人の森次浩司、ヒロインには同じく新人の菱見百合子(ひし美ゆり子)。準レギュラー陣は、藤田進、平田昭彦、佐原健二等、東宝系の俳優さんが名を連ねていた。この俳優達をドラマの進行に合わせながら紹介して行くのだから容易じゃない。このあたりの配分も金城・円谷コンビは過不足なく描いて見せた。勿論、円谷プロお得意の特撮場面もミニチュアワーク・光学合成が”ふんだん過ぎる程”盛り込まれ、第1話に賭ける意気込みは充分だった。
ポインター・岩爆破.jpgウインダム・バスト.jpgクール星人からの攻撃をポインター号にバリアーを張って防ぐことは出来たが、見えない円盤から攻撃をしかけるクール星人によって京浜工業地帯は火の海と化した。ダンの発案で特殊な染料を見えない円盤に噴射することになり、ウルトラホーク1号が発進。空中でアルファ・ベータ・ガンマの3機に分散。染料作戦は成功するが、円盤からの攻撃でホーク1号は被害を受け、山中に不時着。ダンだけが失神から醒め、ホーク1号の外に出ると、円盤から発進した小さな飛行物体が編隊を組んで攻撃をして来た。すかさず、ダンはカプセル怪獣・ウインダムを出現させた。飛行物体からの光線攻撃でウインダムが窮地に陥ると、怪獣をカプセル内に回収。ダンが飛び上がり、空中でウルトラアイを装着すると、我等がヒーロー・ウルトラセブンの登場となった。
セブン・バストショット.jpgクール星人.jpgウルトラセブンは飛行物体を追って、クール星人の円盤に潜入。クール星人を見付け出すと必殺の”アイスラッガー”で倒し、捕虜になっていた地球人を救出。ウルトラ警備隊員が驚いて見上げる中で巨大化すると、円盤を押しながら大空の彼方へ飛び去った。暗黒宇宙の中、ウルトラセブンのビームランプから発射されれたエメリュム光線が円盤を爆破すると方向転換、地球へ向かって飛び続けた。
クール星人の計画は失敗に終り、明るい雰囲気の作戦室。そこへ地球防衛軍長官に連れられて、ウルトラ警備隊の制服を着た”諸星ダン”が入って来た。M78星雲、”光の国”からやって来た青年は今回の活躍で正式にウルトラ警備隊の一員となったのだ。
(映像の著作権は円谷プロに所属します。)

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2010年07月11日

トリプルファイター:さよならトリプルファイター(写真をクリック拡大)

本部・全員.jpgブラッド.jpgこのエピソードが26話目・最終回となった。不思議な電波に乗って地球にやって来た怪人、ブラッドパワーは、体に10万ボルトの電気を帯び、強力な爆弾をバズーカ砲で発射。工業地帯を爆破した。デビラの活動地点を探り出したブルコン。この情報を得て、早瀬3兄弟は出動。到着してみると、デーモンカーは破壊され、デビラも無残な姿をさらけ出していた。一体、誰がデビラ共を倒したのだろうか?戦う・ケリー.jpg突然、草むらから現れた4輪駆動車が3兄弟の横を走り去った。ケリー!だ。どこから現われて、どこに行くのか?秘かに想いを寄せるユリが後を追った。人影の無いビルに入って行くケリー。ユリはケリーを見付け、”協力してデーモンを倒そう”と説得するが、デーモンに殺された妹の敵は自分のやり方で討つと、ビルを抜け出し、怪人・ブラッドパワーの本拠に向って走り去った。その後を追うデーモンカー。ケリーが怪人の隠れ家に近付くと、デビラが現われ激しい”立ち回り”となった。そこに姿を現すブラッドパワー。ケリーは、怪人に襲い掛かるが10万ボルトの電流に弾き飛ばされた。デビラの行動を追っていた哲夫と勇二は、ケリーの危機を知り、ファイターに変身。ブラッドパワーに立ち向かうが、怪人の強力な電流に二人は哲夫・勇二に戻って気を失った。デビル星、最強の怪人に立ち向かえるのはトリプルファイターしかいないのだ!失神していたケリーは我に戻り、愛車に飛び乗ると怪人に猛然と体当たり。ひるんだ隙に銃を取り出し攻撃するが、怪人の光線攻撃に重傷を負った。ここぞと、傷付いたケリーへの攻撃を続けるデビラ達。ケリーはやっとの思いで、物陰に身を隠し難を逃れた。
ケリー・ユリ.jpg哲夫、勇二を追って、駈け付けたユリがケリーを捜していると、物陰から、転がるように現れたが、傷は重く、”妹の敵を討てなかった悔しさと、地球に平和を取り戻せなかった無念さ”の中でユリに抱かれて息を引き取った。ケリーを見つめる3兄弟。その時、姿を現した怪人が攻撃を仕掛けて来た。地球侵略を狙ってデビル星を出発した軍団は着陸地点に向かって飛行を続けていたのだ。それを阻止するには、この怪人を倒すしかない!強力な光線攻撃を受けて弱るユリ。哲夫・勇二はファイターに変身。ユリを助け起すと、力を合わせて、トリプルファイターが登場。ブラッドパワーの光線攻撃に耐え、激しい戦いの後、怪人を爆破。地球侵略を狙ってデビル星を発信した宇宙船団は方向を変え、銀河の彼方へ飛び去った。
SAT・カー・バギー・サイクル.jpgトリプル・アップ.jpgケリーの墓前で、地球を守り抜くことを約束をする早瀬兄弟。もう会う事の無いケリーを想い、形見のブレスレットを握りしめるユリ。SAT基地には本部から、”デビル軍団が地球侵略を諦めた”と確認情報が入ってきた。長い戦いを終え、”あつし”を連れて遊園地で遊ぶ早瀬兄弟。本部に呼び戻された哲夫の元に、惑星オーラから救援を求める緊急連絡が入った。”あつし”に又会える日を約束して、宇宙ロケットでオーラ救援に向う哲夫・勇二・ユリ。宇宙の平和を守るための戦いは、まだまだ続くのだ。
行け!正義の戦士・トリプルファイター・完

「ファイヤーマン」東京MXで再放映:6月27日(日)より毎週日曜日6:30pm・私は第5話から合計6話監督しました。是非ご覧ください!

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ポスター.jpg安藤達己的想い出:円谷プロにとっても、私にとっても始めて尽くしの”トリプルファイター”がスタートした。帯番組では”チビラくん”を経験していたが、これは”おはよう子供ショウ”の1コーナーで”着ぐるみ”劇だったから、単独枠の”トリプルファイター”とは大分違う。
それにも増して、今回は変身したヒーローが巨大化しない。円谷プロ、お得意の特撮も殆んど無い。この作品が実現したのは某制作会社の”等身大・変身ヒーロー”作品の成功があった。当然のように予算が極端に少ない。1回の放映時間は7分たらず。月曜から金曜の5回で1話が完結する。正に、”紙芝居”形式の作品だった。しかも、企画段階からスポンサー(オモチャメーカー)が参加していたから、商品になりそうなアイデアが、次々に盛り込まれていった。
レギュラーのSAT隊員が3人。それぞれがファイターに変身する。更に3人のファイターが合体して、真の(?)ヒーロー・トリプルファイターが出現して、ドラマに決着を付ける。賑やか過ぎるほど賑やかな変身ヒーロー達だが、これに車が加わった。SATカー・SATバギー・SATサイクルだ。当然、敵役のデーモン側もデビラカー(スバル360)10台(当時、すでにポンコツに近かったせいで、故障車が続出。1度に5台しか使えなかったがーー)で応戦する筋書になった。
SAT隊員は制服を着て、毎回、変わる怪人とデビラと戦い、窮地に陥れば、グリーン・レッド・オレンジファイターに変身。戦いは続く、そして最後はトリプルファイターの出番になるのだが、これだけの”アクション”を正味7分足らずの5回に”ちりばめて”作り上げるのだから、現場の忙しさは想像を絶する(笑)。特にカーアクションは大変だった。デビラカーは故障が多いから、撮影現場まで輸送車で運ぶ。スタントマンを雇う予算が無いから、デビラ役の俳優さんに運転して貰う。
1話・5本の予算が250万円だから、低予算で仕上げるための制約だらけだ。まず、フィルムは放映時間の2,5倍までしか使えない。これは厳しい(笑)!アクション・カーアクションはスピード感が大切だから、どうしてもカット数が増える。増えればカットの前後を切り込むからフィルムを食う。NGも出やすい。それだけじゃない、撮影日数が2本で10日と短い。撮影日数が延びれば予算が掛かる。これはテレビ界の常識だ。
こうした不可能に近い条件をクリアーしながら撮影は続けられた。中盤からはアクションだけでは無く、人間ドラマも組み入れた。あの当時、夢中で撮った作品だったが、後に何を残せたのだろうか?その答えは、このドラマを見てくれた皆さんに出して貰うしかない。ーー

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2010年06月13日

トリプルファイター:地獄の唄が聞こえる(写真をクリック拡大)

サウンドキラー.jpgこのエピソードは最終回と一緒に撮影に入った。最終回がドラマ路線にならざるを得なかったので、”地獄の唄が聞こえる”は、企画段階から引かれた路線を忠実になぞる作品となっていた。ゲストらしい俳優はなく(空港で出演した声優さんが一人いたが)、レギュラーの早瀬三兄弟とあつし対デーモン怪人・サウンドキラーの対決に絞ってドラマが展開される。空中を飛び交う電波を吸収してエネルギーに変え、これを発射して破壊活動を繰り返すサウンドキラー。電波障害で混乱する空港。怪人が発射する”超音波エレキ音”で爆破される旅客機。破壊されるビル。怪人を追い詰めた警官もエレキ音で頭を狂わされ犠牲になって行った。
ユウジアク.jpgユリ・クサリ.jpg電波をサウンドキラーに吸収され、通信手段を奪われた早瀬兄弟は怪人を探して出動。橋げたに爆薬を仕掛けるデビラを発見。激しい”立ち回り”が始まった。その頃ユリは、”あつし”の案内でデビラが動き回る怪人の本拠地に侵入。しかしデビラに発見され”立ち回り”となった。”あつし”は隙を見て、友人から貰った伝書バトに救援を求めるメッセイジを託したが、二人はデビラに捕まり機械室に閉じ込められてしまった。そこに現れるサウンドキラー。ユリはオレンジファイターに変身して戦うが、怪人の発する”エレキ音”で変身を解かれるとユリに戻され、クサリに繋がれてしまった。なをもエレキ音でユリの頭を狂わせようとする怪人。しかし電波エネルギーも少なくなり、エネルギー補充のため怪人は部屋を出て行った。”あつし”の友人から伝書鳩にたくされたSOSを知った哲夫と勇二は怪人の本拠地を発見、デビラと激しく戦ってユリと”あつし”を助け出し機械室の外に出ると、サウンドキラーが電波を補充している最中だった。
レッド・グリーン.jpg哲夫はユリをSAT本部に帰し、各方面に電波の使用禁止を要請させた。SATバギーに乗って、怪人とデビラを電波の届かないトンネルに誘き出そうとする哲夫と勇二。トンネルに近付くと、バギーを止めデビラと激しいアクションの末にグリーン・レッドファイターに変身。怪人をトンネルに誘い込んだが、強力な”超音波エレキ音”でトンネルは崩れ落ちた。かすかに聞えたSOSを頼りに、トンネルに辿り着いたユリは凄まじい現場を見て絶望するが哲夫と勇二は難を逃れて無事だった。すぐにブルコンと連絡、怪人の動きを聞き出すと、怪人はデビラと共に貨物操作場に集結。次の破壊活動に向けた準備を始めていた。SATカーとSATバギーで操作場に向かう早瀬三兄弟。
ユリ・アクション.jpg電波を探して、貨車の屋根に立つ怪人、しかしSATの要請で電波の使用が止まった空中からエネルギーの補充は出来ない。貨車の中に身を隠し怪人に近付く早瀬兄弟。貨車から飛び降りると、デビラと戦いながらサウンドキラーに迫るが、怪人もエネルギーを絞り出し、勇二を!哲夫を!攻撃する。すかさずファイターに変身して戦う二人。ユリもグリーンファイターに変身して怪人を攻撃。
トリ・サウンド.jpg隙を見て貨車の陰に集結した3ファイターはトリプルファイターに変身。貨車から貨車へ怪人とトリプルファイターの戦いは続く。攻撃を逃れようと貨車の間に逃げ込むサウンドキラー。貨車の屋根から狙いを定めるトリプルファイター。空中高く飛び上がると見事に前方転回。トリプルクキックが決まって怪人は爆破され、デーモンの地球侵略はSAT隊の活躍で、又も失敗に終った。

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安藤達己的想い出:羽田・管制.jpgこのエピソードのクライマックスシーンは品川にあった国鉄貨物ヤードで撮影された。羽田空港のシーンを良く見ると管制塔といい、駐機している飛行機といい、当時を偲ばせるものがある。今は滑走路が4本もある大空港でコンコースも広いが、撮影時は地方空港並みの規模だった。正面に向かって確か左手に小さなお稲荷さんがあり、事情通(?)の話だと、このお稲荷さんを移動させようとすると、必ず事故が起こり、結局、昔からの場所に祭ってあるんだとかーー今はどうなっているんだろう?
貨物ヤード.jpg国鉄貨物ヤードは広々としていて、貨車は沢山あったし、人は居ないし、アクションには都合の良い場所だった。当然のようにSAT隊員とデビラ・怪人の戦いは貨車の中、貨車の間、レール上で繰り広げられたが、絵面が良いのは貨車の屋根上だからトリプルファイターと怪人の決着は屋根上になった。これが上って見ると結構高い。双方、お面を被っているから危険な撮影になった。幸い事故も無く撮り終えたのはラッキーだった。今回、車もSATカー・SATバギー・デーモンカーとレギュラー車(?)のみの出番。この写真に写っている4本の煙突。私の記憶では東京電力の火力発電所だったような気がするがーーどなたか知っていたら教えてください!コロンボさんなら知ってるかなぁ?

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2010年05月15日

トリプルファイター:行け!オレンジ・ファイター心の眼を開いて(写真をクリック拡大) 

ミラ・3ニン.jpg今回の怪人、ミラージュは、太陽エネルギーを利用して、空中に映像を写し出す能力を持っていた。SATバギーで巡回に出ていたユリは、正面から向って来るポンコツ車をあやふく避けたが、ポンコツ車は横転。モリオ・ユリ.jpg荷台に積んであった”ヌイグルミ”や”おもちゃ”が散乱してしまった。駆け寄るユリに森夫は”正面から来た車をかわそうとしただけだ。”と言うとおもちゃを拾い荷台に積み始めた。ユリはこの事故を本部に連絡。これを聞いた哲夫と勇二は最近、多発している交通事故との関連を疑い事故現場へ向った。ユリがSATバギーを発車させようとすると、バックミラーに森夫がしゃがみ込む姿が映っている。”エンジンが掛からないから、ちょっと先まで牽引してくれ”と言うのだ。そのズーズーしさに呆れるが、仕方なくSATバギーでポンコツを牽引するユリ。するとバギーの正面から、同じバギーが迫ってきた。急停車するSATバギー。そこに現れるデビラカー。ユリはバギーを発車させ、戦いを避けた。
ユウジ・テツ・デビラ.jpgユリを探す哲夫と勇二もミラージュの魔術に翻ろうされていた。何人も現れるミラージュの幻影に向って銃を発射する哲夫と勇二。高笑いするミラージュはデビラに攻撃を命じた。一方ユリは、森夫がポンコツ車のタイヤが外れそうだと言うのでバギーを止めると、突然、暗くなり、ミラージュとデビラが出現。身構えるユリをあざ笑う様に姿を隠し、代わって森夫が草むらから現れた。ユリは森夫がデーモン怪人ではないかと疑い、ポンコツ車の牽引を断ると、森夫が”変てこなマジナイ”をして車を蹴飛ばした。すると、ア~ラ不思議!エンジンが掛かり、ポンコツ車は走り去った。すれ違いザマに現れるデーモンカー。デビラとユリの”立ち回り”となるが、崖上のデビラがユリ目掛けて岩を落とし始めた。ユリを助け様と駈け付ける森夫。二人は落ちて来る岩を避ける内に洞窟に入り込んでしまった。
出口を岩で塞がれたユリは無線で勇二に連絡。助けを待つ間、森夫が大切そうに持っていた人形と、その人形が大好きな盲目の少女との話しに耳を傾け、ユリは心の眼で、本物を見抜く少女の純粋さを知った。
ミラ・バクハ.jpg勇二は洞窟を塞いでいた岩を爆破して二人を救出。哲夫も太陽光を遮る煙幕弾を持って駆けつけた。煙幕で太陽光を失い、最初は、とまどったミラージュも煙が消え陽がさしてくると、魔力を取り戻し、レッドファイターとグリーンファイターを激しく攻撃し始めた。自分を救うため傷付いた森夫を介抱していたユリはレッドファイターからのSOSを感知するや、オレンジファイターに変身。心の眼を開いて”本物のミラージュ”を攻撃、グリーンとレッドファイターの危機を救って、トリプルファイターに変身。ミラージュの幻影作戦を見抜いたトリプルファイターには、ミラージュのマジックも効果なく、頭上から仕掛けられたトリプルキックで爆破され、デビルの悪巧みは、又も失敗に終った。

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安藤達己的想い出:このエピソード、脚本を書いたのが今回のスクリプター中川節子だった。女性らしい視点から、精薄児と交流する森夫の優しさと盲目の少女が持つ素直な心がユリの心を開き、デーモン怪人・ミラージュの魔術を打ち破ると言う作品で、テーマは,とかく偏見の目で見られがちな精薄児の純粋な気持ちがトリプルファイターに力を与え、地球を救うと言う異色作だった。
オ・ラスト.jpgいかついが、本当は心優しい森夫役には”銀座プロ”時代から付き合いのあった松本敏男氏(ウルトラセブン・あなたはだぁれ?の警官役)に演じてもらい。これは大成功だった。特に、この作品のハイライトになる洞窟で、人形を介してユリに”心の眼”を開かせるシーンでは森夫のボクトツさに説得力があった。
主なロケ地は、東急田園都市線に近い未完成の道路と三浦半島・剣崎がほとんどで、剣崎付近は、あまり人が居なかったし、海岸線が岩場、岩畳、崖と変化に富み撮影には有り難い場所だった。
つい10年ほど前、ここの近くを通ったので撮影現場を見てきたが、釣り客の多いことーーそれこそ1メーター間隔で竿を出している光景に唖然としてしまった。それにしても昨今の”釣りブーム”は凄い!もうこの地でロケなんて言うのは無理な時代になってしまったのだろうか?

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2010年04月17日

トリプルファイター:津波大作戦5秒前!(写真をクリック拡大)

ユウジ・マヤマ・メガネ.jpgのんびりと平和な始まりだった。哲夫とユリは本部で新しいバイク・SATサイクル2号について話し合い、勇二は短い休暇を公園で楽しんでいた。そこで出会った女、マヤ(渡辺美知子)は黒ずくめの男に見張られ、勇二に”ブイ、イコールジー、?”。不思議な数式を呟いて、去って行った。本部に戻るとブルゴンがデビルからのメッセイジを再生中:”SATを解散せよ!更に、地球に天変地異が起こる”と言うものだった。早速、パトロールに出かける哲夫・ユリ。残った勇二は、女が飛行機事故の後、行方不明になった数学者、マヤマ博士の娘、マキであることを思い出し、デビルの言う天変地異とマキとの間に関係があるのではないかと行方を捜し、やっとマキを見つけたところで、黒ずくめの男に拳銃を突き付けられた。
ユウジギトウ.jpg勇二は拳銃を振り払い、男達と激しい”立ち回り”になったが、相手の数に圧倒されて、苦戦する勇二。丁度、そこを通り掛った若者の集団のお陰で敵は逃げ去った。更にマヤを探す勇二。またまた、現れたデビラと黒ずくめの男達。逃げる勇二を助けるマヤ。どうしても素性を明かさないマヤだったが、本部では哲夫がマヤの口走った数式の意味を突き止めていた。何と!津波の強さを表す数式だった。天変地異とは津波のことなのか!
ビーグル・デビラ.jpg今回の怪人ビーグルは、デビル星きっての科学者で、行方不明のマヤマ博士を人質に取り、娘、マキに津波発生装置の完成を手伝わせていたのだ。人里離れた西洋館では、すでに装置が完成していた。これを海辺に持ち出し、スイッチを入れる怪人ビーグル、だが、海に変化は起きない。怒った怪人はデビラにマヤを連れて来るように命じた。西洋館から連れ出されるマヤ。マヤを探していた勇二がこれを見付け、デビラと戦いながらマヤからビーグルの居場所を聞きだし、哲夫に知らせた。デビラを蹴散らし、私服から制服に着替えて哲夫を待つ勇二。哲夫が運転するSATサイクル2号に飛び乗った勇二とマヤの後を追う。海辺に近付いた所でマヤを乗せたデーモンカーを発見。二人はマヤを助けるため、デビラと黒ずくめの男を相手に戦うが、大津波発生の瞬間は刻々と近付いていた。
グリーン・オレンジ.jpgツナミ.jpg勇二からの連絡で海辺に向うSATバギーのユリ。男達との戦いを勇二にまかせて、ビーグルのいる海辺にSATサイクル2号で向う哲夫。海に通じる道では、オレンジファイターとデビラが戦闘の真っ最中だった。哲夫もグリーンファイターに変身。2人でデビラを倒して、海辺に急ぐが、すでに地震発生装置が作動し大津波の第一波が襲ってきた。漁村を、造船所を洗い流す津波。哲夫とユリが怪人ビーグルを見つけた時、第二派の津波が起こる寸前だった。変身してスイッチを入れさせまい、と戦うオレンジとグリーンファイター。怪人はここでも、新兵器ビーグルスマートを取り出し二人を狙った。勇二に応援を呼び掛けるグリーンファイター。
トリ・ビーグル.jpgキカイハカイ.jpg黒ずくめの男達を追い払い、マキを介抱していた勇二はグリーンファイターからのテレパシーを受信。マキに、ここで待つように告げると、海辺に向って走り、変身。SATバギーの近くで見上げた丘には、ビーグルスマートを構えた怪人が居た。空中を飛び、武器を蹴り上げるレッドファイター。三人が合体すると最強のトリプルファイターに変身した。激しく戦う二人、しかしビーグルが、かなう相手ではなかった。崖下に落とされ、爆発される怪人。残された津波発生装置は、発明者マヤが引き金を引いた勇二の拳銃によって破壊された。

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安藤達己的思い出:このエピソード、私服の勇二が公園で休み時間を過ごしているところから始まる。ロケ地は日比谷公園で、ハトが一番多い頃だった。最近、行ってみたが今は、そんなに居ない。ただペリカンの噴水は、花壇の中にあり。40年前のままで懐かしかった。エピ・ユウイジ・マヤマ.jpgトリプルファイターはデビラ、デーモン怪人とアクション場面が多く、ロケ地は山林、川原、海辺と人気の無い所ばかりだったので、今回のように人が沢山居る公園や、住宅街で撮影したのは新鮮だった(苦笑)。そのせいで、いつもならデビラが登場するところに黒ずくめの男達が現れ、私服の勇二と”からむ”ことになった。客演したマキもミニスカートでなかなかの美人ちゃん。噴水、住宅街や西洋館をバックにした撮影が似合っていた。
勇二の出番が増えれば、当然、ファイターの出番が減る。今回は、一番最初に変身するユリと哲夫が4日目で、レッドファイターにいたっては最終日。それも、すぐにトリプルファイターに変身してしまう。トリプルファイターと怪人との戦いも短く。その分は、マキが協力して作り上げた津波発生装置を破壊するシーンに回した。
いつもなら、主役の早瀬三兄弟で終るエピローグも、今回は勇二とマキが噴水の前でデート。ハトが足元から飛び立つところでエンデングになった。
このエピソードもトリプルファイターの中では異色だった。今、思えば、この脚本で撮らしてくれたプロデューサーには、感謝・感謝ですよ(笑)。

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2010年04月09日

桜満開・たまプラザ:ポインター号・そしてアンヌ・アマギ隊員(写真をクリック拡大)

駅前・ひし美・古谷.jpg4月4日:午前10時過ぎ、約束どおり”たまプラザ”に到着。駅は近代的で高級住宅地の雰囲気が漂う。外は満開の桜。アンヌ・アマギ隊員が合流。久し振りの再会にちょっと照れながら、話は”ウルトラセブン”当時の思い出になった。アマギ隊員は昨年”ウルトラマンになった男”を出版。時の人となっている。ここ”たまプラザ”は私の第一回監督作品”あなたはだぁれ?”の舞台になった団地だが、団地以外に当時の面影は無い。駅も当時はささやかな建物で、駅前にひろがる駐車場が目立つだけ。この付近は関東ロームの単なる雑木林で、その一部分にコンクリートの建築群が突然現れるという、日本離れと言うか地球離れ(笑)した景色だった。まさに、円谷向き、SF映画のセットの様に見えた。
第四惑星.jpgポインター・三人.jpgブログ”光跡”の管理人Qちゃんから撮影現場の写真をふんだんに使った地図入りのパンフレットを貰い、後を付いて行くと、交差点向かいの四角いビルを指差し、実相寺監督”第四惑星の悪夢(私はチーフ助監督)”でバックになったビルがあれです”と言う。”う~ん、”確かに見覚えはあるが、周りが変わり過ぎていてピンと来ない。Qちゃんの案内に従い団地を巡るうちに、少しずつだが記憶が甦ってきた。そこに、今日の主役”ポインター号”が登場。早速、参加者達の記念撮影が始まった。
今回のお花見企画(?)、団地の自治会の計画で、お花見のメイン会場にポインター号を展示したいと言う申し入れから始まったらしい。それにしても、ポインター号そっくりの劇用車を乗り回すファンが居るとはーー”ポインター号は正に不滅です(笑)”。持ち主のSさんに聞いてみると、元はクライスラー:6400cc(本物の翌年型)だったが、古くなり過ぎ(失笑)、エンジンが壊れて、今は5600ccのエンジンを載せているとかーーーー走って来る車のエンジン音が本物のポインター号とそっくり。流石に、同じクライスラーだと懐かしさが込み上げて来た。ついでに思い出したが、助手席の敷き物をはずすと、鉄板が錆びて穴が開いてたっけ(笑)。そのことを話すとSさん”このポインター号”の床に穴は有りませんよ。”だってーー
ひし美・古谷.jpg撮影現場探訪も終わりに近づき、いよいよ”お花見会場”に行くことになって、アンヌ隊員が居ない事に気が付いた。世話人がさっきから携帯に電話をかけているが応答なし。ポインター号のパレードの時間は近付いて来るしーー”会場に行けば、どこかにいるよ!”と、気楽に構えて”お花見会場”へ。”いた!いた!”誰が場所取りをしたのか、広場の一角にビニールを敷き、コンビニで買って来たらしきオデンを肴に甘酒で冷えた体を温めている数人。その中に女性がアンヌ他二人。”体が冷えると子供が産めなくなっちゃう”なんてウソブイていた。
ポインター号・会場.jpg全員揃ったところで、先ずは乾杯。私には、参加者の殆どと初対面。簡単な挨拶をして、名刺交換。自治会から”差し入れ”られたスシを肴に宴会の始まりだ。それにしても寒い!気の利くファンが”ほっかろん”を配給。有り難く腰のあたりに貼り付けた。宴もたけなわ。”ウルトラセブン”の主題歌がかすかに聞こえて来る。30数名、全員立ち上がって音の方を見ると、青いランプを点滅させた自治会の車三台を先導にポインター号が颯爽と走って来た。助手席には、ご丁寧にもウルトラ警備隊の制服を着た人まで乗っている。メイン会場の中央にポインター号が駐車すると、大人も子供も大騒ぎ、アット言う間に人垣が出来、後は例によってデジカメと携帯を構えての撮影会。
席に戻ると、寒い上に小雨までパラつき始めた。”頃合い”はよし、とアンヌ隊員の提案で駅に向って行進。凍えた体もビルに入ると、暖房の有り難さにホット一息。中華料理の店で、熱めの紹興酒と”つまみ”で暖をとり、楽しい会話が一段落したところで”お開き”となった。
たまプラザ駅で”東武動物公園”行きに乗り、座った途端に夢の中。ファンに囲まれて、監督時代を思い出し、タイムスリップを楽しんだ一日だった。集まってくれた皆さん!アンヌ・アマギ隊員!そしてポインター号!ありがとう!

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安藤達己的毒舌:最近の世論調査を見てみねぇ。内閣支持率30%ちょっと。民主党支持となりゃ25%止まりだぁな。政権が出来て一年も経たねぇのに、このザマよ。国民が期待した政治の変革は何一つ実現しねぇ。国費を削って無駄を省くって”のたまう”から、国民の方は”国会議員の数を半分にする!”位のこたぁ言い出すだろうと期待したが、飛んだ思い違ぇよ。そんなこったから、国の人件費を20%減らすってぇのも空念仏だぁな。今年度の借金44兆円。
新党.jpg一方の自民党だって情けないやね。現政権の支持率がこれだけ下がっても自民党の支持率は上がらねぇ。国民に愛想をつかされたんだろうよ!既成政党が軒並み支持率を下げる中”みんなの党”だけが異彩を放ってらぁな。このまま行きゃ、次の参院選挙で第三党に成るなぁ間違いねぇ。それでも、無党派層は50%以上。こんな状況に危機感を募らせたんだろうよ。
アラ古希のジィさん達が新党を立ち上げたいっ。名前が良いやね。”たちあがれ日本”だとよ。これを見た時にゃ、年寄の党員達が”ツエを使わずに立ち上がれ”の意味かと思ったぁな(ごめん)。だがよ、この党が国民の支持を受けるたぁ思えねぇ。こんな風じゃ、これからも、無党派層の支持を狙って、雑多な政党が名乗りを上げるんだろうよ。国民が待ってんなぁ。自民も民主も出来なかった改革を本気でやってくれる政党だぁな。出て来ねぇのかなぁ~
いよいよ二回目の”事業仕分け”が始まるんだとよ。今度は、独立行政法人と公益法人が対象らしいが、一回目の二の舞いはごめんだぜ!”はなっから”、各省庁にぶら下っている法人を全て無くします位のことを公表してから取り掛かったらどうでぇ。ちまちま無駄を省いたって国民は納得しねぇよ。この不景気の中、”天下り天国日本”の構図は何も変わってねぇんだからよ。

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2010年03月20日

雑誌取材:フィギュア王(写真をクリック拡大)

ゲンカン2リ.jpg突然の電話だった。”円谷プロで私が監督した作品について、苦労話や思い出”を取材したいとの申し入れだった。私の方には断る理由など無い!ただ、あまりに時間が経ち過ぎているから、”詳しい経緯を聞かれると、忘れてしまって、答える自信がないと、”前もって話すと、”いえ、いえ、思い出せる範囲で結構です。”と先方は気楽なもんだ。2人の記者が我が家にやって来るや”フィギュアー王”なる雑誌を取り出した。パラパラとページをめくると、綺麗な印刷で、各社が制作しているアニメ、特撮のキャラクターが数え切れない程、出ている。ファッションや家具で良く見かけるカタログ雑誌と言われているものと同じだ。
ザッシ.jpgタツミ2.jpgこれは月刊誌だから、毎月、数え切れないフィギュアーが紙面を飾る事になる。私が監督していた当時、フィギュアーと言えば、鉄腕アトム・ウルトラマン・仮面ライダー・他少々と、本当に限られていた。それが今、専門雑誌が発行されるほどになっている。この人気、国内だけでなく、日本発のフィギュアーが世界中で愛され、外貨を稼いでいるそうな。こんな時代になったから、前政権が国費を使って”マンガ館”と呼ばれる立派なビル建設を計画。ヒンシュクを買ったが、マンガと言えば”子供の物”と考える時代は、とっくに過ぎ去ったのだろう。コレクターだって、ほとんどが大人らしい。この雑誌に載っているフギュアーも、子供では手の届かない値段のものが沢山ある。おっとっと、話は私の取材とは違った方向へそれたが(笑)、毎月、この雑誌に、1ページ割り当てられている、アニメ・特撮関係者へのインタビューの対象に私が選ばれたと言う訳だった。私の話が、どんな風に要約されて紙面を飾るのかは、出版されて(3月24日・発売)のお楽しみと言うことにしておきましょう。
ガレイジキット.jpg今や、フィギュアー業界の裾野は広い!昨年、私の監督デビュー作”あなたはだぁれ”をブログ上で再現したいと言うファンが現れ、劇中、団地を占拠するフック星人がどうしても必要になった時、プロの”ガレージキット”製作者が安藤達己の為ならと、無償で作ってくれたのがこの作品だった。一点もので、精巧に作られたフギュアーを”ガレージキット”と呼び、愛好者も多く、一つの市場として成り立っているらしい。他にも、コレクターの注文に応じて、フィギュアーがらみの一点ものを作り、インターネットを通じて販売している人もいる。そう言えば、先日”なんでも鑑定団”に出品されたウルトラQのフィギュアー、発売当時は数百円だったものが何万円もしてたっけ。もうフィギュアーは子供の遊び道具ではなく、美術品と同じ様に、立派な財産、秘蔵品になっているのかも知れませんねぇ。

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ブログの品格:早いもので、私がブログを書き始めて3年以上経ちました。私の監督作品を取り上げてくれたブログにも、いくつか出会い、そんな時にはコメントで”お礼の言葉”を残し、時々、そのブログを拝見していました。ところが、ある日、ブログの内容が誰かを非難するような文章に変わり、やがて閉鎖されて行ったサイトがいくつかあります。恐らくインターネット上に現れなかったコメントに対する返事だったのでしょう。
その後、”お祭り”とか”炎上”とか言う嫌な言葉の存在を知りました。私は本名でブログを書いていますが、インターネット上ではハンドルネームと呼ばれる匿名で情報を発信するのが普通で、その陰に隠れる様に”悪意に満ちた情報を流す人達もいる。”私は覗く暇も無いので、詳しくは分かりませんが、どこかの掲示板で私の名前が独り歩きをしていることもあるのだとかーーー
いくら匿名とは言え、自分の発信した情報には”発信した人の品格”が付いて回ることを自覚して欲しいですね。近い将来、”ブログの品格”を考える人が増え、インターネットの世界から”炎上”なんて言う、嫌な言葉がなくなること信じたいのですがーーーインターネット上で情報を発信している皆さんは、今の状況をどう考えているのでしょうか?

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2010年01月10日

トリプルファイター:孤独のケリー(写真をクリック⇒拡大)

ブラック・イナズマ.jpg今回の怪人・ブラックサンダーは、落雷を呼び、そのエネルギーを集めて早瀬兄弟を狙う強敵だった。不思議な落雷を追って現場にやって来た勇二は、ブラックサンダーの光線攻撃(サンダーフラッシュ)を受け、かろうじて身をかわすが、怪人は空中に姿を消した。これを、愛車・ランクルに乗り、遠くから見つめていた迷彩服の男・ケリーも、いずこにか走り去った。SAT本部では、デビルの最新情報を集め、勇二を狙った怪人がサンダーフラッシュを武器に地球破壊を目論んでいるのを知る。その時、早瀬兄弟を呼び出す、怪人の声が受信機から流れて来た。この電波を傍受しているケリー。この男はいったい何者なんだ!
クゲキ・satバギー.jpgケリー・コウセン.jpgSATバギーで呼び出された地点に向かう哲夫とユリ。ケリーもランクルを運転して、一足先に到着。群がるデビラとの戦いが始まっていた。SATバギーから飛び降りる哲夫とユリ。すかさずブラックサンダーがサンダーフラッシュを発射した。足を怪我をするユリ。これを見たケリーが光線消滅機を発射。サンダーフラッシュは、あえなく空中で爆発した。逃げ出すデビラ。もうそこには、ブラックサンダーの姿もない。敵が居ないのを確かめると、ケリーは愛車に跳び乗り、お礼を言おうと駆け寄るユリに目もくれず、草原に消えた。
ブラックサンダーはサンダーフラッシュを無力化する光線消滅機を狙い、デビラにケリーの隠れ家を襲わせた。倒しても、倒しても襲って来るデビラ。流石のケリーも追い詰められて行く。その時、デビラの動きを追っていた哲夫とユリがSATバギーで駆けつけ、ケリーを助けたが、”怪人との決着は一人で付けると、”ユリの心配を振り切った。
ロケット・ユリ・ケリー.jpg秘かに”想い”を寄せるユリが哲夫の許しを得て、ケリーを警護する為、隠れ家を訪ね、ケリーはデビル星に滅ぼされた星の住人で、妹の敵、デーモン怪人を滅ぼす誓いを立てて、いたことを知る。
ブラックサンダーはケリーを誘き寄せ、光線消滅機を破壊するため、雷を呼んだ。謎の落雷を追って、この地点に向かうケリー。追うSATバギーのユリ。だがケリーはユリの追跡を巧みにすり抜け、たった一人で敵地に乗り込んで行く。待ち構えるデビラ。デビラの執拗な攻撃で、ついに光線消滅機は破壊され、ユリが駆け付けた時、ケリーも傷付いて、気を失っていた。
ユリ・バギー・ヘンシン.jpgユリを助けにバイクで出動した哲夫・勇二も待ち受けていたデビラとファイターに変身して戦うが、サンダーフラッシュの攻撃に追い詰められて行く。光線消滅機を破壊された今、ブラックサンダーを倒せるのはトリプルファイターしか居ないのだ!オレンジファイターに呼び掛けるグリーンファイター。兄達の窮地を知ったユリは傷ついたケリーを置いて、SATバギーに飛び乗り、戦いの場に駆けつけるや変身。トリプルファイターの出現で、さすがのブラックサンダーも爆発されて、戦いは終わった。ケリーを心配して駆けつける3人。だが、もうケリーは立ち去った後だった。

一度は聴いて You Tube!安藤達己が撮影した動画をバックに安藤達己が作った音楽:
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ケリー・ホンキョ.jpg安藤達己的思い出:今回の主役は、元SAT隊員でデーモンを敵と狙うケリー(加藤 寿)だった。この俳優さん、ナカナカの”イケ面”で、アクションも上手い。後半、ユリが想いを寄せる、設定になっていたから、当時、若者に人気のランドクルーザーを運転させて”格好良さ”を強調した。
1話目(月)のラストカットで、ケリーの運転するランクルが荒れ地を走り下りるところでは、スピードを出し過ぎ、横転するのではないか、と心配した。それにしても赤いSATバギー、白のランクル、黒いデーモンカーと画面は華やかで、車が走るシーンも多く、その分、SATカーと”あつし”の出番が無かった(失笑)。
そうそう、勇二の運転には、いつも、ひやひやさせられるが、今回もバギーでUターンするところで、左前車輪を歩道に乗り上げた。
今回のロケ地では、川原に砕石場がある山梨県の上野原に行ったが、アクションを撮るには絶好の場所で、アクション物では良く使われたていた。今はどうなっているのだろう?
このエピソードもゲストが主役の”ドラマ路線”で、トリプルファイターの中に、この路線が定着してきた様に感じられた。終わってみれば、この回が13話目。26話(2クール)で終わった、このシリーズの折り返し点に当たるエピソードだったのですね。

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2009年12月13日

トリプルファイター:スリラー館の対決!(写真をクリック⇒拡大)

ス・サブ.jpgゴストンカゲ.jpgこのエピソードはスリラー”仕立て”だった。怪人ゴーストンはなかなか姿を見せない。声と影だけが不気味に響き、早瀬三兄弟を恐怖におとし入れて行く。一日目(月)。デビラカーを挟み撃ちにしようと、哲夫はバイクで後を追い、勇二とユリは先回りしてデビラカーを待っていたが、突然、笑い声が響き渡り、銃弾が二人を襲った。見えない敵に向かって銃を発射する勇二とユリ。そこにデビラカーが現われ、走り去った。SATバギーに飛び乗り後を追う二人。突然、デビラカーが消えた。ゴーストン怪人は消えるデビラカーと共に、早瀬三兄弟の前に立ちはだかったのだ。廃墟の暗がりからデビラを指揮する怪人。一体何を企んでいるのだ。二日目。三日目。消えるデビラカーを追って哲夫と合流した勇二とユリは、”死んだデビラが空を飛び始める”不思議な光景を見た。
バギーとバイク.jpgスソト・サンニン.jpg空飛ぶデビラの死体を追って走るバイクとSATバギー。行き着いた所は怪人ゴーストンが待ち構える廃墟だった。恐る恐る、中に入る早瀬三兄弟。三人がバラバラになったところをユリが狙われた。勇二を襲うデビラ、地下室から兄を呼ぶユリ。スピーカーから出ている声とは気付かず。デビラカーでユリが運ばれていると思い、SATバギーで追う勇二と哲夫。一人、廃墟に取り残されたユリは、自分とそっくりな女に肩をつかまれ、逃げれば手裏剣が飛び、哲夫が居たと思えば、これも暗がりを利用したゴーストンの変身だった。恐怖に取り付かれたユリは、ついに気を失った。罠に気付いて哲夫、勇二が乗ったSATバギーが廃墟の前で止まると、デビラが待ち構えていた。勇二はデビラと戦い、哲夫は廃墟の中でユリを捜すが、なかなか見付からない。やっと地下室の入り口を見付けた頃、外では勇二とデビラの激しい戦いが続いていた。
ゴとレッド.jpgゴとトリプル.jpgついに姿を現したゴーストン怪人、勇二もレッドファイターに変身して戦うが、怪人は忍者のように、消えたり、現われたり。レッドファイターは、見えない敵に苦戦を強いられていた。弱り切ったユリを見付けた哲夫が廃墟の外に出て見ると、レッドファイターは、ゴーストンの”不思議な光線攻撃”を受け、立っているのがやっとだった。哲夫はユリを休ませ、グリーンファイターに変身。レッドファイターを助けようとゴーストンに立ち向かうが、二人とも、光線攻撃を受け、弱り始めた。この怪人を倒せるのはトリプルファイターだけなのだ。必死にユリを呼ぶファイター。呼び掛けに気付いたユリは、最後の力を振り絞ってオレンジファイターに変身。そしてトリプルファイターが出現した。姿を消して攻撃を仕掛けるゴーストン。しかし、トリプルファイターには通用しない。見えない怪人に向って、飛び上り、姿を現したゴーストンを見事に投げ飛ばした。地面を”のたうつ”怪人を爆破して、戦いは終わった。

急告!安藤達己が撮影した動画をバックに安藤達己が作った音楽を楽しめます:
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安藤達己的回想:今回の主役は、新たに登場したSATバギーだった。SATカーと違って、”車の乗り降り”が素早く出来るから、アクション物には適している。ハッシャ・バギー.jpgオープンカーだった上に、色も赤で目立つ。第一、バギー車、そのものが、”珍しい”時代だった。後部に小型ロケット発射台があり、今回も走りながら発射する、”格好良い”カットを撮った。物語の展開上、未舗装の道を走るシーンが多いが、車の後部が重いので、前輪が浮き上がり、見た目程、運転性能は良くない(失笑)。SATカーもガルウイング(屋根が鳥の羽の様に持ち上がる)を装備して、”目あたらし”かったが故障が多く、撮影には向いてなかった。そんな訳で、今回はSATカーの出番はなし(笑)。円谷作品では、人里はなれた場所が撮影現場になることが多い。今回は、殆どが多摩川上流だった。制作部がエピソードの舞台に、ぴったりの廃墟を見付けてきた。上手く探すもんだ!
毎日がアクションでつないで行く筈のトリプルファイターだったが、ドラマを中心に据えた作品や今回の様にスリラー劇があったりと、試行錯誤を繰り返しながら撮影は進んで行った。

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2009年11月16日

トリプルファイター:グリーンファイター応答せよ!!(写真をクリック⇒拡大)

ユリ・クラッシュ.jpgクラッシュ.jpg”たたかえ!オレンジファイター”がドラマ中心の作品なら、”グリーンファイター応答せよ!!”は、企画に忠実な、毎日が”アクション”で始まり、”アクション”で明日に繋ぐ作品だ。このエピソードのデーモン怪人は不思議な光線銃を使う”クラッシュ”で早瀬三兄弟を改造して自分の手下にしようと企んでいた。第一日目(月)。宇宙研究所から盗まれたマイクロフィルムを取り戻そうと捜索を始めるユリ、そのユリを襲うデビラ。突然、煙りの中から姿を現すクラッシュ。ユリは、すかさずオレンジファイターに変身して、息もつかせぬアクションが続く。二日目も冒頭からオレンジファイター対デビラの戦いだ。急を聞き付けて駆けつけた哲夫がバイクの曲乗りをしながら銃を発射。ユリを救うと、二人はバイクでデーモンカーを追ってカーチェイス。トンネルの中を、カーブを、坂道を追跡する。
ヒドラ・タン.jpgデーモンカーは、コンクリート製の怪鳥が聳え立つ、クラッシュの本拠地で止まった。バイクを飛び降り、デビラ共と戦う哲夫とユリ。忽然と崖の上に”あつし”を抱いたクラッシュが現われた。すかさず変身する二人。オレンジファイターとグリーンファイターに襲い掛かるデビラ共。炸裂する”スクリューパンチ”。崖から飛び降りて来たクラッシュの光線銃が火を噴くと、オレンジファイターは不思議な空間をさまよいながら、”あつし”が捕らわれている地下に落ちて行った。SATカーで哲夫、ユリの後を追う勇二。三日目も始めから、グリーンファイターとデビラのアクションが続いていた。ファイターキックで、倒しても、倒しても、ウンカの如く現われるデビラ共。ここにも銃を構えたクラッシュが登場。空中に飛び上がり交差するグリーンファイターとクラッシュ。組み合ったまま地上を転がり回る二人。サボテンの生えた崖をバックに激しい戦いは続いたが、光線銃に撃たれてグリーンファイターも地下に落とされて行った。
ヒドラ・ユウジ.jpgSATカーで乗り付けた勇二が、哲夫のバイクを見つけた時、又もやデーモンカーに乗ったデビラ共が襲って来た。必死に戦う勇二。地下では、デビラ共が椅子に縛り付けられた哲夫とユリに電気と光線を当て、クラッシュの子分に改造する準備が進んでいた。地上の勇二はデビラに追い詰められ、身を翻して怪鳥の背中へ飛び上がった。デビラも勇二を追って地上3メートルの怪鳥の背中へ。両者は再び始まる戦いに備えて、睨み合った。四日目は地上3メートル、怪鳥の翼の上で始まったアクションが激しさを増し、やっとの思いで、デビラ共を蹴散らして、哲夫とユリを捜すが、行方は分からない。地下室に閉じ込められた”あつし”が我に戻ると、哲夫とユリが気を失ったまま椅子に固定され、人間改造マシーンが動こうとしていた。子供ながらにデビラと戦う”あつし”。
ファイ3-1.jpgトリ・バクハツ.jpg勇二もレッドファイターに変身、クラッシュと戦いながら、テレパシーを使って、哲夫とユリに呼び掛けていた。目を覚ました哲夫は、椅子から逃れるとユリを助け、またまた、デビラ共と戦い。機を見てファイターに変身。”あつし”を抱いて地上へ。レッドファイターと合流するや、トリプルファイターに合体。クラッシュと戦い、危ないとみるや、3人のファイターに分散変身と言うサービス(?)まで入れて再度、合体変身。トリプルファイターがクラッシュを爆破して終わる。

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安藤達己的思い出:”グリーンファイター応答せよ!!”の舞台は、殆どが伊豆シャボテン公園内で、立ち回りに使った”怪鳥”のモニュメントは、ウルトラマンで使った”高原竜ヒドラ”だった。
エミュー・ユウジ.jpgデーモンカーが走る広場はシャボテンが植えられた崖で囲まれ、子供を連れた孔雀が動き回り、可愛かったが、これは映像に入らなかった。他にも、大室山をバックにエミューがいたり、象ガメがいたり。この二種類は出演して貰った(笑)。そうそう、バイクは専ら哲夫が乗り回すことになり、早速、曲乗りやデーモンカーとカーチェイスが繰り広げられた。
毎日がアクションに次ぐアクションで、背景の中心に据えたのがヒドラだ。哲夫とユリの”立ち回り”はヒドラの下を使い、体育会系の勇二は”羽根の上”でのアクションを主体にした。ヒドラの背中に上がってみると結構、高い、デビラ達はお面を被っているから視界が悪く、心配したが事故も無く、上手くやってくれた。ファイターに変身すれば、今度は崖(サボテン)に囲まれた広場を使い、”立ち回り”が多い分だけ、背景の変化にも気を付けたがーーー
シャボテン公園は子供に人気があり、珍しい”手長ざる”、”チンパンジー”も居た。普通の子供向け作品なら、ふんだんに動物を入れた映像が撮れただろうにーー何せ!アクションが売り物のトリプルファイター。折角居る動物を映せないのは、勿体ない気もしたがーーこの動物達、今はどうなっているのだろう?

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2009年10月10日

トリプルファイター:たたかえ!オレンジファイター(写真をクリック⇒拡大)

テロル・ホンブ.jpgユリ・オンナ.jpg今回の怪人、テロルは突然、姿を現したり、消えたりする上に、予備の心臓を持ち歩き、トリプルファイターを倒すため、ユリ(オレンジファイター)だけを狙って攻撃を仕掛けてきた。デビラ達はユリの行動を徹底的に監視。ユリが私服で出掛けたところを尾行するが、同じような服を着ていたマヤをユリと思いこみ、テロルに命を狙われることになる。
このエピソードはこれ迄のアクション路線と違って、ユリとマヤの若い女性間に芽生えた”友情と別れ”を描いたドラマだった。ロケ地は伊豆の”城が崎”。岩場、つり橋、灯台、波の美しいバックが作品を盛り上げる格好の舞台となった。一話目(月)には全く”立ち回り”がなく、ユリと間違われたマヤ。マヤを追うデビラ。これを追うユリと勇二。”さてどうなるでしょう?”と言う終わり方で二話目(火)に繋いだ。この回から、ロケ地は伊豆高原周辺になる。勇二と合流したユリはマヤを追うデーモンカーをSATカーで攻撃。デビラ共は退散してホットするが、銃を持ったテロルはマヤをユリと思い込み、待ち伏せしていた。
タ・オンナ.jpgユリ・オンナ3.jpgテロルとデビラに捕まったマヤは処刑されそうになるが、これを見ていたあつしが本部に連絡。勇二とユリが駆けつけ、二人は激しい”立ち回り”の末、マヤを助け出した。勇二があつしを送っている間に、マヤとユリの会話が弾み、すっかり意気投合した二人は友達になることを約束する。
そこに姿を隠していたテロルとデビラが現れ、マヤをかばいながら、ユリはデビラと闘い、追い払うが、自分と一緒に居たらマヤが危ないと、マヤと分かれた。一部始終を見ていたテロルは今度こそ、本物のユリを銃で狙った。危険を知らせようと、マヤが叫び声を上げると、テロルはマヤに向けて銃撃して来た。肩を撃たれて倒れ込むマヤ。三日目(水)を終わって、まだ誰もファイターに変身していない。果たして明日はーー
タ・オレンジ.jpgユリはマヤを助け様と駆けつけるが、テロルが待ち構えていた。ユリはオレンジファイターに変身。SATカーで応援に来た勇二と合流。テロルを追い払い、マヤを病院へ運んだ。ユリは自分を倒すために、マヤの命まで狙うテロルの卑劣さに怒り。きっと自分の力でテロルを倒して見せると誓った。あくまでユリに的を絞ったテロルは、入院中のマヤの命と引き換えに、ユリを”吊り橋”に呼びだした。命懸けの決闘を控えたユリはマヤを一目見ようと病院を訪れ、もう、かなり回復したのを見届けるとテロルの待つ吊り橋へ。一方、ブルコンから緊急事態を知らされた哲夫と勇二もユリを助けに出動した。
タ・トリ.jpgユリ・オンナ4.jpg吊り橋の上を走りながら変身する哲夫と勇二。戦闘中のオレンジファイターと合流するや、トリプルファイターに変身してテロルを倒した。そしてエピローグも入院中のマヤを見舞ったユリが、次の戦いに向かう決意を胸に”別れ”を告げて終る。このエピソードはドラマ主体で、その分、ファイター達のアクションも極端に少なかった。レッドファイターとグリーンファイターの出番は最終回。それも短い”立ち回り”の後、トリプルファイターに変身。テロルとの決戦も、あっけ無く終わる。その分、ユリとマヤの芝居が多かったのだが、これは”毎日がアクション”と言う企画から、少しはずれた冒険作だった。そして、もし、この作品が”良い”となれば、アクションだけと思われていたトリプルファイターに”ドラマ路線”を持ち込む事が出来る。ーーー

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タ・スイゾク.jpg安藤達己的回想:このエピソードは”伊豆シャボテン公園”とのタイアップで、スタッフが泊まったのは”城ケ崎”に近い東拓(現在の海洋公園)だった。円谷プロとは”ウルトラマン”の頃から、親交があったらしく撮影には随分協力的だった。デーモンカーのバックにある地球儀の様な建物は水族館で、東京方面から、ここを右折すれば”伊豆シャボテン公園”まで、ほんの10分。格好の目印になっていた。地球儀の横は”ソテツガーデン、ランド”と名付けられ、オリエンテーリングが楽しめる様な広場とドライブインレストランが建設中だった。ここはデビラの訓練場所として使ったが、これ等の施設は全て”シャボテン公園”の経営。今はどうなっているのだろう?
タ・ツリバシ.jpg吊り橋と灯台は当時のままで、切り立った崖に砕ける波は、今も変わらない。この付近の海岸は岩場ばかりで、画像としては綺麗だが、”立ち回り”を演ずる俳優さんは大変だったろう。そうそう、今回の主役だった”マヤ役”勿論、新人だったが、撮っていて楽しい雰囲気のある女優さんだった。
バイクには哲夫が乗る事になった。免許の無い勇二では、バイクを格好良く乗り回す、なんてとても出来ない(失笑)。今回も、勇二が運転するSATカーがデーモンカーを追う場面で、車が縁石を擦った。ア~ァ
撮影前のロケハンの時、海を見下ろす高台に小屋があった。人は住んでいない様子なので、案内を頼んだ地元の人に聞いてみると、”イルカ”の監視小屋で、長老がここに陣取って漁船群の指揮を取り、イルカを港に追い込んで一網打尽にしたそうな。当時、伊豆のイルカ漁は有名だったが、国際批判が激しくなった今も、続いているのだろうか?ーーー

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2009年09月05日

トリプルファイター:トリプルファイター脱出せよ(写真をクリック⇒拡大)

ダ・SAF.jpgこのエピソードが2話目になるが、1話目と同時にクランクインするから、実質的には、1話目を撮っている感覚だ。SAT本部になっている早瀬家の洋館入り口も、このエピソードの冒頭に入れた。悪役で”からむ”怪人やデビラは殺陣師(宇仁・高倉)のグループだがら、事前にリハーサルを終え、撮影する時には自分達の動きが分かっている。しかし、”からまれる”俳優さんの方は、現場で動きを渡されるから大変だ。レギュラー俳優さんは、アクションに馴れていない上に、全編アクションで彩られた番組の経験も無い。早瀬三兄弟の性格設定では、長男の哲夫は頭脳明晰。次男の勇二は力自慢の体育会系。ユリは心優しいお姉さん。だったから、1話では勇二のアクションが中心の作品になった。
ダ・ゼンイン.jpgとは言うものの、それぞれが変身してグリーン、レッド、オレンジファイターとして戦うわけだから、哲夫もユリもデーモン怪人やデビラとの”立ち回り”が多い。このエピソードでは、河原でバレーボールを楽しんでいた早瀬三兄弟にデビラカーを連ねてデビラが襲って来た。3人3様のアクションで追い払うが、デーモンが繰り出して来た今回の怪人ゲランは、不思議なガスを使ってファイター達を一人ずつ異次元空間へ追い込み、ここで息の根を止めようと、まずは勇二がデビラと戦っている所に、忽然と空中から現れ、勇二がレッドファイターに変身するやピストルとガスを使って、不思議な空間へ追いやった。
ダ・ゲラ3.jpgダダ・ユリ.jpg行方不明になった、勇二を探して出動した哲夫だったが、突然現れたデビラ軍団に襲われグリーンファイターに変身した途端、ゲランのガス攻撃によってレッドファイターが閉じ込められている空間に落とされて行く。デビラ達はさらに”あつし”を誘拐、柱に縛り付けてユリを誘い出し、激しいアクションの末、”あつし”を救出したが、またまたゲランが出現、オレンジファイターに変身したところでガス攻撃に合った。出口を探して空間を走り回るレッド、グリーンファイター。そこに倒れ込んでくるオレンジファイター。3人は巡り会えたが、ゲランが現れ、ファイター達を思いのままに”いたぶる”。この空間では、ゲランの方が圧倒的に強いのだ。
ダ・イジゼン.jpgダ・トリ.jpg霧に包まれた不思議な空間で、ファイター達は、互いに助け合いながらゲランに立ち向かうが、全く勝ち目が無い。やっとの思いで三人が円陣を組むとトリプルファイターに変身。すると異次元空間は消え去り、ゲランとトリプルファイターの戦いは河原で始まっていた。空中を飛ぶ二人。体当たりで倒れ込み、組み合ったまま転げ回る二人。パンチを撃ち合った末、空中に飛び上ったトリプルファイターは必殺のキックを繰り出すと、さすがのゲランも、のたうちながら爆発して戦いは終った。

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安藤達己的撮影秘話:ダ・デモンカー・シュツドウ.jpg第一話目はビルの階段や屋上を使った”立ち回り”もあったが、今回は”ひとけの無い”河原(多摩川)や山林が多かった。スタッフが撮影中にどこで見付けたのか、野ウサギの子供を数匹捕まえて来たのには驚いた!こうした山林も今は、立派な住宅地になっていることだろう。哲夫のアクションも結構あるが、思ったより体が硬く、なかなか”様に”ならない(失笑)。勇二はバイクを乗り回す設定なのに、何と!免許証が無く、バイクを走らせるのがやっと(失笑)。吹き替えで哲夫に乗って貰ったが(?)、今後が心配だ。紅一点のユリも馴れない”立ち回り”に苦労していたが、”からむ”方は、もっと大変だったろう(笑い)。
デビラカーは、プロデューサーが、ほぼポンコツ(笑い)に近いスバル360ccを10台(本当にポンコツになったり?修理中だったりで、画面に現れたのは最大で5台だった)集めて来た。ウンカの如く出現するデビラ軍団には10台では少な過ぎる。そこで使ったのが、珍しい”作画合成”でマンガチックな絵だったが、これはこれで可愛いかった。デーモン怪人は予算の都合で、頭の部分だけ変えて、違った怪人として出て来ると言う、苦肉の策。一回の放送が七分弱の番組をどう展開して行けば良いのか?1・2話が仕上がったところで、プロデューサーを始め、シナリオライターと監督に出された課題は多かった。

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2009年08月02日

トリプルファイター:行け!栄光のファイター(写真をクリック⇒拡大)

ユ・トリヘンシン.jpgユ・テ・ユ・ユリ.jpgいよいよ”トリプルファイター”の撮影が始まった。TBSで17:30~17:40に帯番組で放映。月曜~金曜の5回で、一つのエピソードが完結する。確かに、帯ドラマはNTVの”チビラくん”で経験していたが、これは独立した枠ではなく、”おはよう子供ショウ”の1コーナーでハッタル家とゴルバ家の子供が対立しながら成長し友情を深めて行く”着ぐるみ”のホームドラマだった。
トリプルファイターは違う!円谷プロが得意にしてきた”ヒーロー対怪獣”の戦いを巨大化せずに中心に据え、分かり易い勧善懲悪の物語を展開する。変身するヒーローもパリに本部を置くSAT(スペースアタックテーム)日本支部の隊員で、長い戦いの末に悪玉デビル星に滅ぼされた銀河連邦、M星の子孫だった。この3人、早瀬哲夫・早瀬勇二・早瀬ユリが、デーモン、デビラと戦い、ピンチになればグリーン・レッド・オレンジファイターに変身。最後は3体が合体変身して最強のトリプルファイターが誕生。怪獣を爆破して止めを刺す。なんとも贅沢な(?)、変身ヒーローが、4体も出てくる作品になった(苦笑)。
ユ・グ・オレ・レッド.jpgユ・トリファイター.jpgトリプルファイターに4人ものヒーローが出てきたのは、企画段階からスポンサーのオモチャメーカー・ブルマークが関わっていたからだった。
SAT側が、変身前・変身後・トリプルファイターと3段階でアクションを繰り広げれば、悪役デビル側も姿を見せず緑の球から指令を発するデビルモンスター・その指令を実行するために、次々と送り込まれては敗れ去るデーモン(毎回、違った姿で現れる)・デーモンの子分、デビラ達と出演陣は”てんこ盛り”だ。まずタイトルバックから撮影を始めたが、10分帯番組の宿命で、時間が極端に短い。それでも番組を象徴する画像は全部入れたいからカットを短く繋いで、忙しくなったが(苦笑)、スピード感に溢れるタイトルバックに仕上がった。
ユ・デーモンカー・テツ・ユ.jpgダークマン.jpgいよいよ本編の撮影に入る。いきなり隊員たちとデビラの戦いだ。SAT側はSATカーとバイクで土手を川原を走り回り、デーモンに率いられた黒タイツとドクロ模様のお面を被ったデビラは悪役のくせに、スバル360を黒塗りにした可愛い車で押し寄せてくる。体育会系の勇二はバイクを乗り捨てて、路上で、荒地で、ビルの通路から階段、屋上へとアクションに次ぐアクションだ。そしてついに今回のデーモン、ダークマンが姿を現した。牛をモチーフにしたダークマンの武器は、全てを破壊する体当たりだった。川原で哲夫、ユリが乗るSATカーと対決し、激突するダークマン。傷を負ったダークマンを見逃してやる心優しいユリ。3隊員の性格を戦いの中に散りばめながら、戦いは金曜日のクライマックス・トリプルファイターの出現へと続いて行く。グリーン・レッド・オレンジファイターが合体したトリプルファイターはダークマンとの空中戦、肉弾戦の末に、必殺技トリプルキックを繰り出し、さしものダークマンを爆破。戦いは終わった。

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ユ・サット・バイク.jpg安藤達己的”あの当時”:この作品が放映されたのは昭和47年(1972年)だった。円谷プロの”変身巨大化ヒーロー”に対して他社が仕掛けた”等身大変身ヒーロー”作品が視聴率を上げ、円谷プロも手をこまねいてはいられなくなっていた。等身大ヒーローであれば、合成もミニチュアワークも殆ど要らない。したがって特撮班を編成する必要が無いから制作費も半分以下で済む。それにも増して、この作品で特筆すべきは、スポンサー、ブルマークが企画段階から関わっていたことだった。
ウルトラマンの放映が始まると、人形(フィギャー)を売りたいオモチャメーカーがコピーライトを争い、文具、Tシャツ、靴メーカー等々もこれに加わり、円谷プロが著作権専門に扱う別会社、エンタープライズを創立しなければならない程のフィーバー振りだった。まぁ、そのお陰で制作費の赤字が埋められた面もあったようだが(苦笑)ーーこんな背景があったから、ブルマークはフィギャー(人形・ミニカー)の独占販売を狙って、スポンサーになると共に、企画から参加していたのだろう。SATカーもスポンサーからの提供で、オモチャにすれば売れそうなデザインだったが、アクション作品で使う車としては強度が足りなくて使いずらかった(苦笑)。
ユ・デビラ・クチュウ.jpgこれまでの円谷作品と比べれば極端に少ない予算(1作品150万円程度)しかないから、撮影日数が少ない。アクションが売り物で、10分毎に明日に繋ぐクライマックスを設定するからカット数は増える。デーモンカーが出てくれば、これを運ぶのに運搬車が要る。この時期、すでにポンコツに近かった(笑い)スバル360は、スピードを出したり、悪路を走ると、すぐに故障が起きて大切な時間を食われる。動かない車はどうしようもないから、コンテを変えざるをえない。トリプルファイターでは、SATカー、バギー、バイクを含め、車には泣かされることが多かった(苦笑)。車以外でも、ファイターに変身後の立ち回りや、忍者のように姿を現すデビラを撮るために、撮影隊は常にトランポリンと6尺台(1.8メートル)、マットを持ち歩き、普通のカットを撮り終わると、最後の儀式(?)のように、プロの人に何種類もの扮装をしてもらってトランポリンを飛んで貰う。このように、円谷プロが始めて取り組んだ”等身大変身ヒーロー”作品は、難題を抱えながら、忙しい撮影が続けられていた。

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2009年07月04日

ファイヤーマンの思い出(写真をクリック⇒拡大)

ファ4ニン.jpg円谷プロ10周年記念番組として華々しいスタートを切った。円谷プロとしても並々ならぬ決意で取り組んだのは、レギュラー出演する俳優陣からも知ることが出来る。隊長には睦五郎、隊員には”怪奇大作戦”でお馴染みになった岸田森と当時売出し中だった平泉征、これに新人で主役の誠直也、紅一点として栗原啓子が加わっていた。主役の岬(誠直也)がファイヤーマンに変身すれば巨大化して怪獣と戦う。これは円谷プロのドル箱となった特撮ドラマのパターンを踏襲していたが、ヒーローの生い立ちは他の天体からやってきたウルトラシリーズとは違い、何と!地球の地底王国・アバン大陸から、しかも一度失った命を再び与えられてSAFに加わると言う設定になっていた。
ファジュラー4.jpg私が監督した第5話”ジュラ紀へ落ちた少年”までの4話は前後編だったが、この回からは”子供番組”らしい30分で完結する話になっていた。このエピソードは、空気汚染が原因で起こる酸性雨をテーマに、岩石が地底で溶かされ、空洞が出来た所に、古代恐竜が目を醒まし、地震が多発するがファイヤーマンの活躍で平和を取り戻す、と言うものだった。これに似た社会性のある作品には”よみがえった岩石怪獣”がある。こちらは山間部を開発するため、山肌を削り、地滑りを防ぐため、コンクリートで補強する代わりに新素材を使ったが、この物質が湖に流れ込み、水の性質が変わって、高い方に流れ出して、眠っていた怪獣が暴れ回る話だった。この二つのエピソードは、放映から40年経った今も通用するテーマを秘めている。
ファケハラー2.jpg "遊星ゴメロスの秘密"はハードボイルド調で”男の友情”を描いた作品だった。竹原役の富川激夫が好青年で、ゴメロスに旅立つ前夜、岬(誠直也)と最後の会話を交わすシーンでは若い男の命を賭けた心意気と相手を思いやる”心”がにじみ出ていた。この作品は社会性とかテーマ性と言うより、エンターテインメント重視で、重大な任務を背負った男同士の友情を格好良く見せて、最後のシーンで友を失った岬の哀愁を描くのが狙いだった。地球を救うため、遊星で命を落とす竹原だが、このシーンをどうやって地球上らしくない風景に見せるかがポイントで、ロケ地は房総半島の砂山で白一色のバックで撮影したが、円谷プロの特撮技術と噛み合って、これは上手くいった。他にアクション系に入る作品もあった。”鉄の怪獣が東京を襲った”では隊長(睦五郎)以下全員が”立ち回り”に取り組んだ。
ファシン・ムツタチ.jpg冒頭から隊長が謎の軍団に襲われ、激しい”立ち回り”になる。若い岬と千葉(平泉征)も住宅街で遊園地でとアクションシーンが続く。性格俳優の岸田森も研究所のなかで隊長と共に激しい立ち回りだ。この作品では、アクションもので最も大切なスピード感を出したかった。同じようにアクションが多かったのが”死人をあやつる宇宙の支配者”で、こちらは若い岬と千葉に活躍して貰った。相手はロボットとゾンビのように死体が甦った軍団だから、時にはホラー映画の様な場面も出てくる。こうした作品群の中で、異質だったのが”アルゴン星から来た少年”だ。円谷プロで監督になってから、ずっと特撮で”日本昔話”を撮って見たいと思っていたが、そんな私の願いを実現させてくれたのがこの作品だった。
オニギリ2.jpgこのエピソードは田舎の風景をバックに展開され、いつものファイヤーマン対怪獣と言う殺伐とした話とは多少違っていた。むしろ、一人暮らしの老人と子供との間に芽生える”思いやり”とやがて来る”別れ”の切なさを強く出した作品に仕上げていった。確かに子供達はヒーローが好きだ。悪いことをした怪獣をやっつけてくれるファイヤーマンに拍手喝采だろう。でも、私はこんな心温まるエピソードが有っても良いと考えていた。視聴者の反応はともかく、巨大化したヒーローと怪獣の決戦が売り物の特撮映画でこんなメルヘンチックな作品を撮れたは本当に幸運だった。
ファイヤーマン再放映:チャンネルNECO:6月29日(月)より開始。

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ファイヤ1.jpg安藤達己的:あ~ぁ視聴率・今年のテレビ番組からプロ野球の実況が劇的に減った。シーズンが始まれば”巨人TV局”かと思うほど、東京ドームの試合を放送してきた日本テレビも滅多に野球中継をしない。していても以前のように試合が延びたからって放送時間を延長することも無い!衛星放送や有料配信があるからだと考える人もいる。だが一番大きな理由は、プロ野球放送が視聴率を取れなくなったからだろう。民放は番組にスポンサーが付く。当然、スポンサーが居なければ、番組は消えてゆく。これは民放が背負う宿命だ!ファイヤーマンは特撮ブームだった昭和48年に放映され、放映したのは日本テレビだった。だが、視聴率は局が期待した程、取れなかった。そのせいで放送時間が変わったり、怪獣を増やしたり、タイトル前にファイヤーマンと怪獣の戦いを見せたりと、局も円谷プロも、視聴率を上げるためあらゆる手を打ったが、結局、ファイヤーマンは30話で終了することになった。テレビ番組である限り、視聴率と言う”呪文”から解放されることは無いのだろうか?
”良い番組だから視聴率に関係なくスポンサーを続ける。”と、言ってくれる企業がもっともっと出て来て欲しいなぁーー

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2009年06月06日

ファイヤーマン:アルゴン星から来た少年(写真をクリック⇒拡大)

デビルサウ.jpgオニギリ1.jpg怪獣デビルザウルスが山村に出現。破壊の限りを尽くしていた。急を聞いて駆けつけたSAFがマリンゴンで攻撃を仕掛けると、怪獣は地中に潜り、行方をくらました。こんな騒動の最中に大きなタマゴを大切そうに抱えた謎の少年が現れた。村人達は少年が持っているはデビルザウルスのタマゴで、それを取り返すために怪獣が暴れてるに違いないと勘違い、少年を村から追い出そうとしていた。少年は突然の驟雨にも”雨宿り”する場所すら無く、風邪の高熱に苦しんでいる所を六助爺さんに助けられた。
このエピソードは、私が特撮で取り上げてみたかった”日本むかしばなし風”の”竹取物語・男子篇”だった。アルゴン星から迷い込んだ少年、エムサ。エムサと過ごすことになった孤老の六助。いつしか二人の間に芽生える愛情。そして宿命の別れ。今日も六助爺さんが見上げる夜空に、エムサ星が輝いていた。
ツリ.jpg六助の看病で元気になったエムサは、畑仕事を手伝い、コマを回して遊び、つりをして楽しい日々を過ごすが、エムサも地球に長くは居られない。アルゴン星に帰るためにはレムタン怪獣のタマゴを孵さなければならなかった。近くに温泉が出ているのを知ったエムサはタマゴを暖めようと穴を掘って埋めてくるが、デビルザウルスが地下で暴れるため、度々地震が起こり始めた。心配になったエムサはタマゴを掘り返して持ち帰ろうとした時、調査に来ていた岬に出会い、レムタンとの合体でアルゴン星へ帰ることが出来る秘密を打ち明けた。
ミサキ・エムサ.jpgレムタン.jpgついにレムタンのタマゴが孵って大喜びしていた時:大地震が起こりデビルザウルスが姿を現した。火を噴いて暴れまわる怪獣。傷ついて倒れる六助爺さん、マリンゴンも怪獣が噴射する火炎で炎上、やむなく不時着。機を飛び出した岬も飛び散って来た岩に打たれて失神。エムサは六助を助けるため、村を救うため、生まれ故郷アルゴン星へ帰れなくなることを承知でレムタンと合体、怪獣となってデビルザウルスの前に立ちはだかったが、凶暴なデビルザウルスに追い立てられ、アルゴン星へ帰るエネルギーはどんどん失われて行く。ついにレムタン怪獣はデビルザウルスに投げ飛ばされて、エムサとレムタンに分離、倒れ込んでしまった。最早これまで、かと思われた時。岬が我に返り、ファイヤーマンに変身。
ファ・デビル1.jpgデビルザウルスに襲い掛かった。ファイヤーマンの激しいパンチ攻撃に一瞬ひるむが、体制を立て直した怪獣は火炎攻撃でファイヤーマンに迫る。空中を舞いながら炎を避けると、激しい体当たりで反撃に転じたファイヤーマン!両手からファイヤーショットを繰り出すとデビルザウルスの両手が砕け落ちた。このチャンスを逃すまいと全身、真っ赤な炎と化したファイヤーダッシュで戦いの決着をつけた。気を失っているエムサとレムタンを見つけたファイヤーマンは二人にアルゴン星に帰るためのエネルギーを注入、岬に戻った。
木陰から六助爺さんに別れを告げるエムサとレムタン。そっと見守る岬。やがて天空に向かって一条の光が尾を引いて駆け上がると、エムサ星となって、輝き始めた。

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レムタン・ホシ.jpg安藤達己的回想:ファイヤーマンも終わりに近く、この台本を読んでみると、エムサを演じる子役が作品の出来を左右する程、重要な役どころだった。すぐに”快傑ライオン丸”で小助役を演じた梅地徳彦に出演を打診してみた。OKが出ると、私が持つ”農村の原風景”を取り込んだ”童話”を撮りたいと言う意欲が湧いてきた。撮影時は田植えが終わった時期で水田の美しさ・男の子なら誰でもしていた沼での魚釣り・竹とんぼ・コマ遊びと、この頃(昭和47年)忘れかけていた絵をふんだんに取り入れた。のどかな田園風景の中で六助爺さんとエムサの間に芽生える父子愛に似た感情と別れ!ラストシーンの後に”暖かい余韻”が残せれば大成功ですがーー。
山の天気は難しい。エムサがレムタンのタマゴを暖める温泉地。箱根の地獄谷(大涌谷)がロケ地だった。小田原は薄日が射しているのに地獄谷は濃霧。撮影が始まれば2時間もかからないロケなのに、何も見えないのでは仕方が無い!それから何回、箱根通いをしただろうか:ある時はターンパイクでロケバスが猛烈な突風にあおられ、あわや!大惨事は免れたが、結局、地獄谷のロケは断念。秋川渓谷でスモークを炊いて撮影することになった。あ~ぁ、女心と山の天気(?)ですねぇ!

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2009年05月16日

ファイヤーマン:死人をあやつる宇宙の支配者(写真をクリック⇒拡大)

シ・サブ.jpgミサキ・ギトウ1.jpg宇宙ロケット、レッド2号の捜査は打ち切られ、乗組員3人は絶望と思われたいた時、乗員の一人、杉森がSAF本部に現れた。マリがコーヒーを入れに部屋を出た隙に、一人になった杉森は時限爆弾を仕掛けていた。部屋に帰って来た岬は、マリを拳銃で狙っている杉森と格闘になり、耳に付いていた発信機をはずすと杉森はぐったり倒れこんだ。杉森は元々死体だったのだ!その頃、死体の盗まれる不思議な事件が頻発していた。発信機に使われた金属は水島の分析で、地球上に無い物質だったが、何処から来たのかは不明だった。
このエピソードは暗黒帝王・ブラックサターンが怪獣ブラッカーとロボットと共に地球に潜入、ロボットに死体を集めさせては再生、遠隔操作で操り、地球の破滅を狙うと言うゾンビ風のスリラーで、これに若い岬と千葉の息詰るアクションが加わった。
ロボット・ゾンビ.jpg不思議な機械で再生された、レッド2号の林隊員もゾンビ軍団に加わっていた。レッド2号の乗務員を調べていた岬と千葉は林の家の前で少年と出会い、林も何者かに操られているの知る。SAF本部では、宇宙からの侵略者が居るのではないかと疑問を持った海野隊長が宇宙電波を解読した野川博士と電話連絡を取っていると、突然、電話が切れた。ゾンビ軍団が博士を襲っていたのだ。岬と千葉が本部の指令で、駆けつけたが間に合わず、野川博士は電波を解読したテープを残して息を引き取った。
このテープでブラックサターンが近くにいることを知った岬と千葉が手掛かりを求めて野川博士の所へ戻ると、ゾンビ軍団が博士の遺体を車に積んで運び出すところだった。これを追うマリンカー。廃屋に忍び込んだ岬と千葉をロボットとゾンビ軍団が襲撃。激しい立ち廻りが繰り広げられ、千葉が人間だとばかり思っていたロボットを爆破するとゾンビ達も死体に戻った。
ブラッカー1.jpg紫の煙の中から現れたブラッカーはビルを破壊しながら暴れまわり、緊急発進したマリンゴン、マリンブルの攻撃も受けつけず、ブラッカーに接近した岬と千葉の乗ったマリンブルは角からでる光線で炎上、不時着した。二人を助けようと着陸するマリンゴン。
益々、凶暴化するブラッカー。だが暗黒帝王・ブラックサターンは姿を見せない。我に返った岬はマリンブルを飛び出すとファイヤーマンに変身、ブラッカーと激しい肉弾戦になった。ファイヤーマンのエネルギーは奪われて行く。あやふし:ファイヤーマン!
ファ・ブラ2.jpgブラックサターン.jpg最後のエネルギーを振り絞ったファイヤーマンが炎となって”ファイヤーダッシュ”で体当たりすると、さすがの怪獣ブラッカーも炎に包まれていった。燃えさかる炎の中から空中に舞い上がったクラゲのような生物。これが暗黒帝王、ブラックサターンの姿だった。野川博士の推測通りブラックサターンは地球に来て、ブラッカーの体内に隠れていたのだ。無敵のはずだった怪獣が倒された今、悪知恵にたけたブラックサターンを守るものは無い!ファイヤーマンの攻撃に、なす術も無く、燃えながら消えて行く暗黒帝王。地球は平和を取り戻し。マリンゴンはSAF 隊員を乗せて何事も無かったように基地を目指して飛び去った。

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安藤達己的回想:ファイヤーマンは円谷プロ創立10周年記念企画として日本テレビで放映された。ウルトラQから怪奇大作戦まで放映はTBSだったから、ニッテレの円谷プロ作品に対する期待は大きかったに違いない。セブンDVD.jpgしかし視聴率は思ったほど、上がらず、このエピソードでは(27話目・全30話で終了)サブタイトルの前に、クライマックスシーンのファイヤーマンとブラッカーの戦いを入れたり、ブラッカーの中からブラックサターンが現れたりと、今までに無い工夫が見られた。それでも特撮作品が氾濫していた当時、劇的な視聴率の回復には結びつかなかった。ーーー
ウルトラセブンDVD新発売:5月12日、宅急便の荷物が届いた。円谷プロから発売されたばかりのウルトラセブン見本品の1・2巻だった。新生円谷プロが発売するDVD、第一弾と言うことなのだろうか?売り上げ予想がどれ位なのか見当もつかないが、1巻(4話)に怪獣プロマイドがついて¥1890-だった。
42年前の作品なのに、色あせないウルトラセブンの人気に脱帽!

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2009年04月18日

ファイヤーマン:よみがえった岩石怪獣(写真をクリック⇒拡大)

ヨ・コウジ1.jpg風光明媚な山岳地帯も観光客を呼び込むために岩肌は削られ、新しい舗装道路が開通して、ゆるやかな丘は別荘地に姿を変え始めていた。切り立った斜面には、コンクリートに変わり土砂崩れを防ぐ新材料・ポリダーを撒布、より大規模な工事が短期間で可能となった。その頃、現場近くにある美しい湖を撮影に来ていたカメラマンのテントは、何と!湖から逆流してきた水に押し流された。
地質調査に来ていた学生も岩が崩れて振動している現象を知り、新しい火口かと興奮しながらテントをはっていると、カメラマンが駆けつけ、水が逆流した不思議な現象を夢中で伝えたが、悪い冗談だと相手にもされなかった。
ガ・シタイ.jpgその夜、湖の水は逆流し始め、寝込んでいた学生達を崖上に押し流し、四人の命を奪った。
昭和49年:第一次オイルショックが日本経済に大打撃を与えるまで、列島改造論に後押しされて、山を縫うようにスーパー林道が走り、原野が造成され別荘ブームが巻き起こった。農家でも急激に機械化が進み、農具が運びやすいように舗装はアゼ道にまで及んだ。更に農薬の過剰使用が米作地帯から小さな生き物を追い出し始めた時期でもあった。そんな時に放映されたこのエピソードには、自然を破壊してまで豊かさを求める、当時の風潮に"一石を投じるメッセイジ"が込められていた。
ヨ・ゼンイン.jpg水の変性を知ったSAFは、再び岬と水島をマリン号で現場に派遣。千葉はポリダーの流入で湖が超流動性を持った水になっていることを知らされ、中和剤を科学者に依頼。完成するや、湖の水を普通の水に帰すためマリンゴンで現地に向かった。
湖では、逆流した水に追われて逃げるカメラマン。これを目撃し、助けながらマリン号に逃げ込む水島。真相を確かめよと湖に向かう岬。突然、岩が崩れ落ち、目を醒ました怪獣・スコラドンが姿を現した。危険を察知したマリン号は直ちに離陸。怪獣にミサイルを撃ち込むが、効果はない!マリンゴンで中和剤を撒きに来た千葉も攻撃するが、怪獣はひるまない。岩に打たれて気を失っていた岬が我に戻ると、正にマリンゴンが怪獣に体当たりを敢行しようと、突っ込んで来るところだった。
ファイヤーフラ.jpgすかさずファイヤーマンに変身!スコラドンをタックルで倒してマリンゴンとの衝突を回避した。怒り狂った怪獣は火を吐き出しながら攻撃。地上を転げ回りながら火柱を避けるファイヤーマン。かろうじて後ろに回って首を締め上げる。苦しみながら火を噴くスコラドン。隙をついて背中に跨り、鎧のような首に岩を突き立てて攻め続けるファイヤーマン!堪えきれずに、のた打ち回る怪獣をまるで暴れ牛を乗りこなすカウボウイのように操り、ひるんだところで、尾っぽを掴み、ハンマー投げのようにスコラドンを振り回して放り投げ、湖から這い上がってくるところを”ファイヤーフラッシュ”で仕留めた。

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ユキ・サンニン.jpg安藤達己的内緒話:カメラマン役で客演してくれた有馬昌彦氏(文学座)。私が映画界に入るかどうか迷っていた頃、国際俳優、早川雪洲宅に良くお邪魔していたが、雪洲氏の長女、よし子さんも文学座の研究生だった。このよし子さんと有馬氏が三島由紀夫夫妻の媒酌で結婚。その後、離婚してしまったが、私はいつか有馬氏に出演を依頼しようと考えていた。勿論、向こうは何も知りませんよ(苦笑)。レギュラー陣も、このエピソードでは水島(岸田森)と岬(誠直也)が主役で、劇団育ちのカメラマンと水島の絡みは、双方芸達者で撮っていて楽しかった。
岸田森は誠直也の九州訛りを直そうと、普段からアドバイスしていた。そんな二人だったからセリフのやり取りも師匠と弟子のような暖かさがあり、新人・誠直也がこの作品で一皮むけたように感じられた。
湖は西湖で撮影し、ナイトシーンがあったので、近くの国民宿舎に一泊したが、フトンは湿っぽく、寒さで良く眠れなかった。次の日の撮影では、頭痛と吐き気で立っていることすら出来ず、岩にもたれながらの撮影となった。富士五湖の冬は本当にうんざり!ーーー何かと思い出の多い作品でした(苦笑)。

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2009年03月27日

ファイヤーマン:鉄の怪獣が東京を襲った!(写真をクリック⇒拡大)

ムツ・タチ.jpgホンブ4ニン.jpg会議を終えた海野隊長がエレベーターに乗ろうとすると、開いたドアーの下はポッカリと地下まで空間になっていた。唖然として階段を降り始めると、謎の一味が襲い掛かり、駐車場では海野の車に時限爆弾が仕掛けられたが、間一髪、この危機を脱した!
このエピソードはアクション・ミステリーの要素が強く、地球侵略を狙う宇宙人が、かって水島隊員が勤務していた”超エネルギー研究所”を乗っ取り、ここを拠点に準備を進め、全ての機械を始動させるヒューズを小型無人ロケットで送り込もうとしたのをSAFのレーダーがキャッチしたところから始まった。早速、謎のロケット調査に出動した岬と千葉は現場に辿り着くと得体の知れぬ男達に襲われ”立ち廻り”が始まるが男達は忽然と現れ、宙を舞い、突然、姿を消した。このヒューズを拾い、好奇心から大切に持っていた子供は、ヒューズを手に入れなければならない宇宙人に付きまとわれることになるのがーー
シン・ムツタチ.jpg超エネルギー研究所を調査に来た海野と水島だったが、研究所の中は奇妙な雰囲気に包まれ所員は水島の問いかけに答えようともしなかった。やっとのことで、責任者らしき人物と話してみると、かって水島の同僚だった人達は皆、居なくなり、案内された応接室では毒入りのコーヒーをすすめられた。水島の機転で毒を見破り、飲まずにすんだが応接間に閉じ込められ、隠しカメラが二人の行動を監視していた。ドアーの鍵をを光線銃で焼き切り、二人が部屋の外へ出ると所員に成りすましていた宇宙人が次々と二人に襲いかかった。宙を舞ったり、消えたりと奇妙な”立ち廻り”は廊下から階段へ、階段から踊り場へそして一階ホールへと続く。
マコ・ドリー.jpgヒューズを持った少年と姉がやって来た遊園地でも宇宙人が少年の後をつけ回し、フューズを奪おうとしていたが、岬と千葉も宇宙人のジープを追跡して遊園地に来ていた。少年を狙う宇宙人、宇宙人を追う岬と千葉、乗り物を縫うように”立ち廻り”が繰り広げられ、千葉に倒された一人は地上をのた打ち回りながら霧のように消え去った。つぃに、
少年の持つヒューズを奪い取った宇宙人は、後を追って必死にジープに飛び乗った岬を振り切り、走り去ったが、これを追う岬と千葉の車。ジープが向かった先は海野たちも調査に来ていた”超エネルギー研究所”だった。研究所に飛び込む宇宙人。ヒューズがセットされた。即座に全ての機械が動き始め、研究所が揺れ動くと鉄の怪獣バランダーがビルを突き破って姿を現した。危険を感じてマリン号に急ぐ隊員たち、足に怪我をして逃げ遅れた岬。SAF隊員たちはマリン号で飛び立つがーー
テツ・マリン.jpgファイヤー・テツ2.jpg鉄の怪獣は町を破壊しながら東京に向かって動き始めていた。マリン号も空軍の応援を得て怪獣を攻撃するが鉄の塊はビクともせず。胸から発射されるロケット弾で戦闘機は次々に撃墜され、町も炎に包まれて行った。このままでは東京が危ない!鉄の怪獣を食い止める手段は無いのか!
ファイヤーマン登場!最初は鉄の怪獣に蹴られ、投げ飛ばされ、踏みつけられて苦戦。ヤットの思いで立ち直り攻撃するが、怪獣もバリアーを張ってファイヤーマンの攻撃を受け付けない。死闘はなおも続きファイヤーマンがバリアーを打ち破ると、何と!鉄の怪獣は足に点火してロケットのように空中に飛び上がった!これに狙いをつけたファイアーマンが”ファイヤーフラッシュ”で怪獣を爆破。地球の危機を救った!

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安藤達己的回想:冒頭から繰り広げられた海野と謎の男達のアクションシーンは”勝ちどき”の倉庫街で撮影された。当時(昭和48年)、この辺りにはまだ貨物の線路が残っていて夜は人影が全くなかった。
ド・ミサ・チバ.jpg遊園地の撮影はモノレールで有名になった横浜の”ドリームランド”だったと思うけど向ケ丘遊園地や小山遊園地のように、今はもう取り壊されたのだろうか?アクションシーンでは若い誠直也・平泉征は勿論大乗り気で取り組んでくれたが、重厚派の睦五郎が意外な程軽い身のこなしで”タテ”をこなしてくれたのには驚くと同時に本当に有り難かった。演技派の岸田森がアクションを楽しそうに演じていたのも意外と言えば意外だったが流石に演劇界のサラブレット、何をやっても”様”になる俳優さんだった。誠直也・平泉征は、今も元気に俳優業を続けていて、時々スクリーン上でお目にかかるが、岸田森は故人となった。
つい最近、勝ちどき橋を渡る機会があったので撮影現場付近に目をやったが、もう当時の面影は全く無く、高層マンションが林立していた。ーーーー

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2009年02月21日

快傑ライオン丸の思い出(写真をクリック⇒拡大)

ナカ・コマ.jpgデボ・カシン.jpg初めての時代劇で不安だらけのクランクインだった。円谷プロ以外で監督するのは”ガッツジュン”で経験していたから、Pプロで撮るのは気にならならなかったが、時代劇は助監督の経験も無い。脚本は若槻文三で”忍者ものだから、安ちゃんの歯切れのよさで、思い通りに撮れば良いんじゃない!”と気楽なことを言っていた。特撮的要素もあると聞いていたが、ライオン丸への変身にしても、白馬(光丸)が空中を飛ぶシーンにしても、円谷プロの映像とは随分違う(円谷的特撮しか知らない私には、一寸、使いずらい映像だった!)。勿論、一斑編成で特撮班はないから、簡単な合成もミニチュアセットの撮影も全て私が撮ったが、特撮的なカットは意外なほど少なく、むしろ”太刀回り”を撮るのが大変だった。大まかな筋書きは、ゴースンと果心居士(早々とゴースンの刺客に殺害される)の仇敵対決だが、ゴースンは毎回、違った怪人(最後はライオン丸に怪人が爆破されて終わる!)を送り込み、果心居士の弟子、獅子丸・沙織・小助との代理戦争が繰り広げられて行く。
シ・タチ.jpgサ・タチ.jpg獅子丸は忍者や怪人と戦い、イザとなればライオン丸に変身する。沙織・小助とゴースン一味の”太刀回り”も多いが忍者同士の戦いだから、普通の映画では使わない逆回転・ハイスピード(と言っても3倍速程度だが)・本来なら合成したい画像もダブラシで修理するし、煙や爆発で怪人を消したり、出現させたり、モンタージュで補えるところは補う。忍者の出現も突飛で、ある時は砂煙の中から現れ、ある時は水中から飛び出し、突然、木の枝に舞い降りたりする。全編激しい”太刀回り”が連続する作品だった。そんな最中に獅子丸が骨折。とても歩ける状態じゃいから”吹き替え”とアップの多用で作品を仕上げ、放映に間に合わせたこともあった。
トランポリンの出番も多い(笑い)。獅子丸からライオン丸に変身すれば”太刀回り”にも変化をつけたい。そこでトランポリンを使って、ライオン丸も怪人も空中に飛び出しての殺陣となるが、双方が”カブリもの”を着けているから捻り、回転も視界の問題があって難しいし、危険も伴う。当然、空中のカットをまとめてプロの人にトランポリンの跳躍をしてもらう。このカットの”繋ぎ”を上手くやって超現実的な殺陣に見せた。
ヒカリ4.jpgコ・アップ2.jpg時代劇らしい白馬(光丸)もレギュラー出演していた。小助の吹く笛で空中を飛んで来るのだが、この映像が何とも微妙な出来上がりで、使うとなると勇気がいった(笑い)。馬が出てくると俄然、時代劇らしい雰囲気になるが、空を飛ぶから地上に降りても背中に大きな羽が付いている。後ろも見える馬は、この羽に驚いて右往左往。馬上の太刀回りが撮れなくて?ライオン丸を早々と馬から下ろし、地上の殺陣に切り替えたことが何回もあった(苦笑)。その上、この白馬は水が嫌いで水を見ると止まったり、避けたりしてしまう。これは調教でも直せないらしく(困ったもんだ)”水煙を上げて疾走する”カットは最後まで撮れなかった?!馬上のライオン丸は調教師に乗ってもらったが、元は競走馬だから、あまり頑丈じゃない、曲乗りみたいなことをして貰うと馬がよろける(サラブレッドは本当に華奢だ)。馬を馬運車から降ろすのも、事前に走る方向を決め、ゴールの場所で降ろさないと上手く走ってくれない。固い岩の上を走れば蹄鉄が外れたりと、競馬じゃないが、馬が出ると予想外のことが起きる(笑い)。
ライオン・タチ.jpg色々な経験をしながら快傑ライオン丸も1クール(13話)が終わり、私が6ッ本撮ったところで、円谷プロの新作品・”トリプルファイター”の準備に入った。そうそう、原作者・牛次郎脚本の”分身魔王デボノバとイワゲバ”は35ミリに焼き直して、劇場公開されたんだっけーー
安藤達己的お願い!早ぇもんよなぁ。ブログでエッセイを書こうなぁんてぇことを思いついて、早や、2年半が過ぎた。130近いエッセイを書ぇたんだから、驚くじゃねぇか!まぁ、当人がそう言ってんじゃ、その通りだろうよ(笑い)。左っかわに”カテゴリ”があるからよ。特撮の好きな方ぁ”特撮日記”をクリックしてやってくんねぇ!日本の季節を感じたい向きにゃ”歳時記”のクリックがお勧めだぁな!ちょいとマイナーな場所だがよ、海外旅行が好きってぇ御仁にゃ”ダヴァオ紀行”のクリックよ!それぞれに面白ぇ話を書いた心算だからよ、友達にもこのブログを紹介してやってくんねぇ!おっとっと、ブログランキングへのクリックも忘れずにな!

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2009年02月01日

快傑ライオン丸:怪人ウミカブロと人食い魚(写真をクリック⇒拡大)

サブタイトル・ウミ.jpgカイジン・ゼンイン.jpg半農半漁の村がデボノバの子分、怪人ウミカブロと、この怪人が妖術を使って魚から変身したトカゲのような怪魚に襲われた。毎日の様に漁師は姿を消し、骨だけが海辺に残されていた。今日も、ウミカブロが姿を現し、その後を追う怪魚は村人の死体を食い尽くしていた。これを知った村人達はパニック状態になるが、勇敢な子供二人は殺された父の仇を討つんだと、必死に止めようとする村の女を振り切り、モリを片手に海辺に向かった。この騒ぎを聞きつけた獅子丸たちが村に向かうと、途中でこの女と出会い、子供を助けようと後を追うが、これを知ったデボノバはウミカブロと忍者どもに待ち伏せを命じ、獅子丸を襲わせた。
シシ・ウマ1.jpgライオン丸に変身して、悪者どもを追い散らした獅子丸は”光り丸(白馬)”に乗って一足先に海辺に辿り着き、子供を探すが、またまたウミカブロと忍者が現れ、戦っているうちに砂の中に作ってあった落とし穴にはまって地下の洞窟に落ちて、気を失っていたが、そこには勇敢な子供も幽閉されていた。後を追ってきた沙織・小助だったが獅子丸が見当たらず、小助の笛で白馬を呼び、獅子丸の居場所を探していると、砂の中に”金シャチの太刀(変身用の太刀)”を見つけるが、待ち構えていた忍者共と”太刀回り”になり、”太刀”を取り戻そうとした小助も地下へ落ちて行った。毒ガスで再び気を失っていた獅子丸と子供に出会った小助は必死に呼びかけ、獅子丸も目を醒ますが、手の届かない所にある”金シャチの太刀”がなければライオン丸に変身出来ず、それを見透かしたように忍者が現れ、襲ってきた。
サ・タチ1.jpgサ・クウチュウ.jpg海辺に一人残された沙織は、村の女を守りながら忍者との大太刀回りとなった。砂浜を走りながら太刀を交えて敵を切り。女をかばいながら岩場から海に飛び込み、海から岩場へ、岩場から空中へ飛び上がり、戦いはいつ果てるとも無く続いた。
洞窟では獅子丸が小助と子供に勇気ずけられ、傷ついた体に鞭打ち、忍者と刃を交え、切り伏せた忍者を土台にして”金シャチの太刀”を手に入れるや、すかさずライオン丸に変身。小助たちを洞窟から助け出し、沙織の助太刀に向かった。海辺には忍者が群がりライオン丸に襲い掛かるが、バッタバッタと切り伏せ、最後はウミカブロとの対決となり、”ライオン飛行切り”で決着を着けると”人食い怪魚”たちも次々に姿を消し、村は再び平和を取り戻した。ゴースン一味を求めて、旅を続ける獅子丸たちが去ってゆく海辺には、あの勇気ある少年と女が、いつまでも獅子丸たちを見送っていた。

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タイアップカット.jpg安藤達己的ロケの思い出:この作品と前作”怪人ギロジー海の落とし穴”は下田市の田牛(とうじ)を拠点に撮影が行われた。今回のラストカットは、典型的な”タイアップカット”で(笑い)、これとタイトルに下田市観光協会がクレジットされるから撮影隊が安く宿泊出来たと言う訳です。こんな素晴らしい釣り場に来ても、テレビ映画では暇が無く、釣りをするなんて云うわけには行きません。兎に角、忙しいんです(本当ですよ)。スタッフが撮影中、山で見つけたビワを、野生だと思って食べてしまい(笑い)、山の持ち主に怒られたから、このロケは六月か七月だったんでしょう。日も長いし、全員同じ所に宿泊しているから、スケジュールは順調にこなせるが、撮影後、スクリプターから今日撮ったフィルムの尺が報告され、それを頭に入れて明日のコンテを考える。使えるフィルムは完成した尺の2,5倍だったと思うけど、フィルムは無駄に使えない。準備が終われば、もう日付が変る時間に近い。
そんなこんなで、楽しみと言えば、コンテを考えながらのイッパイとなる。私は一人、他のスタッフと別の民宿に泊まっていたが、そこの奥さんがシッタカ(小さな巻貝)を岩場から取って来てツマミに出してくれた。私は房総半島で育って、この貝に馴染みがあったから、懐かしいし、美味しかった。ついでにイソッピーと呼ばれる小さなカニも居るかと聞くと、どんなカニかと聞いてきた。詳しく説明すると、この辺でも、長い竹の先からテグスで作った5つの輪を出し、竹の中を通した紐に結び、先端にエサのスルメを付けてテトラポットにそって海中に入れると、カニが、すぐ2・3匹エサに食いつく、そこで紐をキュッと引くと先端の輪が締まり、簡単に取れるそうだ。早速、次の日から、茹でたカニが5・6匹ツマミに加わった(笑い)。
同じ道具を作って、このカニを捕まえ、思い出に耽りながら、イッパイやりたいと思ったが、未だに実現していない!”ライオン丸”の話を書いているうちに、ふと、こんなことを思い出してしまいました。やっぱり”食いしん坊”なのかなぁ、俺って(笑い)。

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2009年01月13日

快傑ライオン丸:怪人ギロジー海の落とし穴(写真をクリック⇒拡大)

カイジン3ニン.jpgイガ・3ニン.jpg姿を見せないゴースンに変ってデボノバが怪人の頭領として登場していたが、今回はその子分にギロジー、又その子分に天狗と鬼、風の2怪人が加わり、益々賑やかになってきた(笑い)。冒頭から獅子丸に合流してゴースン一味に立ち向かおうとする3人の伊賀忍者と、ギロジー達3怪人との派手な”太刀回り”があり、そこを通りかかった獅子丸たちと瀕死の忍者が出会う。これを知ったギロジー達は、小助が獅子丸から離れて、一人で忍者のために水を汲みに来た機会に乗じて小助を拉致、追って来た獅子丸、沙織が見上げると一味は小助をタル詰めにして、断崖から海に投げ落とした。
シシ・キル1.jpgハシル・サ.jpg獅子丸・沙織は海流に流される小助が入ったタルを追って、邪魔に入る怪人たちと戦い、ドクロ忍者を切り捨てながら、岩場を、波打ち際を走る。左足首の骨折で、立つ事がやっとだった前回の獅子丸と違い、今回から本来の姿に戻って現場に帰ってきた。”吹き替え”なしで刀を振り回し、颯爽と走り回る姿が頼もしい。このエピソードはオールロケの作品で、ロケ地は伊豆下田市の田牛(とうじ)を拠点にした。海辺には砂山、崖、岩場、砂浜、洞窟まであって変化に富み、海も綺麗な青だった。東京周辺の撮影と違って舗装道路や電柱、車の轍を気にせずに撮影出来るのが嬉しい。カメラ位置もロング、アップ、望遠と自由に使い分け、獅子丸と沙織には早い動きと、キレのある太刀回りをして貰った。加えてスピードと変化に富んだカメラワークで颯爽と怪人共をナギ倒す殺陣で小助を救い、大団円となる活劇編だった。
ラ・ドクロ.jpgウミ・ギロ・シシ.jpg当然、ライオン丸も広い海辺で怪人どもと太刀を交え、ロングに引いた長いカットで素早く動き回り、逆回転撮影も加えて、忍者物らしさとロケならではの太刀回りを演じてもらった。
怪人ギロジーとの決戦は、ライオン丸も胸の深さまで海に入り、水しぶきを上げながらの果し合いで、ある時は海中に沈み、ある時は空中に飛び出して戦う(トランポリンを使った)殺陣となった。最後は、ライオン丸が水中で切り落としたギロジーの首を砂浜に投げ上げ、爆破して決着をつけた。このシーンは着ぐるみで、水浸しになる撮影だから、俳優さんは衣装が重くなって大変だったろうが、美しい海と海岸風景を存分に取り入れることが出来た。
今回の撮影ほど、俳優さんの健康を有難く感じた作品は無い!2週間前には立っているのがヤットで、歩くことさえ出来なかったのに、短期間で骨折を克服して現場に戻って来た獅子丸の若さに脱帽!(笑い)。

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シシ・サオリ・タル.jpgスポーツ紙が取材にやって来た:この作品が9話目だったから、撮影に入った頃は4話目が放映されていた頃だと思う。”今日は新聞の取材班が撮影について回るから、協力して下さい”と制作部が言ってきた。こちらは、邪魔さえされなければ、一向に構わない!テレビ番組の撮影は常に忙しい。快傑ライオン丸は忍者ものだから、場面はドンドン変るし、カット数も多い。撮影中は取材班のいることも忘れて夢中で撮っていた。が、後日:記事を読むと、そのころ既に沙織が発散する健康的な色気が、若い男性を夢中にさせていたんだとかーーー私には、色気がどうのなんて考える余裕は無く(本当だって!)、沙織には”くのいち(女)”忍者らしい機敏さを出してもらう工夫だけをしていたのだが、ケレンミの無い映像が、躍動的な色気に繋がっていたのかも知れませんね。そして更に”撮影隊はこちらに居たかと思えば、あちらに移動、まるで忍者のような素早さだった。”と結んであった。

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2008年12月06日

怪奇大作戦:トークショウ(写真をクリック⇒拡大)

ト・ゼンイン.jpg客席の電気は消され、壇上にだけ照明が当てられていた。暗い通路を進み、用意されていた椅子に飯島監督と共に座る。まずは劇場主から、”今日、予定されていた藤川桂介氏の都合がつかず、安藤達己氏が急遽代役で出席したイキサツが説明され。”薄暗い客席を見渡すと、怪奇大作戦ファンが30数人、私たちに熱い視線を送っている。早速、”ゆきおんな”について、決定稿と出来上がった作品が違うことについての質問があった。テレビ映画では、当たり前のことで、私が助監督のスタートを切った銀座プロの山村聰監督の場合は、撮影するシーンのセリフが殆ど直されていて、毎朝、それを俳優さんに伝えるのがスクリプターと助監督の決まり事なっていた。それに比べれば、飯島作品にしろ私の作品にしろ、まだ、変更が少ない方なのだが、ファンの皆さんは、撮影が脚本どおりに進むと考えているらしい。この質問に対し飯島氏は、俳優さんの性格設定や脚本家がロケ現場を見てない事を説明し、監督との信頼関係で作品を良くする為のシナイりオ変更は珍しくないことを話した。
グ・カベーヌケー2.jpg続いて”壁ぬけ男”がコンクリートの中に消えていくトリックについて質問が来た。監督以下、特撮監督も知恵をしぼり、スタッフも徹夜で作業を進め、灰色に染めたオガクズのプールに俳優さんが徐々に沈んで(コンクリートの中に消える)、その後、合成処理を経てあの映像が出来たのだが、ラッシュフィルムで上手くいったのを確認、スタッフが興奮していた姿を今も思い出す。飯島氏は私が助監督でついていた時と同じように、この撮影状況を親切丁寧に解説していた。
イイジマ.jpgワtシ1.jpgトークショウは佳境に入り”ゆきおんな”を撮影中、円谷プロの金庫が空っぽ(本当だった!)で、雪景色の中を車がスリップしながらホテルに来るシーンは予算をかけずに地方ロケを行うためのタイアップ・カットだった話。同じ頃、一人で京都に乗り込んだ実相寺監督が東京の監督では扱いずらい(?)現地のスタッフの信頼を得て、予算を使い放題(笑い)。そのアオリを飯島氏が受けたイキサツをユーモアと、今は無き実相寺氏への思いをからめて話した。そして”実相寺には、十分な予算で撮りたい作品を撮らせたかった。”と言うくだりでは、私も飯島氏の友情の深さと思いやりに、ホロリと来てしまいました。ファンの質問は更に続き、有名な第一話差し替えの真相では、飯島監督らしく”円谷英二氏が身内に辛かったからではないか”と話していたが、ここは当時円谷にいた私の意見をはっきり述べさせて頂いた。この判断は誰が下したにしろ、”壁ぬけ男”が第一話になったのは正しい判断だった。”人喰い蛾”と今日上映された”壁ぬけ男”を比べてみれば誰の目にもハッキリする筈だ。
怪奇大作戦シリーズで円谷プロの巨星二人・円谷一・金城哲夫・両氏が”吸血地獄”・”光る通り魔”を最後に映像界を去って行った。そして、円谷プロと何の縁もなかった私も、この歴史的な二作品で助監督を卒業することになった。こんな内輪話を飯島氏と一緒にファンの方々に披露していると、予定の2時間がアッという間に過ぎ、続いてサイン会になった。サインをしている間もファンの質問は止まらない。私のところに”あなたはだぁれ?”の台本を持ってサインを求めにきた人もいれば、スクリプターが使っていた”氷の死刑台”の台本を差し出した人もいた。私は自分で監督した作品の台本を一冊も持っていないが、ファンの人達はどうやって40年前の台本を手に入れたのだろう?その苦労を思うと、ファンの有難さをしみじみ感じさせてくれたトークショウでした。
劇場主・これを企画した人・集まってくれたファンの皆さん!ありがとうっ

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グリソム.jpg安藤達己的楽屋話:東京は東の端から西の端”よみうりランド前駅”に2時間かけてやって来た。40年前”チビラくん”はここを現場に撮ったんだっけ。駅を出て町田方向に5分、右に曲がるとすぐにザ・ガリソムギャングのビルがあった。表でバッタリ劇場主と会い、隣の喫茶室でウーロン茶を飲んでいると、飯島監督が現れた。”しばらくでした”と言うにはしばらく過ぎる再開だったが、温和で重厚な人柄は昔のままだった。今は木下プロも辞めてフリーで活動しているとかーー本当にお元気そうで、何よりです。
話はすぐに40年前の”ウルトラセブン”・”怪奇大作戦”の話になったが、実相寺監督が他界して、もう三回忌になるそうだ。まだまだ映像界で活躍して欲しかった人なのにーー飯島監督も”怪奇大作戦”を撮っていた時、出演していた某俳優さんから劇場用映画の話を持ちかけられたそうだが、この俳優さんも映画を製作することなく他界したとか、40年の月日は長い。
urutoradegitaru.jpgそこへ劇場主が二人を迎えにやって来た。すぐ隣の小さな映画館に入ると舞台の両袖に飯島監督と私に生花が届いていた。何と!”怪奇大作戦”のDVDを販売しているデジタルウルトラプルジェクト(http://www.dupj.jp/)の社長からのものだった。21日・劇場主からFAXと電話で藤川桂介氏の代役を頼まれたが、私の作品が上映される訳でもなく、トークショウの翌23日の早朝、ダヴァオへ出発することになっていたので固辞したのだが、”安藤監督と言えば私共に取って伝説の監督ですから”なぁ~んて、お世辞を言われトークショウ出演を引き受けた。昔から言うじゃないですか”ブタも煽てりゃ木に登るって”ーーこの話を以前から面識のあるデジタルウルトラプロジェクトの方に電話で伝えところ、ザ・グリソムギャングに生花が届いていた、とこうゆうわけです。デジタルウルトラプロジェクトの心遣い:恐れ入りやの鬼子母神だぁー

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2008年11月22日

快傑ライオン丸:死を呼ぶ吸血怪人ゾンビー(写真をクリック⇒拡大)

シ・フキカエ1.jpg原作者・牛次郎のシナリオによる前回から分身魔王デボノバが出現、一段とパワーアップしたゴースン一味となった。今回は、これに吸血怪人ゾンビーが加わり、村人を襲っては血を吸い尽くし、この死体を隠れ家に運んで再生、ゾンビー軍団を増強して獅子丸の命を狙う話だった。冒頭から沙織、子助、獅子丸を襲う怪人ゾンビーと軍団。火の玉と戦うライオン丸と太刀回りの連続だ。獅子丸達が悲鳴を聞き、駆けつけてみると、吸血怪人ゾンビーに血を吸われた女の死体があった。沙織・子助が死体に花を供えていると辺りが急に暗くなり、土手下に身を隠して事の成り行きを見守っているとやがて元の明るさに戻り、ゾンビー達が死体を運んでいた。後をつけて行った三人は一味の隠れ家を発見。激しい太刀回りとなり、最後はライオン丸が吸血怪人ゾンビーを倒して次の戦いに向かうところで、この話は決着するがーーー
この回も獅子丸が左足首骨折で、動けない!それどころか何かに掴まっていなければ、立っていられない状態だった。ライオン丸役の俳優さんが吹き替えをしてくれていたが、激しい太刀回りは”吹き替え”がバレないようにカメラを引き(遠くから撮る)、本物はアップでおさえる。そこで苦肉の策として考え出したのが、刀をナメて(手前に刀だけを入れて)、移動しながらゾンビーを切りまくるカットだった。前回から愛用(?)している車椅子を使ったバストショットの移動撮影も使った。
シ・サオリ1.jpgシ・サオリ2.jpg色々な手を使ってはみたが、肝心の獅子丸が立っているのがヤットでは、アップで撮る”太刀回り”も限られ、作品全体の殺陣が単調になってしまう。やも得ず、沙織、子助の殺陣を工夫して、シナリオ以上に出番を増やした。勿論、ライオン丸の出番も少々長くした。こうして、どうにか最後の決戦場となるゾンビーの隠れ家にたどり着くまでは繋いできたが、家の中では獅子丸の顔が見えるフルショット(一人の全身が入る)の殺陣が欲しい。幸い家の中だから照明を落とし、獅子丸に見える筈の”吹き替え”を使ったフルショット(笑い)・長回しのカットを撮った。勿論、バレそうな所に”はめ込む”獅子丸のアップも数カット用意した。快傑ライオン丸は変身忍者もので、殺陣をを売り物する時代劇だから、それでなくてもカット数が多くなるのに、今回は”吹き替え”がバレないためのカットや、本来無用のアップが増えたので目まぐるしくカットを重ねる作品になった。
今、改めてDVDを見ると、正面から撮った本物の(?)獅子丸が動き出し、カットを変えて後ろから”吹き替え”が動き出す”つなぎ”に一寸不自然な場面もあるが、兎にも角にも”ライオン丸”らしく仕上げることは出来た。放映に間に合わせるのがテレビ映画の宿命とは言え、つらい思いも十分味わいました。はい!(笑い)
クロバック.jpgネガ.jpgそんな訳で今回はライオン丸の出番を増やし、増えれた分は当然”太刀回り”だから、吸血怪人ゾンビーとの決戦では、今までになかった黒バックで異次元空間を連想させたり、吸血怪人の足なめ(足の間からのカット)で目先を変えて撮ったり、ネガのカットを使ったりと変化をつけた。あの手この手の描写(笑い)で監督としては、獅子丸の怪我による撮影制限が作品に出ないように工夫した心算だったがーー撮影当時、考えてもいなかったDVDなるメデアが出現。この回を何回でも見られるようになった今、獅子丸の怪我を気づかせずに、このエピソードを見せ切ることが出来ているのだろうか?

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シ・フキカエ2.jpg安藤達己的独り言:当時でさえ、成城学園を基点に、時代劇を撮れる場所は多くなかった。電信柱と舗装道路が無くて、田んぼのある所はもっぱら柿生で、馬が走れば拝島か青梅だった。このエピソードに出てくる農家も柿生にあった廃屋で、撮影には都合が良かったけど、もうとっくに取り壊されているだろう。そうそう、田園都市線に沿った関東ロームの丘が宅地造成中で、茶色の絶壁があったり、雑草だらけの空き地があり、人も滅多に来なかったので剣戟には絶好の場所だったっけーー最近はバラエテー全盛で子供向けの時代劇は滅多にないけど、東京近郊で時代劇を撮影出来る場所はもう無いのかも知れないなぁー

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2008年10月12日

ウルトラセブン:蘇る”あなたはだぁれ?”(写真をクリック⇒拡大)

dvdタイトル.jpgこの作品で監督デビューとなった。それまで特撮と無縁だった私が、ひょんなことから円谷プロで働くことになり、ウルトラセブンも終わりに近づいた頃、第一回監督作品の話が持ち上がった。脚本は、若手の有望株・上原正三で、当時、雨後の竹の子のように建設されたマンモス団地を侵略者フック星人が夜の間だけ占拠。昼間は普通の団地だが真夜中になると地下に建設された侵略者の団地と入れ替わり、地球侵略を狙って活動を始めると言う話だった。団地の持つ均一で無機質なよそよそしさと近所付き合いが殆ど無い人間関係を、どう侵略者と結び付ければ良いのか?単に、正義の味方ウルトラセブン対地球侵略を狙うフック星人との勧善懲悪物語にはしたくなかった。
40.jpg41.jpg核家族化がどんどん進み、人間関係が希薄になって行く中で、ウサギ小屋と呼ばれても家族だけで住める団地が人気を集め、嫁・姑の確執など無縁な生活が始まっていた。でも、ある日突然、幸福だった筈の家族が分散したり、親友だと思い込んでいた友人が去って行ったらーーーー私たちは、そんな潜在的な恐怖の中で生きていたのではないだろうか?”この怖さを描けなかったらこの作品の意味は半減してしまう。”と私は思った。だから団地の持つ他人行儀で冷たいイメージを伝えるために映像は出来るだけモノトーンで、陰影を強く出した。登場する団地住人の役は、人間として生活しているシーンとフック星人が化けているシーンがあり、ちょっと複雑な二役をこなしてもらわなければならない。一見して、それと分かる、ありきたりの演技では困る。この辺が配役の難しいところだった。まずは円谷作品の常連?だった小林昭二さんが決まり、三条美紀、大山デブ子、銀座プロ以来の仲間、松本敏男と芝居上手な俳優さんが揃い、これは解決出来た。問題はロケ地のナイトシーンだった。フック星人は夜になると活動する侵略者だから、当然、団地の夜間撮影が多く、時間の制約・ゼネレイターの騒音問題と、苦労は耐えない。苦手の合成作業も無事に乗り越え、第一回監督作品は仕上がったーーー
05.jpg初放映から40年:この作品をフィギャーを使った写真にあらすじを添えてネット上で再現したいと言うウルトラファンが現れた。だが”あなたはだぁれ?”が持つイメージを動画ではなく、写真で再現するのは容易じゃない。撮りたい写真に適したフック星人を手に入れ(これが一番の難題だったらしい)、思い通りの写真が撮たら、必要に応じて合成作業を行う。写真が全て完成するまでにBirdさんを始め何人の人達が協力したのだろうか?更に、安藤達己の人間像と今に迫りたいと、この人物は遠方から私に会いにやって来た。その時のインタビューを絡めながら、今、このサイトで(光の国から愛をこめて: http://ameblo.jp/ultra-taiga/)蘇った”あなたはだぁれ?”がアップロードされている。
”光の国から愛をこめて”のサイトは突然、閉鎖されました。平成21年(2009年)7月 安藤達己

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安藤達己的独り言:この作品の舞台になった多摩プラザ団地だけでなく、東京近郊の田んぼや山林が開発され、それこそ何も無い所に、忽然と団地や整地された分譲地が姿を現した。アパートに住む人が当たり前のように2年毎に権利金を取られるのに比べ、団地は家賃も安いし、権利金の問題もなかったので入居を希望する人が殺到、入居者は毎回、抽選で決められて宝くじのようだった。だから当時、団地の申し込みを代行してくれる業者さえあった。当選した人達?の入居が始ると、それまでガランとしていた空き地で、アカ抜けた若い奥さんはセリを摘み、ベランダには花が咲き、華やかで幸せそうな雰囲気が広がっていた。年の経過と共に多くの住人達は、団地住まいを卒業、マイホームを手に入れて去って行ったが、団地に住み続けている人達もいる。あれから40年、多くの団地は老朽化、住人は老齢化して、建て替えは進んでいるが、家賃が高くなって行き場を失う人も出てきた。団地にはもう、あの頃の華やいだ雰囲気はないーーーー
そうそう有名な3億円事件が起きたのもこの頃で(昭和43年)、白バイ・警官の服・発炎筒・とまるでドラマを見るような犯罪で、事件の起きた府中付近から遠くなかった映画会社は刑事さんの訪問を受けたっけーーー事件は結局、迷宮入り。それから間もなく(昭和45年)、まだ円谷プロで仕事をしている頃に三島由紀夫の自決があった。”あなたはだぁれ?”はこんな時代に放映された作品だった。

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2008年09月27日

チビラくん:さよならチビラくん(写真をクリック⇒拡大)

サ・タイトル.jpgユキ・ハッタル.jpgいい天気に恵まれて、ナンジャーさんが空を見上げるとキラキラ光るもの降り注ぎ、目が開けられない程、痛くなり、農作業に忙しいゴルバとガキンコにも、サッカーをしていたチビラたちにも同じことが起こった上に、折角収穫した野菜もみるみる萎びてしまったんだとさ。目を洗って、どうやら落ち着いた住人たちだったが、今度は温度が急に下がって大雪が降り始め、雪に埋もれた家を飛び出し、避難しようと雪原の中を歩くゴルバとガキンコだったが、天気が回復すると雪はアッという間に消えてしまったんだとさ。
ゴ・ガコケ.jpgカジ.jpgこれで一段落とゴルバとガキンコが家に帰ってみると、温度の急変で家の中はカビだらけ、掃除機を借りにハッタル家に来て見ると、こちらでは機械から火が噴出し、消火活動の真っ最中だったんだとさ。この異変に危機感を持った怪獣星は、パパゴンたち科学者に対策を聞こうと召集をかけ、これに応じたパパゴンが家を出ると急に暗くなったり、川底から溶岩が噴き出したりしていたんだとさ。対策会議の結果は”文明が破壊してしまった怪獣星を救うのは不可能で、この星を脱出する以外に、生き延びる方法はない”と言うことになったんだとさ。これを聞いたゴルバは、この星をメチャメチャにしたのはパパゴンたち科学者だと怒り出すが、ナンジャーさんになだめられ、この危機を”祈り”で何とかしようと家路を急ぎ、一方のパパゴンは移住する星を探し始めるが、以前、何回も行ったことのある地球も汚れ過ぎていてもう住めなくなっていたんだとさ。
オモイデ.jpg地震が頻発するようになった怪獣星には爆発の危機が迫り、パパゴンがやっと移住先のマロー星を見つけた頃、ナンジャーさんに連れられて、いつもの場所に来た子供達は、もう二度と目にすることの無いこの星の思い出にふけっていたんだとさ。一方のゴルバはこの危機を救ってくれるのは、ご先祖様しかないと”お祈り”を始めるが事態は更に急を告げ、ハッタル家ではママゴンとポチポチがトラベルマシンでマロー星に出発、チビラの番になるが、ガキンコとゴルバが心配で、ナンジャーさんを追って表に出てみると、ガキンコの説得でやっと怪獣星を脱出する決心をしたゴルバがやってきて、ギリギリのところでマシンに乗り込んだんだとさ。
マローボシ.jpgマロー星の海辺に着陸したチビラたちは、今、昇ろうとする太陽を見ながら、今度こそ、この美しい星を、何時までも守り続けようと心に誓うのだった。
一年半(78回)に亘って放映された”チビラくん”だったが、これで最終回を迎えた。最後のシーンはどうしても夜明けの海辺で撮りたくて、プロデューサーに相談したところ、予算の関係もあって、伊豆の円谷英二氏の別荘で一泊させて貰った。海辺は岩場で足場が悪く、その上、夜明け前ギリギリの時間を狙ったので、着ぐるみの俳優さんには最後まで大変な思いをさせてしまった。でも、出来上った作品を見て、”苦労が報われた”と納得してもらえたら嬉しいんだけどーーーー皆さ~ん!ありがとう!

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カラタイトル.jpgオープニングタイトルがない!こんな事が起こるんですね。この最終回の脚本は藤川桂介で監督は私・安藤達巳でした。このシリーズは10分のオビ番組で、”子供が喜べば良い”程度の作品の筈が、メイン脚本家、藤川桂介・若槻文三・上原正三氏たちの力量で、気が付いてみれば、結構、メッセージを含んだエピソードを描くことが出来た。円谷プロで一番の新人だった私が最終回を撮ることになり、藤川氏の感性が、当時、社会問題になり始めていた光化学スモッグ・異常気象をデフォルメした形で怪獣星に起こし、ゴルバの口をかりて”文明”とは何かを問いかける作品になった。
この作品から38年:今の地球は生物に優しい星になったのだろうか?北極の氷は溶け出し、川も海も汚れ、ハリケーンや台風は、地球温暖化の影響から大型化して被害を与えている。今年の夏は、雷と集中豪雨で各地に被害が出た。まるで熱帯地方のスコールが巨大化した様相だった。願わくば:第二の怪獣星にならないことを!
「SAMPLE」ビデオながら見日記さん、最後まで寸評をありがとう!本当に助かりました。

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2008年09月20日

チビラくん:たすけて!(写真をクリック⇒拡大)

タ・タイトル.jpgオンナノコ.jpg地球にやって来た怪獣町ご一行様:(といっても、例によってゴルバ家とハッタル家だが)がゴルバの運転するマイクロバスで遊園地にやってきて、バスを降りるとバックミラーにだけ映る謎の少女が現れ、バスを走らせると忽然と消えてしまったんだとさ。ビデオ発信機をバスに置いて来たご一行は、怪獣町にいるナンジャーさんとの連絡が取れなくなってしまったが、バスの件は警察に頼み、遊園地でゴルバは遊具のセールスにきた女性と”流しソーメン”を食べ、チビラ達はメリーゴーランドで楽しんでいたんだとさ。すると突然、全ての遊具が止まり、水上の乗り物に乗っていたママゴンは水の中に放り出され、ゴルバが食べていた”流しソーメン”も流れなくなったんだとさ。
センシャ.jpgヒコーキ.jpg遊具を売り込みたい女はこの機会を捉え、ゴルバを巻き込んで、商品の売り込みを試みるが、謎の少女が現れて、メリーゴーランドと会話を交わしたりゴーカートを消したりしたんだとさ。そればかりか、戦車まで操って一行を追い掛け回し、ついには飛行機まで繰り出してパイナップル爆弾で攻撃を仕掛けたんだとさ。これに怯えた女とパパゴン達はホテルに逃げ込むが、ここにも食べ物を積んで無人のカートが押しかけてきて、あまりの怖さに全員パニックに落ちいったんだとさ。そんなさなかに、謎の少女から電話がかかり、”使える遊具をもっと大切にしてね。遊園地の乗り物は皆んな泣いてるのよ。”と言ったんだとさ。この話が本当かどうか、チビラたちが遊園地に来てみると、機械たちの鳴き声が聞こえ、その中に聞き覚えのあるガキンコの泣き声も混じっていたんだとさ。
タイホウ・ゴガ.jpgゴルバがガキンコの泣き声を追って行くと、大砲の前で白旗を揚げているガキンコがいたので、慌てて駆け寄ったのはいいが、逃げようとすれば大砲からボールが打ち出されて、二人ともその場で白旗を揚げて動くことも出来なかったんだとさ。ゴルバは地面に落ちていた受話器に気づき、取り上げて謎の少女に呼びかけると、アーラ不思議、コードも繋がっていないのに、電話の向こうから少女の声が聞こえてきたんだとさ。ゴルバやチビラ達が遊園地の遊具やオモチャを大切に使うことを約束すると、大砲はボール攻撃を止め、全ての遊具は正常に動き出し、消えてしまったバスも帰ってきたんだとさ。これでチビラたちは怪獣町のナンジャーさんとも連絡が取れたし、楽しい地球旅行を続けられたんだとさ。ーーーきっと、あの謎の少女は粗末に使われた機械たちの”叫び”だったのかも知れませんね。やれやれ、これで”一件落着”。よかった!よかった!

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イトウスイ.jpg安藤達巳的独り言:この話は、昭和45年、大分県・キジマモーターピアランドで撮影したが、雨にたたられ、一部を伊東で撮ることになった。大きな地球儀の様な建物の前でバスが消えた場所は、伊豆サボテン公園が所有していた水族館で、もう、とっくに取り壊されていた。そうそう、当時”東拓”と呼ばれていたダイビングスポットも”海洋公園”になっている。ピアランドはどうなったのだろう?東京周辺でも、撮影で使わせてもらった”向ケ丘遊園”・”行川アイランド”や”小山遊園地”はもうない!でも、ピアランドは”勝ち組”だったのだろうかーー”セントレジャー城島高原パーク”となってホテル、ゴルフ場も併せ持つレジャー施設になっているようだ。
前作から九州で撮影していたスタッフに合流するため、私は川崎から日向へカーフェリーで行ったんだっけ。この時の制作部の人が車に無線機を積んでいて、撮影現場に着くとすぐ姿を消し、高い所へ行っては仲間と交信してた。今流に言えば”無線オタク”かなぁ。雲の出具合でブラジルとも交信できるとか、ーー話の終わりに必ず”テンテン”と言ってたけど、これが後のTVドラマ”テンフォーテンテン”になるんだから、この世界、何が起こるか分からない(笑い)。そうそう、ツイッギーとか言う、足が針金のように細いモデルさんが身に着けていたミニスカート全盛時代でホットパンツなるものも流行ってた。遊園地で遊ぶ女性客を撮る時は、目のやり場に困る程マブシかったなぁー(笑い)。パイナップル爆弾で攻撃するシーンでは現地のラジコン愛好家に頼んで飛行機を飛ばして貰ったが、撮影前に”こんな風ですよ”と頼んでもないのに離陸して見せたのは良いが着陸に失敗!2機で撮影する筈が1機になりました。ア~ア だった なぁー(笑い)

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2008年08月03日

チビラくん:燃えてしまったお爺さん

モ・コドモカミドミ.jpgモ・イヌ.jpgさんざん無駄遣いをした紙を捨てに来たチビラとガキンコが、ふと空を見上げると大量の紙が降ってきたんだとさ。驚いた子供達が紙の落ちた所へ行ってみると、紙はどこにも見当たらず、怪獣町では見かけたことのないお爺さんが”紙きり”をしていたんだとさ。このお爺さん、紙で作った犬・ウサギ・アヒルを地面に置くと、アラッ不思議!みんな本物になって動き出したんだとさ。子供達は、不思議なお爺さんに夢中になり、この魔法を教わろうとするが、ナンジャーさんは簡単な”手品”を使ったのだろうと、チビラ達にハトを出して見せるが簡単にタネを見破られ相手にされなかったんだとさ。
モ・ガキ・ソラ.jpgお爺さんは子供達を人気の無い所へ連れ出し、丸く切った紙をチビラ、ガキンコ、ポチポチに結びつけると、これを風船に変えて、浮き上がらせ、自分の故郷、カミカミ星に連れて帰ろうとしていたんだとさ。そんなことを知らないハッタル家とゴルバは子供達が帰って来ないのを心配し、雨が降ってくれば、外で遊んでいるチビラも帰ってくるだろうと、ママゴンがお天気相談所に電話をして雨が降り出すと、アラッ不思議!子供達が付けていた風船は紙に戻って、子供達は墜落して来たんだとさ。一方、お爺さんは、雨に当ると急に苦しみ出し、雨宿り出来る所へ逃げ込んだんだとさ。家に帰ってきたガキンコもチビラとポチポチも、お爺さんを信用しないナンジャーさんの意見で、外出出来ないように、家の中で縛られていたんだとさ。大人達がこっそりお爺さんの様子を見にくると”紙きり”に夢中になっている姿を見つけ、悪い人ではないと子供の縄を解いてしまったんだとさ。
モ・オトナ・ヒ.jpgモ・ヒ・カミーラ.jpgこうして、又お爺さんと遊びに来た子供達は風船を付けられ、カミカミ星に連れて行かれそうになるが、折からの雨と、お爺さんの本性を見破ったナンジャーさんがゴルバやママゴンと松明を持って駆けつけ、火を放つとお爺さんは紙になって燃え尽きてしまったんだとさ。
でも、このお爺さん、本当に悪い人だったのだろうか?紙を無駄にする子は、紙の星からやって来た”人さらい”にどこかへ連れていかれますよ!紙に限らず、無駄遣いはやめましょうね!

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安藤達巳的毒舌:マスコミに押し切られたように、突然、内閣改造と来たぁーな。これが選挙用なのか、本気で”仕事”をする内閣なのか?あっしにゃ、分からねぇ。だがよ、顔ぶれを見りゃ、オタク人気に乗ったA氏が幹事長。道路特定財源の一般財源化を約束しながら道路族のドンと言われているN氏の入閣。行政改革で男泣きしたW氏は閣外。郵政民営化に反対して、冷や飯組みだったNとH氏の入閣。消費税の増税を持論とするY氏の復帰。この内閣に何を期待しろってぇの?役人の無駄使いを根絶させるムードはグッと後退するのは間違いネェ。無駄遣いを削るだけで、増え続ける社会保障を賄えるとは思わねぇが、役人が既得権にアグラをかいたままで、増税論議じゃ、国民が納得出来ネェ。独立法人・行政法人の廃止と天下り廃止の論議はどうなるんでぇ?”国民の目線で”安心出来る政策を実行する内閣なんて言ってるようだが。国民感覚とかけ離れた金銭感覚で生活している代議士先生にそんなことが出来るのかよッ!
お願いだからさ!国民が安心して老後を迎えられる道筋を、きっちり示してやっておくんなせぇ。

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2008年07月20日

チビラくん:レインボーちゃん

レ・ハッタル・ニジ.jpgレ・ニジ・クル.jpgガキンコが農作業をサボろうと雨を気象庁に注文すると、雨は降ったが、畑の変わりに田んぼで仕事をさせられ、雨上がりの空を見ると、綺麗な虹が架かっていたんだとさ。これまで見たことも無い七色の架け橋を見てチビラたちが、美しさに見とれていると虹の上を渡ってくる少女・レインボーちゃんがいたんだとさ。カゲロウ星から来た言う少女の可愛さに夢中になったチビラとガキンコは、なんとか自分の家に来てもらおうと、食べ物を自動販売機で買ったり、自分の家から運んできたりしていたが、ついにはチビラとガキンコがフェッシングで決着を付ける羽目なっていったんだとさ。これを見かねたナンジャーさんの意見で、「男所帯のゴルバ家よりハッタル家の方が良かろう」とチビラの家に滞在することになったんだとさ。
レ・ヒマワリ.jpgレインボーちゃんと楽しく過ごしていたチビラだったが、ナンジャーさんは”少女が怪獣星に遊びに来た。”と言うのを信用出来ず、良く話を聞いてみると、やはり家出をしてきたんだとさ。ハッタル家では、パパゴンがトラベルマシーンでカゲロウ星に連絡してレンボーちゃんを帰そうとするが、帰したくないチビラ・ガキンコ・ポチポチにゴルバまで加わって、デモをしたり、トラベルマシーンを壊したり、ついには秘密の場所にテントを張って、レインボウちゃんをかくまい、日用品を大八車で運び込み、それが終われば、インボーちゃんをテントに残してチビラたちは帰って行くが、心配したポチポチが内緒でテントに来て見るとレンボーちゃんは一人で居る寂しさに耐えられず、ポチポチと秘密の場所から、またまた家出をしてしまったんだとさ。
レ・ダイハチ.jpgレユウヒ.jpgナンジャーさんの笛を子守唄にして野宿をしたポチポチとレインボウちゃんだったが、お母さんの夢を見てカゲロウ星に帰りたくなったんだとさ。パパゴンはトラベルマシーンを操作して、カゲロウ星との連絡を試みるが上手くいかず。ゴルバはゴルバで雨乞いをして、虹を架け、レインボウちゃんがおかぁさんの元に返えれるように願うがこれも失敗。
チビラたちの前から走り去って、一人になったレインボウちゃんが空に向かって”おかぁさぁーん”と呼びかけると、空には美しい虹が架かり、それを渡りながらチビラたちに”さよなら”の手を振るレインボウちゃんがいたんだとさ。こうして、一件落着:めでたし、めでたし。

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レ・ニジ4.jpg安藤達巳的独り言:北京オリンピックまで、あと三週間。中国の急激な経済成長がもたらした公害問題が話題を集めている。最近、北京に行って来た人は皆、黄色にかすんだ空に驚きを隠さない。”チビラくん”が放映された昭和45~46年、日本も高度経済成長に伴う公害問題が深刻だった。九州ロケを終えてカーフェリーで東京湾に入るとスクリューで巻き上げる海の色が”うす茶色”に変り、川崎辺りの空は黄色く煙って見えた。雨が降れば酸性雨が心配され、夏には光化学スモッグ警報が度々出たのもこの時期だった。私が子供の頃、雨上がりには、当たり前のように見た虹も、ほとんど見られなくなっていた。この脚本を書いた人は童話作家だと聞いていたが、虹を通じて日本の状況を悲しんでいたような気がする。だから虹は綺麗に撮りたかったのだが(勿論、本物の虹ではなかった)ーーーーー

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2008年05月31日

チビラくん:君にも天使が見えたかい?

キミタイトル.jpgハ・マ・チ・ポ.jpgトラベルマシンが完成してから、チビラもポチポチも勉強に身が入らず、何かあれば、すぐマシンに頼り、ママゴンまで料理もせずに”マシンで何処かへ食べに行けばいいでしょう”などと言い出す始末。ついに怒り出すパパゴンだったが、言う事を聞いてくれないパパゴンに愛想をつかして三人は、ーーじゃなかった、二人と一匹は家出をしたんだとさ。一方ゴルバ家でもマシンの魅力に取り付かれたガキンコが、科学者になるんだと家を飛び出して来たんだとさ。この騒動を見ていたナンジャーさんは、機械に頼りきりの子供たちを心配して、”自然を愛する気持ち”を教えようと不思議な”術”を使い、花や雨や雲の中に”天女”が現れる仕掛けをしたんだとさ。
テン・ナン.jpg早速、可愛い天女を呼び出したナンジャーさんは、天女が星を磨きに来たのを知り、研磨機をセットすると天女達は星を磨き、キラキラ光り始めると、大喜びで宇宙へ帰って行ったんだとさ。この様子をチビラ達は見ていたのだが”自然を愛する”心のない子ども達には天女が見えず、ナンジャーさんが何をしているのかサッパリ分からなかったんだとさ。そこでナンジャーさんは、子供たちを花の咲いている所へ連れて行ったんだとさ。ポチポチがジッと花を眺めていると可愛い天女が見えて来て、大喜びのポチポチは、一緒にダンスを踊り、楽しんだんだとさ。チビラとガキンコには、まだ何も見えなかったが、突然、降ってきた雨をチビラが眺めていると、やがて雨が綺麗な縞模様になり、その向こうには、楽器を弾く天女達が見えて来て、一緒に音楽を演奏したんだとさ。
ポ・テンジョ.jpgチ・テンジョ2.jpgこうしてチビラもポチポチもトラベルマシンでは、けっして会えない天女に会い、楽しい時間を過ごしたのだがガキンコには、どうしても天女が見えなかったんだとさ。でもナンジャーさんに言われるまま、空をじっと見つめていると、雲の中から気球が現れ、ガキンコがそれに乗って空高く上がっていくと、雲の上には天女達がいて、雪合戦ではなく、”雲合戦”をして遊んだんだとさ。やがて雲を使い果たしたガキンコは地上に落ちてくるが、子供たちは大満足。”自然”を同じ星に生きているものとして、よく見れば、人それぞれに違ったものが見えてくることをナンジャーさんから教わったんだとさ。一方の大人たちは、”澄んだ心で自然を愛する”のが難しく、ママゴンに見えてきたのは、迎えに来て欲しいパパゴンの姿だった。そこに本物のパパゴンが現れ、家出騒動は”やれやれの結末を迎えた”んだとさ。
子供たちは、今日もナンジャーさんと一緒に”自然を見つめ”、”天女とたわむれ”、楽しい時間を過ごしていたんだとさ。

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安藤達己的内緒話:テレビの普及と急速な機械化が国民の生活を変え始めていた。その便利さにドップリと漬かって、折角、旅行をしても、見るのは表面だけ、ジックリと自然と向き合うことが少なくなり始めた時期の作品だった。花や雨を見ていると天女が現れると言う、荒唐無稽な話に思えるが、子供たちがテレビに夢中になり、家に閉じこもって、美しい日本の自然に目を向けることが少なくなっていた。自然が与えてくれるものはテレビと違って、見る人によって変ってくる。それを天女で表現したかった。当然、天女の人選とその場面の映像が、この作品の説得力の決め手となる。児童劇団から沢山のお子さんに来て貰い、満足のゆく3人を選ぶことが出来た。でも大喜びをしたのは子供たちより、むしろ、おかぁさんの方だったように見えた。こちらの用意した衣装では満足できず、3人とも母親が納得の出来る衣装を自前で作ってくれた。撮影が始まれば”なにかお手伝いすることはありませんか?”と、おかぁさん達が聞きにくる。当時、美空ひばりさんのママがステージママと呼ばれて物議をかもしていたが、子役のおかぁさんは皆、ステージママさんでしたよ(笑い)

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2008年05月11日

チビラくん:祭りだ太鼓だ御神輿だ!

ホウサク・ゴガ.jpgマ・バレー.jpgゴルバ家が豊作祈願の”お祈り”を大げさにやっている頃、ハッタル家ではチビラとポチポチがママゴンからバレーの特訓を受けてましたとさ。豊作祈願の太鼓を聴いたナンジャーさんは、祭りを思い出しゴルバに”祭り”の開催を持ちかけるが、太鼓の打ち方を、先祖から習いそこなったゴルバは良い返事が出来ないでいたが、自宅の修理に金が掛かるため、寄付を目当てに”祭り”を計画、ハッタル家にやって来たが、これは”すげなく”断られ、ゴルバとガキンコは仕方なく、自分達で家の修理に取り掛かったんだとさ。一方のハッタル家もチビラの教育をめぐって、パパゴンとママゴンが対立、ジャンケンの結果、チビラはパパゴンのスパルタ教育で科学者の道を歩くことになったんだとさ。
マ・パトックン.jpgマ・パサルマワシ.jpgどうしても”祭り”がやりたい子供達はナンジャーさんに頼み込み、その説得でゴルバもパパゴンも祭りをすることを承諾、いよいよその日を迎えたんだとさ。ところが、この機会にパパゴンに恥をかかせて、日頃のウップンを晴らしてやろうと、ゴルバは”祭祀”であった先祖の立場を悪用、パパゴンにチンドン屋のような洋服を着せ、”猿回し”のような踊りをさせたが、不審に思ったナンジャーさんに見破られ、折角、上手くゆきそうだった祭りは台無しになったんだとさ。腹を立てたハッタル家は、”ならば”とばかり、一家で祭りを計画。家族バンドを編成して賑やかに町を練り歩き、”庭園パーテー”にガキンコを招待したんだとさ。、最初は迷っていたガキンコも好奇心には勝てずハッタル家に出向いたが、ここに、またまた、変身したゴルバが乱入、それとは知らないハッタル家と大乱闘。パーテーは台無し、両家の溝はますます深まって行ったんだとさ。
マ・ミコシ.jpgナンジャーさんが作った御輿の周りに集まってきた子供達は、いつものいがみ合いも忘れ、満開の梅に誘われるように、協力して御輿を担ぎ始めたんだとさ。子供達を捜しにやってきたゴルバもパパゴンもママゴンもいつしか仲間に加わり、ナンジャーさんがそっと見守る中、今までのいきさつを、水に流したかのように、楽しい”祭り”の一日が始まったんだとさ。めでたし!めでたし!

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安藤達己的内緒話:怪奇大作戦”こうもり男”年末も迫った日に、ラストシーンの夜間撮影に入った。編集の段階になって、”何と!”半分以上のフイルムに光線引き(カメラの何処からか光線が入る)で使えない!撮り直しをしたくても、現像場は正月休みだし、放映は年明け早々だ。結局、使えるフイルムだけを使って、作品を仕上げるしか方法はなかった。
チビラくん:原人ピピとペペの物語!原人の住む洞窟は美センのセットで撮影した。外はロケーションで、三浦半島で撮ったのだが、原人の出入りが激しく、ヤリを持ったり、石オノを持ったりと忙しい。案の定、編集の段階で持ち物が違って使えないカットが沢山でてきた。この作品はギリギリの予算で撮ってたから、撮り直しは出来ない!アァーア
快傑ライオン丸”分身魔王デボノバとイワゲバ”前の作品で主役が足を骨折していた。時代劇アクション作品だから、”目の前が真っ暗”になるようなショックを受けたが、それでも作品は撮らなければならない!吹き替えを”ふんだん”に使って仕上げたが、不満はあってもその中で仕上げるのがテレビ映画監督の宿命だったのだ!
松竹で助監督だったころ一緒に仕事をしたスタッフが、ロケから帰って来て見ると、フイルムに何も映っていなかった。”ロケ現場で、あるスタッフが出てきたヘビを焼いて食べた、とかーー”そのタタリに違いないと本気で話している人がいた。フイルム時代には、この手の話が、どこの撮影所にもあった。それだけカメラにまつわる事故が多かったと言うことだと思うが、デジタル時代の今、私が経験したことは”今は昔の物語”なのでしょうね。

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2008年04月20日

チビラくん:原人ピピとペペの物語!

ゲ・タイトル.jpgゲ・カセキ.jpgいつもの様に農作業をしていたゴルバとガキンコは20億年前の化石を偶然、掘り当ててしまったんだとさ。これを知ったチビラとポチポチは考古学に興味を持ち、勉強鳥から、マンモスや恐竜のについて教わると、どうしても20億年前に行きたくなり。ゴルバも博物館を建てて、金儲けをしようと、これ又20億年前に行きたくなったんだとさ。こうしてガキンコを加えた4人は、パパゴンに頼み込み、ママゴンとナンジャーさんを留守番に残して、トラベルマシンで20億年前にやって来たんだとさ。
ゲ・ゴ・フタリ.jpg最初は怖がっていたチビラ達だったが、この世界に馴れてくると、隠れていた岩陰から出てきて、辺りを探り始めたんだとさ。洞窟の外で原人ピピとペペ親子に出会ったゴルバは、火の扱いを教えたりしていたのだが、子供のピピを怪獣町に連れ帰って、見世物にすることを思いつき早速、ピピに発信機を持たせてママゴンを騙してトラベルマシンを動かさせ、まんまとピピを怪獣町に送りこんだんだとさ。わが子を連れ去られたペペは悲しみ、これを知ったガキンコは、父親のペペに同情して一緒に生活するようになるのだが、そうとは知らないチビラたちは、ガキンコが原人に、さらわれたと思い込み必死に探していたんだとさ。
ゲ・ゴオリ.jpgピピをオリに入れて見世物にする準備を着々と進めているゴルバだったが、ナンジャーさんの説得や、ガキンコが原人に捕らわれていると思い込み、ピピを父親の元へ返すことにしたんだとさ。再び20億年前にやって来たピピは父親のペペと再会、ゴルバもガキンコの無事を知り、めでたしめでたしの結末になったんだとさ。

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安藤達己的独り言:20億年を隔てた、二組の父子家庭の、父と子供の愛情を不変なものとして捕らえた話だったが、今の家族は、どうなのだろう?これから暑くなると、親が遊びに夢中になっている間に、車に置き去りにされた赤ん坊が犠牲なる事件が毎年のように繰り返される。自分の自由が邪魔されるといって、我が子の命を奪ってしまう母親。肉親を殺した上に火を放って、証拠隠滅を計る青年。信じられないような事件が、毎日のように報じられる。”不変な愛”があると信じていたところに、ポッカリと闇が広がり始めた。この不気味さの源は、どこにあるのだろうか?

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2008年03月16日

チビラくん:ヤッホー地球だぞ!

ヤ・ゴソト.jpgヤ・マソト.jpg藤川桂介氏が得意としていたメルヘン調の作品だ。チビラ・ガキンコと地球人の子供達との友情が描かれ”チビラくん”らしい仕上がりとなった。”着ぐるみ”で奮闘してくれているゴルバとママゴンが刑事と飼育係で出演しているが、演技の様子が”着ぐるみ”の動作を連想させて微笑ましいものがあった。
ついにパパゴンのトラベルマシンが完成。まずは発信機を送り出して、性能を確かめようとしたのだが、チビラとガキンコは、怪獣町に来たユミちゃんに会いたくて、内緒でマシンに乗り込んで、地球に来てしまったんだとさ。最初は二人を怖がっていた地球の子供達もそこは子供同士、すぐに打ち解けてチビラ達が知っているユミちゃん探しに手を貸し始めたんだとさ。
ヤ・チ・ガ・コドモ.jpgチビラ・ガキンコがが子供達とユミちゃんを探しに町に出ると、大騒ぎになり、大人たちに追い回されて捕まった上に、遊園地で見世物にされたんだとさ。オリに入れられた二人は、見物人から食べ物や石を投げつけられ怪獣町に帰りたくなったのだが発信機が作動せず、自分達の居場所がパパゴンに分かる筈も無く心細い思いをしていたんだとさ。一方、発信機の行方が分からなくなって、心配になったポチポチはチビラとガキンコから預かっていた手紙をゴルバとママゴンに見せ、ここ怪獣町も大騒ぎになったんだとさ。
ヤ・ラスト.jpg地球の子供達が大切に預かっていた発信機を落としてしまい、そのショックでスイッチが入り。パパゴンが発信機と共にチビラとガキンンコを取り戻した心算だったが、これが地球の子供だった。その子を又地球に戻し、今度こそチビラとガキンコを怪獣町に戻して”めでたし・めでたし”と言う結末になったんだとさ。

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安藤達己的内緒話:チビラくんは”着ぐるみ劇”で怪獣星の話だから、普段の撮影では、車や電信柱、舗装道路が映っているとおかしい。と言って何が映っていて良いかは、はっきりしない。いきおい、景色は自然なものに限られてくる。この話のように、チビラとガキンコが地球に来たとなれば、何が映っていようと気を使わなくても良い。着ぐるみを着ていない人も沢山出ていて、丁度、息苦しい時に深呼吸をするような撮影だった。ゴルバとママゴン役の俳優さんにも素顔?で出演して貰い、これも楽しかった。そんな雰囲気が画面に出てくれれば、申し分ないのだがーーーー

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「SAMPLE」ビデオながら見日記さん!”いつも、いつも”ありがとうっ

2008年03月02日

チビラくん:めっちゃらくっちゃら騒動記!

メ・タイトル.jpgハッタルソト・ゴ1.jpgことの発端は例によってチビラが学習鳥から逃げ出し、ガキンコと遊んでいた時に始まったんだとさ。”卵が先か鶏が先か”で大論争となり、これにゴルバとママゴンが加わり事態は両家の先祖にまで及び、血統をめぐり、馬並みに扱われたゴルバは腹を立て、ハッタル家に復讐しようと爆薬作りまで始めるように成ったんだとさ。
メ・ゴ・ママキゼツ.jpg悪いことは重なるもので、ハッタル家の子供ではない、と言われて途方にくれるポチポチが事態を更に複雑にしてしまったんだとさ。両家の喧嘩はエスカレートして行き、ゴルバはハッタル家爆破計画を実行に移すが、たまたま、これを阻止してしまったポチポチは、ゴルバの怒りを買い、ダイナマイトを仕掛けられて気を失い、あやふい処でドロンドロンに助けられたんだとさ。しかし、そこは悪戯好きなドロンドロン。ポチポチに超能力を授け、怪獣町は大騒動。ゴルバの占いで、ナンジャー爺さんは、魔女狩りの犠牲になったり、ポチポチに殴られたゴルバが額に角を生やして凶暴になり、ゴルバに触れたママゴンも角が生え、ゴルバ家とハッタル家の間で壮絶な”鬼ごっこ”が始まったんだとさ。
メ・ナンジャー1.jpgやっと我に帰ったポチポチはナンジャーさんから、どこの世界にもポチポチのような立場になっている者がいる。でも、”どこの子供と言うより、ポチポチはポチポチであることが大切だ。”と聞かされ、納得するのだが、そうとは知らないハッタル家の人たちもゴルバもポチポチを恐れて逃げ惑うばかりだったんだとさ。

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安藤達己的独り言:あっしが小学校2・3年生の頃、どこの家も子沢山だったなぁー、兄弟が5・6人は当たり前、1ダースの兄弟がいた家だってあった。当然のように、上の子が下の子の面倒を見ることにならぁーな。あっしの様に8人兄弟の5番目ともなろうもんなら、着るものは全部”お下がり”だったし、面倒を掛け様ものなら、姉達から”あんたは家の子じゃないんだから!”なんて良く言われてたなぁー。それを本気にして、幼心を痛めたんだろうよ、この話をガキ大将に打ち明けると、”気にすることはねぇ、俺も橋の下で拾われたんだ。”などと言って慰めてくれたなぁ。当時、言うことを聞かない子供には、兄弟がすぐ、こんなひどいことを言って、からかったんだぁーなぁ。今時の様に、一人っ子が珍しくない御時世になれば、それこそ”子供さまさま”で、こんなことを言われた子供なんぞぁ、居ねぇだろうし、もし居たとしたら、早速”子供虐待”などと言われて大騒ぎになるんだろうなぁ。”どっちがどうの”と言う話じゃねぇーが、昭和20年代の子育てなんて、随分と乱暴だったもんよ。だからって、あっしは子供の頃を、不幸だったとは思っちゃいねぇよ。親になって知る、子育ての面白さと不思議さよなぁー。
「SAMPLE」ビデオながら見日記さん、貴方の寸評で助けられてます。

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2008年01月20日

チビラくん:ほらふき騎士の冒険!

ホ・タイトル.jpgゴ・ゲンカン.jpg由緒正しきゴルバ家の御曹司、ガキンコさまが元服を迎え。見かけは立派な騎士になったんだとさ。当人、すっかりその気になって、木馬に跨り、木馬を引き回し、敵を求めては、今日も野山を駆け巡って、ご帰還あそばしたんだとさ。この勇ましい姿に憧れたチビラとポチポチは、元服の儀式をして欲しいのだがパパゴンとママゴンはそんな話に耳も貸さず、”立派な大人になる為に、勉強しなさい!”とチビラを諭し、チビラは勉強に精を出すようになるが、ポチポチはガキンコの”格好良さ”に参ってしまい、ガキンコの家来にして貰ったんだとさ。
ガ・ポー1.jpgカラクサ模様の頬被りと槍で武装したポチポチはガキンコを乗せた馬を引き、敵を求めて草原を行く!ーーまるでドンキホーテの様に、動くものには片っ端から戦いを挑み、チビラに会えば、これぞ!仇敵と、痛めつけ、森で出会ったナンジャー爺さんを”悪魔”とばかり、槍を構えて襲い掛かり、見事、木に激突。ーーさすがにポチポチもあきれ果て、ガキンコに、”あれはナンジャー爺さん”だよ、と言うのにも耳をもかさず、今度は風に揺れる柳の木に戦いを挑む始末。こんなガキンコに付いて行けなくなったポチポチは、結局ハッタル家に帰ってしまったんだとさ。
ナ・ガー2.jpgガキンコが宝を探し当てたと大騒ぎになって、林の中に全員が集まると、ガキンコが木の根元から輝く金貨をザクザク掘り出し、皆に気前よく配ったんだとさ。”でかしたぞ”ばかり大喜びのゴルバは、金貨を仏壇に上げ、先祖さまに報告するのだが、ーーここまで大げさになると、さすがに気が引けたガキンコは、自分の家の地下室から金貨を盗んで、”一芝居打った”ことを白状してしまう。烈火の如く怒りまくるゴルバから逃げ出したガキンコだったが、森でナンジャー爺さんに会い、”一人前になることは姿・形”ではなく、心が成長することだと聞かされ、自分のしたことを反省し、元気を取り戻したんだとさ。

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安藤達己的独り言:このエピソードが”チャンネルNECO”で放映された日。丁度、成人の日だった。どこの会場も和服姿の新成人が多く、華やかだったそうだが、新成人は、過去最低の135万人。日本の人口が減り始めた実感を感じさせる数字だった。将来の日本は彼らが背負って行くしかないのに、高校を卒業すれば、何よりもまず”車が欲しい”男の子。親と同居して”給料をはたいても、ブランドが欲しい”女の子。本を読む暇が無くても、携帯電話の為にアルバイトをして、一日100回もメールをやり取りしている学生達。若い君達にこそ、”自分の内面を磨く”ためにお金と時間を使って欲しいのだがーーーーー

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「SAMPLE」ビデオながら見日記さん:いつも寸評をありがとう。

2008年01月13日

快傑ライオン丸:分身魔王デボノバとイワゲバ

デ・タイトル.jpgデ・タンジョウ.jpg原作者・牛次郎氏の脚本:8作目のこの作品でゴースン一味と獅子丸たちとの対決を要領よく解説し、今回はゴースンの分身として、デボノバなる怪人を誕生させた。ここ迄が導入部分で、合成とミニチュアーを使い”ライオン丸”では、あまりなかった特撮技術を使って撮り上げた。デボノバの登場で一段とパワーアップしたゴースン一味は、沙織を人質に取って獅子丸を倒す計画を立て、村人を脅迫して、若い娘の”生け贄”を要求した。これを知った沙織は、一味の計略通り、村人の為に”生け贄”の代役を引き受け、捕らわれの身となるが獅子丸・小助・ライオン丸の活躍で助け出され、村人も救われると言う筋書きなのだがーーーー
ウシロー1.jpg獅子丸が動けない!前の作品を撮影中に、獅子丸が左の足首を骨折していた。どの程度なのか、撮影が始まってみないと分からないが、歩くのはとても無理らしいことは確かなようだ。”太刀まわり”が多い作品だから、主役が動き回れないのは致命的だ。だからと言って、放映が始まっている番組に穴を開けるわけにはいかない。このへんが劇場用映画と違ってテレビ映画の辛い所だ。”吹き替え”を使ってでも、撮影はスケデュール通りに終わらせなければならない。幸い”ライオン丸”役の俳優さんが、身長もほぼ同じで、何より”太刀まわり”が出来る。同じ俳優さんが”ライオン丸”と”獅子丸”の掛け持ちは大変だろうが、ここは彼に頼み込んで、この急場をしのぐしかなった。いよいよ撮影が始まってみると、獅子丸は歩くどころか、立ったり座ったりすらママならない。アップで撮るカットも何かにつかまってないと、刀を振り回せない。従って、撮影現場には常に車椅子と”吹き替え”の俳優さんを用意して、獅子丸が動くカットは、バレないことを願いながら”遠景”か”後ろ”から撮る。色々、工夫はして見たが、”遠景”とアップが多すぎては画面が単調になるから、時には獅子丸を車椅子に乗せてバストショットの移動撮影で変化を付けた。
デ・コスケ.jpg小助とライオン丸の出番を増やして、ドクロ忍者対獅子丸達が繰り広げる”太刀まわり”を見せ場にして来た作品の流れを壊さずに仕上げなければならない。沙織には小助と一緒になって縦横無尽の活躍をして欲しいところだが、話の展開上、前半で”捕らわれの身”になっているから、肝心なゴースン一味との戦いの場に出て来る訳にはいかない。
ウマ・ハネ.jpgそうそう、今回は馬に着ける羽が小さくなって、馬の動きも随分スムースになっていた。いくら”空飛ぶ白馬”と言う設定になっていたとしても横に大きく広がった羽は、現場で取り付けるのも大変だったし、小道を疾走する撮影にも邪魔だった。その上”太刀まわり”が始まれば、後ろの見える馬が、自分の胴体に付けた揺れる羽に驚いて前足を上げたり、横に動いたりで、カット割に沿った撮影は難しい。今回の”白馬”は水を嫌がり”絵ズラ”の良い、水しぶきを上げて疾走するシーンを撮るのは大変だった。時代劇に馬が出てくると、グッとそれらしくなるが、まずは馬を現場まで運ぶのに馬運車が要るし、走らせる場所も地面が硬過ぎると蹄鉄が外れたりする。撮影中はいらいらすることも多いが、仕上がったフイルムを見れば、時代劇にとって、馬はどうしても必要な存在なのでしょうね!
獅子丸の怪我を克服して作品は仕上がり、放映された。当たり前と言えば、当たり前の話だが、今回は”吹き替え”をフンダンに使った”作品”だと言うことに気が付いた人は、ほとんど居なかった。
”吹き替え”の俳優さんには、大変な思いをさせてしまったが、後姿で歩く獅子丸が、いつもより”ガニマタ”に見えたのは私だけだったのでしょう。(笑い)?!?

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(画像は快傑ライオン丸:DVDから転載、著作権はPプロに所属します。)

2007年11月14日

チビラくん:帰って来たナンジャー!

ナ・タイトル.jpgハッタル・ゼンケイ.jpgローソクの灯りで怪談を聞かされ、すっかり怯えてしまったチビラとポチポチだったが、朝がやってくると美しいフルートの調べが流れて来たんだとさ。何事かと興味を持ったガキンコもチビラと合流して、音が流れて来る方へ近づいて行くと突然、大きな花が目の前で開き、すっかり見られなくなった蝶が飛んで来たんだとさ。どうしてこんなことが起こるのかと、最初は気味悪がっていたが、そこは詮索好きな子供達のこと、すぐに音の出所を探して、更に川の上流に行くと、そこにはフルートを吹く、怪しい老人がいたんだとさ。
ベン・カブト.jpgこの老人が現れてから”学習ドリ”に、姿を消していたクワガタやカブトムシが群がり。こんな昆虫を見たことも無いチビラは、ただただ怖がるばかり。流石にパパゴンは昔見た、この虫を知っていたが、どうして突然こんな椿事が起きたのか、合点がいかず、悪いことが起こる前兆ではないかと、ますます不安になって来たんだとさ。ゴルバの方は仏壇に灯をともして、”悪魔払い”まで始める始末。その後も、開発で荒らされた土地に花畑が現れたり、木々の間を小鳥が飛び回ったりと、怪獣町から消えていたものが次々と姿を現し、大人たちは益々、不気味に感じ始めたんだとさ。こんな親達の心配をよそに、見知らぬ老人(プカロと言う、100年前怪獣町に住んでいた人)の不思議な能力に魅せられたチビラ達は、今日も森の中で巣箱を架けているプカロを探し当て、いつしか、鳥達と遊びながら自然を取り戻そうとする老人の手助けをするようになっていったんだとさ。
ハナ・チョウ・コドモ.jpgトリス・コドモ.jpgハナイチメン.jpg
百年もの放浪生活で、すっかり風貌も変わっていたプカロだったが、昔の面影は残っていて、パパゴンはプカロだと気づいて安心するのだが、ひょんなことから、頭脳自慢のパパゴンとプカロが掛け算の競争をする羽目になったんだとさ。長い放浪生活で、”知恵”と不思議な”術”を身につけて帰って来たプカロにパパゴンの計算力では、敵う筈も無く、簡単に負けてしまいましたとさ。ひどく意気消沈するパパゴンだったが、それを尻目に、チビラ・ポチポチ・ガキンコは今日もプカロの吹くフルートに導かれて、美しい夕日の中で、花の種を蒔いていたんだとさ。

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安藤達己的独り言:当時、私は植木で有名な安行の近くに住んでいた。まだまだ、マイナーだったマリーンスポーツ愛好家が集まるスナックがあって、私を中心にスキューバだのサーフィンの話で盛り上がっていたのだが、この作品にクワガタやカブトムシが要る話をすると、2・3人の大学生が”取ってくるよ”と言う。2・3日すると、その通り10匹位のムシを取ってきてくれた。開発が進んでいたとは言え、木が沢山あった安行あたりでは、昆虫採集も出来たのです。
それがアッと間に開発が進み、気がつけば、曲がりくねった山道は舗装され、川には立派な護岸が作られ、田に水を引く用水さえU字溝に変わって行った。米や野菜の収量を上げるため、化学肥料と殺虫剤が大量に使われ、それまでは何処にでもいたカエル・メダカ・ドジョウが姿を消し始め、これを捕食する鳥達も絶滅へ歩みを速めた。エサがいなくなって、コウノトリもトキも野生で生きることが出来なくなり、飼育ケージの中で数だけは増やしてきた。
今年に入って、先ず、コウノトリの野生化実験が地域の農家を巻き込んだ大きなプロジェクトとなり、日本種が絶滅したトキも、後に続く計画が進められている。一度、壊してしまった自然を取り戻すのがどれだけ大変なことか、この鳥達が証明している。なのに、便利な生活を求めて、山も川も海もコンクリートに囲まれて行く。
四十年前に、いろいろな形で投げかけられた”自然破壊”への警告は、経済優先の政策に飲み込まれ、開発の波は止まらない。もし私が、このプカロのように100年地球を留守にして帰って来ることが出来たら、その時、この青い星はどうなっているのだろうか?

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[SAMPLE]ビデオながら見日記:さん!今回は”良い評価”をありがとうっ!

2007年11月07日

チビラくん:ハッタルヤッタル騒動紀!

サブ・ハッタル.jpgベ・サルグツワ.jpg勉強ドリに猿轡をして、ハッタル家を抜け出したチビラとポチポチは飛行機を飛ばしたり、ガキンコとチャンバラごっこをしたりと今日も楽しく!?勉強をサボっては遊び暮らしていたんだとさ。教育熱心なママゴンは、こんなチビラを放ってはおけず、パパゴンに協力を求めたのだが、そこは”勉強”ばかり押し付ける母親と違って、”遊びも大切”だと父親らしい考えを押し通し、ついには深刻な夫婦喧嘩となりパパゴンは家出をしてしまったんだとさ。
パ・ゴツリ.jpgこのチャンスを逃してなるものか!と、ゴルバはパパゴンが居なくなったハッタル家を訪れ、”ガキンコの教育には家庭教師が必要である”からして、ふさわしい人を見つけに行くので、しばらくガキンコを預かって欲しいとママゴンに頼みこんだんだとさ。ゴルバの”ハッタル家乗っ取り計画”を見抜けないママゴンはこの計略に見事ひっかかり、ガキンコを預かるが、その頃パパゴンはゴルバに”一服盛られて”寝ている間に、ゴルバ家の一室に閉じ込められていたんだとさ。
パ・ポ・シナイ.jpgパパゴンに化けたゴルバは、何食わぬ顔でハッタル家に乗り込み、教育熱心なパパゴンの振りをして、チビラ、ガキンコ、ポチポチを勉強部屋に集め、特訓を始めたんだとさ。なにせ日頃から、気に食わぬハッタル家のチビラとポチポチ、”出来が悪い”と言っては竹刀で叩く。一方、ガキンコに対しては、易しい問題を出し”良く出来た”と褒めちぎる。こうして、積もり積もった”恨みつらみ”を晴らしていたのだが、それだけでは、飽き足りず、ついには、チビラとポチポチにボクシングをやらせるわ、更に樽乗りまでさせるわと、いじめまくったんだとさ。パパゴンのあまりの豹変振りを不思議に思ったチビラとポチポチは、誰も居なくなったゴルバ家に行き、パパゴンが監禁されているのを見つけて救い出しました。こうしてハッタル家には元通りの生活が戻ったんだとさ。
チ・ガ・ポフェッシング.jpgこんな大騒ぎがあっても、チビラ・ポチポチ・ガキンコはいつものように、親の監視を潜り抜け、広場に集まっては、また新しい”遊び”を見つけて楽しんでいたんだとさ。めでたし、めでたし。

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安藤達己的独り言:昭和45年、ほとんどの家庭にテレビが行き渡り、子供が長い時間、テレビに夢中になる傾向が見えてきた。”国民総白痴化”などと言われて、教育への悪影響が論議されるようになったが、塾に通う子もそんなに多くはなかったし、偏差値・偏差値と大騒ぎする時代でもなかった。外には、まだ空き地もあって、子供達も、キャッチボールだのカン蹴りをして遊んでいた。いつの時代も同じなのだろうが、親は、特に母親は、子供に”勉強しろ”と言うのが一つの仕事のように思える(笑い)。当時も”勉強しろ・勉強しろ”と言ってはいたが、言う方も、言われる方もどこか余裕みたいなものがあって、切羽詰った感じ、じゃなく、ホット出来る部分があった。それに引き換え、ずっと豊かになった筈の今、子育ても、ギリギリのところ迄追い詰められているように見えて、”息苦しさ”、さえ感じてしまいますが、これって私だけの思い違いなのでしょうか?

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「SAMPLE」ビデオながら見日記さん。いつも寸評ありがとう!ザックバランな意見・私は好きです!

2007年09月30日

チビラくん:太陽が爆発したぞ!

タイ・タイトル.jpgゴ・ガ・チ・ポ・セイ.jpg最新式の機械を揃え文化生活を楽しんでいるハッタル家に比べ、昔ながらの自給自足でやっと生計を立てているゴルバ家は、小川から桶で水を運んで野菜を育て、ローソクの明かりで夜を過ごすような生活をしておったんだとさ。そんな二人の原始生活を馬鹿にするように、チビラとポチポチは遊びの途中で農作業を見学にきては、ガキンコをからかっていたんだとさ。そんなある日、太陽の黒点活動が急に激しくなり、電波障害が起きるは、魚が川から飛び出すは、野菜の生育が早くなるは、の異変が起こり、ハッタル家の機械は全て故障してしまったんだとさ。
ゴ・パ・チ・ポ・ノウ.jpg機械化された家の中は真っ暗になり、食べるものさえ無くなってしまったハッタル家は、ゴルバに頼み込み、せめて食料を確保しようと、農作業に励んでは、野菜を分けて貰う日々が続いたんだとさ。なにせ慣れない肉体労働ゆえ、家に帰り着くと疲れ果て、動かないエレベーターを横目に、明かりの無い部屋で雑魚寝をする始末。そんな最中に、ゴルバ家では、地下室にあった野菜の成長が早まり、熟睡していたゴルバとガキンコが目を覚ますとジヤングルになってしまった部屋に閉じ込められていたのだとさ。農作業をするために、ガキンコさまを迎えに来たチビラもピンチに陥るが、ここはパパゴンの作った農薬で野菜を退治して難をのがれ、やがて太陽の活動も正常に戻ると、相変わらず農作業に明け暮れるゴルバ家とは対照的に、ハッタル家には文化的な日常が戻り、チビラとポチポチは遊びを取り戻し、ママゴンは大喜びでパパゴンとはしゃぎまくったんだとさ。めでたし:めでたし。

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昭和45年・大阪万博が始まり、続いて開かれる、47年の札幌オリンピックを目前に、日本は経済大国への道をまっしぐらに駆け上がっていた。どの家庭も電化製品であふれ、同時に飽食時代の幕開けでもあった。こうした時代を戦前・戦中派の作家、藤川桂介氏はある種の危機感を持って見ていたのだろうか?ゴルバ家の生活の中に、”人が生きて行く”原点を描いていたように思える。そして、この作品から38年経った今、太陽の活動に異常がなくても、人間の快適な生活を支えるために、電気と化石燃料の大量消費が続き、地球温暖化が加速している。--日本人の生活を支える食料自給率、僅かに40%。次世代へつなぐ私達の責任は重い。
(”チビラくん”は日本テレビ”おはよう子供ショウ”の中の1コーナーで昭和45年から46年にかけて放映されました)

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「SAMPLE]ビデオながら見日記:さん、寸評でご指摘のように、ここ数回のテーマ、一寸、”重たい”感じがしますねぇー。この回のラストシーン、ただただ、踊り喜ぶハッタル家にしたんですがーーー

2007年09月24日

チビラくん:ドロンドロン騒動紀

ドータイトル.jpgある日突然ポチポチの様子がおかしくなった。なにをやっても落ち着かず。失敗ばかりを繰り返す。そのうち、幸せ一杯で、教育ママだった、ママゴンがチビラを叱り付け、”15・16・17と私の人生つらかった(夢は夜ひらく)”と若き日を嘆き、”結婚生活も幸せだったのは、2・3年。7年も経てば飽きが来る(洋画”7年目の浮気”)”とパパゴンにまでひどい悪態をつき、挙句の果てに家を出てしまう。
ドーゴルバ・ママ.jpgこれを知ったゴルバ・ガキンコの父子家族は絶好のチャンス到来とばかり、歯の浮くようなお世辞を並べ立てて、ママゴンをおだて上げ、ついにはチビラやパパゴンを捨てる決心をさせてしまった。すっかり意気消沈しているチビラ達をよそに、ガキンコは母親が出来て大喜び、遊園地に遊びに行くが、後をつけて来たチビラ達とひと悶着。そんな最中にママゴンが”我に帰り”、またハッタル家に幸せが戻ってきて”めでたし、めでたし”と言う他愛のない話だが。ママゴンが突然、心変わりする原因は魔法を使う、タツノウトシゴのようなイタズラ怪獣・ドロンドロンがポチポチのお腹のポケットで眠りたくて、悪さをしていたのだが、----
ドロンー1.jpg貞淑で家庭的な奥さんが、ある日突然、今迄の生活に愛想をつかして、豹変する。その理由は、家族の誰一人理解できない、なぁーんて言う怖い話、どこにでも有りそうで、撮っている私も思わず苦笑したものでした。脚本は上原正三氏で、”ウルトラセブン・怪奇大作戦”とやってきて、気心は分かっていました。当時、私は結婚8年目位で、この話に他人事ではないものを、感じて(笑い)いましたが、上原氏はまだ独身だったと思うけど、よくこんな話が書けたものですね。
ママゴンがハッタル家に戻ってしまい、意気消沈したゴルバとガキンコの後ろ姿に流れる”人形の家”は、まさにこの場面にピッタシ。流行歌も上手く”はまると”こうなるのかと驚きました。上原氏、何故か、この歌詞をいたく、気に入ってましたねぇー。久しぶりに、この作品を見て、子供番組でありながら、幸せそうに見える主婦の潜在意識にふれた、一寸怖い話だったし、さりげなく時代を織り込んでいるのには感心しました。(他人事みたいに、無責任なことを書いてすいません!)こんな要素をちりばめていたからこそ、私は今でもこのシリーズが好きなんでしょうね。----

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「SAMPLE]ビデオながら見日記さん、いつも”チビラくん”の寸評。ありがとうっ!

2007年09月10日

快傑ライオン丸:地獄から来た死神オボ

ライオンマルー3.jpgオ・タイトル.jpgライオン丸的要素、満載の脚本だった。先ずはゴースンの手下が3種類(3キャラクター)、編み笠で冒頭に現れると、妖術とクモの巣(歌舞伎の小道具で、細い紙が投網を打ったように広がる)を巧みに操り三人の武士を切る。場面が変われば、平和を守るための密使が馬を背景に家族と別れるシーンになる。馬丁(馬に関することを任せていたスタッフ)さんが、2トン車を改造した馬運車に茶色の馬を乗せてやって来た。私に会うなり”馬はどこから、どこへ走らせますか?”と聞いてきた。ロケハンで現場は決めていたが、馬が走る場所と方向までは決めていなかったので、”今、決めないといけないの?”と言うと、”それが分からないと馬を車から降ろせない。”との返事だ。現在、撮影に使われている馬は、ほとんど元競走馬(サラブレット)で、レースを引退して、気性の良い、扱いやすい馬が乗馬用として調教される。それでも生来の’神経質さ’と’臆病さ’は変わらない。馬は、見たことの無い方へは走りたがらないので、ゴールで降ろしてスタート地点まで歩いて行ってからでないと、格好良くは走らないそうだ!
ウマ・ブシ.jpg走りつくゴールを決めると馬丁さんが馬運車をそちらに回し、馬を降ろし、スタート地点まで道を覚えさせるように、手綱を引いて行く。この手順が終わらないと撮影が始まらない。いよいよ時代劇らしい馬の疾走、これは上手く行った。続いて馬上の太刀まわりとなるが、馬は後ろも見えるらしく、般若仮面の武士が後ろに回れば、神経質な馬は、驚いて前足を上げて暴れる。これでは、俳優さんが危険なので早々に、武士を馬から下ろした殺陣に切り替える。ここで獅子丸達が、太刀まわりに加わり密使を助けた。
オ・アミ・ナル.jpg般若仮面との太刀まわりで、膝を負傷して獅子丸に遅れた沙織・それを助ける小助は般若仮面が仕掛けた網の罠に掛かり宙吊りとなるが、ここに、さすらいの剣豪”疾風”(蒲生丈太郎)が現れ、二人を救う、これが誰あろう!Pプロの前作で主役を張った成川哲夫で、彼のための太刀まわりも、ふんだんに用意されていただけでなく、獅子丸まで助ける役どころで、縦横無尽の活躍ぶりだ。”疾風”の活躍で危機一髪のところを救い出された獅子丸は、小助の笛で飛んできた白馬に跨り、密使を助けに空を飛び、密使が危ないと見れば、翼を広げたままの白馬の上でライオン丸に変身、ゴースン一味と最後の決戦となるがーーー両側に大きな羽を着けられた白馬は、その揺れる羽に怯え、こちらが思うように動いてはくれない。勿論、馬上のライオン丸は馬丁さんで地上はライオン丸役の俳優さんだ。
ウマ。ヘンシン.jpgこのエピソードでは事実上、ここがラストシーンで、獅子丸から変身、宙を舞って馬に跨るライオン丸。地上で戦うライオン丸。更に”逆回転撮影”で馬上に戻るライオン丸とそれこそ手間のかかる撮影だったが、出来上がりは”快傑ライオン丸”らしい作品になったように思える。それにしても、密使に絡む殺陣・”疾風”が活躍する太刀まわり・獅子丸たち三人の剣戟・そして最後はライオン丸対オボを中心にしたゴースン一味の決闘と、息つく間もないような殺陣の連続で、勢いカット数が多くなり(当時の雑誌に、このエピソードのカット数は300カット以上あったそうで、昼メロと呼ばれていた30分ものが80~100カットだったのと比較されたり、ライオン丸への変身に20秒以上かかってると書かれたりしたのを思い出しました。)撮っているスタッフも大変だったけど、今、又こうしてDVDで見られていることを思えば、その苦労は充分報われているのかも知れませんねぇーーーー

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画像はDVDから転載しました。コピーライトはP-プロに所属します。)

2007年08月26日

快傑ライオン丸:ムササビアン爆破作戦!!

ライオンマルー4.jpgムサタイトル.jpg初めての時代劇を撮ることになった:レッドマンと言うアクションばかりの短編を監督している時だった。親しくしていた、脚本家・若槻文三氏から、’時代劇をやってみない!’と声が掛かった。内心’時代考証とか約束事が多くて無理かなぁー’と思っていたのだが、話を聞いてみると時代劇とはいえ、変身・忍者ものといった作品で、思い切った演出が出来そうなので二つ返事で引き受けた。内容は戦国時代、かっての仇敵だった果心居士と悪の化身・ゴースンの戦いが始まり、果心居士はゴースンが送り込んだ子分に命を奪われた。居士の弟子だった獅子丸、沙織、小助が師からの形見を抱いて、旅をしながらゴースン一味と戦い、これを滅ぼして日本の平和を守ると言う勧善懲悪物だ。
シシードクロ.jpg今回は、人里はなれた山に住む父子が爆薬作りに成功。そんな折、同士の獅子丸たちがやってくるので、子供は川に出掛けて魚を捕るころから始まる。モリで魚を突くだけの何でも無いシーンだが、時代劇だから、電線、舗装道路、車のわだち、と映っては困るものだらけだ。東京周辺で時代劇向きの場所を探すとなればロケ地も限られてくる。ライオン丸では、多摩川の河原・柿生・拝島・青梅・五日市(あきるの市)で撮影をしていた。
ムササビアンでは狭い小屋のセットで太刀まわりがあり、それも忍者同士だから、ハリを伝わって剣を交え、空中を飛びながら手裏剣を投げるで、どうしてもカット数が増える。外にでれば、撮影がグッと楽になるが、忍者同士のアクションだから、忽然と現れては、消え去り。木に飛び乗ったり、飛び降りたり、で”逆回転の撮影”をふんだんに使う。この準備とタテの段取りも、それなりに大変だ。さらに空中でのアクションには”トランポリン”を使い、この撮影では、フイルムの巻上げスピードを3倍位上げるので、ほんの2・3秒のカットのためにも手間だけはかかる。
絶壁に見える壁をドクロ忍者がゴムホースをロープに巻いて、凄い勢いで降りてくるのには、”なるほど!”と殺陣師の工夫に驚いたものです。これを撮った場所は、田園都市線・京王線が工事中で、周辺の丘(関東ロームと呼ばれる土)をならして宅地にしていた所ですが、この土は柔らかく、怪我の心配が無かったのでかなり思い切ったアクションをやってもらいました。
ライオンームサ.jpg最後の太刀回りは、獅子丸がライオン丸に変身して、ムササビアンを倒してから爆破・エピローグにつないだのだがーーーこの場所が時代劇にはうってつけの”柿生”で、度々、撮影隊が鉢合わせをして制作が話し合い、上手にやりくりしていました。それでも、この場面のように、広い絵を撮るとなると、人や自転車を止めなければならず、まして最後に爆発があるので撮影時間もかかる。円谷プロのような特撮班は無いから、変身後のアクションも全て同じスタッフで撮る。撮影は大変だったけど、一人の監督で撮りきるので、仕上がってしまえば、その苦労も楽しい思い出になる。こうして、私にとって初めて尽くしの時代劇”快傑ライオン丸”はクランクアップを迎えたのでした。

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(写真はDVDから転載しました。著作権はP-プロに所属します)

2007年07月23日

祝!40周年 ウルトラセブン大賞:授賞式

ヒョウーセブン・メ・エレ.jpgトークショウが終わって、早めの昼食となる。控え室に戻ると”何と、ロケベン!”がテーブルの上に置いてあった。ロケベン(ロケ先で食べるから、そう呼ばれているだけで、まぁー駅弁みたいなものです。)を食べるのは35年振り、ダン・アンヌ・満田氏・と私で、おしゃべりをしながら、食べ始める。今回・ナビゲイターとして参加している鈴木繭菓さんは、6年前に放映されたウルトラマンコスモスのヒロイン役の女優さんだった。更に、満田氏が数え上げていくと、何とウルトラマンシリーズは、これまで14作品も続いているのです。満田氏はずっと円谷プロと関わりがあったので、さすがに詳しい。
ロケバスが出発する時の話になった。世田谷通りに出るまで、道が細くて、車が、すれ違えないので、助監督が、まず世田谷通り迄、走って行き、ここに入って来る車を止めてから出掛けた話や、美センの入り口にあった、’食事どころ’みたいな、’駄菓子や’みたいな店の話をしていると、デレクターと制作が、授賞式の進行について説明に来た。一応聞き終わったところで、ステージに移動してリハーサルが始まる。
ヒョウーマユ・ワ・メ・MC.jpgセットに入って行くと、スタッフの数が多い、授賞式用のステージは、まだライテング中だった。それにししても、簡単すぎるほど、簡単なライテングだ、上を見上げても、昔のような5キロ・10キロワットとゆうライトは見当たらない。カメラも、それこそ家庭用ビデオを撮るのと同じもののように見える。もうフイルムは使われていない。聞いてみると、DVDやメモリーは流石にまだ使われていないが、テープに収録するそうだ。感度だって、昔のフイルムと比べれば格段に良いから、大量の電源はいらない。ただただ、35年の空白と技術の変革に驚くより他にない。”正に・浦島太郎だよ!”
MCのガイドに添って、先ずは、私が”宇宙人賞”のメトロン星人にトロフイーを渡す、ついで怪獣賞のエレキング・メカニック賞のポインター号と進行して行く。最後に大賞の発表があり、これはメトロン星人のダブル受賞となった。
ゼンイン.jpg直に、ザブトン運びじゃない!タタミとちゃぶ台運びの、3人(匹?)の宇宙人(あなたはだぁれ?のフック星人も居ました)が現れ、お茶の間をセットする。すかさず、ダンとメトロン星人によって、あの有名なシーンが再現された。話の内容は、作曲家に纏わるもので、当日、知らされたものだったが、ダンがすらすらセリフを言うのでビックリしていると、大きな字で書かれたセリフがフレームの外に貼られていた(笑い)。”これって本当は内緒なんだよね!”視聴者の中から選ばれた2組の子供達がウルトラセブンに花束を贈呈。授賞式は、無事終了とあいなった。
プレス・デンイン.jpg最後は出演者全員がステージに座って並び、写真撮影と質疑応答が始まる。こちらからは、暗くて良く見えないが、横に10人以上の列が3列出来ていて、制作部の一人が手を高く上げながら、取材陣の後ろを左から右へ移動する。出演者はそれを追って顔を動かして行くと、カメラマン達が、いい所でシャッターを押す。どんな雑誌に、何時、掲載されるのか分からないけど、マスコミ時代の到来をひしひしと感じる30分でした。
取材陣の質問が終わったところで、本日のスケジュールは全て終了。メイクアップルームで、一寸、塗ってあった化粧を落とすと家路につく、時計に目をやると丁度4時だった。
安藤達己的・早耳情報・この模様は、22分に編集して・7月31日・18:30より”ファミリー劇場”で初放映されます。

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2007年07月16日

祝!40周年 ウルトラセブン大賞:トークショウ

セブン・メ・エレ.jpg朝、7時:我が家を出発、8:30am、成城学園駅に到着。降りてみると、線路は高架になっていて、南口と北口が繋がっている。教えられた通り、北口からタクシーに乗り”東宝ビルド(旧・美セン)”と言うと、すぐに走り出した。消防署、武蔵工業大学を過ぎて、東宝撮影所を左手に見て通過する筈だが、見過ごしてしまった。世田谷通りに出ると、美センに行く道は一方通行で、こちらからは入れない。地元のタクシーだから、細い道を、ぐねぐねと曲がって住宅街を走り抜ける。40年前は、畑ばかりで、モンシロチョウの飛んでいたのが印象的だったのに、今は、畑どころか、空き地すらなく、すっかり大東京のベッドタウンとなっていた。
ビセン.jpg美センの門前で降りて、門を過ぎると、昔は無かった守衛所がある。名前を書こうとしたら、”セブンの方ですね。どうぞ・左手に、控え室があります。”と案内された。久しぶりだから、辺りを見回して見るが、見覚えのあるような、ないような、どうもはっきりしない。とりあえず、教えられた建物に入って行くと、ドアーに森次・満田・安藤様の張り紙がある。中に誰か居るらしく、テレビの音が聞こえてきた。軽くノックして、ドアーを開けると森次氏(ダン)が来ていた。
ダン「アンちゃん。どうしてたのよ?連絡とろうにも、誰も連絡がとれなくてさぁ。それにしても久しぶりだねぇ。」
私 「40年ぶり、だもんね。でも随分、早く来たんだね」
ダン「7時には着いてたよ!ポインター号のミニチュア持ってくるように頼まれて、1メートルもあるからさ、車じゃなきゃ運べないし。一寸、遅く出れば、渋滞だしーーーそれで早く着いちゃったのよ」
    そこに満田氏登場。”おはようございます。”
私 「去年は、わざわざ円谷プロまで来て頂き、有難うございました。」
満田「あぁーあの時ね。アンちゃんが来るって言うんで、大岡ちゃんが”ミッチャン来てよ。”って頼まれたのよ。」
私 「そうだったんですか、ーー今、ダンとポインター号の話、してたんだけど、特注で作らせたんですって」
ダン「ポインター号作って、売れば結構売れると思ったんだけど、それが高くてさ。今日持ってきたので50萬だよ。本当は、運転席にダンが座って、車も動くようにしたかったけど、70萬も掛かるんだってーー」
満田「それじゃー、売値がいくらになるの?誰も買わないよねぇ」
ダン「それで、もう止めたわけよ。小さな部品が意外と高いんだよね。」
    ひし美ゆり子(アンヌ)このあたりで、仲間入り。
プレス・ゼンインー2.jpgアンヌ「おはよう御座いまぁーす。わぁー、アンちゃんだぁ。」
私 「本当に久しぶりだねぇー。美センの周りもすっかり住宅になって、迷子になりそうだよ。門の位置が違うけど、作戦本部は、右手の奥だったよね。」
満田「そうだよ。綺麗になって、冷暖房がついてるけど、ステージは同じ場所だよ。」
私 「まぁー、当時ステージとは名ばかりで、トタンで囲ってあるだけだったもんね。全部、アフレコだったし。夏のセットは暑かったよ。ーーライテングのせいもあるけど、外が33度もあるのに、セットから出ると、涼しく感じたもんね。手も顔も塩が噴出してざらざらしてた。(笑い)」
満田「いや、冬にさ、セットに入ってみたら雪が積もっていて、中止にしたことがあるんだよ。(笑い)トタンの隙間から、吹き込んだんだよね。」
アンヌ「そんな事あったわね。それに満田さんが監督の時、いつもダンと集合時間の、1時間前にセットに入って、リハーサルさせられたわ。でも、そうして貰ったから、なんとかやれたのねぇ。」
    ここから、あまり他人に話したことの無いギャラの話になった。
ヒカエーダミワ.jpgダン「俺は、当時、給料が1ケ月3萬円でさ。仕事が終われば、アパートに、寝に帰るだけだったなぁー、もっとも遊びに行くったって、お金はないしさ。」
満田「当時なら、そんなもんだろう。俺だって、給料が4萬で監督すると、スタッフとの飲み代として、一作品毎に、1万5千円を足して貰っただけだよ。アンちゃんどうだった。」
私 「多分、1ケ月、7か8萬円、貰ったてたと思うけどーー」
満田「へぇー、結構貰ってたんだ。やっぱ、外部から呼んだスタッフだから、だろうなぁー」
アンヌ「そうそう、ダンも私も結構、隊長(中山昭二)とかフルハシ(石井伊吉)隊員に奢って貰ったんじゃない!」
ダン「えぇー、そうだったかなぁー」
アンヌ「そうよ。それと、ほらアフレコの時、お正月が近くって、ダンの田舎(北海道)からシャケが届いて、私がさばいて、配ったのよ。私は頭を貰ったんだけどね。」
私 「ふーん。そうだったの。覚えてないけど!」
満田「確か、あの時の助監督はアンちゃんじゃなかったよ。山本くん(故人)だった。」
アンヌ「そう、山本くんよ。あの年、私、丁度20歳で、成人式があったんだけど、撮影とぶつかって、振袖が着られなくなってね。その後、一度その振袖を着たんだけど、着せ付けが変で、本当にツイてないのよね、あの着物。それで、娘の成人式に着てもらおうと思ったら’古いから’嫌だって。」
とそこへ、制作部が”リハーサル、お願いしまぁーす。”と呼びに来た。

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安藤達己的・後記:このエッセイを書き始めて、最初の写真をUPした時、グラグラッと来て、思わず腰を上げた。部屋を出ようか、パソコンの周辺機器を押さえようかと迷いながら、時計の秒針を見つめる。30秒:結構長い。揺れが収まってきた。テレビをつけると、もう地震速報を流している。またまた、新潟だ!やっと台風が通り過ぎた直後の地震!あ~ぁ、自然災害列島・日本。

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2007年07月03日

チビラくん:海から現れた宝物

チイッカ.jpg ガゴルバー1.jpgおぉー懐かしい”チビラくん”昔々、怪獣街にハッタル家とゴルバ家が住んでおりました。ゴルバ家には、一人息子のガキンコがいて二人暮らしなのですが、かっては、この街、一番の金持ち貴族とかで、苗字も本当は、ゴルバホン・メジラバッハーーーーーと大層なもので、ジュゲムジュゲムゴコウノスリキレーーー見たいな、長がーい、長がーいものだとか。一方のハッタル家は、ゴルバ家の家宝を手に入れ、お陰で金持ちとなり、科学者のパパゴンと、見栄っ張りのママゴンは、一人息子のチビラくんに英才教育をしておったのだそうな。ハッタル家で忘れてはならない、ペットとゆうか、同居人とゆうか、ポチポチとゆう犬らしきものがいて、結構、大切な役割をこなしていたんだとさ。
チタイトル.jpgある日、古い地図を手に入れた両家は、ゴルバ家はガキンコが三度傘姿で、ハッタル家はチビラとポチポチが、宝探しの旅に出掛けたんだとさ。途中、砂山に上ったり、山の急斜面で立ち往生したり、それは、それは大変な冒険旅行になりました。どうしても、先に宝を探したいガキンコとチビラ・ポチポチは急いではいるのだが、そこは子供のすること、チビラは途中で出会ったフラミンゴとダンスを踊ったり、ポニーとヒツジを連れて釣りをしたりと、道草を楽しんでおりました。フラチ.jpg
地図が示す目的地に着いた、チビラもガキンコも木馬の周りでは、宝を見つけることは出来ませんでした。三人が途方に呉れていると、ポニーが現れ、誘われるままに、丘を登って行くと、そこには、とても美しい宝石のような太陽が輝いていましたとさ。
安藤達己的・裏話:チビラくんは、”着ぐるみ”劇で、普通のドラマとアニメの中間にあるような作品でした。演じる側は、大きな顔で口が動くだけですから、身振り、手振りでセリフを操らなければなりません。声は、別の声優さんが入れるので、当然のように、動作とセリフがシンクロしない。ここが又、声優さんの腕の見せ所で、アドリブのセリフを考え出したり、掛け声を入れてみたりと、大変ではありましたが、結構楽しいものでした。ポチポチの”着ぐるみ”は、引火しやすく、今回も焚き火のシーンでは、心配したものです。

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チガポー3.jpgロケ地は行川アイランドとその周辺で、砂山を登る場面では、前が見づらくて、重たい”着ぐるみ”なのに、何度も転げ落ちてくれたポチポチは、よく頑張ってくれました。今はありませんが、行川アイランドの方々にも、大変お世話になりました。このシリーズは”おはよう子供ショウ”の中で放映され、対象が就学前後の子供でした。そこで出来るだけ沢山の動物に出演して貰いました。ガキンコ・チビラ・ポチポチは、”着ぐるみ”の中で、見えづらいにもかかわらづ、喜んで、動物との絡みを、やってくれました。そんな雰囲気が画面を通して出ていたと思います。今回は寓話的ですが、エピソードによって、いろいろと変化がありました。私にとって、四コマ漫画を描いているようなシリーズで、大好きな作品です。再放映している”ちゃんねるNECO”に多謝・多謝です。

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”「SAMPLE]ビデオながら見日記”さん、チビラくんを毎回書いてくれて、ありがとうっ!

2007年06月27日

ファイヤーマン:遊星ゴメロスの秘密

ゴメロスタイトル.jpgこの作品で若槻文三氏は、得意の社会背景には触れず、若い男同士に芽生えた友情をドライなタッチで描いていた。問題があるとすれば、遊星ゴメロスのロケ地を何処にするかだった。イメージとしては植物がなく、ゴツゴツした岩山にするか、白一色の砂浜にするか、しかないのだがーーー地球上らしくない岩山なら、当時、日立に銅を精錬した後のスラグが捨てられた、草一本生えていない場所があった。ここもロケ地として魅力的だったが、同時に撮っていた”ジュラ紀へ落ちた少年”のロケ地を房総半島と決めていたので、勝浦に近いところにある砂山を見つけ、このシーンは砂だけの背景で撮影することに決めた。砂の白:宇宙服の白:白で統一された映像を考えるとこの方がスマートに見えるとゆう計算もあった。
タケハラー1.jpg地球に異変が起きている最中に、黄色いワーゲンから長髪の美青年、竹原の登場だ。当時、男優が、好んで使った小道具、タバコの変わりに、得たいの知れない物を口に放り込む。これを格好良く決めて貰わないと、この小道具が後になって生きてこない。いよいよ本番となって芝居が始まると、監督から見ても思わず”カッコいい”といいたくなる身のこなし方だった。これなら、洒落た映像、シャープなカット割と編集でドライにスマートに男の友情を描ききれるだろう。
タケハラー2.jpg颯爽とSAFに入って来た竹原は、岬と葉山があっけにとられる程、格好良く通り過ぎてゆく。作戦室で、再び出会った岬と竹原は互いに投げ飛ばし合い。間に入った水島の紹介で、笑い合った二人に、相手を認め合う機運が芽生えた。いよいよ遊星ゴメロスに乗り込まなければならなくなったその夜、竹原は故郷の思い出を話しながら、例のものを口に放り込み、これを岬に差し出す。岬はこれを口にした途端、何とも言えない、渋い表情となり、苦笑い、二人の間に”本当の友情”が通い合った。これを伏線に、いよいよマリンゴンに乗り込む竹原が再度、この得体の知れないものを岬にすすめるのだが、口に放り込もうとして止める。この一寸、コッケイなシーンで”さりげなく”映画だから伝えられる、二人の友情と別れを表現したかったのです。
ゴメロスー2.jpg ゴメロスー3.jpg ゴメカイー1.jpg
竹原はマリンゴンでゴメロスに向かい。岬は地球に残され、再会を信じていたのだが、ゴメロスでは思いがけぬ出来事が隊員を襲い、竹原は命を落とした。このシーン:衣装も背景も白一色にして、悲しさ、よりもモノトーンの美しさを強調。岬の悲しみと、怒りが増幅され、ファイヤーマンに変身。ゴメロスに寄生する南京虫のような怪獣と対決。これを倒して竹原の無念を晴らすと同時に、身動きがとれなかった、マリン号を救出。ファイヤーマンに、遊星を守る怪獣を倒されたゴメロスは自らの意思で地球を離れ、青い星、地球は再び平和を取り戻した。
ゴメラスト.jpg夕景の海辺でケルンを積み、竹原の死を悼む岬。形見のロケットをそっと岬に手渡す水島。SAF隊員、全員が竹原に感謝を込めて、黙祷を捧げた。その時に、まるで竹原が天空から見下ろすかのように、陽光が雲間から、幾条もの光の筒となって降り注いでいた。
エピソード全体を通じてこのカットだけは、情感に訴える映像にしたかったのだがーーーーー

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(画像はDVDから転載、著作権は円谷プロに所属します)


2007年06月06日

ファイヤーマン:ジュラ紀へ落ちた少年

ジュラー2.jpg私がこの作品を撮る前に、ファイヤーマンの4話までが完成していた。大急ぎで、これまでの台本を読み、今回のヒーローは、ウルトラシリーズが他の天体からやって来たのとは違って、地底から地球を救うためにやって来たのだとゆう設定を頭に入れる。”ジュラ紀へ落ちた少年”は気心の知れた若槻文三氏の脚本で、7時台らしい、30分完結の作りになっていた。前4作品(両方とも前後編で完結するので2作品?)が、いずれも海底に眠っていた恐竜が海の異変で目を覚ます話になっていた。
ジュラショウネンー1.jpg一転してこの作品はジュラ紀が地底に蘇っていたとゆう話で、定番とはいえ、少年を軸に物語が進んでゆく。当時、高度経済成長の影で、大気汚染が大きな社会問題となっていた。酸性雨が森林に被害を与え、各地の銅像はこの雨で腐食が進み、原因不明ながら川では大量の魚が浮き上がり、夏日になれば、連日のように光化学スモッグ警報が出されていた。
ジュラショウネンー2.jpgこの大気汚染物質が濃縮され、ガスとなって岩を砕き、地底に巨大な空洞が出来て、そこに眠っていた恐竜がジュラ紀と共に蘇っていたとゆう話なのだが、地下数百メートルに落ちて行く少年達をどう撮るかが、監督として最も難しく、同時に面白いところでもあった。テレビ予算の範囲だから、大きなセットを組める筈もなく、出来上がったものは、高さがせいぜい3m位、幅6・7m、奥行き10m位のセットだった。これを使って、カットを重ね、三人が地底深く落ちて行ったように見せる。
ジュラー4.jpg更に合成とカットバックを組み合わせて、ジュラ紀らしい景色と、恐竜が迫って来る恐怖とで、ファイヤーマン出現の舞台を作り上げる。後は両者の格闘となり、最後はファイヤーマンの必殺技で恐竜が倒され、岬も少年や隊員と共にモグリアンと呼ばれる地底を進む乗り物で無事本部に帰還。その後、大きな地震と共に地下に出来たジュラ紀は姿を消していったのだがーーー

ジュラショウネンー3.jpg岬の運転するマリンカーで送られて、家路につく少年が、赤く色づいたカラスウリに縁取られた田舎の景色の中を歩いて、この美しい自然がいつまでも変わらないようにとのメッセイジをこめた心算だったのだがーーーこの作品が放映されてから35年。今、また光化学スモッグのニュースが新聞の紙面を飾り、快適さを求めて自然を省みない人間の生活が地球温暖化に拍車をかけ、この緑の星を蝕んでいるーーーー

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安藤達己的情報:岩がむき出しになり、そこを汚染物質が濃縮されたオレンジの液体が流れて行くシーン:マリンカーが地震で崩れてきた岩で立ち往生するシーン:ラストシーン:全て房総半島で撮影したものです。当時、建設ラッシュに沸いていた東京圏ではコンクリートに混ぜる砂利が不足してこの付近の岩山を崩して、粉砕していたのですが、この道はダンプ街道と呼ばれ、乗用車で走るのが本当に怖い道でした。

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(映像はファイヤーマンのDVDから転載、著作権は円谷プロに所属します)


2007年05月11日

怪奇大作戦:秘話 その4 こうもり男

アリフレックス.jpg昭和20年代から30年代:娯楽といえば映画。映画を撮るカメラといえば、ミッチェル。フイルムは35mm。正に映画全盛時代を謳歌していた。そこにテレビが割り込んできた。早速、TVドラマなるものが誕生。劇場のスクリーンに比べて、各段に小さなブラウン管に写す映像を35mで撮るのは”勿体ない”と制作会社は16mmフイルムに目を付けた。当時、16mmでドラマを撮るカメラがなかったので、土井ミッチェルと呼ばれるカメラを、新宿近くにあった町工場で作っていたのだが、これが大きくて、重くて、その上フイルムに傷がつくは、光線が入るはで、とても信頼できるカメラではなかった。
そこで登場したのがアリフレックスとゆう、元来ニュースを撮るための軽量カメラで、フイルムは100フィート(3分弱)装着できるように設計されていた。これでドラマを撮るには、しょっちゅうフイルムを入れ変えなければならず、都合が悪いので400フィート装填できる、マガジンなるものを上部に取り付け、TV映画の撮影が行われていた。なにしろ1秒間に24コマ撮影しなければ、スムースな動画にならないので、フイルムに傷がついたり、光線が入ったりする事故は避けることが出来なかった。さらに、フイルムを使って写真を撮っていた人は、ご存知のように、現像するまで結果が分からない。タイトル.jpg
こうもり男は上原正三・脚本による復讐劇で、当時、大流行だったプラモデルと、リモコン操作のこうもりを作品に取り入れていた。暮れも押し迫った12月にクランクインしたのですが、まず冒頭:SRIの表で、こうもりに襲われるナイトシーン。ライテングも終わり、撮影開始の時間になっても、勝呂誉氏が現れない。制作部に聞いてみると、”連絡は取れているが、大空真弓嬢と新婚早々で”とゆう返事であった。スグロ.jpg後は、待つ:しかないので、勝呂誉氏の到着を2時間ほど待って、このシーンを撮り終える。こうもりの操作に、多少時間を食われたが、ラグビー場や的矢家の描写、或いは茶室と変化があり、楽しみながら撮影も進み、いよいよ最終日、江戸川区にあった自動車処分場で、山場の撮影に入った。
日の入りの早い、冬の日なので、カット数の多いクライマックスも予定通りに撮り終わる。後は撮影済みのフイルムを現像場に送り、ラッシュの上がりを待って編集、そして仕上げに入る筈であった。ところが翌日:ポジの編集者から電話があり、すぐに円谷プロの編集室へ来て欲しいとゆうのだ。行ってみると、制作部も来ており、深刻な顔をしている。
カンデン.jpg”なんと!フイルムに光線が入っていて、半分以上が使えない”とゆうのだっ:現像所は今日から冬休み。放映日から考えて、リテイクは間に合わない。”使えるフイルムだけで、何とかして欲しい”とゆう話だった。編集者と相談しながら、あれこれ繋ぎ合わせてみて、何とか形を整えた。
この作品は、頭脳明晰な”こうもり男”が的矢所長を逆恨み。妻の命日に、所長と対決。うまくいけば相打ち。SRIの組織を相手に、最愛の妻を失くしたこうもり男は、生き残ることなど考えてもいないとゆう解釈をしていたので、出来上がりに多少の不満があっても、この作品の意図は伝わると信じて、放映日を待った。

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安藤達己的内緒話:このドラマでは、119とゆう数字がキーになっていましたが:こうもり男の妻の命日1月19日が、決着の日に設定されていました。そして放映日が1月19日。この話の主役:的矢(原保夫)がその後11月9日に他界されたとゆうことでした。謹んで、お悔やみ申し上げます。
安藤達己的独り言:怪奇大作戦・セカンドファイルも終わり。この秘話も、これで打ち切りにしますが、円谷作品のDVD販売:動画モバイル配信と意欲的なデジタルウルトラプロジェクト:www.dupj.jp 一度訪ねてみると、面白い話に出会えるかも!

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(画像はこうもり男のDVDから転載。著作権は円谷プロに所属します。アリフレックスの写真は”画像Qちゃん”から転用させて頂きました。)

2007年04月15日

怪奇大作戦:秘話 その3 氷の死刑台

コウリー1.jpgあなたはだぁれ?を撮り終えると、すぐに”ウルトラセブン”も最終回を迎え、円谷プロは次の作品”マイテージャック”と”怪奇大作戦”の準備に取り掛りました。一本しか監督をしていない私に、会社から助監督として作品に参加して欲しいとゆう要望がありました。若い上に血気盛ん?だった私は、この申し出に敢然として、抗議しました。同じ監督とゆう字を使いますが、監督と助監督では仕事の内容が全く違います。困った会社は、’その件については社長(円谷英二氏)と直接話し合って下さい’とゆうこよになった。勿論すぐに、社長にお会いして私の話を聞いていただきました。映画作りを良く知っている英二氏は’分かった!それでは会社から連絡が行くまで自宅待機していなさい。’とゆう結論になり、数ヶ月、天気がよければ、鳩ヶ谷の沼にフナ釣りに行き、気が向けば本を読み、映画を見る生活をしていたのですが、そんな折に会社からの電話で円谷一氏の助監督をすることになったのです。
コウリー2.jpg若槻文三氏は、関西・ABCテレビで長寿番組・部長刑事のメインライターで、東京と大阪の仕事をこなし、当時では、滅多にない、飛行機で入ったり来たりの売れっ子作家でした。私はまだ、かけだしの新人監督で恐縮しながら、’氷の死刑台’の脚本を受け取りました。若槻氏は、さりげなく世相を作品に織り込むのが得意な作家で、当時世界中が脅威の目で、見ていた日本の高度成長の影で、会社に行けば、上司と部下のはざ間で苦労し、家に帰れば、子供の教育や住宅ローンに悩まされる中年中間管理職・そのストレスから開放されたくて、”蒸発したいよ(行方をくらましたい)。”が流行言葉になった背景を作品に織り込んでいました。
確かに面白い話でしたが、問題はマイナス70度の体温で、生きている人間をどう表現するかです。読むだけなら、読者の想像力に任せれば良いのですが、映像にするからには、映像にリアリテーを持たせなければまりません。この作品は、冷凍された人間をどう表現するかにかかっていたのです。まずはメーキャップです。次は冷たさを出すドライアイスの白煙の問題です。そしてカメラワークで細かく、マイナス70度らしい世界を描き出す。これらの難しい問題にメドが立ち、撮影は順調に進んで行きました。
歪んだ科学者の犠牲になった冷凍人間は、最後にSRIの新兵器で、溶けながら、燃えてゆく結末を迎えるのですがーーー
コウリー4.jpgエピローグがこの作品では重要でした。現在もほぼ同じですが、宇宙旅行の可能性を考えてみても、新しい医療の分野でも、人体の低温保存は、近い将来どうしても解決しなければならない問題なのかも知れません。
改めてDVDを見ながら、映像化する難しさにも、こんな大きなテーマにも、恐れることなく取り組んだ、自分の若さが羨ましいような、恥ずかしいような、複雑な思いに駆られるのですーーー
安藤達己的独り言:怪奇大作戦のDVD販売だけでなく、動画配信や面白いプロジェクトに取り組んでいる:デジタルウルトラプロジェクト www.dupj.jp アクセスして見ると面白いですよ!私は Uoo プロジェクトが好きです。

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(映像は怪奇大作戦のDVDから転載 著作権は円谷プロに所属します)


2007年03月18日

怪奇大作戦:秘話 その2 さよなら!円谷の巨星

ジュゴクー3.jpg自宅待機していた私に円谷プロから呼び出しの電話がかかって来た。早速、出向いてみると、円谷一監督が’九州ロケがあって、大変なのよ。手伝ってくれる?’と言って台本を渡された。”吸血地獄”:脚本:金城哲夫と書かれているのを見て、かねてから、このコンビによる作品に関わってみたいと思っていたので’やりますっ。’と答えて、取りあえず、台本に目を通す。 ”うそだっ!”何度、読み返しても、肝心なシーンが描かれていない!
ジュゴクー2.jpg出だしで、恋人の運転する車が交通事故を起こし、死んでしまった、養女ニーナが嵐の夜に、棺おけの中から吸血鬼(血に飢えると、物凄い形相になり、血を吸うと美しい娘に戻る。)となって蘇生するのだが、この事実を養父母がどう受け止めたのかが書かれていない!あの金城氏が”こんなミスを犯す筈がない!いや、やはり第1話の差し替えが、ショックとなって、残っていたのだろうか?それとも鬼才、金城氏は燃え尽きたのだろうか?ーーでも監督が円谷一氏だ!”私が気が付いていることなんて、とっくに承知の上でメガホンを執るに違いない。”良い勉強をさせて貰えると、ワンカットづつに目を凝らす。思ったより、淡々とカットを積み重ねて行く。
ジュゴクー6.jpg舞台は九州に移り、美しい景色をバックに取り入れながら、”吸血地獄”のクライマックスへ一気に盛り上げていく。話が進む程に円谷演出が冴えていくように思えました。こうしてクランクアップ、最後のダビングを終えた。
仕上がった作品を見た時も、今、改めてDVDを見ても、やはり、抜けていたシーンは重要だったと感じます。いや、この”吸血地獄”の前半がキチッと描かれていれば、皆が絶賛する、実相寺昭雄氏路線と共に”怪奇大作戦”のもう一つの柱に成れたのではないかとさえ思えてきます。作品が仕上がり、数日過ぎたある日、円谷一:金城哲夫と成城学園駅に程近い、両氏が行きつけらしい、小さなスナックで”打ち上げ”みたいな飲み会に誘われました。私は、円谷プロの新参者だし、二人の邪魔にならないように、カウンターの隅でオンザロックを飲んでいたのですが、二人は大分深刻な話をしている様に見えました。その頃、TV界はリストラ旋風の真っ只中で、各局とも演出部が無くなり、ドラマは全て、外注されるようになる過渡期で、円谷一氏(まだ、TBSの演出部に席があったと思いますが)も、監督を続けるより、次期、社長の職を優先して考えているように思えました。
ヒカルー1.jpg”光る通り魔”は”吸血地獄”と同時に撮影されていたのですが、脚本は、上原正三:市川森一氏共同によるもので、放映順はこちらが第8話になりました。この二作品が、完成して程なく、金城哲夫氏は故郷、沖縄へ帰り、その後、沖縄でTVキャスターをしているのを数回、目にしました。そして、あの沖縄海洋博では、パンフレットにプロデユーサーとして紹介されていたと思いますがーーーしたがって”吸血地獄”が金城氏、最後の脚本となり:時を置かずに、円谷一氏は、円谷プロの社長職に専念、監督業とは距離を置くようになりました。そんな訳で”光る通り魔”が円谷一監督、最後の作品となったわけです。私にとっても、この2作品を最後に助監督を卒業することになりました。

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ヒカルー4.jpg円谷プロの巨星二人がこうして、’作品作り’から去って行ったのですが、怪奇大作戦の第1話”壁ぬけ男”:そして円谷一監督、最後の作品”光る通り魔”:この両方に関わったのが、金城哲夫氏を慕って沖縄から出てきた、脚本家:上原正三氏でした。その後の、氏の活躍は、皆さんご存知の通りで、私が改めて、ここで述べる必要は無いと思います。そして、円谷プロに、大して縁の無かった私が、両氏の最後の作品に立ち会うことになった不思議さを今、しみじみと感ぜざるを得ません。
”光る通り魔”の、花嫁人形が燃え、崩れてゆくラストシーンが、何故か金城哲夫・円谷一氏と重なり、私には、忘れられない印象的なシーンに映ったのでした。
安藤達己的独り言:先週紹介した:デジタルウルトラプロジェクト: www.dupj.jp  の中にUooプロジェクト: www.uoo.ne.jp  が有る。本気で、本気でこれに取り組んでるから面白い。お勧めのサイトです。

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写真は怪奇大作戦のDVDから転載しました。コピライトは円谷プロに所属します。)

2007年03月10日

怪奇大作戦:秘話 その1 第一話”差し替え”

ヒトクイー3.jpg寝耳に水:驚くような出来事が起きた。怪奇大作戦の第1話が、監督・円谷一:脚本・金城哲夫の”人食い蛾”から監督・飯島敏宏:脚本・上原正三の作品”壁ぬけ男”に差し替えられたのだ!TBSの演出部で実績を残してきた円谷一氏とウルトラマン生みの親・金城哲夫氏のコンビとなれば、誰もが、一目も二目も置く作品の筈であった。公式には、当時、社長であった特撮の神様、円谷英二氏が、特撮部分に納得出来ず、撮り直しとなり、放映に間に合わなかったのだと伝えられました。しかし、この作品に関わっていた人は、誰一人こんな話を信じは、しなかった。勿論、私も信じていなかった、いや、今でも信じていません。では、事実はどうだったのだろう?放映から38年経った今、当時を思い起こし、又、DVDを見た上で、私なりの検証をして見たいと思います。
ヒトクイー1.jpg”人食い蛾”は、人を殺す菌(鱗粉に混ぜて)をバラまく蛾を使って邪魔な人間を、殺してゆく、とゆう話で、人の顔が、手が泡に包まれながら溶けてゆく過程を特撮の見せ場にしていました。(私は、怪奇大作戦の中で、この様な作品をオドロ・オドロ路線と呼んでいました。後に私が監督する”氷の死刑台”もこれに属していました。)当然、蛾が、一番重要な役割を担います。今ならCGを使う手がありますが、この作品では、作り物の蛾を、操演が操るとゆう手法を取りました。この蛾が大問題でした。ある意味では、円谷プロの持つ長所・短所を知り尽くしていた筈の、金城氏・円谷一氏がこの手法に頼って、この作品を作り上げようとした、そのことに、無理があったように思えるのです!
ヒトクイー2.jpg大写しになった蛾は、どう見ても本物に見えなかったし、飛び方も不自然でした。更に、作品中、蛾に襲われた猫が、同じ死に方をするのですが、ここでは本物の蛾を使いました。更に、ラストシーンで本物の蝶を飛ばすことによって、作り物の蛾と本物の差が強調され、蛾がより不自然に見えてしまったのです。そうなると、外資が会社を買収するのに邪魔だった人を殺していたのだ、とゆう理屈も取って付けた様に聞こえたし、出だしの凝ったカメラワークでデスコの踊りをバックに、密談するシーンも冗漫に見えてくる。作品の評価とは、得てして、こうなるものなのです。
一方・”壁ぬけ男”はどうだったろう?
カベヌケー1.jpgかってのイルージョニストが、高価な仏像を、宝石を、予告して、なお厳重な警戒網を、かい潜り盗んだ挙句:忽然と壁の中へ、コンクリートの中へ消えてゆく。その消え方を、特撮の見せ場にした作品で、丁寧な撮影と、凝った仕掛けで、視聴者を見事に不思議な世界に引きずり込んでいきました。(私は、この路線の作品を江戸川乱歩路線と呼び、私の監督した’こうもり男’も、これに属していました。)
カベーヌケー2.jpgこの謎解きは、犯人(かってのイルージョニスト)がカメレオンのように周囲と同じ色に変わる布を纏っていたと、ゆうのだが、見る方が’そんな?!’と疑問を感じる前に、過去になってしまった栄光と拍手喝采を追い求め、イルージョニストが、常軌を逸して、精神的に崩れてゆくのをジッと見守る妻の、健気な夫への愛へ:そして、喝采を浴びる幻聴を聞きながら、湖底に沈むイルージョニストへの哀歓へ:引っ張っていった演出手法は、流石とゆう以外の言葉が見あたらない程の出来栄えでした。

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この考察は、私なりの方法で試みたものですが、結論として、誰がこの決定を下したにしろ:”怪奇大作戦” 第1話の差し替えは、このシリーズのために、正しかったのだと思います。ただ、一時代を築いた、金城哲夫氏の心情に、思いを馳せる時、私の中に、どうにもならない”やるせなさ”が残ってしまうのも、又否定することの出来ない事実ですが!!
安藤達己的独り言:この怪奇大作戦DVD:その外、色々なことに挑戦している、デジタルウルトラプロジェクト:www.dupj.jp. とゆう会社:若いIT関連らしく、やる気満々で、とても気持ちのいい人たちの集団です。ホームページも特撮ファンにとって必見だと思いますので、是非、訪ねてみて下さい!

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(写真は怪奇大作戦のDVDから転載しました。コピーライトは円谷プロに所属します)

2007年03月04日

トリプルファイター:DVD発売記念 その2

タイトルー1.jpgトリプルファイター:第1・2・話の決定稿が刷り上って来た。プロデューサーを始め、第1話:若槻文三・第2話:藤川桂介・皆、気心を知り合った仲間のような人たちで、二人の作家は持ち味も性格も大きく違っていました。そしてその違いが作品をより個性的にしていたのです。若槻氏は真っ向正面からアクシヨンを取り上げ、藤川氏はファイター達を、異次元に誘い込み幻想的なアクションに仕上げていました。後は、私がトルプルファイターらしいアクションとスピードに富んだ画面を撮り、今後の展開に期待を持たせる作品を作るだけとなりました。何と言ってもこの作品では、タテが重要な役割を果たすので、早々と殺陣師:宇仁貫三氏を紹介して貰い、私なりの作品に対する考えを聞いてもらいました。勿論、宇仁氏もすでに台本を読んでいましたので、この作品をどんなタテで纏めて行くかを話してくれました。私からの注文として”とに角、スピードのある作品に仕上げたいこと。そのために出来るだけ人が動き、或いはカメラが動くアクションにして欲しいこと”を伝えたのでした。”まずは、タイトルバックから撮影が始まる。いきなり哲夫:勇二:ユリとデビラ軍団との激しいアクシヨン場面を撮る!
グリーンー1.jpg オレンジー1.jpg レッドー1.jpg
続いて:グリーン:レッド:オレンジファイターの決め技、ファイターキック:ファイターパンチ:ファイターチョップ:スクリュウパンチを交えながらのアクションを撮る。オレンジファイターについては、当初、女性でいこうか言う意見もあったが、アクシヨンの激しさから早々に諦めて、男性に任せる。タイトルバックの撮影が終われば、いよいよ本編の撮影が始まる。放映が月曜から金曜の帯番組で、10分枠だから正味6分毎に、明日に繋ぐ山場を作る。
今の人たちには、あまり馴染みが無いと思うけど、私の子供時代には日本中、何処へ行ったって、学校が終わるのに合わせるように、紙芝居屋さんがやってきた。時間が大体決まっていて、拍子木を鳴らしながら近所を回る。私はタダで見たいから、よくオジさんが来るのを待ち構えて居て、カチカチと拍子木を鳴らしながら、子供達を集めて来た。すると水アメだのセンベイを貰ったうえ、タダで紙芝居を見せてくれたのです。今、思えば、一つの話がせいぜい5分程度、絵の枚数だって5・6枚だったし、話の筋も単純そのものなのだが、オジさんは、見事なまでに話を盛り上げ、見ている子供達は、ワクワクと胸躍らせて、毎日のように拍子木の音を待ったものでした。

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私にとってトリプルファイターは、TVを通じて子供達へ送る、正に紙芝居だったのです。内容は単純、物語は勧善懲悪、黒い服を着て出てくれば悪い人。それでも明日、また見たくなる。そんな作品を作って見たかったのです。私が持ち続けてきた、懐かしい子供時代のノスタルジアを込めて!!
安藤達己的内緒話:SAT本部の表・あんまり出て来なかったけど、あの建物は北区にある’旧古河庭園’です。勇二役の俳優さん、実は運転免許証持ってなかったんです。

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2007年02月18日

トリプルファイアター:DVD発売記念 その1

タイトルー2.jpg
こうしてトリプルファイターは生まれた!ウルトラQで大ヒットを飛ばした、円谷プロはTV界に激震をもたらした。当然、世間は次の作品に注目し、期待した。そして2作目に出てきた”ウルトラマン”が又々視聴者に衝撃を与えた。変身そして巨大化とゆう奇抜なアイデア。このウルトラマンが地球侵略を狙う、或いは地球を破壊しようとする怪獣と戦い、これを阻止するとゆう:勧善懲悪:これが巧みに組み合わされ、特撮ブームに火をつけた。
”私が参加した”ウルトラセブン”は、この路線の集大成とゆう意味あいを持って、撮影・放映されました。この作品も高い視聴率と注目を集めましたが、これに関わったプロデュサーはすでに、次の路線と仕掛けを模索していたのです。そして続いて、円谷プロが制作に入ったのが”怪奇大作戦”でした。この作品には、変身も巨大化もありません。ただ円谷プロならではの仕掛けは充分、盛り込まれていました。しかし、この路線は以外に早く幕を閉じていったのです。
大きな理由の一つに他社が仕掛けた、等身大変身とアクションを売り物にした作品の成功がありました。円谷プロの特撮作品が常に、本編と特撮の2班で制作され、当然予算が通常番組の倍以上かかるのに比べ、対抗する番組はかなり安く仕上がり、しかも視聴率が取れたのです。こうした、円谷にとって厳しい環境の中で持ち上がった企画の一つが”トリプルファイター”でした。
この作品には企画段階から、スポンサーであるブルマーク(玩具メーカー)が参加していました。従って、作品に出てくるキャラクターもかなり影響を受けることになります。今でこそ当たり前の、このやり方は、少なくても円谷プロに取っては、画期的でした。更に主役の三兄弟(妹を含め)が、それぞれ変身、三つのキャラクターが誕生する。この変身後のキャラクターも、信号機の色から、子供達が親近感を持つレッド・オレンジ・グリーン・ファイターと名づけられました。更に、このファイター達がパワーアップするために合体変身するとゆう、それまでに無かった二段変身の作品作りになっていきました。このあたりにも、スポンサーであった、ブルマークが企画段階から参加していた特長が色濃く出ていたのです。私が、この作品に参加する以前に、10分枠で月曜から土曜まで6回で一つの話が完結する、いわゆる”帯番組”の監督を経験していましたが、この”チビラ君”は4チャンネルの”おはよう子供ショウ”の一コーナーで独立した番組枠ではありませんでした。
良い意味でも:悪い意味でも:始めて、尽くしの作品”トリプルファイター”の撮影が、昭和47年、まさに特撮ブームの真っ只中で、円谷プロが次のステップを探る作品として、始まろうとしていたのです。

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2007年01月28日

ウルトラセブン:あなたはだぁれ? その2

セブンー5.jpg”あなたはだぁれ?”の決定稿が出来上がる。助監督の経験は十分といえ、いよいよ、初めて監督するとなると、妙にそわそわした気分だ。正直なところ、嬉しいのか、不安なのかはっきりしない。何度も、何度も台本を読み返す。地球を侵略しに来た宇宙人(フック星人)が団地を拠点に選ぶ。当時、東京周辺に続々と建てられたマンモス団地:そこに住むことが、若い家族にとって’憧れ’だった世相を思うと、確かに面白い発想だった。若いシナリオライター、上原氏の鋭い視点はさすがであった。

セブンー7.jpgウルトラセブンがフック星人を倒して、地球は救われ’めでたし!めでたし!’となるのだが、台本を読む程に、得体の知れない恐さがどこかに残る。フック星人が倒れても、私の中でこの話が終わっていない何かが引っかかる。クランクインは近づく、でも恐さが残る謎が解けない!---それだっ!答えはちゃんと台本に描いてあるじゃないか:ある日、自分の家族から、或いは恋人や親友から、昨日までと全く違う対応をされたら、された人はどう解釈すれば良いのだろう?

セブンー6.jpg誰にだって起こりそうなことだよね!だから台本を読み終わった後に、終わらない恐さが残る:これに気がついた私は、初日の撮影スケジュールに従ってカット割を決めていった。どのカットを撮るときも、この話に潜む恐さを忘れないように演出して行こうと心に決めた。
セブンー8.jpg


それにしてもナイトシーンが多い、それも、殆どが団地だ。団地の持つ無機質さ、の中で重要な役割を果たす電話を赤にし、更に映像効果を狙い透明なアクリルのカバーを付ける。段取りが整ったところでいよいよカメラを回す。勿論、自治会の了解を取った上で撮影するのだが、夜だからライトが要る。ライトを照らすには電気がいる。したがってジェネレイターを団地に持ち込む。これが発電を始めるとかなりな騒音を出す。最初の二時間位は、団地に住む人たちも興味深く見学しているが、夜も十時近くなると’病人がいるとか、子供が寝付けないとか勉強の邪魔だとか’色々なクレイムがつく。出来るだけ早く撮り終えますからと謝りながら、撮影を続ける。こうしてクランクアップすると、後は編集:アフレコ:ダビングを経て完成して行く。
あなたはだぁれ?を見てくれた皆さん!終わった後に奇妙な恐さが残ったでしょうか?もし、そんな印象を残せることが出来たとすれば:私は思わず・ほくそ笑む・ことが出来るのですがーーー

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写真は”あなたはだぁれ?”のDVDから転載しました。コピーライトは円谷プロに所属します)

2007年01月19日

ウルトラセブン:あなたはだぁれ? その1

ウルトラセブン誕生40年:私の初監督作品を書くっきゃないな!

セブンー1.jpg昭和42年:友人から円谷プロでチーフ助監督の仕事をしてみないか、との電話が入った。松竹と台湾の合作映画のため8ケ月、台湾に滞在し、帰国したばかりの私は、さしあたって仕事のメドもなく、早速当時、東宝撮影所の裏にあった円谷プロを訪ねることになりました。
しもた屋を増改築したような、どちらかと言えば、粗末な事務所で、ウルトラQやウルトラマンをヒットさせたプロダクションとゆうイメージとは大分違う感じでしたが、人の出入りは多く、映画作りの現場らしい雰囲気は十分に漂わせていました。
当時の日本は東京オリンピックから続く高度経済成長期の真っ只中で、人が都市に集中し、住宅不足を解消させるために、’ウサギ小屋’と呼ばれながらも、次々と団地が建設されていきました。一方、映画界はカラーテレビの普及と、娯楽の多様化で斜陽化の道をたどり始め、それまで専属とゆう契約で映画会社に縛られていた優秀な俳優:監督が次々に独立プロを設立。映画界にテレビ界に新風を吹き込んでいました。キット皆さんも黒澤プロ、石原プロ、勝プロ、三船プロの名前を聞いたことがあると思います。私が初めて映画作りを経験した銀座プロ(山村聡主宰)も、正にこの流れの最先端だったのです。

セブンー2.jpg特撮監督として世界に名を馳せた円谷英二氏が自身のプロダクションを設立したのも、この時期でした。私のキャリアーをかってくれたのと、友人の強い推薦で、すぐに円谷プロで働くことが決まり。ウルトラセブンの準備段階からチーフ助監督として作品作りに参加したのですが、特撮に関しては全くの素人で、円谷一:実相時昭雄:監督等の助監督をしながら、合成:光学効果:ミニチュアーワークの知識を身につけていきました。やっと特撮スタッフらしくなってきたある日、円谷英二社長から呼び出しがあり’シナリオを書いてくるように’と言われ、ウルトラセブン風な話を書き上げ提出したのでした。
やがてウルトラマン生みの親であった金城哲夫氏をしたって上京していた、同じ沖縄出身のシナリオライター:上原正三氏と組んで初監督作品を撮ることが決定。第一稿が仕上がり、私に手渡された原稿用紙の表紙には’あなたはだぁれ?’の文字が躍っていた。

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写真は’あなたはだぁれ?’のDVDから転載: コピーライトは円谷プロに所属します)

2006年12月08日

トリプルファイターだっ!DVDだっ!

シュザイー1.jpg シュザイー5.jpg
取材班がやってきた!
なんと来年2月:トリプルファイターのDVDが売り出されるとゆうのだ!この作品が放映されてから35年、当時の思い出話や作品の狙いは?と突然聞かれても、なんとも応えようがない。円谷プロの方に率直に話すと”資料をお持ちしますので、なんとかなるでしょう!”とすぐにB4:5・6枚分のコピーを届けてくれた。全26週間の放送分の中、10週分を私が監督していたのだ。これには流石に驚きました
そうだっ!思い出したぞ!
俳優さんや沢山の写真を見ていくうちに、断片的ではあるが少しづつ、撮影中の思い出が蘇えってきた:
ロケイションに出れば、日が暮れるまでカメラを回し続ける。短い日数と少ないフイルムで撮影を終わらせるのが、予算を削る最善の方法なのだ。暑い日には、額や腕に塩が噴き出してくる。あの酸っぱいレモンが水のように感じるから不思議だ!
シュザイー3.jpg特撮なしのアクションだっ!
その上、とにかく車が沢山出てくる。特注のSATカー・バギー・オートバイ・圧巻なのがデーモン軍団が乗ってくるやつだ。スバル360を真っ黒に塗った車だが、プロデューサー、何処から集めてきたのか10台使えっときたもんだ!これを現場に運ぶのにトラックがいる。現場に着けば、すでにポンコツの域に達している車が無事走るかどうか分からない!この車のお陰で、何回撮影プランを変えただろう??
事故だってあるさ!
とにかくスピードのある作品に仕上げたい!予算は少ない!したがって、飛び降りるための台(1.8m)とトランポリンは撮影隊の必需品だ。河原で撮影中のことだ、いつものことながら、軍団の一人が台からヒョイと飛び降りた。下には勿論マットが敷いてある、が着地と同時にしゃがみこんで動かない!ブーツを脱がせて見ると、右足のくるぶしから骨が飛び出していた。 救急車の到着が本当に待ち遠しかった!
こんなエピソードを話しているちに、二時間の取材は終わり、取材班は引き上げていった!

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2006年10月28日

これって年寄りの冷や水!!

年寄りのパソコン!
8月はお盆の最中:関杯卓球大会が例年どうり東京武道館で開かれたわけさ。そこに、試合結果をオンタイムで配信してくれるIT:関連会社の社長以下社員がパソコン片手に仕事をしていたと、まぁーこんな状況の中、私が詩を書いた大会のテーマソング”未来へ”が作曲したグループ:阿呆鳥によって華々しく??お披露目されたわけ!

社長さん、曲が気に入ったのか、はたまた私を気に入ったのか、そこは定かではないが、トントン拍子で話が進み、気がついてみれば:なんと私のウエブサイトが出来てしまったのさ。

殆ど、時を同じくして、かって私が監督したTV作品がDVD化され、市場に出回っているのを知り、早速円谷プロダクションに連絡を取ってみる。担当の人が、すぐにでも会いたいとゆうことでー

ツブラヤビル.JPG久しぶりに円谷プロに行ってきた!今年がウルトラマン誕生40周年記念で、来年はウルトラセブン(私が監督デビューした作品です)の40周年だとか:

それに当時(35年前かな)撮ったトリプルファイターがDVDで近く発売されるそうで、ひっさし振りに円谷プロに顔を出してきたわけ。当時の円谷は東宝撮影所の裏の、粗末な建物だったけど、今は経堂と八幡山の中間で威風堂々たるビルになっていました。

”時の流れを感じますなぁー。”八幡山駅に迎えに来てくれた橋爪氏と新築のビル(昨年完成したそうです)に入って、応接室に行くと、

あっ驚いた満田:大岡両氏が待っていてくれました。感動しましたねぇー。一気に昔を思い出しました。

こうして昔の仲間に会えるのも又良いものですなぁー(一寸年寄りくさいか!)円谷プロの皆さん!暖かく迎えてくれてありがとう!!また会える日を楽しみにしてまぁーす。

話をもどして、ブログとやらに、取り組んでみる。そうなると元来が欲張りだから、あれも、これも、書きたくなる。”写真を付けたほうが、面白くなるかなぁ”なんて、構想を練っていて、ふと気がついた。

写真がナイッ!そこで!今月29日から、ダヴァオへの写真撮影旅行を思い立ったと!まぁーそんなわけで、1週間、留守にするけど:帰ってきたら、写真つきの、日記発表すっから、楽しみに待っててね!では行ってきまぁーす。

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