ダヴァオ紀行:その86 マグサイサイパーク(写真をクリック拡大)
このページ左上:安藤達己オリジナルソングの下に2曲“Seventeen”・“セブンティーン”追加!全10曲・YOU TUBE にアップロード。エキゾチックでトロピカルな映像と音楽を楽しんで下さい
マグサイサイパークはダヴァオ湾に面した市の中心部に位置する。近くには日本領事館もあるし、チャイナタウンと呼ばれる商業区域もある。公園は元大統領の名前そのままだ。よっぽど人気があった人だったのか?フィリピンに特別な貢献をしたのか?その辺は分らないが、フィリピンには人の名前や企業名を使っている通りや町名は結構ある。日本でも最近は野球場やサッカー場に企業名が入っているが、これはお金を払い、広告宣伝そのものだ。だが道路、公園、空港名に人名が使われている話は聞いた事がない。フィリピンの玄関口、マニラ国際空港だってニーノアキノ(現大統領の父親で、マルコス時代にここで射殺された)国際空港と呼ばれている。
公園は入場無料。一番目立つ所に塔のような建物がある。近付いて見ると基底部分に人物像があり、マグサイサイと刻まれていた。園内は綺麗な芝生に覆われ、大木がアクセントになっているが、見た目と違い木陰のベンチに座っていても暑い。アイスクリームスタンドのような屋台があったから、注文してみた。氷を取り出し、まずは荒いカキ氷を安物のカップに入れ、グリーンの液体を掛け、更に紫のジュースを注いでいる。その上にアイスクリームを載せストローを突き立てて出来上がり。ガイドはストローで氷と液体を掻き混ぜながら飲み始めたが、色を見ただけで下痢になりそうだ。(笑)カップを片手にブラリブラリ、向こうにはダヴァオ湾と船が見えていた。
公園の入り口には果物屋が並び、どの店も主力商品はドリアンとポメロ(大きなミカン)だ。値段は収穫時期には安いし、品薄になればタイ産のドリアンが並ぶことさえある。
この時は値段の高い時期だった。1キロ、100ペソ。2キロ位のドリアンを選んだ。店員は長い包丁でトゲだらけの皮の先端に切れ目を入れると、剥ぐようにむく。ガイドが人差し指で果肉を掬い口に入れた。すぐにOKの合図。ドリアンの食べ頃は難しい!私も早速食べてみた。これは大当たり。口の中で”甘味”がとろけ出してくる。人によっては、匂いが”いや”で食べられないと言うが、私は大好きだから一向、気にならない。ただし、どこのホテルでもドリアンは持ち込み禁止になっている。(笑)
今回は昼食後、5人で行ったから2キロのドリアンは丁度良い大きさだった。ガイドは”ドリアン大好き娘。”美味しそうに”ほうばって”いる。ものの15分で綺麗に平らげた。ついで(?)だからポメロの値段を聞いてみると、こちらも1キロ100ペソ。安い時期じゃないし、一番美味しい種類は無いそうだ。
同道した美人ちゃん、ダヴァオ出身なのにドリアンは苦手だと言って手を出さなかった。だがポメロは大好きだとか、さっさと食べ始めた。最近、日本のスーパーで四国産のポメロも見掛けるようになったが、本場物は熱帯の暑さから果物の水分を守っているのだろう!皮が数倍も厚く酸味も甘さも濃厚だ。”身ばなれ”も良く、ノドが渇いている時は特に美味しく感じられる。私も2・3袋、食べてみると、なかなかの味だったが、昼食の後、ドリアンとポメロだからもう満腹。お嬢さん達が綺麗に平らげるのを見てから、ドリアンがこびりついている手を洗い、ホテルに引き上げた。
クーラーが大好きなダヴァオの若者達:山岳地帯に住むある部族は友好的で泊まる場所もあって、兎に角景色が良いと言う。”行って見たい!”と言うと、友人家族も同道することになった。途中、危険地帯(反政府組織が支配する地域があるとか)を通過するからとドライバー付きのレンタカーを借りた。早朝、5時。ホテルを出発、すぐに大粒の雨が降り始めた。走るほどに雨はひどくなる。道路だってタイヤの半分が浸かる程、水浸しになってきた。道路際には荷物を置いた人たちが座り込んでいる。
何と!道路より低くなっている農家は軒下まで浸水していた。それでも車は目的地に向って走り続けた。どうやら雨も止んできたようだ。山道に入った途端、ノロノロ運転になり、遂に動かなくなった。戻って来るトラックもある。聞いてみると、この先で土砂崩れが起き、復旧の目途は立たないとのことだ。
仕方なく車はUターン。最寄の町に行き、そこのバスターミナルで違う道があるかどうか聞いてみる、と言うことになった。しかし、バス運行会社も正確な道路情報は持ってない。”多分、別な道で目的地に着けるだろう”と”あやふやな返事”。ダヴァオから5時間も来たんだから、行ってみるしか、しょうがない!!
結局、この道も橋が流されていて通行止め。町まで戻ってレストランで昼食を摂ったのが2時。ダヴァオに戻っても8時は過ぎるだろう。仕方なく、一軒しかない小さなホテルに泊まる事になった。若者達は4人で1部屋。中年夫婦と私が1部屋づつ。夕食を食べれば、ぼんやり日暮れの景色を眺めて、ベッドにもぐりこんだ。翌朝、5時に目が醒め、受付に行ったが誰も居ない。ロビーの長椅子で寝ている従業員らしき男を起し、コーヒーが飲めるかと聞いてみると”インスタント”で良ければ、お湯を沸かしてくる。と言って厨房に入った。私はプール脇のテーブルで待っていたが、やることが無い!若者の部屋をノックしてもドアーは開かない。何回か繰り返していると、やっと青年が顔を出した。
部屋に入ると”冷蔵庫”かと思うほど冷房が効いている。若者4人は毛布を体に巻き付け寝ていた。ドアーを開けた青年も、はや、高いびき。これじゃ、風邪をひいてしまう、と冷房を切ってプールサイドに戻り、運ばれてきたコーヒーを飲んでから、部屋に戻ってうつらうつらーー8時にシャワーを浴び、若者を起こしに行くと”ガンガンに冷房を効かせて”就寝中。もう出かけるよ!と青年の毛布を剥がしてドアーの外へーー案の定、帰りの車の中では若者4人がテッシュペーパーの取り合いをしていた。(笑)