2012年01月22日

ダヴァオ紀行:その86 マグサイサイパーク(写真をクリック拡大)

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ナカー2.jpgマグサイサイパークはダヴァオ湾に面した市の中心部に位置する。近くには日本領事館もあるし、チャイナタウンと呼ばれる商業区域もある。公園は元大統領の名前そのままだ。よっぽど人気があった人だったのか?フィリピンに特別な貢献をしたのか?その辺は分らないが、フィリピンには人の名前や企業名を使っている通りや町名は結構ある。日本でも最近は野球場やサッカー場に企業名が入っているが、これはお金を払い、広告宣伝そのものだ。だが道路、公園、空港名に人名が使われている話は聞いた事がない。フィリピンの玄関口、マニラ国際空港だってニーノアキノ(現大統領の父親で、マルコス時代にここで射殺された)国際空港と呼ばれている。ナカー3.jpg公園は入場無料。一番目立つ所に塔のような建物がある。近付いて見ると基底部分に人物像があり、マグサイサイと刻まれていた。園内は綺麗な芝生に覆われ、大木がアクセントになっているが、見た目と違い木陰のベンチに座っていても暑い。アイスクリームスタンドのような屋台があったから、注文してみた。氷を取り出し、まずは荒いカキ氷を安物のカップに入れ、グリーンの液体を掛け、更に紫のジュースを注いでいる。その上にアイスクリームを載せストローを突き立てて出来上がり。ガイドはストローで氷と液体を掻き混ぜながら飲み始めたが、色を見ただけで下痢になりそうだ。(笑)カップを片手にブラリブラリ、向こうにはダヴァオ湾と船が見えていた。
ソトードリアン.jpg公園の入り口には果物屋が並び、どの店も主力商品はドリアンとポメロ(大きなミカン)だ。値段は収穫時期には安いし、品薄になればタイ産のドリアンが並ぶことさえある。ドリアン開く.jpgこの時は値段の高い時期だった。1キロ、100ペソ。2キロ位のドリアンを選んだ。店員は長い包丁でトゲだらけの皮の先端に切れ目を入れると、剥ぐようにむく。ガイドが人差し指で果肉を掬い口に入れた。すぐにOKの合図。ドリアンの食べ頃は難しい!私も早速食べてみた。これは大当たり。口の中で”甘味”がとろけ出してくる。人によっては、匂いが”いや”で食べられないと言うが、私は大好きだから一向、気にならない。ただし、どこのホテルでもドリアンは持ち込み禁止になっている。(笑)ドリアン・メグ・ジェニー.jpg今回は昼食後、5人で行ったから2キロのドリアンは丁度良い大きさだった。ガイドは”ドリアン大好き娘。”美味しそうに”ほうばって”いる。ものの15分で綺麗に平らげた。ついで(?)だからポメロの値段を聞いてみると、こちらも1キロ100ペソ。安い時期じゃないし、一番美味しい種類は無いそうだ。ポメロ・ジェラル.jpg同道した美人ちゃん、ダヴァオ出身なのにドリアンは苦手だと言って手を出さなかった。だがポメロは大好きだとか、さっさと食べ始めた。最近、日本のスーパーで四国産のポメロも見掛けるようになったが、本場物は熱帯の暑さから果物の水分を守っているのだろう!皮が数倍も厚く酸味も甘さも濃厚だ。”身ばなれ”も良く、ノドが渇いている時は特に美味しく感じられる。私も2・3袋、食べてみると、なかなかの味だったが、昼食の後、ドリアンとポメロだからもう満腹。お嬢さん達が綺麗に平らげるのを見てから、ドリアンがこびりついている手を洗い、ホテルに引き上げた。

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マゴウウ.jpgクーラーが大好きなダヴァオの若者達:山岳地帯に住むある部族は友好的で泊まる場所もあって、兎に角景色が良いと言う。”行って見たい!”と言うと、友人家族も同道することになった。途中、危険地帯(反政府組織が支配する地域があるとか)を通過するからとドライバー付きのレンタカーを借りた。早朝、5時。ホテルを出発、すぐに大粒の雨が降り始めた。走るほどに雨はひどくなる。道路だってタイヤの半分が浸かる程、水浸しになってきた。道路際には荷物を置いた人たちが座り込んでいる。
何と!道路より低くなっている農家は軒下まで浸水していた。それでも車は目的地に向って走り続けた。どうやら雨も止んできたようだ。山道に入った途端、ノロノロ運転になり、遂に動かなくなった。戻って来るトラックもある。聞いてみると、この先で土砂崩れが起き、復旧の目途は立たないとのことだ。リ・プール1.jpg仕方なく車はUターン。最寄の町に行き、そこのバスターミナルで違う道があるかどうか聞いてみる、と言うことになった。しかし、バス運行会社も正確な道路情報は持ってない。”多分、別な道で目的地に着けるだろう”と”あやふやな返事”。ダヴァオから5時間も来たんだから、行ってみるしか、しょうがない!!
結局、この道も橋が流されていて通行止め。町まで戻ってレストランで昼食を摂ったのが2時。ダヴァオに戻っても8時は過ぎるだろう。仕方なく、一軒しかない小さなホテルに泊まる事になった。若者達は4人で1部屋。中年夫婦と私が1部屋づつ。夕食を食べれば、ぼんやり日暮れの景色を眺めて、ベッドにもぐりこんだ。翌朝、5時に目が醒め、受付に行ったが誰も居ない。ロビーの長椅子で寝ている従業員らしき男を起し、コーヒーが飲めるかと聞いてみると”インスタント”で良ければ、お湯を沸かしてくる。と言って厨房に入った。私はプール脇のテーブルで待っていたが、やることが無い!若者の部屋をノックしてもドアーは開かない。何回か繰り返していると、やっと青年が顔を出した。
部屋に入ると”冷蔵庫”かと思うほど冷房が効いている。若者4人は毛布を体に巻き付け寝ていた。ドアーを開けた青年も、はや、高いびき。これじゃ、風邪をひいてしまう、と冷房を切ってプールサイドに戻り、運ばれてきたコーヒーを飲んでから、部屋に戻ってうつらうつらーー8時にシャワーを浴び、若者を起こしに行くと”ガンガンに冷房を効かせて”就寝中。もう出かけるよ!と青年の毛布を剥がしてドアーの外へーー案の定、帰りの車の中では若者4人がテッシュペーパーの取り合いをしていた。(笑)

2012年01月09日

ダヴァオ紀行:その85 マクドナルド(写真をクリック拡大)

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マック・カンバン.jpgフィリピンのファストフードで、目を引くのはジョリビーだが、勿論、マックもある。ただ店舗数では圧倒的にジョリビーだ!ジョリビー人気の秘密は何だろう?やっぱり値段かなぁ。味はフィリピン人好みで”砂糖”が効いている。ショッピングモールでマックを見掛けたので、早速、入ってみた。こりゃビックリ!店はかなりの広さで、テーブルも30脚はありそうだ。丁度、昼頃だったから店内もかなり込んでいる。マック・カウンター.jpg注文カウンターの前で、写真と値段入りのメニューに目をやる。これは万国共通なのか見慣れた景色だ。単品なら、50ペソ以下で食べられるものもあるが、マックの人気メニューはビッグマック(125ペソ、飲物付き)とハンバーガー(同じく95ペソ)、日本で食べる値段と変わらない。と言うことは庶民に取って日本人が感じる5・6倍の値段に感じる筈だ。競争相手のジョリビーと比べて20%程度高い。そんな訳で客層も外国人が目立つ、と言ってもダヴァオの観光客は元々少ない。これは比較の問題でしかない(笑)。
私はガイドを連れ、3人で行ったから、定番メニューの味はどうだろう?と、ビッグマック・ハンバーガー・スパゲッティーを注文する様に頼んで、一足先にテーブルに陣取った。ガイドも戻って来たが注文した食べ物は持ってこない!あれっ、ここはセルフサービスでしょう?だってアンド、持ちきれないから、ウエイトレスが運んでくるよ!?!ふ~ん。それとなく客席を見回してみる。なるほど!高級店らしく(?)子供連れもカップルも洒落た服装で小奇麗だ。大声を出す子供も、うろうろする子供も見当らない。客もゆったりとおしゃべりしながら食事を楽しんでいた。
マック・スパ.jpgウエイトレスが大きなトレイで注文の品を運んで来た。あららっ!テーブルの上は見る見る一杯になって行く。ハンバーガー3人前にコーラ3杯。ビッグマック3個にマックシェイク3っつ。これ皆んな注文したの?だってアンド3種類って言ったでしょう?確かに(失笑)。そこへウエイトレスがもう一人。スパゲッティー3人前と飲み物を運んで来た。もう、あきれるしかない!そうか、1000ペソ渡しておいたのに、オツリが100ペソ位しかなかったっけ。こう言うことだったのか!!テーブルの上には9人前の食べ物と9杯の飲み物が並んだ!ビッグ・マック.jpgさすがに恥かしくなって、あたりを覗って見たが、どうやら私のテーブルを見ている人はいない。ガイドが美味しそうに食べるのを見ながら、ビッグマックを少しとスパゲッティーも食べてみた。ジョリビーの甘ったるい味と違い、これなら食べられる。と言うより日本で食べるお馴染みの味がした。それにしても、残った食べ物をどうすりゃ良いんだろう?3種類食べてみようと言い出したのは私だが、1人前ずつ取って味見をする心算だったのにーーもう充分食べたし、コーラだってこれ以上は飲めない!残った食べ物は5人前。
ニカイ・フードコート.jpgこの娘たち、抜け目がない。さっさとウエイトレスを呼び、テーブルの上を片付けさせた。待つ事10分。紙袋2コに残り物を入れ、テイクアウト出来る様にして貰った。席を立つと一人が、妹の所に寄って良い?と聞いてきた。勿論!と答えると、さっさとモール内にある写真屋さんに入って行った。私も挨拶だけしたが、ガイドは紙袋からビッグマックとマックシェイクを取り出し、話し込んでいる。妹はパソコンの前を離れ店の片隅にある椅子に座り、早速食べ始めた。それを見届けたところで、”そろそろ帰ろうか?”とモールを出た。すると二人は”アンド、一人でホテルに帰れる?”と聞く、”当たり前だ、タクシーに乗れば簡単だよ。”それじゃ私達は一度、家に帰ってから夕食までにはホテルに行くね。とマックの紙袋を大切そうに抱えてジープニー乗り場に向かった。
  これにてダヴァオ、”マクドナルド昼食の項。”おわり!

2011年12月24日

ダヴァオ紀行:その84 夕食(写真をクリック拡大)

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クリ・デコレイション1.jpg流石にカソリックの国。ハロウイーンが過ぎ、日本の”お盆”みたいな祭日、ソウルズデイが終ると、町も家庭もクリスマス一色に染まる。街角では様々な”飾り”が売られ、中には、これを天秤の様に担ぎ住宅地を行商して歩く人もいる。値段は一個、50~100ペソ。庶民にとって決して安い買い物ではないが、クリスマスを”飾りナシ”では過ごせないのだろう!
今回はガイドにお願いして、家庭料理を御馳走になることにした。料理の始まる時間を確認して、午後4時ホテルを出る。タクシーは”バンケ、ロ、ハン川”を渡って住宅地に入った。メインストリートを外れれば、未舗装のデコボコ道だ。この家で夕食.jpg質素と言えば良いのか、粗末な、と言えば良いのか?の家の前で車を降りた。この小さな建物の右半分が、ガイドの家だそうな。玄関の前では子供達が5・6人、シャボン玉で遊んでいた。これが皆、甥や姪だとかーー中に入ると8畳位の応接間兼居間があり、テレビ、クリスマス飾り、長椅子が壁に張り付き、中央は床の間だ。スープとガキ.jpgその奥はダイニングキッチン。シンクと4人座れるテーブルがあり、お母さんがスープ用の野菜を切り分けていた。側には孫なのか、近所の子なのか、入れ替わり立ち代りやってくる。どうやら、日本人が珍しくて、様子を窺いに来たらしい!?ガイドに声を掛け、サリサリ・と薪.jpg近くの”サリサリストアー”に行き、子供が好きそうな駄菓子を選ばせた。ザッと12・3人分。ポケットからお金を出すと、たった40ペソ。店先には”マキ”が積み上げられている。勿論、”暖房に使う”なんて有り得ない!玄関先でガイドが呼びかけると10人ほどの子供が集まって来た。これが全員3歳前後。ガイドが飴玉や得体の知れない紙包みを手渡すと、早速、口に入れ始めた。まるで戦前の日本みたいに、家の中も外も子供で溢れかえっている。そこにガイドの弟が帰って来た。”シャモは元気か?”と聞くと、”ついて来い”と言う。家の横に、にわか作りのトリ小屋があり、中から一匹取り出した。モモの付け根に治療用テープが巻いてある。先週、このトリがチャンピオンになり、賞金5万ペソを稼いだそうな。治療にあと一週間かかり、今度の日曜日は、まだ戦えないと言う。5万ペソとは大金だ!ところが、掛け金に出資した人が何人もいて、”トリの持ち主”が手にしたのは1万ペソだった。まぁー、負けたときの事を考えれば、賢い方法かも知れない。
カマド・ご飯.jpgそろそろ夕食の仕度も終る頃だと、台所を覗いて見た。裏庭に面した開けっ放しのドアーから煙が入って来る。トタン屋根の軒下には懐かしい”カマド”があり、ナベから湯気が吹き上がっている。燃えているのはサリサリストアーで見た”マキ”だった。最近、ダヴァオでも炊飯器が普及し始めているが、この家では、まだマキでご飯を炊いていた。炊き上がれば、夕食の準備は終了。台所では大きな皿に盛ったご飯にスープをかけ、おかず3品を載せている。それにしても、居間にテーブルをセットするわけでもなく。どうやって食べるのだろう?ツリーとガキ.jpg大人が一声かければ、子供が続々と居間に集まり、大皿を受け取る。チビたちは勝手な所に座り込み、食事が始まった。この方法ならテーブルも要らないし、第一、場所を取らない。大きな子は、隣の小さな子の口に食べ物を運んでいる。子供は気の向くままに動き回っているが、どこに座っても、側に居る人が食べさせてくれる。私の横にも2歳くらいの女の子がやってきて座り込んだ。居心地が良いのか、動こうとしない。私もビールを飲みながら、この子に、せっせと”エサ”を与え続けた(笑)。食事が終われば、アメ玉をしゃぶりながらテレビを見始める子がいれば、玄関先でシャボン玉を飛ばしている子もいる。入れ替わるように別な子が大ザラを抱えて好きな場所に陣取り、食べ始めた。
私がこんな光景を見るのは、それこそ何十年振りだろう?私のサラもいつの間にか、残り少なくなってきた。そろそろ腰を上げる時間かなぁ!ーーお母さんに少しばかりの”お礼”を差し上げ、子供だらけの居間を振り返りながら帰途についた。途端に、”ファ~ァ”と大きな溜息ーー一体、何の溜息だったんだろう?(笑)

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ウォッシュレット・ナ~ンダ?.jpgダヴァオ式洗浄便座:私が泊まる、グランドメンセンホテルは小改装が終り、部屋の配置が変わった。バスルームもシャワーを浴びた後、バスタブを出た床が水浸しになるのは直っていた。だが、奇妙なものがバスタブと洗面台の間にあった。ホース付き水鉄砲の様なものだが、--何だろう?と引き金を引いてみると水(お湯じゃありませんぞ!)が飛び出して来た。ハハァ~、”用を足した後、これで洗浄しろ”と言うことかーーウォッシュレット・ダヴァオ版.jpg早速、試してみた。何とも中途半端な水圧だ。第一、水を掛けたい所に命中?させるのが容易じゃない!手を便座の中に差し込めば、嫌でも便器に手が触れる。仕方なく腰を浮かせれば、水が便器の中に落ちない!一体、どう使えば良いのだろう?あきらめの良い私は、”水鉄砲”の使用をさっさと断念し、もっぱらトイレットペーパーのお世話になっているが、他の宿泊客は、これをどうやって使っているのだろう?何とも”使い勝手”の悪いものを備え付けたものだ。子供がこれを見つけたら、すぐ”水鉄砲遊び”が始まるのは、間違いない(笑)!

2011年12月11日

ダヴァオ紀行:その83 ファミレス・ペノング(写真をクリック拡大)

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ガードマン・ジドウ.jpgペノングはダウンタウンの一等地にある。庶民に人気のピープルズパークから近く。夕方になれば溢れるほどの客で”にぎ合う”。これだけ人気がある店だから支店もあるようだが、私が行くのはホテルから近いこのお店。店の造りはエスニック調で,屋根はあるが入り口のドアーも側面の窓もない。表には最近見掛けなくなったガードマンが自動小銃を持って警戒に当たっていた。この”物々しさ”が珍しかったので写真を撮らせて欲しいと頼んだが、返事がハッキリしない。駄目とも言ってない様子だったから、既に席を確保しているガイドを呼び、通訳して貰うと快くOKを出してくれた。
グリーンマンゴウ・バグオン.jpg人気の料理は地鶏のバーベキューとシーフードだが、私の”お気に入り”はグリーンマンゴーだ。大抵のレストランでは、”漬け物代わり”と言うか、ビールの”つまみ”にこれがある。だが、ペノングのグリーンマンゴーは軽く”塩揉み”してあって、なんとも美味しい。これに付けるバグオン(漁醤の一種、アミが原料)も他の店とは違っていて、私にはピッタリ。席に着けば、まずこれとビールを頼み、後の注文はガイドに任せるが、地鶏のバーベキューも私の大好物。ここはタレじゃなく専ら塩味だ。勿論、スープなしでは”お米”が食べづらいから、これも欠かせない。シーフードで美味しいのはイカ焼きだが、今回はキニラオと呼ばれるマグロの刺身を注文してあった。マグロと言ってもメジマグロの小さいヤツで、身は淡いピンク。日本のマグロのように脂の乗ったものじゃない!これをキャベツと玉ねぎの千切りの上にサイの目に切って乗せてある。味付けは酢かレモンが掛かっているだけ。ピリ辛の醤油を付けて食べるのだが、サッパリし過ぎてるし、”生もの”は遠慮するにかぎる。下痢が恐いからね(笑)。
BBQ・シオ.jpg店内は常に大混雑。それもその筈、オカズ3品に飲み物を注文しても、お一人200-ペソ程度。これで料理が美味しいとなれば、人気が出るのは当たり前か!その上、凄いサービスがある。”ご飯”のお代わりが無料だ。なにせ、うら若き私のガイド達も一人前のご飯で足りた事はない!まして”ライスイーター”だと自称する庶民に取ってお代わり自由は最高のサービスなのだろう。満席の間を”オヒツ”を担いでボーイが歩き回り、手を挙げれば、すぐにやって来てコーヒーカップのような入れ物からバナナの葉で出来た皿に、ご飯を乗せてくれる。ペ・テンナイ.jpgグリーンマンゴーも地鶏のバーベキューも食べたし、満腹になった上にホロ酔い気分。広い店内はまだ満席。長居は無用と、お金を払い、席を立って外に出ると、2組の子供が寄ってきた。手にはサンパギータ(ジャスミンの一種でフィリピンの国花)のレイ。ポケットからコインを出し、ガイドに渡すと2連のレイを買った。手に持っただけで甘い香りがする。
ホテルも近いことだし、歩いても10分と掛からない。今夜は柄にもなく、枕元にサンパギータのレイを吊るして、良い夢でも見るとするかーー

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ハタケー2.jpgエッ!ヘビが飛ぶってかい?イーグルセンターの園内を巡っていても草むらの中にあるケージ近くに行こうとすると、職員が”毒ヘビ”に気をつけろ!と注意する。7・8年前に1匹のフィリピンワシが死んだ。病気の兆候はなかったし、死体から傷跡らしい痕跡も見付からなかった。結局、原因は毒蛇に噛まれたのだろう、と言う事になった。野生のワシはヘビを食べているのにーーその後フィリピンワシのケージにはヘビが入れないように下の方はブロックと細かい目の金網が使われている。
水田地帯に行ったときアゼ道を歩いていると、たんぼで作業していた人が”毒ヘビ”に気を付けろ!と教えてくれた。どうやらダヴァオ附近はヘビが多いようだ。ガイドの説によるとコブラも居るのだ、とかーー
普通の家庭に遊びに行った時のことだ。何故か毒ヘビの話題になった。”アンド、アポ山の近くには、飛んで来る白ヘビがいるんだよ!”と言う。これが猛毒を持っていて、毎年、死人が出るそうな。”ふ~ん?どうやって飛ぶの?”。胴体の両側にバッタの様な羽があって、サァ~と飛んで来て皮膚を”かすめて”行くんだってさ。思わず”見た事あるの?”と聞くと”私は見てないけど、本当だよねぇ”と周りの人に同意を求めた。”アンド、それ本当だよ”と、全員が言う。見た人は居なかったが、多勢に無勢。私一人が”馬鹿バカしい”とも言えず。”空飛ぶ白い毒ヘビ”は存在する、様な雰囲気になった。(笑)

2011年11月06日

ダヴァオ紀行:その82 いい湯だな♪♪(写真をクリック拡大)

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セクシー.jpgフィリピンも日本と同じで火山が多い!当然の様に”温泉”もある筈だ、と思っていたら、やっぱりあった。ダヴァオ市から北に向かって80キロ。車で2時間はかかるが、温泉の名がトヨスで経営者は日本の自動車メーカーらしい。(TOYOZUとつづるが、TOYOTA・ISUZUから付けた名前だとか?)かなり遠い上にメインストリートからトヨスに通じる未舗装の道はサファリのようで、4輪駆動で車高が高くないと温泉まで辿り着けない!ガイドの忠告に従い、料理用のバナナと生タマゴを途中で買う事にしたが、これが大失敗。繁華街の外へ出てしまうと、店が無い!温泉は近付いてきたらしいが、益々、寂しくなって来た!水溜りとえぐれた轍と登り坂を過ぎると、人気のない平地に出た。
ドライバーが車を止めて、やっと出会えた人に話し掛け、更に細い小道に入り込んだが人家も畑も見当らない!まして店なんかあると思えないデコボコ道を進む。と、向こうから中学生らしきグループがやって来た。ドライバーが車を止めて、一言二言。学生は振り向いてやって来た方を指差している。フィエスタが開かれてると言うのだ!何の祭りだろうと思ったが、行けば分かると黙っていた。
空地に屋台.jpgまずはバナナ.jpg突然、広っぱにテントの群が出現した。野菜、果物、肉、洋服、クツ、何でも有るし、値段も安い。早速、温泉で煮る?バナナとタマゴを仕入れた。一緒に行った友人が見当らないと思ったら、中古衣料品を売っている店でゴルフ用の帽子を探している。勿論、ブランド品だが、たった200ペソで買えた。テント巡りをしてればきりがない。どうやら”フィエスタ”と言うのは”市が開かれる”と言う意味らしい。目的は温泉で食べる材料の買い出し。”買い物あさり”はこれにて終了。来た道を引き返す。20分も走っただろうか?温泉の入り口に辿り着いた。入場料は1人40ペソ。駐車場に車を止めて、いよいよ入浴所らしい所にくると小さなプールがあり、子供たちが歓声を上げて水遊びをしていた。
温泉全景.jpgそこを通り過ぎると木と岩が配置された広場になっていて、簡単な屋根と囲いがある小屋がいくつもある。客は小屋の中で水着に着替えて温泉に入る。別料金を払って、囲いのある家族風呂のような温泉以外は全て野天風呂だった。な~るほど、水着無しじゃ、温泉は楽しめない!案内してくれた友人が家族風呂を2ブロック予約してあったから、着替えの小屋の前が温泉になっていた。見た目は”岩風呂”。トヨの様な通路から水と湯が流れ込んでいる。その量を勝手に調節すれば、好みの温度になると言うわけだ。バナナ・タマゴ温泉に.jpg湯の温度は60度位かなぁ。水着に着替えて、まずは湯の流れているトヨにタマゴとバナナを浸す。後は好きな温度に調節して、ゆっくりと温泉を楽しむ。わずかに硫黄の匂いがして、ねばっこい湯だ。すっかり疲れが取れたところでサウナもあると言うから、行ってみた。サウナと言っても岩穴の入り口にビニールのカーテンがぶら下ってるだけ、中に入ると水着を着た男がかなり居てムッとする暑さだ!中央の溝には熱い湯が流れている。燃料を一切使わない”省エネ”サウナとなっていた。10分も居れば汗が止まらない程、流れ出す。日本の様に水風呂がそばにないから、そのまま外へ出る。外は30度以上。汗が引く筈もない。(笑)大急ぎで”家族風呂”に戻り、温泉に浸かって体を冷やす(笑)。5人・バナナ.jpg湯舟から手を伸ばし、丁度半熟になったタマゴを”すする。”バナナの皮も真っ黒になって、どうやら食べ頃らしい。一緒に行った人達に”帰る用意をするように”声をかけ、着替えを済ますと、ガイドがタマゴとバナナをトヨから取り出してきた。お腹も空いてきたことだし、早速、黒い皮を剥いてバナナを食べてみた。色は黄色で、味は柔らかい”さつまいも”といったところだが、そんなに甘くはない。しっとり、ねっとりしていて美味しかった。
これにてフィリピン温泉、初体験は終り。ホテルに帰る途中、素敵なレストランでも探して”遅い昼食”でも摂るかーー

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それって本当かよ!これはフィリピンの田舎町の話。横着な小父さんが住んでいたが、人は良い。親類中から好かれ、粗末な家で独り住まいをしてたんだとさ。クロ・カワ小人.jpg或る日、小父さんは川に釣りに出掛け、さっぱり連れないので帰り支度を始めるとヤシの木を滑り降りて来る小さな影を見付けた。木の下に行ってみると、サルとも人間とも言えない20センチ位の動物が居た。珍しいからシャツに包んで家に連れて帰ったんだとさ。それからの小父さんは”ツキにツキ”まくった。ビンゴーをやれば、いつも一等。闘鶏場では儲け続け、ついにはカジノで大金を手にしたんだとさ。早速、豪邸を建て、贅沢三昧。遊び呆けていたが、困った友人が助けを求めてもバカにして小銭を投げ与えるだけーー
金にあかせて大威張りをしていた或る日。この奇妙な動物が居なくなった。途端に”ツキ”から見放された小父さんは、すぐに元の貧乏生活に逆戻りしてしまったが、もう同情する人も、立ち寄る人も居なくなったんだとさ。その小父さんは今も惨めな生活をしているそうだがーー住いは教えて貰えなかった??!!

2011年10月22日

ダヴァオ紀行:その81  タゴムビーチビュー(写真をクリック拡大)

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アズマ家.jpgこれまで紹介したダヴァオ周辺、海のリゾートはサマール島のプライベイトビーチだったが、タゴムビーチビューはダウンタウンから80キロ北に向かった場所にある。東京からの距離で言えば、三浦半島あたりだと思えば良い。宿泊施設もあるが、1泊、1,500-ペソ程度で”居心地”は、それなりだ。(笑)市内からバスも出ているが、車で行かないと目的地に着いてからの行動範囲が限られてしまう。ビーチビューにはいくつかの海水浴場があったが、私達はオマンダックビーチビューに腰を落ち着けた。入場料は1人:20ペソ。サマール島に船で渡り(12ペソ)、パラダイスアイランドの入場料、100ペソも取られるのに比べれば安いが、ダウンタウンから車で2時間もかかる上、これと言う”目玉”になる物もなく、中央にレストランがあるだけ。素朴な海水浴場だ!
家族ずれ.jpg海辺にある”あずま家”風の場所代は600-ペソ。海水浴を楽しんでる人も海辺で涼を取っている人も、ゴムボートや飲食物は”持ち込み”だった。浜辺の景色も日本の海水浴場とは大違いだ。セクシーな水着の若い女性は皆無。オイルを塗って日光浴している人も居ないし、カラフルなパラソルもテントも見られない。ウインドサーフィンを楽しむ人なんて居る筈もない!イカ、トウモロコシの屋台もなければ、アイスクリーム屋もない。日本人の目には殺風景過ぎるほど殺風景だ。勿論、”なんぱ”目当ての若者もいないよ。あずま家の後ろには広い砂場があり、砂は珊瑚砂ではなく普通の砂だ。これなら足も痛くない!バレーボールコートもあったが、今日は誰もプレーする人は居ない。若者が集まれば、早速、練習が始まり、猛暑を”物ともせずに”ボールを追うのだろうが、静かなものだ。若者.jpg
海辺の木の下では、若者が楽しそうにおしゃべりしていたが、程よく木の葉が茂り、涼しい海風に吹かれて気持良さそうだ!海水浴.jpg浅瀬で”はしゃいでいる”お嬢さんと綺麗な白砂に誘われて、水着に着替えて海に向かうが、ーー珊瑚砂の上を歩いたことのある人ならご存知の様に、ーー足の裏が痛くて歩くのが容易じゃない。海に入っても泳げる深さに辿り着くまで、痛くない足場を探しては少しずつ前進。水は生暖かく、温水プールのようだったが水中眼鏡やシュノーケルを貸して呉れる店もナシ。すぐに飽きて”あずま屋”でビールを傾けて満足するしか仕方がない。(苦笑)田舎のリゾートに出掛けるときは、遊び道具を持参しないと時間を持て余してしまう。純粋に自然を楽しめなくなっている我が身にゾツとしたが!今度来る時は、せめて本ぐらいは用意して熱帯の景色とビール、それに海風を満喫するとしよう。

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トンイート2.jpg賭け事が好きなフィリピナ:本日の予定は終了。ホテルに戻って来た。夕食までは2時間以上もある。ガイドのお嬢さんたちに聞いてみると、”冷房の効いたホテルに居る方が良い!”と言う。”じゃ、スナックでも買って来て、好きにしてれば、”とベッドで横になった。今日は20分もしないのに、不思議な果物.jpg小さなリンゴみたいなサーグエラス、すっぱいだけのサントルにグリーンマンゴウを買って帰ってきた。食べてみろ!と薦められるままに、口に運んだが、しぶい、すっぱいで、さっさと諦めた。3人はジュータンの上に車座に座り、いつも持ち歩いてらしいトランプを取り出すと”トン・イート”なる博打を始めた。博打と言うにはささやか過ぎる掛け金で、1勝負に負けても5ペソ前後。まずは親が14枚、子には13枚のカードを配り、親から1枚捨てる。子は残りのカードから1枚取り、要らない1枚を捨てる。マージャンの要領で3枚1揃えで自分の前に並べる。他人の札に付けても良い。こうして自分の手札が無くなれば勝。ストップをかけて、残っているカードの合計が少なくても勝。こうして、50ペソも勝つには、かなり時間が掛かる。(笑)
マージャンを知っている私はすぐにルールを覚え、仲間に入ったが”ちぃ~とも”楽しくない。さっさと抜けて、お昼寝の時間!そろそろレストランに行こうと”トン・イート”を止めてもらった。結果は誰かさんの1人勝ちで、80ペソも勝ったんだってさ。結構!結構!

2011年09月10日

ダヴァオ紀行:その80 2011奨学金制度(写真をクリック拡大)

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aiko・外・全員.jpg今年から6人の高校生を応援することになった。6月に新学期が始まるから、年に一度は4月か5月にダヴァオを訪問する。私が生徒に会うのは年に一度、この時だけ、後は全てマネージャーのグレンダに任せてある。せっかく生徒全員に会えるのだからと、いつの頃からか昼食会になった。当然のように日本食だ。今年もグレンダに連絡を取って貰い、11時半にホテル集合と言うことにしておいた。
当日、朝食を終え、9時過ぎに出掛ける用があったので、受け付けに鍵を持って行くと”アンドに会いに生徒がロビーに来ている”と教えてくれた。こりゃ驚いた!2時間半も前にホテルに現れるとはーーレストランで冷たい物でも飲んでててね。と言ってから出掛けた。”用足し”を終えて、シャワーを浴び、ロビーに下りて行くとグレンダ以下、生徒が集まっていたが一人足りない?早々と来る生徒が居れば、遅れて来る生徒もいる、ダヴァオで時間通り行動するのは至難の業だ!(本当だよ)遅れている生徒は直接レストラン”AKIKO”に来るように連絡して、タクシーを拾った。
中・しょう全員.jpg店の前は”ほこり”が舞い、金属性の音が唸りを上げている。タイル職人の数は6人。正面を改装中だ。屋根の様子もすっかり変わり、新装開店の趣だった。厨房と店内の工事はこれからで、エアーコンデショナーを換えるだけでも、かなりの出費になるんだとかーー中はまだ、昔のままで、かえって居心地が良い!1つのテーブルでは座りきれないから店の中央に3ッつ並べて、取り敢えず席に着いた。間もなく遅れているロデルも合流するだろう。去年までは日本を代表する食べ物、”スシ”と”スキヤキ”を中心に料理を注文していたが、生徒が好きなのは”丼もの”のようだと分かったから、今年は”かつ丼”と”天丼”の2種類を頼み、分け合って両方の味を試すように言っておいた。
料理が運ばれて来た時、遅れたロデルがグレンダの家のメイドに連れられて到着。直ぐに2人分を追加。そこへ”セブンティーン”のビデオ撮りに協力してくれる専門学校の先生も私に会いにやって来た。結局、総勢10人の大昼食会?になった。
aiko中・チェリー・グレンダ.jpg先生とビデオ撮りの打ち合わせをしながら、生徒の方を見ると、待ってましたとばかりにグレンダが話し掛けて来た。”アンド、ライスを追加してもらえるか?”勿論!と答えて7人分を追加。グレンダは”フィリピン人はライスイーターだから”と言って、生徒と一緒に運ばれてきたライスを食べ始めた。だが”おかず”らしいものは”丼の具とたれ”しかない。どの生徒も追加したライスに”つゆの浸みた丼”のライスを混ぜて、美味しそうに食べている。私は店のオーナー、先生と雑談をしながらビールを飲んでいたが、ゲレンダはライスを更に3人分注文した!?。ややあって、生徒達も満腹になったのか食べるのを止め、手持ち無沙汰の様子だ。グレンダを呼び、”これにて解散”を告げると、店の子が残り物(ライスかな?)を詰めたドギーバッグを生徒の一人に渡していた。---外はギラギラと陽光が照りつけ、店のドアーが開くと、タイルを切る凄まじい音が聞こえてきた。
  日本料理 Akiko (ショッピングモール・ビクトリア近く) Tel 63- 82-222-6825

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ダヴァオ・銀行事情:ダヴァオに到着したのは日曜日の夕方。翌、月曜日には銀行に預けてあるドル預金から今年必要な、お金を下ろしにグレンダと出掛けた。銀行に入ると客が1人も居ない。預金を引き出す書類も無い。グレンダが行員と話して、すぐに私の元へ。”銀行のメインサーバーがダウンして全ての業務はストップしている。今の所、いつ復旧するか分からない!”とのことだ。
ランド銀行倒産.jpg結局、水曜日には通常業務にもどったが、同じ事は、ちょいちょい起こるらしい!だからダヴァオに住む日本人は月曜に銀行に行くのは、なるべく避けているんだとかーーそれでも、金融の混乱は起きない!利用者が上手く対応してるんだろうなぁ。
郊外に出た日、ランド銀行の前に群集が集まっていた。何事か?と聞いてみると、銀行が破産して、預金を引き出したい人が集まっているんだ!と、ことも無げに言った。”エっ、預金の補償額は確か1,000-ペソだったよね”と聞くと、”大丈夫、時間は掛かるけど、そのうち預金の引き出しは、出来るんだとさ!”おおらかなもんだ!

2011年09月04日

ダヴァオ紀行:その79 2011年次報告・イーグルセンター(写真をクリック拡大)

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メンセン駐車場.jpg今年は高校4年生だった2人が卒業。新たに加わった1年生3人を連れてフィリピンワシを見に行く事になった。イーグルセンターは私が泊まっているグランドメンセンホテルから約30キロ、1時間弱のドライブだ。交通の便が良いとは言えないカリナンにある。国鳥であり、絶滅の危機にある貴重な動物でも、日々の生活に追われる庶民は、あまり興味を示さない。今年連れて行く生徒も生きたフィリピンワシを見るのは始めてだと言う。
朝8時半、ホテルに集合。朝食後、ダヴァオ本部が用意してくれた車で出発することになっていた。チェリーとフィデルは時間通りにやってきたがロデルの住いはカリナンだから途中で拾う手はずだ。
フィリッピンワシ.jpg9時丁度。本部から教育係りの女性とドライバーがやってきた。さぁ出発だ!いつもの様に途中、コンビニに寄ってスナックと飲み物を買い、おしゃべりしながら目的地に向かう。40分も走ればカリナンに入る。ここ10年の間に道路は舗装され、所要時間も随分短くなった。20年前、始めてイーグルセンターを訪れた時にはデコボコ道で時間を食い。とんでもないところに来てしまった。と思ったが、今は快適なドライブでイーグルセンターに行ける。メインストリートを左折すれば10分でセンターに着く。この曲がり角で、もう一人のロデルと待ち合わせてる、とマネイジャーのグレンダは言うが、それらしき人影はない!グレンダに連絡を取らせるが、直接ロデルの家族と連絡を取る方法は無い!と言う。何時に待ち合わせたのかと聞けば、9時だと答えた。”おい、おい!9時はホテルを出発した時間だよ。待ちきれなかったんじゃないの?”と言うと”そんなことはない!”と断言した。いつまでも待っていられないから、ロデルに連絡が取れたらイーグルセンターに来る様に、”言付け”を頼んで。車を出した。
全員・階段.jpgもうセンターは目と鼻先、いつも昼食を摂るマラゴスガーデンの前を通りかかると、居た、居た!ロデルが入り口に立っていた。車を止めて乗せると、9時からここに居たそうな。グレンダに待ち合わせ場所を確認しないからだよ!と少し怒ると、”アンドさん、ロデルの家族は方言が強くコミュニケイションが上手く行かない”そうだ。変な話だが、これは本当らしい。そう言えばロデルの履歴書にマラグサン族と書いてあったっけ。
学生達と2時間かけてセンター内を見てまわってから担当者に聞くと、現在、ここにいるフィリピンワシは35羽。今年は4組のナチュラルペアーから1羽のヒナが誕生したが、すぐに死んでしまったとかーー今年2月、野に放したワシは今の所、順調に野生への適応が進んでいるそうだ。
全員.jpgもう、12時を過ぎている。イーグルセンターを後にして、まずは昼食を摂りにマラゴスガーデンに直行。入り口で入園料、一人100-ペソを払い、庭に面したテーブルに落ち着いた。メニューを見ても私には分らないから、マネイジャーに任せる。酸味の効いたシネガンスープに野菜炒め、子供が大好きなトリのから揚げ、後はブタのバーベキューだったが、どれも美味しい。
チェリー・ラン.jpgゆっくり食事を終えて、道路の向かい側にある洋ラン展示・即売所に立ち寄って見た。どのランも日本で売っているものより”小ブリ”で派手さはない。ダヴァオ周辺には世界一種類が多い野生のランがあり、品種改良も日本ほど進んでいないのだろう。野草の良さが感じられる。ダヴァオ本部からのお嬢さんが2輪咲いた小さなランの鉢をじっと見つめていたから、値段を聞いてみると、僅か200-ペソ。ささやかなお礼の心算で買ってあげると、販売員の小母さんから手入れ方法を教わり、花が痛まない様にシッカリ包装して貰い、”アンドさん大切に育てるね。”と、お礼を言って車に仕舞い込んだ。これにてイーグルセンター訪問は終り、今年の寄付を終えて、基金の残額は30,144-ドルとなっている。
Grand Men Seng Hotel: Tel 63-82-221-9040

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こんなに可愛いシベットも食べちゃうの?パームシベットと呼ばれる”ジャコウネコ科”の動物がいる。大きさはイタチより少々大き目。歯は結構鋭い。夜行性で昼間は寝ている。姿形から肉食動物だと思っていたら、もっぱらバナナ、コーヒー、カカオ他の木の実を食べてるとかーー
パーメシベット2.jpgこうなると農家にとっては厄介な動物だ。ただ、シベットがコーヒー豆の外皮を食べ糞と共に排泄する豆は腸の中で醗酵するらしく美味しいコーヒーになる。コーヒー農家では糞を集めて1キロ60ペソ(普通のコーヒー豆の5・6倍の値段らしい)で仲買に売るんだとか!?(この情報はコーヒーを栽培する小農家の娘から仕入れたから、正しいと思うけどーー)それでも農家にとっては被害の方が大きいらしく、害獣扱いをされている。今でもワナでシベットを捕まえるとバーベキューにして食べちゃうんだとか。小さくて、可愛くてエサはバナナで良ければペットにしたいが、シベットに悩まされてる地方ではそんな物好きも居ない!焼いたシベットはパーム油(アブラヤシから取ったアブラでコブラと呼ぶところもある)を付けて食べると美味しいと言う。この情報をくれたタゴム出身のお嬢さんに味を聞いたが”知らない!”と怒ってしまい、答えて貰えなかった(笑)。

2011年08月20日

ダヴァオ紀行:その78 HPH専修学校(写真をクリック拡大)

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スカイラボ.jpg”音楽用のビデオを撮りたいから生徒を紹介して”と専修学校の先生に頼んでおいた。泊まっているホテルから100キロ以上、3時間は掛かるコンバルと言う町に、その学校はある。当然、朝早く出発だ。6時半、先生が運転するトヨタ4WDでホテルを後にし、車は北に向かってまっしぐら。コンバルで1泊する予定でいたが、その附近にはNPA(共産党の反政府組織)のメンバーが多数潜伏。外国人が宿泊するのは危険だと言うので、仕方なく、1時間ほど離れた海辺のリゾート、タゴムに宿を予約した。道路はダヴァオから遠ざかるほどに良くなる。不思議に思って聞いてみると、都会ほど”たちの悪い”建設業者が多く、手抜き工事が目立つ。”浮かした金は政治献金だろう”と言うのだ!どこの国も業者と政治家の癒着は同じなのかなぁ!
学校前・トライシクル.jpg窓外の景色は変化が激しい。始めは郊外らしい瀟洒な家々が点在していたが、やがてサトウキビ畑が広がり、遠くにはヤシのプランテーションが見えてきた。平地に出れば一面”たんぼ”に変わる。左手に、マングローブと海が見える場所もある。もう2時間も走っただろうか?どうやら山間部を走っているらしく綺麗に舗装された、ゆるやかなアップダウンの道をかなりのスピードですっ飛ばす。この附近はすでにコンバルだった。
人家が増え、学校らしき建物も見える。道路沿いにはバラック風の店が連なり、車やバイクが行き交う。ジープニーも時折、見掛けるが、断然目立つのは庶民の足、トライシクル(エンジン付き3輪車)だ。マーケットなのだろうか?テントを張った店が密集している場所で、車は止まった。ここがコンバルの中心地だそうな。パン屋さんも大衆レストランもある。2階建てのビルの前には鉄柵があり、階段の入り口に看板があった。
学校入り口.jpgマッサージ・介護と書かれているが、この専修学校、開校してまだ1年。日本語とオーガニック農業を教える2つのコースがある。まだ、規模は小さく生徒も合わせて50人足らず。学校らしくなるには、もう少し時間が掛かるだろう。卒業した生徒は”日本で働くこと”を目的にしている。当然、日本語を中心に教えているが”授業料”が高ければ生徒が集まらない。従って、日本語コースは2ケ月で一区切り。授業料は2,000ペソ。これなら払える生徒も多い!
生徒達.jpg農業コースは5ケ月で6,000ペソ。日本農家の老齢化を見越して、”外国人研修生”として卒業生を日本に送り出したいらしい、が最終目的は日本で働く”介護ヘルパーの養成”だとの事だった。今回ビデオ撮りに協力してくれたのは”日本語コース”の生徒達だ。こんな離れた場所まで日本人が来る事は滅多にないらしく、学校の様子や生徒が出演するビデオ、”Seventeen”もインターネット上で紹介されるのを知って、大歓迎を受けた。小さな教室には”Welcome Mr.Ando”の横断幕。ビデオ撮りが一段落したところで、協力してくれた先生、生徒達と軽い昼食を摂り、教室に戻って記念撮影。
講義.jpgちょっと時間に余裕があるのを知って、”生徒に日本語の授業をして欲しい”と頼まれ、早速、黒板の前に立った。”日本について何か知ってますか?”と聞いてみたが、誰も、何も知らない!日本語を習ってる生徒なのにーーーと、思ったが、これは仕方が無い。
先進国と発展途上国について、コンピュターを使う時の違いやら、道路、交通のインフラについて話していると、アッと言う間に30分が過ぎ、もう次のリゾートに出発する時間になった。はなはだ、中途半端な授業になったが、またダヴァオに来たら、この次ぎは1日中、日本語の集中講義をするのを約束してHPH専修学校に”さよなら!”を告げた。皆さ~ん、本当にありがとう!

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単車に客8人・ラボ.jpgこれも、立派な庶民の足ざんす!コンバルの中心地に近付くと、今まで見た事もない単車が客を乗せて走っていた。名前はスカイラブ(実験室衛星)。そう言われてみれば太陽光パネルを広げた人工衛星に似ているかなぁ?私にはトンボの様に見えたけど。両側に3人ずつ。乗るときも、降りるときも左右同時に行動しないと、バランスが取れない(笑)。後ろの座席にあと2人乗れるから、客が満員?になると8人だ。こんな不安定なバイクを走らせるライダーの腕に驚くが、乗客もライダーの運転に協力しないと危ない!日本でこんな単車を走らせるたら、一発で道交法違反だ!この奇妙な単車がお客を乗せて天下の公道を堂々と走っている。これには、驚くより、脱帽しかない!
凄いジプニー.jpgメインストリートを走っていたら、わき道から御覧のジープニーが合流してきた。一昔前なら、ダヴァオ市内でもジープニーの屋根に野菜カゴを押えて男の子が乗っていたのを度々見たが、最近は”取り締まり”が厳しくなったのか、”トン”と見かけない!タクシーだって市内は4人以上の客は乗せない。ダヴァオ市内から100キロ離れただけで、こんな光景が見られる。私には面白かったが、定員の倍以上の乗客を乗せていれば急ブレーキは効かないし、急カーブを切れば、振り落とされる人が出るだろう!考えるほどに恐ろしいが、これが現実となれば、眺めてるしか、”しょうがないなぁ”。

2011年07月30日

ダヴァオ紀行:その77 ピュープルズパーク(写真をクリック拡大)

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ピ・イリグチ.jpg日本語にすれば”市民公園”なのだろう。東京なら日比谷公園、上野公園等が無料だし、新宿御苑、浜離宮のように立派な入り口があり、入園料を取る所もある。ピューピルズパークは最近出来た公園でダウンタウンの一等地にあり、入場無料なのに、入り口にはガードマンが居て、持ち込む荷物検査がある。まぁ、反政府運動のシンパが空港や桟橋を爆破したダヴァオ市だから、これは仕方が無い。ショッピングモールでも常にバッグの中身をチェックされる。だが、一番困るのは”タバコとライター”を預けないと入園出来ないことだ!勿論、帰りには返してもらえるが、公園の中は完全禁煙。いくら禁煙都市が売り物だからって、園内に喫煙場所ぐらい作ってくれ!
アカイハナ.jpgここは熱帯地方だから、一年中花が咲いている。木陰にはベンチもあって、花でも眺めてれば涼しそうに見えるが、額からの汗は止まらないし、観光客の私にダヴァオの暑さは我慢出来ない(笑)。ここに来るより部屋に居た方がよっぽどましだ。現地のガイド達は涼しい顔をしている。この地で生まれ育てば、そんなものかと思ったが、そうもいかないらしい、時々”暑くて頭が痛い”なんてノタマウ。したがって公園の人出は専ら夜になる。陽が沈み、涼しくなった園内に人は沢山いたって屋台が出るわけでもなく、子供が喜ぶ乗り物もない。小さな池があったってボートを貸してるわけでもない。何が楽しくて禁煙の広場、じゃない公園かーーに人が集まるのだろう?チョウコク.jpg園内には何のキャラクターか”彫刻”か分らないが、大きな人形がやたらにある。子連れの大人もカップルも、彫刻の前で立ち止まったり、そぞろ歩きを楽しんだり、ベンチに座って楽しそうに話し込んだりしていた。昼の暑さを避けて、ゆっくりと”夕涼み”がしたくても、清潔で安全な場所が少ないのだろう。私もガイドを連れて一周してみたが20分もあれば充分。一緒に居るだけで楽しいカップルや人形好きの子供はとも角、ここで時間を潰すのだって容易じゃない!この辺で切り上げて、”タバコとライター”を返して貰い、一服出来て、美味しい物が食べられるレストランを探すとしよう。

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それ本当かよ?!その1:気の毒なフィリピナの保証人を引き受けていた時のことだ。彼女、日本の米がよっぽど美味しいのだろう、ご飯が大好きだった。オカズは漬物と塩ザケがあれば充分だと言う。なんとも日本人っぽい!でもフィリピンでサケは捕れないはずなのに?”居るよ!”と彼女は断言した。彼女の父親は他界していたが、大変なインテリで”釣り好き”だったとかーーそんな訳で魚には詳しい。或る日、父親が釣りから帰って来る途中、小舟を囲んで漁師が集まっていた。覗き込むと図鑑でみたことのある魚、サケだった。”その魚を譲って欲しいと”頼むと、”気持の悪い魚だから、お金は要らない”とタダで呉れた、そうな!お父さんは大喜びで、サケを持ち帰りスープとバター焼きにして、家族に振舞った、と言う。本当だろうか?群から、はぐれたサケが居たって不思議はないが、寒流に住むサケが赤道近くまで辿り着くことがあるのだろうか?”さかな君”にでも聞いてみないと事の真偽は分からない(笑)。
アヤメ・シロアカア.jpgその2:この彼女と出掛けた時のことだ。下町の路地を歩いていると、鉢植えの花が沢山咲いていた。丁度、アヤメが咲いている前を通ると”アンド、これゴミの花だよ!”ときた。慌てて”シッ!そんなこと言うと、育ててる人に悪いよ”と、言ったが、そんなことにお構いなし。フィリピンの田舎には生ゴミ捨て場があり、そこに”この花”が沢山咲いていると一歩も譲らない。この”ゴミ捨て場”には昔から胴体だけの綺麗な女が住んでいて、人気が無くなると食べ物を探しに出て来るのだと言う。足が無いのにどうやって出て来るのと聞いてみたら、空中を飛んでくるんだとさ。当人が”見た”と言うのだから、こりゃ、信じるしか、しょうがないはなぁ(苦笑)。

2011年07月10日

ダヴァオ紀行:その76 タマリン(写真をクリック拡大)

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シネガンスープ.jpgフィリッピンだけではなく、東南アジアのスープには、すっぱいものが多い。ダヴァオでもXXシネガンスープと呼ばれるものが数種類ある。私は特定のスープだと思っていたが、注文する度に中に入っている”具”が違う。どうやら、すっぱいスープは全てシネガンと呼ぶらしい!暑い地方は汗をかくから、料理に酢をいれる。まぁ言ってみれば、熱帯地方の健康食なんだろう。
リゾートに行く船上でガイドが見慣れない物を口に入れてはタネを吐き出している。野次馬の私がじっと見ていると、”食べてみる?”とセロハンに包まれた茶色いアメの様なものを呉れた。”すっぱいよ。タネは食べられないよ!”ふぅ~ん。早速、口に入れると、なるほど、甘酸っぱい。でも、暑い中で食べる酸味の効いたスナックは美味しく感じる。そうだ!TV映画を撮っている頃、夏になると制作部がクーラーボックスにレモンを入れてスタッフに振舞ってたっけ。
タマ・なっている.jpgところで、これなぁーに?タマリン(タマリンドと呼ぶ国もあるとか)だよ。”ほら、アンド!昨日食べたシネガンスープ。”酸っぱ”かったでしょう、その”素”がこれよ。”エッ、”お酢”じゃないの!タマリンは野菜?いいや、木に付いてるから果物かなぁ。と、はなはだ心もとない。ふぅ~ん、その木はプランテーションで栽培してるの?すると、突然笑い始めた。アンド、その辺に勝手に生えた木に成ってるんだよ。と会話はここで終ったが、どうしてもタマリンの木をみたくなった。郊外まで出掛ける日の朝、現地のドライバーに頼んでおくと、原っぱで車を止めた。
タマリンの木.jpgあれがタマリンの木だよ!ウヘ~!10メーターもある大木だ。早速、車を降りて、木の下まで行ってみたがタマリンらしきものは見当らない。キョロキョロしていると、ドライバーがやってきて、頭上の枝をグイと引き寄せた。ワァー、あるある、茶色の枝豆みたいなものが沢山ぶら下っていた。”これがタマリンだよ。まだ若いから酸っぱいと言うより苦いかもね。”皮を剥いて食べてみると、成るほど、ちょっと苦かった。葉は子供の頃”眠る木”とか言って、枝の両側にある葉をなでると閉じてくるやつにそっくり!でも、タマリンの形を見れば”マメ科”の木であるのは間違いない。
タマリン.jpgこれをどうやってスープに入れるの?よく熟した豆をすり潰してスープに加えると”こくがあって酸っぱく”なるのだと説明された。そうかなぁ?私には、ただの”お酢”みたいに酸っぱいだけだったけどーーー今は、パウダーにしたり、ペイスト状にしたものを売っていて、ほとんどの店がこれを使うから、生のタマリンでスープを作るレストランは滅多にないそうだ。そう聞くと、生タマリンで作る、本物の?スープを飲んでみたくなるなぁ。
バノックスー4.jpg数日後バノックスなる大衆レストランに行った時、野菜シネガンスープを頼んでみた。勿論、生タマリンを使っているか?聞いて貰ったさ。残念!やはりペースト状になったものを使っていた。まぁ、味だって悪くないし、値段も誠にリーゾナブル。どこの国でも、安くて手軽な材料を使う様になるのは、仕方がないんだろうな。そう言えば日本の家庭からカンナの様な”カツオブシ削り”が姿を消して久しい。”煮干し”でダシを取ってみそ汁を作る人も少数派になった。なんたって、お湯を注ぐだけで出来上がる”ミソスープ”の時代になったんだからーーーー

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タマリン・キャンデー.jpgダヴァオもチップ社会だった?スッカリ”タマリン中毒”になった私は、ガイドに500ペソを渡し、10袋買ってきて呉れるように頼んだ。待つ事、1時間。やっと帰って来た。”いくらだった?”と聞いてみると、”タマリンは安いけど、売ってる所が見付からなくて、タクシーに乗って、やっと見付けた”んだそうな。当然、オツリはない!
次の日、ボトルウオーターが無くなったから、コンビニに出掛けた。勿論、ガイドも一緒にーー何とスナック類の棚に”タマリン”があるじゃあ~りませんか!?1袋:12、5ペソ。10袋買って125ペソ。ガイドは悪びれた風もなく、涼しい顔をしている。ダヴァオもキリスト教社会だ。その上、人の用を足せばチップが当たり前。ましてやガイドは私をボスだと思っているらしい。買い物を頼んで、お金を渡せば、”オツリはチップ”だと思い込んでるフシがある。まぁ、いいっか!
明日は東京に帰る日だ。残りのお金は5,000ペソ。ガイド2人と私で3人。夕食と、カラオケに行っても十分過ぎるほど充分だ。ガイドの一人に金を持たせ、まずは地鶏のバーベキューで人気ナンバーワンのお店で夕食。次にカラオケへ。勿論、高級カラオケ店だ!2時間ほど遊んで、ホテルに引き上げる時間になった。外に出てタクシーを待っている時、”いくら残ってる?”と聞いてみた。”まだ、2,000ペソ以上、残っているよ。”との返事だ。”タクシー代が200ペソあれば良いね!”と言うと”アンド、”オツリ”要るの?”と聞いてきた!!!!

2011年06月22日

ダヴァオ紀行:その75 バルシンバルシン(写真をクリック拡大)

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DCLA.jpgチャイナタウンの一角に、人気のバルシンバルシンと呼ぶ商業ビルある。テッキリお店の名前かと思ったが、どうやら安い洋品、靴、雑貨を売る店が集まっている場所を指す呼び名らしい。ダヴァオも大都市だから、近年、大型のショッピングモールが乱立し始めた。こちらは店の中心がスパーマーケットで、小売店がテナントで入り、大抵の品物は揃っている。一方、バルシンの方に食料品売り場は見当たらない。どちらにしろ一階の特等席は携帯電話売り場が占めていた。
バウシン3.jpg買い物客に取って一番大きな違いは値段だ。似た様な商品を較べると、どれもショッピングモールの半値以下。売り方も、まことに乱暴。大規模なワゴンセールの様だった。客は無造作に積み上がった商品の中から気に入ったものを選ぶ。大体XXペソ均一。シャツ類なら100ペソ以下。ワンピース、200~300ペソ。この程度で買えるから庶民には人気がある。しかも全て新品。女の子なら、お一人様300ペソもあればTシャツ、ホットパンツにサンダルまで揃う(本当だよ!)。
水着.jpgブログ用の写真を撮り終え、早目にホテルに戻ってきた日。夕食まで時間が有るけど、どうする?と聞くと”買い物に行きたい”と答えた。”じゃ、行ってらっしゃい”と、500ペソ(1000円)づつ、小使いを上げた。私は暑さでぐったり。昼寝をさせて貰った。一寝入りしたところで、ドアーをノックする音。ニコニコ顔の二人がそれぞれにビニール袋を提げて帰ってきた。一人がすぐに風呂場へ行き、真っ白なワンピースに着替えて出てきた。この子達、お洒落のセンスは抜群だし自分のサイズを良く知っている。”へぇー、似合ってるね。いくらだった?”と聞くと180ペソ。これは安い!ただ裾を返して見せると裏地も付いてないし、縫いっ放し。値段を考えれば当たり前か!でも、これだけ恰好良ければ、数回、”よそ行き”になれば元はとれる。もう一人はTシャツとホットパンツに着替えて出て来た。浮かない顔でシャツをめくると、ジッパーの上にあるボタンが止まっていない。なんと!ボタンホールが空いてなかった。”カッターはないか?”と聞くから、フロントに行き、借りてあげると上手にボタンホールを作った。たいしたもんだ!
ボウシ.jpg二人のファッションショウが終ったところで、夕食に出掛けることにした。私が行きたいレストランを言うと、そこに行くなら、途中のバルシンバルシンでベッドカバーを買いたいと言う、今度行くバルシンはウカイウカイと言って中古品を売る所だとか(ややっこしいなぁ)。今度はウカイウカイかよ!と思ったが、オーストラリア、アメリカ、日本からの中古品を屋台で売っていて、ベッドカバー以外にも欲しい物があるんだとか。そうか!新品だろうと、中古品だろうと”安い店の集合体”をバルシンバルシンと呼ぶんだ!私の滞在中、彼女達にはガイド料が入るから貴重な臨時収入。こんなことがないと、欲しくても買えないのだろう。そんな訳でウカイウカイ(アユじゃないよ!)に行く前に本日分の日当、一人1000ペソを渡した。
公園横の空地に街灯が数個。薄暗い中を群集がうごめいている。簡単な台の上には靴、バッグ、ぬいぐるみ、洋服が山の様に積み上げられていた。客は山の中から欲しい物が見付かれば、店番にお金を払う。無ければ、当然の様に次の店を探す。どの商品も100ペソ程度。私のガイドはベッドカバーを売る一角で、次々にカバーを広げては品定めだ。これが全てWベッド用。薄いキルティングで出来ていて、そのまま掛布団としても使える。2ツに折ればシングル用になる。なぁ~るほど!値段は200ペソ均一。どうやら納得がいったらしく、大きなビニール袋に入れて貰いレストランに落ち着いた。見せて貰うと中古とは言え新品同様で、日本で買えば1万円はする品物だった。”アンド、これは消毒薬が残ってるから一度クリーニングしてから使わないとアレルギーが出るん”だってさ。
今日はバルシンバルシンとウカイウカイの意味を教わった一日だったが、”所得が少なければ少ないなりにやっていける”方法が、ちゃんとあるもんでんなぁ。

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プール2.jpgダヴァオは海沿いの町だが、泳げる若者は滅多に居ない!私達が援助している学生にしろ、ガイドにしろ、海のリゾートに連れて行くとなると、まず水着を買って上げる、ところから始まる(苦笑)!当然のように、泳げない。ガイドはホテルのプールで”泳ぎ方を教えろ”と矢の催促だ!。プールに入ったら、全身の力を抜き浮くことから教える。1時間もすれば”泳ぎ方は不明(笑)”だが、曲がりなりにも”浮いて、進む”ようになる。海に連れて行き、水中眼鏡とシュノーケルを借りて、水中を覗かせれば、小さな熱帯魚が泳ぐ姿に大興奮。
と、言う訳で、私がダヴァオに行く度に、ガイドは水着を持ってホテルにやって来る。海で泳ぐとなれば、遠出をしないと綺麗なところは無い。海水浴場はプライベイトビーチで入場料が要るし、食事もそこのレストランで摂る。したがって海水浴場に行けば、お一人様500ペソは掛かる。プールで泳ぎたくても知り合いが宿泊してなければ、ほぼ不可能だ。水着を持っていても、泳げるチャンスなんて滅多にない。
折角、水着を持っているんだから、私と縁のあった人達が泳ぐのは結構なことだと、ホテルのプールで”はしゃいでいるお嬢さん”を眺めるとしよう!

2011年06月04日

ダヴァオ紀行:その74 あわや!正面衝突(写真をクリック拡大)

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集まる野次馬.jpg友人パッカーが運転する”TOYOTA iNNOVA”がダヴァオ市に入るチェックポイントを過ぎ、スイスイ走り始めた。あと30分もすれば3時間のドライブも終り、ホテルでくつろげる。道路は片側2車線。時速50キロ程度で運転中。前にはオレンジ色のジープニーが走っていた。と、左前方(ここは右側通行)からシルバーの乗用車がセンターラインをオーバー、こちらに向かって突っ込んで来る。
この車が.jpg”うそっ!”後部座席中央に座っていた私は、とっさに運転席と助手席の後部を掴み身構えた。前を行くジープニーが視界から飛び去り、白い物体を目の片隅に捕らえた瞬間。車の左側面に衝撃を感じた。パッカーが右に急ハンドルを切ったのだろう!体が左に振られ、車は停車した。”ほっと”した瞬間。後部からドーンと音が聞こえ、首が後ろに反り返った。冗談じゃないよ!今度は白いワゴンが追突して来た。車は10メーター以上も前に押し出されて止まり、パッカーが前後の安全を確認して車外に出た。この間、わずかに数秒。後方には追突して来たワゴン車がみじめな姿で止まり、年老いた運転手が血の気の引いた顔で車から降りてきた。追突してきた・オンボックス.jpg私も車を降り、後方の路肩を見るとオレンジのジープニーが横倒しになり、ジープニーから投げ出された3人は野次馬の手で木陰に運ばれていた。その後ろには前面を大破した白いワゴンがあり、中を覗くと年寄りと子供がスシ詰めになっていた。明らかに定員オーバーだ。これじゃ、急ブレーキは利かない。どこに行く予定だったのかは分らないが、この車じゃエンジンが掛かるどころか、くず鉄にするしかないだろう。と言っても無謀な対向車に衝突された訳でもなく。こうなったのは、パッカーの車との車間距離を充分取ってなかった運転者の責任だし、追突された車に対する賠償問題だってある!
更に50メーター後方には、センターオーバーで追い越しをかけたシルバーの車が左前部と側面を大破して道路脇に突っ込んでいた。サイレンを鳴らしてパトカー2台と救急車1台が駆けつけ、呆然と乗用車の側に立っていた運転者をパトカーに乗せて走り去った。眼の前を通り過ぎた運転者の目は真っ赤。酔っ払い運転だったのか?事故を起こしたショックだったのか?は分らないが、どこにも馬鹿なドライバーは居るもんだ!
負傷者.jpg現場に残った3人の警官は現場検証に取り掛かった。一人は図面を書き、二人は巻尺でブレーキ跡や止まった車の距離を測っている。救急隊員はジープニーの横に座り込んだ乗客の首にポリネックをセット、担架を奥の家に運んだ。口から血を出していた乗客を運び出すのだろう。やがて救急車もサイレンをならして走り去った。私と同乗していた5人には怪我人はなく、パッカーは私のデジカメで保険屋に提出する写真を撮り始めた。どうやら車輌保険に入っているらしく、3年乗ったこの車は廃車にして新車を提供させる心算のようだった。左・側面.jpg事故発生から1時間以上。このまま現場に居る訳にもいかず、同乗していた日本人のM氏が奥さんに連絡。自家用車で迎えにきてくれる手筈を整えた。これでどうやら一段落。喉が渇いていたので、道端の小さなお店からコーラを買って来て、待つ事30分。M氏の奥さんが運転する車でホテルに向かったが、時を同じくして左前輪パンクしたままのパッカーの車がハザードランプを点滅させなら警察署に向かい。その後ろを牽引車に引かれた白いワゴンが続いた。
私も運転暦40年以上。始めて”あわや!正面衝突か”と言う、きわどい事故にダヴァオで遭遇。同乗者に怪我人はなく。運がよかったのか?悪かったのか?滅多に起こらない、いや起こってもらっちゃ困る衝突事故を経験した1日だった。

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メグ.jpgそれって本当かよ!今回も新人のガイドを紹介して貰った。色は浅黒くブラックビュウティーと言うほど黒くはないが、ダークスキンと呼ばれる色合いの肌をしていた。これまでも”飲み屋”でこの手の女の子に数回、会ったことはあるが、行動を共にしたことは無い!かなり親しさを増し、遠慮が無くなったところで、”兄弟もみんなダークスキンなの?”と聞いて見た。”うぅん、私だけだよ。”と答えた。ふぅ~ん?!すると、アンドさん、私も小さい頃、どうして自分だけダークスキンなの?おかぁさんに聞いてみたよ。おかぁさんはね。私を妊娠すると”色の黒い子が産まれたら可愛いのに”と、毎日黒い豆を食べ続けたそうな(笑)。そしてダークスキンの私が居るーー。
ニワトリの黄身じゃあるまいし、そんなわきゃねぇだろう!そこで先生をしている女の人に、笑いながら、この話をすると、”キット本当だよ!私の兄弟は皆、どちらかと言うと色白だが、母も父も普通の肌色をしている。”母は”色白の子が欲しいと!”妊娠中は常にココナッツミルクと卵を毎日、毎日たべたそうな!(笑)。だから私も肌が白い方でしょう?と言ったもんだ。”まぁ、そう言われれば、そうかもね?!”皆さんは、この話を信じますか?”有り得ないとは言えないけれど、ヤッパリ”眉つば”かなぁ~

2011年05月31日

ダヴァオ紀行:その73 成田⇔マニラ⇔ダヴァオ(写真をクリック拡大)

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ナリタ・シュッパツ.jpgダヴァオに行くようになって20年。このへんで、我が家から目的地に着くまでを整理しておこう。飛行機のチケット予約も、今はすべてインターネット経由(成田⇔マニラは日本航空・フィリピンエアーライン・ノースウエストが毎日運航しているが、マニラで国内線に乗り換える人はフィリピンエアーラインを使う方が断然良い。マニラで入管手続きが終えると、同じビルの中に国内線出発ロビーがある)。出発日と帰国日を確定したところで旅行社のホームページにアクセス。空席状況と料金の合計(オイルサーチャージ・空港使用税を含む)を問い合わせる。
返事がきて、納得がいったらチケットを予約。決められた日までに料金を払い込む(出発日の1ケ月前までに払い込む場合が多い)。出発日3週間位前にチケットがEメールで送られてくる(Eチケットと呼ばれ、旅行社からファイルで送られてくる。これをプリントアウト、空港チェックインカウンターで提示すればOKだ。帰りも、これがチケットだから、失くさないように!)。10年前、旅先のダヴァオで帰国日の72時間前までに航空会社に連絡しなければならなかったが(リコンファーメイション)今は必要はない。
ナリターテーフリー.jpgさて、我が家から成田空港までの時間も速くなった。今年から運行している京成スカイライナーだと日暮里から40分で第2空港ターミナルビルに到着。ただし、料金は¥2,400-。これはベラボウな値段だ。その上、去年までと違って喫煙車輌は無くなった。前スカイライナーはシティライナー(現在、運行していない。)となったが、料金は¥1,920-、喫煙車輌ナシ。したがって私は快速電車を使っている。日暮里→成田空港第2ターミナルビルまで、1時間15分。料金¥1,000-也。出発時間1時間半前までにチェックイン(成田→マニラ・マニラ→ダヴァオ共ここでチェックイン出来る)。ラッゲイジを預けて、出発ゲートへ。セキュリティーチェックは相変わらず厳しい。ここを通過してデュティフリーショップでタバコを買い、以前はスコッチウイスキーも買っていたが、飛行機を乗り継ぐ人は100cc以上の液体を機内に持ち込めない。今はダヴァオ到着後、空港にあるデュティフリーで買っている(午後7時半以降は閉店)。
マニラ・スモキング.jpg私の様なヘビースモーカーは、成田で搭乗前に喫煙室でイップク。後はマニラに到着して空港ビルを出るまでタバコは吸えない。国内線の入り口で、またまたセキュリティーチェック。ここのチェックは成田より厳しい場合が多い。ベルトを外し、靴を脱ぐのは当たり前。体を触られたり、手荷物の中を調べられることもある。空港職員がチップを要求して来る事もあれば、あやしげな薬(バイアグラらしい)を要らないかと聞いてきたりもする。チップの欲しい職員は、すぐに手荷物を開けて調べ始める。私はヤバイものは何も持っていないしチップを渡す気もないから、”荷物は気が済むまで調べて”と言って、少し離れた所から眺めてる。搭乗客、特に日本人はすぐにお金(100ペソ位)を渡すらしい!だから、日本人と見ればチップを要求するのだろうが、気分が良いものではない。昨年の選挙で大統領がベグニノ・アキノに変わってから、空港職員の態度が格段に良くなった。
マニラ アラブ.jpgマニラの国内線出発ロビーに居れば、冷房は効いているし、タバコが吸いたければ”喫茶室”で冷たい物を飲みながら、ゆっくり出来る。私は一人旅だから、待ち時間は、ぼんやり旅行者を見ている。或る時、真っ白なロングドレスを着た女性群に出合った。明らかに回教徒のグループだ!フィリピンでもミンダナオ島には沢山の回教徒がいる。隣に座っていた女性にズーズーしく聞いてみると、結婚式に出席する人達だろうと言っていた。日本では見る事の無い光景だったので、ちょっとビックリ。ジョシテーム.jpgある時は、同じジャンパーを着た高校生の一団がいた。お互い、飛行機の搭乗時間まで閑を持て余している者同士(苦笑)。どこに行くのか聞いてみると、なんと!インドで開かれるアジア算数オリンピックに参加するフィリピン代表団だと言う。さすがに”賢こ”そうな顔をしていた。こんな風に思いがけない光景を見たり、知らぬ者同士が話したりするのも一人旅の楽しさだ。そろそろ出発時間が近付いてきた。カウンターに出向き”時間通り”に出発できるか聞いてみると”勿論だ”と答えた。よく言うよ!つい2・3年前まで、マニラから地方に向う便が時刻通りに飛ぶなんて、まずなかった。だが、ここ2年(4回)ダヴァオ行きは、ほぼ定刻に出発する。変われば変わるもんだ!乗客にとっては誠に結構。これがずっと続いて欲しいと願うのは私だけじゃない。
こんなところが、我が家からダヴァオ到着までの”あらまし”だが、出発日は朝6時半に家を出て、ダヴァオ到着が夕方の6時頃。”なが~い、なが~い空の旅。”と言う訳だ!

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それって本当かよ?!釣りの好きなお父さんは友達と夜釣りに、度々出掛けていた。まぁ、フィリピンの暑さでは漁師はともかく昼間、釣りをする物好きはいない。釣り始めて直ぐに大物が掛かった。友達も盛んに釣り上げている。と、突然のスコール。ヤシの木陰で雨宿り。雨が止んだので、二人とも岩場に戻った時、レモンの様な良い香りがしてきた。ジュゴン.jpgお父さんが、目の前に浮ぶ小島を見ると、岩の上から髪の毛の長い美人が微笑み掛けてきた。物知りのお父さんは、これが人を迷わせる”人魚”だと気付き、すぐに目をそらせた。相変わらず魚が掛かるので夢中になって釣っていたが魚は充分獲れたし、そろそろ帰ろうと月明かりの中、見回してみたが友達は見当たらない。友達の名前を呼んでも返事が無い。小島に目をやると”人魚”の姿はもうなかった。きっと一足先に帰ったのだろうと、気にも留めずにいたが、お父さんはこの友人に二度と会うことはなかった。---
サンゴ礁の浜辺にジュゴンの標本があると言う。入り口で一人、10ペソ払って、見に行くと傷だらけのジュゴンが飾ってあった。ここフィリピンには、ジュゴンがやって来る豊かな海が残っている。浅瀬を泳ぐジュゴンを見たいが、そう簡単ではないらしい!それにしても迷信のような話が身近にある不思議な国、フィリピン!羨ましいような、気持悪いような。夜釣りに出掛けたら、”人魚”には気を付けなくっちゃ(笑)。

2011年05月01日

ダヴァオ紀行:その72 ボーディングハウス(写真をクリック拡大)

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外観・8部屋.jpg都会への人口集中は世界中共通している。ここダヴァオはマニラから空路、1時間半も離れているが国内第2位の大都市(人口120万)。だから近隣から仕事を求めて人が集まってくる。当然のようにアパートも増えるが、安定した職業を持たない独身の若者には安い家賃しか払えない。Boarding house=本来の意味は”賄い付きの下宿”の筈だが、ここでは一人用の安くて、狭いアパートと言う意味に使われている。今回、頼んだガイドのお嬢さんは二人とも同じボーディングハウスに住んでいた。早速、”写真を撮っても良い?”と聞くと、すでに私のブログを見ているから、大喜び!この感覚は”やたら個人情報”にうるさい日本とは大違いだ。
近所.jpg当日、午前11時:私を迎えに2人でホテルにやって来た。タクシーで15分。ダウンタウンを出たところで車を降り、細い路地を5分程歩いた。この辺りは住宅地で平均的な住居が密集している。その中の一軒が、ガイドの住む2階建てのボーディングハウスだった。1階には大家さんのサリサリストアー(駄菓子家兼コンビニ)があり。その横に小さな門。貸間が8部屋あるそうだが部屋の外には洗濯物がびっしりと干されていた。1階の軒下には2畳くらいの共同台所があり。ガイドの友人が昼食を準備中。共同キッチン.jpg丁度、スクランブルエッグを作っていたがガス台の様に見えているのは七輪で燃料は”ヤシ殻炭”。手際よく仕上げるとお湯を沸かし、インスタントラーメンを茹で上げた。これを小さなテーブルに載せて、マンゴーの皮を剥きながら昼食が始まった。ここの台所で”お料理”と言っても、この程度で精一杯だろう。当然の様に粗末な食事だが若い娘達だから、何やら楽しそうに話しながら食べていた。食事時間もせいぜい15分。食べ終ったところで、トイレ・シャワー.jpg先ずはトイレを見せて貰った。”狭いよ”と言いながら一番奥のドアーを開けると3畳ほどのタイル張の部屋に”便器”、”シンク”、”蛇口とその下にポリの桶とバケツ”。ここを1階に住む4人で使っている。トイレは水洗式ではなく、”用をたしたら”桶から水を汲み出して流す。シャワーも右に”同じ(笑)”。見渡したところ洗濯機は無いし、置き場所も無い。水場はトイレと台所の奥にあるシンクだけ。洗濯物も下着とTシャツにホットパンツ程度、狭い場所の手洗いで何とかなるのだろう!ダヴァオは熱帯地方だからシャワー(と言うより、行水?かな)なしで過ごすのは無理。このトイレ兼洗濯場兼風呂場?を4人で使うとなれば、譲りあって上手に使わないと”もめごと”になりそうだ。勿論、冷蔵庫は見当たらない。70センチ幅の廊下の両側に2部屋づつ。ドアーに鍵が掛かる様になっている。アイコ・ジェニー.jpg新築の物件らしく、綺麗だったが部屋の広さは2畳半位。天井の扇風機とベッドは備え付けで電気代、水道代込みで1200ペソ(2400円)。ここで生活するとなれば1ケ月、4000ペソは掛かるだろう。殆どの人は定職が無く、仕事にありついても3ケ月の契約労働者か若い女性ならカラオケのタレントさん。稼ぎはせいぜい5000~6000ペソ。ボーディングハウスで生計をたてるのでさえ簡単には行かない。失業率が30%を超えるとこうなるのだ。それでも楽天的な国民性の上に女の子だから狭い部屋に趣味の空ボトルを飾ったりして、それなりに楽しんでいる様子だった。寝る時には、当然ドアーも窓も閉め切るだろう。ダヴァオの夜は寝苦しい。部屋の温度は最低でも25度以上になる。扇風機が有るとは言え、毎日が熱帯夜。慣れれば平気で寝られる様になるのだろうか?写真を撮らして貰ったところで独身女性の部屋に”永居”をするのも”なんですから”。お礼にと言うことで3人を誘って、真昼の太陽を浴びながらダウンタウンに繰り出した。

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気前の良い日本人:ここ十数年の間にパソコンとやらのお蔭で、一瞬にして世界中と連絡が取れるようになった。20年前、ダヴァオへ行く前に友人と連絡を取るのが大変だった。手紙を出しても2週間は掛かる。電話をしたくても個人で加入している人は殆ど居ない。だが、現在、フィリピンの若者は、ほぼ100%携帯電話を持っている。パソコンだってインターネットカフェで安く、簡単に使える。”出会い系サイト”は大流行。チャットルームを使おうと、プロフにアクセスしようと、はたまた話題のフェイスブックを通じても簡単に友人が見付かる。50代の日本男性Fさん、あるサイトで好みのフィリピン女性Cさんを見つけ、ネットを通じて友達になった。メールを遣り取りしてるうちにCさんが経済的に困っているのを知った。
ボ・ジュウタク.jpg気の毒に思ったFさんは当面の生活費として10万円を送った。Cさんは大喜びで是非フィリピンで会いたいとのメールが来たが、忙しいFさんにはそれ程の暇はなかった。Cさんの要求はエスカレート、Fさんがフィリピンに来た時、ホテルに泊まるのは勿体ないから私の家に泊まって欲しい。300万円あれば素敵な家が建つ、と言ってきた。Cさんを信用していたFさん、そこは男だから”悪い話じゃない”と送金した。C嬢は大喜びで、新築中の写真を”まめ”に送ってきた。続いて”Fさんが良ければ私とフィリピンで生活しましょう!”私達が生活に困らないようにアパートを経営したいと言い始めた。FさんはCさんとの新生活を考え、建築費500万円を送金した。
それ以後もCさんから金の無心が続く、Cさんを信用していたFさんだったが、さすがに疑いを持ち、新築した家とアパートを見にフィリピンにやって来た。タクシーに乗り、教えられた住所を運転手に告げると”OK”と走り始めたが、ゴミゴミとした細い道を進んで行く。運転手が車を止め、道行く人と二言三言、粗末な家を指差して”あそこだ。”と言った。Fさんを見てC嬢はポカンとしている。家には両親と兄弟5人、計8人で住んでいた。新築した筈の家も無ければ、アパートも無い。途方にくれたFさんはフィリピン在住のGさんのところへ相談にきたが、Gさんに名案がある筈もなくーーその後どうなったのか、私も知らない。想像は付くけれど?(Fさん、あんた、気前が良すぎますよ!)。

2011年04月13日

ダヴァオ紀行:その71 タイムスビーチ(写真をクリック拡大)

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レストラン・ボクサー.jpgタイムスビーチは若者に圧倒的な人気がある。今日のスケジュールも終り、夕食をどこで食べようか?ガイドに聞いてみた。”タイムスビーチ”が言い、と3人とも口を揃える。こうなれば議論の余地(?)は無い。時間はもう7時。早速、ホテルの前からタクシーを拾う。ダウンタウン側から川を越えれば、どちらかと言えば住宅街に入る。ダヴァオは海に面した街だから、メインストリートから海に向かって走れば、すぐXXビーチに出る。”海はきれい?”と聞かれれば、子供達は泳いでいるが”私が泳ぎたくなる海ではない(苦笑)”。舗装道路を15分ほど行くと車は海側にハンドルを切った。途端にデコボコな未舗装の小道に入る。ここは熱帯地方だから、毎日の様にスコールが地面を叩く。したがって、道の低い所は、常に水溜りが残っている。200メーターも進めば、カヤ葺き屋根の下に明るい電球が数十個ぶら下がっていた。ここが人気の”ボグサー・レストラン”だ。入り口手前には、車が数台駐車していた。
レストラン・生バンド.jpg店内の水槽には、ナマズが泳ぎ、シーフードも並んでいる。そこを過ぎると、右手のステージではバンドが生演奏中。まだ、時間が早いせいか、夕食を食べてる客もマバラだった。ステージ前に広がる青天井の客席を通り越すと、広場を囲む様にカヤ葺き屋根の”小さなあずま屋”が点在する。その1軒に陣取り、注文はガイドに任せ、波音が聞こえる方に歩いて行くと、浜辺とレストランを分けるロープが張られていた。中ほどには交番に似た建物があり、ガードマンが目を光らせている。薄明かりの中を波打ち際まで行ってみたが、波が砂浜を洗っているだけで、何も見えない。と、いつの間にか無言の子供達が私を取り囲んでいた。どうして私の所に来たのか、聞きたくても、私には現地語が分らない!”君子あやふきに近寄らず”(笑)。さっさとロープを潜り抜け、席に戻ってきた。
ウナギ・シーブドウ・イカ.jpgテーブルには注文した料理が並び、キャンドルが灯っていた。まずは大好きな”海ブドウ”をひと摘まみ。とれたての海草は日本で食べるのとは大違い。風味も歯応えも良く、これは美味しい。イカ焼きにも手を伸ばし、魚のカラ揚げを取って貰うとパリッと揚っていて肉は弾力がある。これがナマズだと言うから驚く。ここでフィリピンビールのサンミゲールを傾け、ステージに目を移せば、休憩していたバンドの生演奏が始まっていた。ナマズ゙を食う.jpg私もガイド達も黙々と食べること30分。なるほど、何を食べても美味しい。上海ライス(焼きメシ)は私の大好物だ。お腹もふくらんだところで、ステージの音楽に耳を傾ける。残った料理は、いつものようにビニールバッグ(ドギーバッグ)に詰めて貰う。と、私の後ろで歌声がしてきたから振り向くと、子供が5人に母親らしき人も一緒に賛美歌を歌っている。ステージではプロの歌手が歌い、後ろからは幼い子供の歌声が聞こえて来る。奇妙な組み合わだ。金をせびる子供.jpgチップが欲しいのだろうと、ポケットを探ってみるとコインが数個あった。これをガイドに渡すと、手を差し出す子供の手に乗せた。おまけの心算なのか、もう1曲歌うと、暗がりに消えて行った。ガイドの説明だと、ここタイムスビーチに人が集まるのは11時を過ぎてからだそうな。そう言われてみれば、客の数もさっきより増えているようだ。今が9時、いくら物好きでも11時までは待てない!4人さま、計1,300-ペソ也を払って、店の外に出れば人力三輪車、トライシカッドが何台も”客待ち”をしていた。1台に客二人しか乗れないから、2台に乗り込み、タクシーが拾えるメインストリートまで行って貰う。お一人さま5ペソ也。この近くには庶民が楽しむカラオケ屋も沢山あって、1曲5ペソで歌えるそうだが、海際で薄暗く、あまり乗り気になれなかったので、又の機会に、と言うことにしよう!決して恐くなって、怖じ気付いたのではありませんぞ!

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バノックストコラサス.jpgダヴァオ・マイカー事情:フィリッピンでは外車の関税が”物凄く”高いらしく、少し豊かになった庶民も新車には手が届かない。だから、日本の中古軽トラックを運転席と荷台に切り離し、”鉄クズ”として輸入。荷揚げするや溶接して販売。大儲けした人もいた。
それはそれとして、前のマネイジャーは車を持っていた。勿論、ホンダ1,600ccの中古だ。見た目は綺麗だが、”10年落ち”、エンジンはオーバーホールをしてあったが18万キロ走行済み。買った値段が50万円!!”フギャー”日本なら廃車にするのに金を取られる代物だ。或る日の午後、ホテルに迎えに来て貰うと、車の中は蚊だらけ、おまけに窓が半分開いている。これじゃクーラーも効かない。窓を閉め様としてもスィッチが入らない!”アンド、それ壊れてるから我慢して”だって!しょうがないから、半分開いている窓から蚊をセッセと追い出した。帰りに”窓を閉まるように”と、修理代500ペソを渡しておいた。
XXガーデンに行く日、モデルを連れて、この車で出かけた。クーラーは動いているが一向に効かない。郊外に出たから窓を開けた。この方がずっと涼しい。到着したところで、車をロックしようと窓を閉めたいが、またまた窓が閉まらない!マネイジャーは窓を直したいと言う。可哀相だから又500ペソ渡した。2時間経ち、3時間経っても帰って来ない。ガイドの携帯で連絡。入り口で待っているとマネイジャーの運転する車が戻って来た。
携帯電話よ!あんたは偉い!お陰で無事ホテルに帰れました。

2011年03月14日

ダヴァオ紀行:その70 ワイルド(ブッシュ)ミート(写真をクリック拡大)

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店・入り口.jpg野生動物、特にイノシシの肉を食べてみたい!と八方手を尽くしたが、そんなレストランはなかなか見付からない。日本ではボタン肉と呼ばれその気になれば、わりと簡単に食べられる。噂によると、ダヴァオ付近のイノシシはドリアンが好きで、味は格別だとか。そんな折、カントリーワイルドなる店がタゴムにあるのを知った。ダヴァオから車で1時間半もかかる場所だから40キロ位離れているのだろう。でも、こんなチャンスは滅多にないから、早速出掛けることにした。トライシクル軍団.jpgダウンタウンの渋滞は年々ひどくなり、排ガス規制が殆ど無い国だから大気汚染もかなりのものだ。だが、郊外に向かって30分も行けば交通量は少なく道路際の人家もマバラになってくる。主用道路もここ数年で、かなり整備され快適なドライブだ。時折、10軒ほど店舗が集まっている場所もあるが、この付近で目立つのは緑のトライシクルと呼ばれるエンジン付き三輪車。これが大衆の交通手段になっている。と言うことで、フィリピン名物ジープニーは見当たらない。ここにはジープニーを走らせるほど乗客が多くないのか、はたまた一種のワークシェアリングなのか?いずれにしてもトライシクル集団が動き出すとまるで昆虫の集団が飛び立って行くのに似ている(失礼)。こんな田舎にバラック風の粗末なレストトランがあり、看板には”Country Wild”とある。な~るほど、”野生の国”か。せめて入り口付近にイノシシとかニシキヘビが見られるようにしてあれば、それと分かるのに。ーー店に入るとイータリーと呼ばれる”家庭料理の食事処”と同じ形式でメニュー代わりの棚にナベが並び、客はフタを開けて気に入った料理を注文する。
ヘビ・ナベ.jpg今日は生憎、イノシシは無く、ヘビ、シカ、ウズラの煮込みが別々のナベに入っていた。どれも似たような色に仕上がっていて、これがヘビだと言われれば、”あぁそうか”と思うしかない(失笑)。このナベはヘビだが、形にヘビらしさは無い。よほど大物なのだろう。聞いて見るとニシキヘビだそうな。ヘビ・エリマキ.jpgなぁ~るほど!日本で食べられているマムシやシマヘビなら見れば分かるがこちらで食べるヘビは大きいから、一目でそれとは分らない。味と食感は淡白でニワトリっぽいが、味付けが濃い上に煮込みすぎてるからシカもウズラも似た様な味と食感だった。前田・食べる.jpg料理が運ばれてくると、案内してくれた二人はさっさと食べ始めた。言うまでもなく、この辺に観光客は少ない。客は近くに住む人達だけだから、値段も、はなはだ庶民的、お一人さま300円程度。ブタ肉やトリ肉を食べる感覚で子供連れの客もいた。折角、野生動物を料理するなら、ウズラ.jpgウズラにしたって高尾山あたりの野鳥料理のように、串刺しにして姿焼きにすれば客も喜ぶし、値段も取れそうだがーーーシカだって料理方法を変え、日代わりで今日は豪快に”モモ肉”の丸焼きを切り分け、明日はスペアーリブを焼いて出すとか、素材を生かせばいいのに---近所の人が客となれば、特別なことをしないところがフィリピンらしいのかなぁ?是非食べてみたかったイノシシだが、店に持ち込む人がいなければ、今日のようにナベから消える!その日、手に入った野生動物だけを料理して提供する。実に”おおらか”なもんだ!私のように、わざわざイノシシを食べにダヴァオから来る”物好き”なんて、居ないのだろう。もう一度、このレストランに挑戦してみようと思うが、”イノシシ肉との遭遇”がありや?なしや?神のみぞ知る。と、今回は誠に頼りないレポートになった。

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サ・メインブランチ.jpgサギ氏は何所にでも居るもんですなぁ:もう数年経つが、私達の基金から1年分の寄付と学費を”引き落す”ため、銀行に行った時のことだ。ドル預金にしてあるから、外貨のコーナーで手続きを取り、”払い出し”を待っているとパリッと背広を着こなした青年が私のマネイジャーに話し掛けてきた。ビサヤ語だから私にはサッパリ分らない。青年が話し終ると、今度は老婦人がマネイジャーと話し始めた。お金を受け取り、車に乗ろうとしていると、くだんの青年がマネイジャーに名刺を手渡している。テッキリ友人かと思い”誰なの?”と、聞いてみると”青年は知らないけど、老婦人の方は私が小学校の時の先生だ”と言う。
ホテルに戻り、マネイジャー料を払っていると携帯が鳴った。かなり長電話だ。今日は高校生と昼食を摂ることになっているから、そろそろロビーに行かなきゃ。すると又電話だ。”アンドさん、銀行で会った人が”基金”を青年の銀行へ預けてくれたら年利18%出すと言っているけど”。それ本当に銀行なの?何かに投資しろと言う話じゃないの?と、聞いてみると銀行の名前は言わなかったそうだ。こんな投資話なら日本にいくらだってあるし、騙される人も居る。”今度、電話がきたら、アンドさんの友達はあの銀行の重役だよ”と、言っとけば良いよ。
その後、あの青年から数度電話が掛かってきたが、マネイジャーはそんな話、”取り次げない”と、断わったそうだ。私が驚いたのは白昼堂々と、しかも銀行の店内に入り込み”カモを物色するズーズーしさ”と銀行側のセキュリティーの甘さだった。どこにでも、意表を突く”やり方”で人の懐を狙うサギ師は居るもんですなぁ。おっかねぇ!おっかねぇ!

2011年02月24日

ダヴァオ紀行:その69 網元と漁師(写真をクリック拡大)

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網元.jpg海に面したダヴァオだから、きっと漁業で生計を立てている人達がいる筈だ、と、ここ2・3年”手ずる”を探していたが、なかなか難しい!漁師町は回教徒の人が多く、知り合いが居ないと現地の人も案内してくれない。今回、意外にも日本人の網元を紹介された。それも小型船を6艘持ち、漁師に貸し出している。一番取材してみたかった近海で漁をする人達だ。私が泊まっているホテルからタクシーで10分。そこから、車が行きたくない?細い道を300メーター程海に向かって歩けば、漁師町ボリバードビーチだ。道の両側はビッシリと海産物を扱う小売店が並ぶ。魚を焼く煙りに追い立てられて海岸に着くと、網元のS氏が待っていて呉れた。だが、見渡した所、漁船らしきものも、魚、海草、漁具も見当たらず、、アウトリガー付きの遊漁船が浅瀬に浮いていた。
帰って来た漁師.jpgエンジン音が響き、舟が一艘、砂浜に乗り上げるように止まった。テッキリ遊漁船だと思っていたアウトリガー付きの華奢な舟は漁船だったのだ。度肝を抜かれたが、”魚は獲れたの?”と聞いてみた。ダヴァオ湾内で4時間、”ねばった”そうだが、小さなポリバケツに少々の獲物。これじゃ、大赤字だろう!アジを捕りに3時間も離れたポイントに行く漁船は夕方に出掛け、翌日、サシ網で漁を続けるが燃料費が高いから、最低で2,000ペソ分(アジなら20キロ以上)の漁獲がないと赤字だそうな。ここにある漁船は新品に見えても、殆ど中古で値段が100,000ペソ(200,000円)。安いのは結構だが、燃料はガソリンだ。と言うことは自動車用の中古エンジンを使っているに違いない!網元は漁師に舟を貸し、漁師は捕れた魚を売り、必要経費(ガソリン:1リター100円位:が一番高い)を引き、残りを折半にするのが”決まり”だそうな。4時間の釣果.jpg漁がなければ漁師は大赤字。昨日の舟のように”幸運に恵まれ”30キロのキハダマグロを仕留めれば、70,000ペソで売れる。日本でも初せりでマグロに3千万円の値段が付いて、ただただ、呆れるしかなかったが、ダヴァオの70,000ペソだって庶民を”うならせる”に充分な金だ!5人家族だって10、000ペソあれば、1ケ月生活出来るんですぞ!どこの国でも海の幸に頼る漁師は”運次第”と言うことなんだろうな。しかも、漁に出てみなければ結果は分らない(笑)。漁師町.jpg海沿いには、漁師の家が軒を並べ、サリサリショップも、粗末だがカラオケ屋もある。海辺に漁具が見当たらないから、漁師の家を見せて貰えれば、それらしきものがあるに違いないと、網元で漁労長のような仕事をしているベテラン漁師に案内を頼み、何軒か家を覗いてみたが、漁師らしい漁具は無い。何と!漁に使う道具は全て漁船に積んであったのだ。この浜では、漁の基本は”一本釣り”。他は”刺し網”と”定置網”で、今の時期はもっぱらアジ漁だ。その”寄せ餌”が湾内で捕れるアミ。網元の舟もアミ漁に出港するから”乗ってみないか”と誘われた。あの小さな船で海に出るのは、あまり気が進まない(笑)。今日は、私が写真を撮りにきたから特別で、漁労長も網元もアミ漁に同乗すると言われれば、もう乗るしかないか!そろそろ陽が海の向こうに隠れ様とする時刻。不安定な舟に乗り込んだ。いつもなら一人か二人で操船する漁だが、今日は網元以下5人も乗っている。
小型漁船.jpgなるほど!湾内だから海は静かなもんだ。漁場は河口に近く、アミを目指して5・6艘の舟が集まっていた。舟同士、無線で連絡を取り合っているが、どの舟もエンジンを止めて潮間を漂っているだけ。どうやら、潮が変わるのを待っている様子だ。突然、一斉に舳先で作業が始まった。先端に、足を広げたように棒を固定。間には細かい目の網が張られている。この網を水面から50センチ位下に固定して、舟が走り始める。まぁ、”四つ手”を先端に付けて、海面近くに浮いてきたアミを掬い上げている、と思って貰えれば良い。アミは船腹にある網の終点に集まって来る。10分、15分、舵を取りながら船腹の網を持ち上げてみるが、空っぽだ。無線の声が飛び交う。それから5分も経たないのに漁師が網を持ち上げ、私に笑い掛けてきた。アミが入り始めたのだ!栄養豊富な河口の底に沈んでいたアミが一斉に海面に浮いてきたのだろう。それからは見る見る網が膨らんでいく。
アミ・3キロ.jpg漁労長がアミで脹らんだ網を持ち上げ、”3キロあるな”。これだけあれば”アジ漁”の寄せ餌に充分と舳先に突き出した棒と網を手際よく片付け浜辺に向かった。ビニール袋に詰められた透明なアミを写真に撮ろうと、船上で何度シャッターを押しても、相手は5ミリ足らずの大きさで、透明ときてるから上手く撮れない!網元の家で挑戦することにしてカメラをしまった。網元の家に着くや、アミをあちらこちらに置いて、光線具合を見ては、シャッターを押す。どうやら納得出来る写真があったから、まぁ、これで”よし!”。アミに交じって3センチ位のイカが5匹。”あぁ、そうか!網の中で青白く光っていたのはこれか、テッキリ夜光虫かと思ったが、アミを食べに来たイカの目だったのだ”。
このアミを積み込んでアジ漁の舟が、もうすぐ出港して行く。私の目的は達成出来たし、漁船にまで乗せて貰った。後は海の神様にアジの豊漁をお願いして、網元のSさんに”いとま”を告げた。

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ryouトライシカッド.jpg所変われば、何とやら:日本人同士、網元のSさんとダヴァオの生活や食べ物の”よもやま話”をしている間にも、漁船が帰ってくるが、大漁舟はない!ここの海は魚が少ないのだろうか?”いや、いやアンドウさん、この土地では、沢山魚が獲れた舟が帰ってくれば、たちまち人が集まり、魚の無心が始まる。おすそ分けをしないと、あいつはケチだ!”と、すぐ評判になる。
だから、魚が獲れた舟は直接”魚市場”の沖で夜を過ごし、市場で現金に換えてから、ここに戻って来るのだそうな。そう言うことなら、夕方戻ってくる舟は”漁獲が少ない”に決まってる?!”所かわれば”と言うことなのだろうがーーこの漁師町にもシッカリした奥さんがいて、倹約をしながらお金を貯めていた。或る日、お姉さんが現れ、”金を貸して欲しい”と言う。仕方なく貸したが、そのまま”ナシのつぶて”。翌年、またまたお姉さんが現れ、金の無心だ!奥さんも今度はキッパリ断った。と、まぁ、当たり前の話だがーーーその後、このお姉さん、”妹は金が有るくせに、姉の私に金を貸さない。あいつはケチだ。あいつはケチ”だと、わめきながら、歩き回った。
それから、”シッカリ者の奥さん”はケチンボウと言われることになった。気の毒だが、貧乏人の方が圧倒的に多い土地柄なら、こんな理不尽なことも起こるんですなぁ。

2011年02月05日

ダヴァオ紀行:その68 小農家(写真をクリック拡大)

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前は小川.jpgパナボ・バスターミナルから20分も走っただろうか、ヤシと雑木が茂る、未舗装の小道で車を止めた。パナボでは果物のプランテーションが主要産業になっているが、ここカルメンでは自営の小農家が多い。道路わきには、昔の田舎を思わせる小川が流れ、アヒルが餌を”ついばんだり”している。なんとも、長閑な景色だ。家は粗末だが、どこの家にも、物置らしき小屋やニワトリの囲い。家によってはブタ小屋もある。小花・一杯.jpg今回、立ち寄った農家は住まいの前に30坪ほどの庭があり、鉢植えの花で溢れ返っていた。あまりの多さに花を売っているのかと思えば、奥さんの趣味だと言う。東京に住む私から見れば、こんなに広い土地で花を育てる。贅沢すぎるほど贅沢な道楽だ。小雨模様の天気だったから軒下は洗濯物で一杯。すぐ前にブリキで囲われた場所があったので覗き込むと1メーター位下に水が溜まっていた。プラスチックの箱に紐を結んだ、だけの簡単な道具で水を掬いあげる。原始的な井戸と言うわけだ。あまり澄んだ水ではないが生活用水に使っている。このあたり、水質が悪く、飲み慣れない人はすぐ下痢を起こすとかーー案内してくれたOさんが町でボトルウオーターを買っていたのに納得。コブタ.jpg近所にブタを飼っている農家があったので、見に行った。母家の裏に小さな小屋があり、親ぶたのオリの隣に仔豚が8匹。生後1ケ月位だろう。あと1月も経てば30キロ。レチョン(ブタの丸焼き、フィリピン人が大好きなご馳走)用の商品になる。農家にとっては貴重な換金動物だ。karuニワトリ.jpgブタ小屋付近は、この家の裏庭なのか、他人の土地なのか分からないが、放し飼いの地鶏が地面をつついていた。その動きの早いこと、とてもニワトリとは思えない。ここに映っているトリはオンドリと若ドリだが、メンドリは大抵、ヒナを5・6羽連れて歩き回っている。これだけ自由に動いていれば、肉は歯応えがあって美味しい筈だ。田舎で過ごしていた、懐かしい子供時代を思い出したところで、時刻は昼過ぎ、一寸、ずうずうしいが、案内のOさんに”農家の人が普通に食べている家庭料理を食べてみたい”と頼んで貰うと、奥さんが快く引き受けてくれた。自家用・ニギ.jpgまずは食材の調達から始まる、と言ってもそんなに大袈裟なものじゃない。庭にある花の鉢植えと小川の間に、せいぜい15坪程の菜園があり、ここで育てているネギを数本収穫。隣の木、ノモンガイから小枝をもぎ取る。この葉っぱがビタミン豊富で健康食だとか、--台所に入った奥さん、ヤシの殻に火を付けフライパンを乗せた。床は土間だし、ガスもないから、日本で言うならカマドなのだろうが、ガスレンジのように見える。昼食2.jpg私が普段食べている昼食を作って欲しいと、頼んでいたので、オカズはブタ肉とネギの炒め物、それに木の葉が入ったスープだけ、ご飯は日本産のコメのように丸ぽちゃ(ジャポニカ米)で細長いインデカ米じゃなかった。コシヒカリと、まではいかないが、粘り気があって美味しい。だが、オカズは一汁一菜。炒め物を皿に取り、ゴハンと一緒に、口に運ぶと、わぁ、これはおいしい!この奥さん、本当に料理上手だ!スープも味が良い。ただし、木の葉はやっぱり木の葉(笑)、ごわごわした、舌触りで普通の野菜とは違う。それでも味付けが上手いからスープは充分楽しめた。ダヴァオに居るあいだ、全て外食だから、ここの家庭料理が殊更に美味しく、特別な御馳走に感じられた。料理してくれた奥さん!”本当にご馳走様でした。”

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ここまで来たか禁煙地獄:ついに西新井駅周辺も禁煙となった。ロータリの片隅に喫煙コーナーがり、そこ以外でタバコを吸っていると罰金¥1000なり。タバコは40%近く値上がり。もう、喫煙者は踏んだり蹴ったりだよ!10メンセン禁煙.jpgここダヴァオはもっと凄い。ダーテー・ハリーこと、ドトルテ市長が7・8年も前から禁煙都市を宣言!公共の場(道路・公園等)からタバコを締め出した。だから、レストランでもバーでもタバコが吸いたくなったら外に出て灰皿のある所でしか吸えない。これで、充分なのに、ついにホテルの部屋も禁煙となった(冗談じゃないよ!)。御覧のような札が、部屋の中に3個も置いてある。こっちは常宿にしているホテルだから、禁煙の札を冷蔵庫の上にまとめて裏返しに置き、灰皿が駄目なら小皿を拝借して灰皿替わりにしている。今のところハウスキーピングが掃除に来ても文句を言われたことはない。でも、これが何時まで続くのやら?タバコの半分は税金だろう?もう少し喫煙者に優しい社会にならないかなぁ。--

2011年01月18日

ダヴァオ紀行:その67 飲料水を作る(写真をクリック拡大)

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ヤシ.jpgここダヴァオもご他聞にもれず水質が悪い。ホテルで出される水は安心して飲めるが、街中、特に屋台の氷、飲食店の水は”要注意”。今は気をつけて、常にボトルウオーターを買い、ビールに必ず付いてくる(グラスの中に氷・生温いビールが普通)氷も使わない。だが20年前ここに来はじめた頃は無造作に水を飲み、下痢に悩まされた(アジアに旅行される方はご存知だろうがーー)。ダヴァオ市街は水道が普及して水質が悪いとは言え、まだ、ましな方。ダヴァオから30キロ離れたカルメンの町は、水の苦労が絶えないのだとか、健康保険が無く、貧しい人が多いから、飲料水の問題は子供の健康に深刻な影響を及ぼす。そこで”一肌脱いだ”のが日本男児・Tさんだ。どんなイキサツでフィリピン人の奥さんと結婚し、カルメンに住み着いたのかは、さて置き(当たり前か!)早速、Tさんに会おうと出掛けてみた。友人の車でパナボ・バスターミナルから走ること1時間。メインストリートからちょっと離れているだけなのに人家もマバラだし手入れもされないノッパラが広がる。
レストラン1.jpgデコボコ道の際に小奇麗なレストラン風のお店。今日が特別なのか、いつも”こう”なのか?客の姿はなく、店の入り口で老女が”鬼カマス”を焼いていた。どうやら私達の昼食を用意しているらしい。Tさんとの挨拶が終れば、早速、天水を貯める大きなタンクと”浄化装置”を見せて貰った。装置は店の裏に大きなポリバケツとドラム管が階段状に1列に並んで、小さなモーター(0,5馬力)で地下水を汲み上げているだけ。日本の大学教授が専門知識がなくても、簡単に出来る方法で発展途上国の水問題を解決しようと考え出した”スロウサンドフィルターシステム”と言う長ったらしい名前のシステムだった。滅菌・殺菌用の薬剤は一切使わず、小川の水が流れる間にバクテリアの働きで水を浄化して行く原理を応用したものだと言う。なぁ~るほど!
浄化設備.jpg赤いタンクは天水貯蔵用。黄色いポリタンク3個の中には小石が詰め込まれ、モーターで汲み上げた地下水はゆっくり低い方のタンクに移動する。吸い上げる水を調節してあるから流れる速さは水道の蛇口をちょっと開けた程度。この水が更に低くセットされている砂の詰まった3個の青いドラム管を通過して行く。砂.jpgその間に水は濾過され、有機物は分解されて立派な飲料水となる。この装置を効率良く使うには、水の流れを止めないことだそうな。なぁ~るほど!正に流れる小川の浄化メカニズムだ。この単純で安く、メインテナンスも簡単な設備のお陰で、近隣100世帯以上が恩恵を受けている。そうだ!我が家も昭和30年代、足立区に住んでいたが上水道がなく、どこの家も井戸を使っていた。その浄化装置がこれとそっくり。汲み上げた水を大きなカメで受ける。カメの中は砂・シュロの葉・砂・炭が詰めてあり、ここを通った水を飲料水にしてたっけーー
子供集合.jpg今日の取材はこれにて終了。皆んなで、用意されていた”軽い昼食”を摂っていると、保育園の様な、にぎやかな声が聞えている。Tさんの奥さんはバナナ農園のマネージャーで、農園で働いている人の子供を預かっている。中には、この家に住み着いている子も居ると言う。なんとも”おおらか”なものだ。そこで子供達、全員に集ってもらうと8人いた。多い日は10人以上になるとかーーこの子供達を無償で預かっていると言うから凄い。水の浄化装置も子供の世話も全てTさんボランテアーだ。外国で暮らし、自分の出来る事で地域に貢献する。ここには”名も無き素晴らしい日本人”がいた。Tさんと奥さんに乾杯!

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ダヴァオの誰とは言えないけれど:*Oさんのケース:こちらで結婚した嫁さんに連れ子がいた。小さい時は良い子だったのに、養子縁組も終り小学校を卒業する頃になると、だんだん手に負えなくなって来た。環境も習慣も違うお国柄だから、親父らしい教育をしたくても難しい!母子の会話を聞いていても完全に理解出来る訳じゃない。ヤタイカナ.jpg結局、子供は子育ての先輩(笑)奥さんの親に預かって貰うことになった。
*Pさんのケース:子宝に恵まれなかったが待望の娘が生まれた。こちらの出生届けは規則通り提出したが日本国への届け出が遅れ、期限を過ぎてしまった。だから、本来この娘が持っている筈の日本国籍を現在持っていない!このままでは18歳になって日本国籍を取ろうとしても、難しい。と言うことで、面倒な手続きを済ませて早く日本国に出生届けを出さなければならなくなった。外国に住む場合、情報を正確に知らないと、面倒なことになる。
*Qさんのケース:日本でも泥棒に入られて数千万円も盗まれ、”あるところには、あるもんだ!”と驚くニュースを聞くが、この地でも日本人の金持ちが盗難にあったそうな。外国でお金を溜めるのは大変なのに、一瞬にして盗まれるなんて本当に気の毒だがーーー治安が日本ほど良くない、ダヴァオで富豪になった幸運な方は、よっぽど気をつけないとね!

2010年12月29日

ダヴァオ紀行:その66 ビデオ”Reverie”(写真をクリック拡大)

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急告!スーパーフェステバル:1月9日・科学技術館。Inspire(インスパイア)ブースにてファイヤーマングッズ販売:なんと!安藤達己サイン会:10:30amより1時間の予定。

今年の11月、例年通りダヴァオに出掛けた。勿論、ブログのネタ探しが目的だったが、オリジナルソング用(Reverie)のビデオも1曲分、撮ってこようと欲張ってみた。能書きは”おいといて”寒い中で年末年始を迎える皆さんに、まずエキゾチックでトロピカルな映像と音楽を楽しんで貰いましょう。

ダヴァオのマネージャーにキャリアーウーマン風に見える女の子を探して欲しいと頼むと”OK”との返事!1週間後に電話すると、”若いけど老けて見えるから大丈夫だと思う。”とのことだ。とに角、会って見ないことには"Reverie"のモデルとして使えるかどうか分からない!タイトル1.jpgホテルに着くや、マネージャーに連絡。モデル候補に来てもらったが、いかにしても”若過ぎる!”この子はブログ用の写真で使う事にして、”もう少し大人っぽい女の子は居ないの?”と聞くと、直ぐに携帯で連絡をとり、”友達が30分で、ここへ来る”と言う。会ってみて、よし!この子なら”行けそうだ!”となったが、リゾートに遊びに来た様な衣装も水着も持ってない。靴.jpg翌朝、3人で”バルシンバルシン”と呼ばれる、安いショッピングモールに出掛け、スニーカー・ワンピース2着・水着・帽子を買って準備完了。トータル1100ペソ:2200円也。更に”消え物”のワインを免税店で仕入れた。今回の撮影は色々な場所で撮るから、1日で終了!とは行かない。特に空港は短い2カットだが、テロに備えて軍隊、警官が警備していて撮影が難しい。タクシーの運ちゃんも怖がって良い顔をしない。だが、そんなことで”ひるむ”私じゃない。ダヴァオ空港に着くや、素早く盗み撮り。モデルが素人で、頼んだ動きが終らないうちに、撮影中の私を見るが、リテイクは無理。そんなわけで、残念ながら中途半端なカットになった!他のカットでも目線が泳ぐ。それはそうだ!ずぶの素人に、”相手はここだよ”と言って目線を決めて会話をしているように見せ様ったって、そうは行かない(苦笑)ーーー
J・アイコ3.jpgReverie.jpg”曲作り”が終れば、ダヴァオに乗り込み、素人のモデルを探し、撮影準備、ロケハン、撮影、演出、”たまには出演?”帰国すれば、すぐ編集とまるでチャップリンの様だ(失礼か)。さて出来栄えは、どうだろう?これを見た皆さんが、しばし、寒さを忘れて映像と音楽を楽しんでくれたら、私の馬鹿な努力が報われたと言うことになるのだが!(馬鹿だなぁ、俺って!)

左上:安藤達己オリジナルソングの下に何と!8曲、YOU TUBE にアップロード。
エキゾチックでトロピカルな映像と音楽を楽しんで下さい。

2010年11月20日

ダヴァオ紀行:その65 シュラインとタクロボ(写真をクリック拡大)

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ミニチャーチ.jpgダウンタウンから川を渡ると住宅地が広がる。ジャックスリッジと呼ばれる丘を登る。と言っても、”勿論、車で”だ。すぐにシュライン(神社)と言う、公園がある。中に入ると、白い小さな祭壇があり、ミニチャペルのようだ。フィリピン人の殆どはカソリック信者だから、日曜になると花を捧げたり、十字を切る人が絶えない。広い芝生の庭にはマンゴーの大木が聳え、木陰でギターを楽しむ若者が居たりする。レイハイドウ.jpgその先には大きな礼拝堂があり、有名な尼さんの録音された説教がスピーカーから流れていた。決して美声ではないが、ゆったりとして味わい深い声だ。この声を聞きながら木陰を歩くと、銅像らしき物が見えて来る。この建物も大きな屋根があるだけで、簡単に入れるし、外からも見える。ここに並んでいる像は、ミンダナオ島でキリスト教を広めた宣教師で、聖者と呼ばれている人達らしい。ここを過ぎて少し進むと、公園を二つに分ける様に細い道があった。この道の先が本当?の公園になっていた。となれば、今見てきた建物は全て宗教施設か教会と言うことになるのだろうか?入り口の売店で椅子に座り、イップクしながら冷たいミネラルウオーターを飲み、一年中咲き乱れるブーゲンビリヤをぼんやり眺めていた。それにしても暑い。公園の中にはコンクリートで出来た小さな池が見えたから行ってみたが、カメが一匹、居ただけで魚の姿はない。ダヴァオワン.jpgその向こうは、見晴らしが良く、遥か彼方に海が見える。ダヴァオ湾だ。3人連れの外国人が花の咲いている木から海に向けて、ビデオを回しているだけ、のどかなもんだ。もう、見るものもなさそうだし、冷房がやけに恋しくなって(笑)、公園を出る。さて、ホテルに帰りたいが乗り物を探すのが大変だった。いくら待ってもタクシーどころか、車も、あまり通らない!たまに来る三輪車(トライシクル)は満員で、乗せて貰えない!木陰で汗を拭き拭き、待つこと20分。やっと三輪車に乗せて貰いメインストリートへ。
ジャ・イリグチ.jpgホテルに戻って、一休み。シャワーを浴びたところに、ガイドが友達を2人連れてやって来た。”夕食はどこで食べよう?”と聞くと3人とも”ジャックスリッジ”に行きたいと言う。若い娘が”ジャックスリッジ”と言えば、シュラインから更に丘をのぼった所にあるレストラン・”タクロボ”のことだ。行きはタクシーを拾って行けば良いが、帰りが問題だ!昼間、大変な思いをしてホテルに帰ってきたから、”夜、又同じ目にあったら”と心配していると”大丈夫、レストランの外にタクシーが待ってるから”と言い張る。ダヴァオ娘が声を揃えて言うんだから、間違いなかろう、と出掛けた。店に入るとかなり広い。テーブルは100席位だろうか。ダウンタウン側の席は空いてない!ジャ・フタリ.jpgダウンタウン側はダヴァオの夜景が綺麗だからと言うガイドの言葉を信じて、席が空くのを待った。すぐに席が取れてダウンタウンの方向を見下ろすと、確かに点々と灯りは見えるが香港や東京のような訳には行かない!まぁ、遠くにホタルが飛んでる程度の光が見えるだけだ。それでも人気スポットらしく、カップルも居るし、家族連れも多い。特別のメニューもないからスープにサラダ、ブタの串焼きで夕食を終え。ジャックスリッジー1.jpgお勧めの夜景に目をやりながら、ひたすらビールを飲む。ガイド達は灯りを見下ろしながら楽しそうに話してるが、こちらは今ひとつ、乗れない(笑)。そのうち、あれはショッピングモールの灯りで、こっちに見えてるのがXXホテルだよ。と説明が始まった。店は屋根があるだけの造りで、丘の上にあるから風通しも良い。何よりもダヴァオを一望出来るのが人気の秘密らしい。料理もこれと言って美味しいものが有る訳でもなく、値段も4人で3千円以下。さてお嬢さん方が満足したところで店の外に出ると、な~るほど!タクシーが2・3台、客待ちをしていた。これで一安心。問題なくホテルに帰り着くことが出来た。めでたし!めでたし!

一度は聴いて You Tube!更に2曲アップロード。安藤達己が撮影した動画をバックに新曲が流れます:このページ左上・赤字・安藤達己オリジナルソング:下:Someday・いつかきっと・Sampaguita・Bosanova- princess・サンパギータ・ボサノヴァープリンセス・Waiting ・をクリックして下さい。

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フィリピンからやって来た看護師・介護士のその後:filip看護士・介護士.jpgあれから、もう3年が経った。まずはインドネシアから百数十人の若者が医療関係に従事。続いてフィリピンからもやって来たが条件が厳しい!3年間働きながら日本語を習い、介護士・看護師の国家試験に合格しないと帰国しなければならない。
3年間、日本語だけ勉強したって、国家試験に受かるのは、まず難しい。毎年、12月に外国人向けの”日本語能力試験”があるが、私の知る限り、フィリピン人で1級に受かった人はいない。日本人と結婚。10年以上日本にいて、毎日、日本語を話していても、これが現状だ!資格試験ともなれば、1級以上の日本語力が要求される。働きながら日本語を習い、3年で資格を取れ!と要求したって出来る訳がない。
案の定、試験の結果、60人受験して合格者がたった一人。こうなることは、始めから分かってた筈なのに。介護・医療の分野でアジアからの労働力が本当に必要なら、相手国に”日本で働くための専門学校”を開講し。現地で資格を取らせた上、日本での実習期間を決め、”働いて貰わなければ”、土台無理な話だ!今回、受験して不合格だったインドネシア・フィリピンの人達は本国に帰って、日本のやり方をどう伝えるのだろう?この制度を考え出した”お役人”さん、外国人研修制度もそうだが、日本が批判されるような、実情に合わない制度は、”さっさと見直して”ちょうだい!

2010年10月30日

ダヴァオ紀行:その64 ”RYUMA Coffee Shop”&”KAKUDAI”(写真をクリック拡大)

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リュ・入口.jpg日本じゃ、昔からの喫茶店が姿を消し始めた。今、駅周辺の一等地で目に付くのは”セルフサービス”で低価格のコーヒーショップだ、と言うよりスターバックにドトールと言った方が分かりやすい。ファミリーレストランではドリンクバーなるものがメニューにあり、200円以下で数種類のドリンクが飲み放題となっている。ここダヴァオで、コーヒーを飲む時はいつもホテルだったが”良い喫茶店が出来た。”と聞いたので、”すわっ、一大事!”と早速、出掛けてみた。相も変らず野次馬だなぁ(笑)。
カク・ジャグチ.jpg店の名前がリュウマ(RYUMA)今日本で人気の高い坂本”リョウマ”の間違いかと思ったら、このコーヒーショップ、日本人が経営する高級蛇口メーカーで”KAKUDAI”の商品を製造している会社が趣味で開店したとの事だ。店の名は製造会社、社長の息子から取ったそうな!場所はダウンタウンの中心地、グランドリーガルホテルに近く、2階建てのビルにRYUMA Coffee Shop とKAKUDAIが隣り合っている。喫茶店に入ると制服の店員が客を”うやうやしく”迎えてくれた。1階はカウンターとテーブルが数脚、取り立てて、”どう”と言うことはないが左手の階段には厚い、赤いじゅうたんが敷かれ、天井からは立派なシャンデリア。2階に上げればフカフカの”じゅうたん”にゆったりしたテーブルと椅子。天井には落ち着いたシャンデリア。カーテンはくすんだ赤。大型のテレビとスピーカーも目を引き、棚には高そうな陶器が程よく配置されていた。オシボリ.jpgアラブの王様気分でソファーに腰掛けると、ウエイトレスが現われ”じゅうたん”に膝まづき、一人一人にオシボリを渡してくれた。すっかり良い気分になって、レギュラーコーヒー(100ペソ)3人前とミックスサンド(150ペソ)を2人前注文。暫くすると、今度は3人のウエイトレスが入れたてのコーヒーとカップ。サンドイッチを、お盆に載せて階段を上がって来た。このサービス.jpgその振る舞いの優雅なこと。日本では絶対に味あえないサービスで気分は最高。早速、コーヒーを口に運ぶと”香りも味も”申し分なし。聞いてみればUCCコーヒーを日本から取り寄せているのだと言う。なぁ~るほど!日本人の口に合う筈だ。サンドイッチに使われているパンも柔らかく、風味がある!ダヴァオにはキメの細かいパンは無い、と思っていたが”ある所にはあるもんだ!”と感心。もう日本には無くなってしまった丁寧過ぎるほど丁寧な接客といい。コーヒーの味といい。店内の雰囲気といい。ゆったりと語り合うには恰好の場所だった。カクオフィス.jpgとは言うものの、庶民がイータリィで摂る昼食が40ペソ程度だとすれば、コーヒーの100ペソは誰でも払える値段ではない!それでも、敢えて”高級コーヒ-ショップ”を開店したのは「KAKUDAI」が販売している商品と関係があるのだろう。販売している蛇口は高級感に溢れ、ダヴァオで売れるのだろうかと心配するほど値段も高い。しかし、アジアの中で経済成長率が高いとは言えないが、10年以上に亘り5%以上の成長を続けているフィリピンだ。当然の様に富裕層も生まれて、”KAKUDAI”の商品を欲しがる人も居るのだろう。こうした顧客に合せた喫茶店が”RYUMA”だと考えれば、経営者の戦略も見えてくる。そんな理屈は兎も角、この店のお陰で昼食を摂りながら、ゆっくり出来る喫茶店を見付けたのは大収穫だった。情報を呉れたMさん、有難う!ダヴァオで会ったら、是非、”RYUMA”に行って”お茶”しましょう。
"RYUMA Coffee Shop" (グランドリーガルホテル近く) Tel:082-234-0775
or 082-234-8654

一度は聴いて You Tube!更に2曲アップロード。安藤達己が撮影した動画をバックに新曲が流れます:このページ左上・赤字・安藤達己オリジナルソング:下:Someday・いつかきっと・Sampaguita・Bosanova- princess・サンパギータ・ボサノヴァープリンセス・Waiting ・をクリックして下さい。

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ダヴァオ電力事情:オープンテラス.jpg日本の夏も記録的な暑さで、夜もクーラーなしでは眠れなかった。この異常気象、日本だけではなかったらしい。例によってエルニーニョだかラニーニャだか知らないけれど海水温の変化で、ここミンダナオ島でも雨が少なく、水力発電の比率が高いから、毎日の様に停電が起こっていた。一度、停電になると、何時電気が来るか分からない(本当だよ)!
大好きなカラオケクラブに行った時も停電に見舞われた。店の方は心得たもので、さっさとローソクに灯をともしてテーブルに持って来てくれるが、機械の方は動かない(当たり前か?)。仕方がないからビールを飲みながらオネェーチャンと話し込む。この時は20分程で回復した。ホテルに居る時も電気が消えた。さすがに自家発電に切り替わったがクーラーとエレベーターは動かない。冷えていた部屋も、すぐに温度が上がり始め、我慢出来ないから階段を降り、外の木陰でイップク。この時は2時間位、停電していた。
RYUMA Coffee Shop に行った時も停電だった。2階に上がれば、じっとしていても汗が噴き出す。ゆったりソファーに落ち着いていられる情況ではなかったが、ウエイトレスさんに無理を言って、いつも通りのサービスをして貰ってから店の外へ。店の前はオープンカフェの様になっていた。夕方ならとも角、昼過ぎの暑さは、ゆうに30度を越えている。それでも店内よりは涼しい(?)。ここでコーヒーとサンドイッチを食べ終わった時、”電気が来ました、20分もすれば涼しくなります。”とマネイジャーが伝えにきた。お・わ・り!

2010年09月11日

ダヴァオ紀行:その62 ケーキ屋メルコ(写真をクリック拡大)

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小売店.jpgダヴァオの人達は甘いものが好きだ!元々、砂糖が主要農産物で、安く手に入ったせいもあるのだろうが、料理の味付けも”甘め”のものが多い。気候は年中、夏だから氷菓子の類は良く食べる。中でもハロハロと呼ばれるフィリピン独特の食べ物は凄い。色の違うアイスクリームをグラスカップの中で数種類積み上げ、糖蜜と細かいカキ氷を乗せ更にコンデンスミルクがたっぷり掛かっている。これをかき混ぜながら食べるのだが、混ぜるほどに異様な色となり、甘さも尋常じゃない(本当だよ)。ハロハロ人気で分かるように、甘い物が好きなお国柄の上に”誕生日のパーテー”も盛大にやる。当然、主役はケーキと言うことになる。
ケーキ・カク.jpg町を歩いていても”Merco”(メルコ)と黄色地にチョコレート色で書かれた看板が目に付く。お店ではパンもスナック菓子もアイスクリームも売っているが、主力商品は何といってもケーキ。それもかなり大きいデコレイションケーキだ。日本流に切り分ければ20人分位の大きさで、値段は300ペソ(600円)位。フィリピンでは子沢山の家族が多い上に近所付き合いも昔の日本風だから、核家族向きのショートケーキは主力商品になりずらいのだろう。ケーキ・マル.jpgこのケーキは何処で作られてるのだろう?ブログに載せたいと思い、突撃取材を試みた。そう決めると不思議なもので、ちゃんと”手ずる”が出来る(苦笑)!連れて行かれた製造工場はダウンタウンのど真ん中にあった。鉄製の門を開けて貰い、敷地に足を踏み入れると、こりゃ、驚いた!自動車修理工場のように整備器械が揃い工員が数人、黙々と作業をしていた。そばにはパイプで補強したゴツイ四輪駆動のオフロード車が2台。この存在感に圧倒されて、あっけに取られていると、メルコの社長が現れた。ジョン・オフロード.jpg恰幅が良い!と言えばそれまでだが、オフロード車に負けない程の存在感があった(笑)。話を聞けば、この車を欧州、アメリカに運び、オフロードレースに参加するのが社長の趣味だとか、趣味にしては、スケールがデカ過ぎる!レースに参加する為に、年間どの位のお金を注ぎ込んでいるのだろう?ーーケーキ屋さんの取材だったのに、いきなり度肝を抜かれるような挨拶が待っていた(笑)。と、言う訳だが、趣味の話は後回しにして、まずはケーキ製造工場を案内して貰う。現社長は2代目で、創業50年を迎え様としている。工場で働いている人は300人。販売店は40ケ所を越え、全店、ダヴァオ市内にある。繁華街でMercoの看板が目に付く筈だ。
キジカクハン.jpg社長の話だと、ケーキ作りに一番大切なのは土台(生地)だそうな。そこで、生地を練る機械を自ら設計、庭にある自動車整備工場で作り上げた。社長のメカ好きもここまでくれば、本業の役に立っていると言うことになる。現在、移動式のケーキ製造機を考案中で、これをトラックに乗せて販売店に行き、店頭でケーキを作りながら売る案を模索中だとか。正にグッドアイデア!ケーキ作りは見ていて飽きない。ケーキの種類が違えば、製法も違う。
メ・ロールケーキ.jpgデコレイションケーキを仕上げる職人技を眺めていると時間が経つのを忘れる!部屋一杯に甘い香りが立ち込め、女の子にふさわしい職場だ。日本でもタイヤキやタコヤキは焼きながら出来たてを売っているが、ケーキの”製造展示即売会”は聞いたことがない。社長考案の機械が完成し、ケーキ屋さんの店頭で、注文したケーキが出来上がるのを、見ていられれば、野次馬根性にとんだフィリピン人に受けるのは間違いないだろう。今に、盛大な結婚式や誕生パーテーでは、会場でケーキを作りを見ながら食べるのが大流行するかも知れないよ!工場見学の後、事務室に寄りコーヒーをご馳走になって思い出した。この後、ガイドのお嬢さんの家に行き、家族の写真を撮らして貰うんだっけ。

一度は聴いて You Tube!更に2曲アップロード。安藤達己が撮影した動画をバックに新曲が流れます:このページ左上・赤字・安藤達己オリジナルソング:下:Someday・いつかきっと・Sampaguita・Bosanova- princess・サンパギータ・ボサノヴァープリンセス・Waiting ・をクリックして下さい。

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ガイドさんに家族の人数を聞いてみると、兄弟が5人に両親。近くに住むお姉さん夫婦と子供が2人。親類の人達もよく遊びに来るしと、指折り数えている。”ハイ・ハイ分かりました。(苦笑)”小売・包装.jpg早速、メルコの小売店に立ち寄り、丸と角の大きなケーキを1コづつ買い、600ペソを支払った。この暑さで、折角冷えているケーキが生温くならないようにタクシーを拾うと、ガイドさんの家に一目散。玄関を上がると、小さな応接室に8人の家族が集まっていた。すぐに、ケーキを1箱開けて、食べ始めたのを横目に、シャモの面倒を見る弟の写真。台所に立つお母さんの写真。他、数枚の写真を撮らせて貰って、長居は無用と、冷房の効いたホテルに引き揚げた。
翌朝、ガイドさんがやって来たから、ケーキは冷蔵庫に入れとかないと、悪くなっちゃうよ!と言うと、私の顔を不思議そうに見つめてから、”ケーキはもう食べちゃったよ。”だってさ。一体、何人で、あの大きな2コのケーキを食べたのだろう?甘い物が苦手な私には考えられない出来事だった。

2010年07月25日

ダヴァオ紀行:その61 ゴルフ事情(写真をクリック拡大)

アポ・イリグチ.jpg海外旅行でレジャーと言えばゴルフだろう。ダウンタウンにあったラナン・ゴルフ場はショッピングモールに鞍替えするそうで、今はない。それでも、ダヴァオ周辺には、写真を撮らせて貰ったアポゴルフ&カントリークラブ。パロスバルテスとマティナゴルフと計3ケ所のコースがある。いずれも広々として、距離の長い贅沢なゴルフ場だ。ここアポゴルフ場も時々、プロの公式戦を開催出来るほど本格的なリンクスだった。クラブハウスも重厚な造りで、事務所とレストランに挟まれた通路を通り抜ければ熱帯の樹木に囲まれたフェアーウエイが目に飛び込んで来る。約束の時間は午前11時。ダヴァオに住む日本人3人がスタートするのを撮らせて貰うことになっていた。気温はすでに30度を越えている。私には暑くてクーラーが恋しい温度だが、こちらに住んでいれば、暑さはいつものことで、慣れっこになっているのだろう。
ナイスショット.jpg私がティーグランドに着いた時には、キャディー達と談笑しながら、それぞれ、フォームのチェックに余念がなかった。ダヴァオではプレイヤーに一人ずつキャディーが付く。そのキャディーもプロなみの腕を持つ人が多い。プレイヤーに的確なクラブを選んでくれるだけでなく、アドヴァイスもしてくれる。が、池やクリークに向かってボールが飛んで行くと、誰が教えたのか”社長!ボチャン”などと、短い日本語をしゃべったりする。これが当たってるから腹が立つ(笑)。日本のルールでは考えられないが、1番ホールだけティーショットを2回打てる。勿論、2打目は上手く打てた方のボールを選ぶ。今回も、それぞれが2球ずつ打ってフェァーウエイに出て行ったが、週に何回もコースに出ているのだろう。3人とも流石に上手い。フォームも綺麗だし、緑に包まれた芝生の上をゆったり歩くのは気持良さそうだがーーでも、暑いよ(笑)。
1番ホール.jpgキャデー・アンブレラ.jpg3人が手を振りながら2打目に向かって歩いて行ったところで、冷たいものが欲しくなってレストランに向かう。途中、時々、ダヴァオへゴルフをしに来る日本人グループに出合った。若いダヴァオ娘が3人同道している。てっきりゴルフを楽しみに来たお金持ちのお嬢さん達と一緒かと思いきや!これがアンブレラガール(プレイヤーが暑くない様に傘をさす専門職?)だった。勿論、男性キャディーさんも3人。プレイヤーは3人だが、総勢9人の団体さんになる(笑)。こんな豪勢なゴルフを楽しむと”いくらかかるのだろう?”そこが貧乏人には一番気になるところだから、聞いてみた。まずは、プレイフィー2,000-ペソ・キャディーフィー:250-ペソとチップ・アンブレラガール150ペソとチップ・カート:700-ペソだった。合計するとお一人様大体3,000-ペソ(6,000円)位だ。勿論、こちらに住んでいる人はアンブレラガールもカートも使わない。と言う値段だから、まぁ、”大名ゴルフを楽しむ”と考えれば、安いものかも知れない。ただし、汗だくになるのを覚悟の上で、ですぞ!

一度は聴いて You Tube!安藤達己が撮影した動画をバックに安藤達己が作った音楽が5曲!:このページ左上・赤字・安藤達己オリジナルソング:下:Sampaguita・Bosanova- princess・サンパギータ・ボサノヴァープリンセス・Waiting をクリックして下さい。

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ケイタイ1.jpg狙われる携帯電話:フィリピンでは携帯の人気が物凄い!日本の携帯が持つパソコン的な機能はないし、第一インターネット網と接続していない。発展途上国はどこも、固定電話があまり普及してなかった上に携帯なら電波をキャッチするアンテナをセットするだけだから簡単だ。そう言うわけで、ダヴァオを歩いていると50メーター間隔で、携帯用のアンテナが立っている。高層ビルが少ないお陰で(?)、せいぜい20メーター位の電波塔があれば事はすむ。
アンテナ.jpg小高い丘の上はアンテナ軍団の様相だ。ショッピングモールでも、小売店が密集している大店舗でも携帯売り場が一番広い。数年前、マネイジャーと買い物に出掛けた時、帰りがけになって、ショルダーバッグに入れておいた携帯がなくなっていた。そう言えば、買い物の途中、電話をかけてたっけーー彼女の携帯はカメラ機能付きの、20,000-ペソもする高級品だった。誰かが、この携帯を見て、ショルダーバッグから抜き取ったのだろう。こうなったら、もう探しようがない。SIMカードを入れ替えれば、他の人の電話番号なってしまう。幸いなことに、こちらの携帯はプリペイド式だから、盗まれた携帯料金を払う心配はない(失笑)。この携帯が質屋に持ち込まれたのか?中古品で売られたのか?はたまた、盗んだ本人が使っているのか?それは、分からないが、ダヴァオに滞在中は、他人が欲しがりそうな物は人前で見せないのに越した事はない!
その代表がお金・携帯電話(特にSIMカードを変えられるもの)・デジカメ・I ポッド・I パッドと言うわけだ。海外では盗難に気をつけましょう!

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2010年07月04日

ダヴァオ紀行:その60 華僑成功の秘訣!(写真をクリック拡大)

レストラン・スタンド.jpg東南アジアの国々で、経済界を支配しているのは華僑だ!ここダヴァオでも、”チャイナタウン”があるし、中華レストランも目につく。たまたま親しくなったL・ファミリーの出身地も華僑のメッカ、福建省だった。初代がどんな理由で母国を後にしてフィリピンに渡って来たのかを、”知るよし”もないが、現地の人は”家の軒先を貸りて、中国人が商売を始めると、10年後には、母屋も中国人のものになっている。”と表現する!誤解のないように解釈を付けると、”それだけ商売に長けている。”と言う意味だ!華僑が言葉も文化も違う異国で実業家として成功するには大変な苦労があるに違いない。勿論、海外に住む華僑同士、当然、助け合いながら商売を軌道に乗せて行くのだろうがーー
gorkitchen.jpgL・ファミリーの2代目は借家で小さなレストランを始めた。テーブルが4ッつだけだったと言うから、裕福な生活ではなかったろう。それなのに現・3代目はフィリピン大学出身だ!2代目は苦労して3代目の学費を稼ぎ、3代目は親の期待に応えて名門大学を卒業。親子の信頼関係が目に見えるようだ。3代目が最高学府を卒業し、L・ファミリーにも明るい光が射し始めた12年前、生活の拠り所・レストランを火事で失った。こんな苦境を乗り越えて、現在の場所でホテル業をスタートさせることが出来たのも、大学時代に築いた友人関係と3代目の人柄によるところが大きかったのだろう。ここにも華僑が成功するカギが隠されている。成功している華僑に共通しているのは、子供に最高の教育を受けさせていることだ。優秀な生徒が集まる大学で学べば、現地の知識人と触れ合う機会が多くなる。親の期待を背中に、猛烈な努力で、期待に応える子供達。華僑家族には、日本で失いつつある強い信頼の絆がある。事業が軌道に乗っても、”初心を忘るべからず。”3代目は、今も厨房に顔を出し、料理の陣頭指揮を取り、レストランの客の満足度には何時も目を光らせている。改善点があれば、即座に直す。このサービス精神があればこそ、事業が安定するのだろう。
sherwin2.jpg3代目には2人の男の子がいる。二人共カナダの大学を卒業。次男は現在、カナダで弁護士として活躍。長男は家業を継ぐ為に帰国。その後、台湾で中語学を学び、更にマニラで経営学の修士課程を終えて、ホテル業を継ぐ準備は整った。4代目の目標はまずホテルを拡張。現在の70客室から200客に増やしたいとのことだった。
3代目も、4代目も中国の文化と伝統、そして健康保持のため、毎朝、プール脇で太極拳を実践している。パーテー・リハ.jpg中国人に取って、太極拳の意味するものが何なのか?私には想像もつかないが、恐らく”古代から伝わる心の鍛錬”と言う意味合いがあるのだろう。こうして”華僑の伝統は親から子へ、孫へ”と受け継がれて行く。
私が昼食を摂っている時だった。突然、ヴァイオリンとピアノの音が響き渡り、レストランの脇で生演奏が始まった。クラシック音楽には、まるで知識の無い私だが、結婚式によく使われる音楽のようだ。音の来る方に目をやると、4代目と可愛い女性が聞き耳をたてていた。”そうか!近じか結婚するような話”を聞いてたっけ。簡単な音合わせだったのだろう、演奏はすぐ終わり、二人はレストランのテーブルに陣取った。どうやら両家の重鎮が集まっているようだ。ちょっとズーズーしいが、4代目に”写真を撮らせて欲しい”と頼むと、”彼女は写真が嫌いでーー”と口ごもった。私は失礼を詫び、踵を返した時、女性が口を開いた。”ブログを書いている日本人の方ですか?”。私のことを知っていたのだ!”良いですよ、写真をお撮り下さい。”と4代目とヴァイオリニスト誘ってくれた。結婚式の日取りは、”ジューンブライドですね。”と言った記憶があるから、確か6月。今頃はハネムーンの真っ最中かも知ませんね。
ともあれ”ジューンブライドと新郎の未来に幸あれ!”

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トラックオウテン.jpg交通事故:ダヴァオ編・ダヴァオ郊外の稲作地帯に出掛けた時のことだ。トラックが横転し、積み荷が散乱していた。どうやら車同士の接触事故らしい。片側2車線の幹線道路だが、みるみる渋滞が始まった。この地点から、1時間のドライブで稲作農家に到着。昼食を御馳走になり、帰途に着いた。しばらく走った所で、ノロノロ運転が始まった。何と!横転したトラックも、事故を起した車もまだ同じ場所にある。警官が現場検証しているらしいが、邪魔な車を”どかす”様子は見えない。どう考えても事故発生から4時間は経っている。
思わず、”さっさと車を邪魔にならない路肩に動かせばいいのに”とつぶやくと、友人が、”ダヴァオで交通事故を起して、車を動かすと、車を動かした方に責任がある”ことに成ってしまうそうだ。”な~る程。そう言う考え方もあるか?ーー”。と妙なところで納得したが、渋滞に巻き込まれた方は浮ばれない(笑)。ダヴァオで交通事故に出くわしたら、帰りは迂回して同じ道は避けた方が良い。急激に進む車社会も、時には困った現象を産み出す。本当に”ア~ぁ”だよ!


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2010年06月06日

ダヴァオ紀行:その59 2010年・ダヴァオ雑記(写真をクリック拡大)

BPIメイン.jpg今年は大病を患った反省から、ダヴァオでの援助がスムーズに行くよう、新マネイジャー・グレンダが当会の基金から必要な$をBPI銀行から引き出せる手続きをしようとした。これが簡単に行かない!銀行からの残高証明と私のパスポートを持って弁護士のところへ。弁護士が書類を書き上げると、私の名前をサイン。この費用が400ペソ(800円)。この書類を銀行に持参して200ペソを支払うと、来年以降、私がダヴァオへ行けなくてもグレンダがお金を引き出し、当会の活動を続けられることになる。
イ・ジープニー.jpg途中にあったガソリンスタンドを覗いてみるとレギュラーでリッター、45ペソ。一時ほどではないが、値段は高止まりしていた。庶民の足・ジープニーの値段を聞いてみると、やはり高くなっている。昨年は全線一律7ペソだったのが、今年は1キロまでなら10ペソで乗車距離が1キロ増えるごとに1ペソを足す料金になっていた。結局、ジープニーは倍近い値上がりと言うことになる。タクシーも右に同じで、初乗りが30ペソ、交通渋滞の激しいダウンタウンでは、日本と同じ様に3分毎に2,5ペソ足されるそうだ。利用する側からみれば5割位、値上げされた感じだった。
ドリアンスタンド.jpgタベル3ニン.jpgドリアンは今が旬なのだろうか?イーグルセンターの帰り道で、ドリアンを売る屋台を見つけた。昼食が終ったばかりだったが、これは別腹?生徒たちも食べたいと言うから、車を止め、値段を聞いてみると1キロ40ペソだと答えた。これは安い!2年程前、1キロ80ペソもした時があったっけ。早速、”大きえめ”のやつを量ってもらうと3キロ。総勢7人、食後のデザートとして丁度良い量だ。ドリアンは食べ時が難しい、うっかり買って帰ると若くて食べられない事もある。だから現地の人は包丁で切れた裂け目から指を突っ込み、味見をしてから買っている。今回は、その場で食べるから、何の問題も無い(笑)。店の人が包丁を入れ、一塊を取り出したのを食べて見た。これは美味い!15分もすれば綺麗に平らげ、これで思い残す物はない!今日のスケジュールはこれにて終了。
ユニス1.jpg今年、高校を卒業したユニスが”当会への”お礼状を持って、会いに来た。私達が応援している生徒の中には途中で、高校を止める子が結構いる。その理由はいろいろ有るのだろうが、この問題は現地のマネイジャーに任せるしかない。ホテルのレストランでジュースを飲みながら、ユニスの話しを聞くと、”大学の学費を稼ぐためにアルバイトをしている。”小さな”ヤキトリの店”らしいが、時給が9ペソ(20円)。1日、8時間働いて72ペソ貰っているそうだ。大学に進学するのも、日本と違い、取りたい教科ごとにお金を払い。試験で合格点をとれば、その教科の単位を貰える。貧しくても大学に行ける制度には違いないが、それにしても1年間にかかる費用は1万ペソを超えるだろう。こんな話を聞くと、胸を締め付けられるような気がするが、無事、大学を卒業してくれるのを願うしかない。

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ウエイトレス.jpgダヴァオ雇用情勢:私が泊まるグランドメンセン・ホテルでも、半年後には殆どの従業員が代わる。何年も勤めているのは管理職の人達だけらしい。このレストランで”にこやかに客を迎える”お嬢さんたちも、私が半年後に宿泊するころには、多分居ない。失業率が4割(政府発表は3割だが)を超えるダヴァオでは、雇い主が圧倒的に有利だ。まずは見習い期間があり(2週間位かな?)、採用となれば3ケ月間の契約社員として働く。3ケ月経てば、再契約されることが多いらしいが、仕事があるのはそこまで。後は、新しい仕事を捜さなければならない。
ユニスの時給が安くて気の毒、に思うかも知れないが、ベビーシッター(労働時間は雇い主任せ)が1ケ月、1,200~1,500ペソ程度、学生アルバイトなら、こんなところが相場なのかも知れない。ホテル・銀行に勤めたって、契約社員の給料は5,000~6,000ペソとのことだった。ある雇い主は、”従業員が突然辞めるので”、困る。と嘆いていたが、労働者の嘆きはもっと深刻だろう。こんな雇用情勢だから、どの産業でもスペシアリストが育ちずらい。今回の総選挙で大統領も代わったことだし、もうちょっと、ましな雇用条件で、国民の能力を引き出して欲しいと、思うのだがーーー

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2010年05月30日

ダヴァオ紀行:その58 まずは”イーグルセンター”へ(写真をクリック拡大)

イラッシャイ.jpgグレンダ・3人.jpg今年はダヴァオで生徒の世話をするマネージャーがラニーからグレンダに変わり、奨学生も2人が卒業、1人が転校して行ったので、高校1年生になる男子生徒が3人加わった。ダヴァオに到着するや、グレンダに連絡。新加入の3人をホテルに集め、フィリッピンの国鳥、フィリッピンワシを見に行くことにした。当日、ホテルのレストランで可愛いウエイトレスの挨拶を受け、生徒の自己紹介を聞きながら全員で朝食。PEF(フィリッピンワシ本部)の車が迎えに来ると、イーグルセンターに向けて出発。道路が良くなったお陰で、40分も走ればセンターに到着。”フィリッピンワシ本部”のオフィスもダウンタウン・ルビー通りから、日本国の寄付で建設されたイーグルセンター内の建物に引っ越していた。
フィリッピンワシ・ソト.jpg今年も、3月に4組いる”ナチュラルペアー”から新しいヒナが1羽誕生。9月には、このヒナを野生に戻す計画だ。これまでの失敗を乗り越えて、今度こそ成功して欲しいが、人間に育てられたワシを自然に帰すのは簡単じゃない!現在、このヒナを含めて、園内にいるフィリッピンワシは35羽。ここ3年、人工授精によるヒナの誕生が聞かれないと思っていたら、精子を提供し続けて来たジュニアーが昨年、生涯を終えたとのことだ。推定年齢30数歳。その代役候補には人工授精で誕生したジュニアーとデオラの息子パガサとパグカサイサが上がっている。しかし、充分成鳥(18歳)になっていても、いまだ父親に成れていない。オリの外を知らずに育ったワシに、正常な繁殖力を期待するのは無理なのだろうか?
生徒達がビデオを鑑賞して、フィリッピンワシの現況を理解したところで、イーグルセンター内を案内して貰った。勿論、絶滅の危機にある何種類もの猛禽類が飼育されているが、ミンダナオ島固有の動物も居る。
パームシベット.jpgグラスオウル.jpgセンターの主のようなワニも健在だったが、夜行性のパームシベットを見たかった。ネコ科の動物で雑食性。コーヒー農園でシベットが特に良く熟れた豆の外側を食べ、消化出来ない豆を排泄。このマメを使ったコーヒーを飲むことが”通”の信仰のようになっている。1カップ分(10グラム)の原価が¥12,000-。スタッフの了解を得て、ヘビに気を付けながらシベットのオリに接近。普段なら寝ている筈の昼間なのに、雑草を踏み付ける私の足音に驚いて眼を覚ました所をパチリ。グラスオウルは小型のフクロウで、せいぜい25センチ位。もっぱら草原を餌場にネズミ、トカゲを食べているのだとか、農家の人からは”作物を守ってくれる鳥として”愛される存在になっている。
イノシシ.jpg他にもイノシシ、シカ、サル、ヘビ類もいたが、ブーゲンビリヤの下で昼寝をしているイノシシが何ともユーモラスだった。日本のものより小さめで、牙も目立たない。食通の話しだと、”ダヴァオ周辺のイノシシはドリアンが好きで、肉質は良い”そうだが、イノシシがあのトゲだらけの皮をどうやって剥いて食べるのか?真偽の程は、ハッキリしない。その内、イノシシ料理を出すレストランを見つけて、食べてみなくては、と思っているが、実現するかどうかーーー試食できた”あかつき”には、味の程を詳細に描写して、お知らせしますよ!

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ミンダナオ選挙・殺人.jpgフィリッピン総選挙の結果:今年3月、選挙戦が始まるとすぐに、ミンダナオ島マギンダナオ州で現州知事の息子が対立候補者の立候補届け出を妨害しようと武装集団(私兵)を使って襲撃。大量殺人事件になった。こんな事件が起こるようじゃ、選挙前にダヴァオへ行くのは危ないと、選挙(5月10日投票)が終ってから出掛けたが、現地は意外なほど、落ち着いていて、選挙結果に異議を唱える議員も居なかった様子だ。18日の新聞では、最後の当選者・3人の上院議員が決定、素早い選挙結果の発表を褒め称えていた。
大統領選は大方の予想通り、元大統領・コラソン、アキノ氏の長男が圧勝。アロヨ前大統領も下院議員にめでたく当選。故マルコス夫人・イメルダも下院議員に、長男は上院議員に、長女は州知事にそれぞれ当選。今も変わらぬイメルダの知名度と根強い人気を印象付けた。ダヴァオ市でもダーティーハリー(嘘か本当か、自ら腰にピストルをぶら提げ、ハーレーダビットソンで走り回っているとか)ことドトルテ前市長が副市長で市長の補佐にまわり、何と市長はドトルテの娘がなっていた。これも立派な世襲政治家と言うことになる。そう言えばアロヨ前大統領の父親も大統領だった。日本と同じで、フィリッピンも世襲議員の多いこと!”下衆のかんぐり”かも知れないが、政治家って、よっぽど良い商売なんだろうなぁ。”羨ましいかぎり”でんなぁ~

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2010年05月02日

ダヴァオ紀行:その57 バナナ・プランテイション(写真をクリック拡大)

パトカーシロバイ.jpg車4台を連ねて出発する段になって、驚いた!先導するのが”白バイ”。最後尾には護衛の”パトカー”が付いた。市庁舎からプランティションまでは20数キロ。車の往来が多いメインストリートを走る。車が増えてくると、白バイがサイレンを鳴らし、対向車を邪魔にならないよう路肩に寄せる。お陰様で、こちらの車は止まることも無くスイスイと目的地に向った。他の車に申し訳ないような”後ろめたさ”を感じたが、市長から市賓として迎えられると、こう言うことになるのかと納得して車窓からの景色に目をやる。ヤシとバナナの木が点在し、郊外ならどこにでもある景色だ。そんな道を進むと、左側に金網が現れ、中の木は全てバナナで他の植物は見当たらない!
タデコチェック.jpg”これがプランティション”かと、ただ見とれていたが、5分も走ったところで左折。今度は両側ともバナナ畑。遥か彼方に入り口があり、守衛が立っていた。ここもノーチェックで敷地内へ。車を止めると、案内してくれるスタッフが待っていた。日本の果樹園もそうだが、木は収穫しやすい様に背が低い。バナナには虫よけなのか、日光を調節するためなのか、ビニールが被せられている。ここは元々マニラ麻を生産してた跡地で、耕作面積を聞いてみると4,800ヘクタール。5,000人が働き、住居は全て敷地内。小学校、中学校も併設されて居ると言う。世界中にバナナを供給する規模の大きさは、私の想像を遥かに超えていた。
バナナ・木1.jpgシュウカク.jpgバナナの木の根元には、複雑な溝があり”平地”じゃない。これでは農園の機械化はとても無理。作業は全て人手に頼るしかない。バナナの植え方もプランテイションの”ノウハウ”らしく畑の写真は撮らないでくれと言うことだった。収穫されたバナナはハリ金に吊るされ、ハリ金はバナナをぶら下げて工場に吸い込まれて行く。一日の収量が40トン。ここから先は人海戦術で出荷作業に入る。
ショウドク・アライ.jpg何層にもなっているバナナの房をはずし、浅い水槽に浸して手早く消毒殺菌すると形と大きさを揃え、13,5キロずつ手作業でダンボール箱につめる。毎日、3000箱も仕上げると言うから、”流れ作業”でこなして行く。何列もある作業台の前にずらり並んだ人垣は壮観だ!一連の作業が終れば、箱積めされたバナナは、パナボ港に運ばれ、冷蔵庫で出荷を待つ。冷蔵庫はバナナが傷まないように14℃に保たれ、船積みされた船倉もコンテナー内も厳格に温度調節されている。余談になるがパイナップルは16℃で保管され、輸出されるとのことだった。
ツミサンバシ.jpgレイゾウ.jpg工場見学を終えると、パナボ港へ移動した。広々とした港には大型貨物船が3隻。バナナのブランド名が違えば荷を運ぶ船も違う。今回はデルモンテ用貨物船の乗船許可を取ってあったので、猛暑の中、汗を拭き拭き、タラップを上がって船上へ。甲板にはパイナップルを積んだコンテナが並び、クレーンで吊り上げられたバナナを船倉に積み込む作業の真最中だった。今日は天気が良過ぎて、鉄板に覆われた甲板は、まるで焼けたフライパンの上に居るようだ。早めに船を降りて案内されたのがバナナを保管する冷蔵庫。14℃に保たれているから、その涼しい事!”地獄に仏”とばかり、冷気に感謝。汗の引くのを待って、案内のお嬢さんに”ありがとう”を言って、バナナ・プランテイションの見学を終えた。

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フィ・大統領.jpgフィリッピン総選挙:5月10日・投票日:この国の選挙はすごい!同じ日に大統領・副大統領・国会議員・知事・市長・村会議員にいたるまで1回の投票で18,000-ポストが決まる。どの候補者の得票も候補者が支持する大統領候補の得票に結び付いているから、選挙運動も苛烈を極め、対立候補陣営を襲撃する事件は毎回のことだ。そんな訳で私のダヴァオ行きも選挙後と言うことになった(苦笑)。今回の大統領候補の中ではコラソン・アキノ元大統領の息子、ベグニノ・アキノが本命視されているが、驚いたことに汚職問題で終身刑だった筈のエストラダ元大統領も立候補している。フィリッピンの法律では2度目の大統領就任は認めて居ない筈なのにーーー
アロヨ現大統領も下院議員に立候補するとか?アキノ氏が大統領になれば、選挙公約が”腐敗政治”の一掃だから、”脛にキズ持つ”アロヨ氏は保身のためにも、国政に影響力を残したいのだろう、と言うのが一般的な見方だ。発展途上国では、最高権力者が権力の座から降りた途端、犯罪者になるケースが結構多い。そう言えば、日本にも似た様なケースがあったっけーー”今がそうだろう!”なぁ~て言ってるのは誰だ!!
マルコス元大統領夫人、イメルダも根強い人気がある。庶民の出でありながらファーストレディーまで登り詰めた事実は、今も”フィリッピンドリーム”として選挙民の心を掴んでいる。この人気に後押しされて、イメルダ氏は下院議員に、息子と娘も立候補するそうだ。
何はともあれ、5月10日が過ぎれば、新しい政治が始まる。選挙戦に負けた陣営も無用な混乱を起こさずに新しい政権の門出を祝って欲しい所だが、結果はどうなることやらーー


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2010年04月24日

ダヴァオ紀行:その56 パナボ市・バスの旅(写真をクリック拡大)

バス・ナカ.jpgバス・ギョウショウ.jpgパナボ市はフルーツカウンティと呼ばれ、輸出用の果物をプランテーション(大規模単一作物)で栽培。デルモンテ・チキータ・ドール等の名前で世界中の果実売り場に並べられる。今回、お世話になった”ダヴァオ桜会”の主催者A氏は社交性に優れ、どう言うわけか、パナボ市長とも付き合いがあった。私がバナナ・プランテーションを取材したいと伝えると、”桜会”のメンバー数人も、こんなチャンスは滅多に無いから、是非一緒にと言うことになり、参加メンバーが10人以上なったところで”市長を表敬訪問しましょう”と話はだんだん大袈裟になって行く(笑)。
それもその筈。反政府組織が暗躍するミンダナオ島では、資本家が庶民の敵と見なされ標的にされる。したがって、サンミゲールビールの工場見学の時にも感じたが、大工場や大農場のセキュリティーは想像以上に厳格だ!そんなわけで、バナナ・プランテーションの見学も市長の紹介がないと簡単にはOKが出なかったらしい。
ウンテンセキ.jpg約束の日。朝八時、ダヴァオ市のバスターミナルに到着。パナボ行きのバスに乗り込む。鉄道が一路線もないミンダナオ島では、長距離を行くとなれば、バスかフェリーに頼るしかない。発車まで、まだ10分もあるのに、大荷物を持った乗客が早々と席を占めていた。窓外にはサングラス・アメ、ガム・タバコを抱えた物売りがやってくる。運転手が休憩中で居ないのを幸い、運転席を見てみると、一昔前、東京を走っていた路線バスのように、重そうなハンドルとクラッチ。むき出しになっているスイッチ類。かなり疲れた座席。ちょっと懐かしいと言うか古めかしい雰囲気が漂っていた(失笑)。
シャナイハンバイ.jpgバスが発車すればダヴァオから約30キロ。一時間の小旅行が始まる。早速、車掌さんが座席を回り、キップにハサミを入れながらバス代の集金だ(パナボまで、エアコン付きで80円位、無しだと10円安い)。バスは右手に海を見ながら、片側一車線の道を揺れながら進む。停留所の前は、どこも小さな店が密集していた。30分も走ったところで、運転手が何故かバスの外へ、入れ替わるようにバケツをぶら下げた”売り子”が乗り込んで来た。甘いお菓子のようだが、結構、買う人もいる。”へぇー!”とあっけにとられたが、乗客にとってはいつものことなのだろう。僅か5分程の停車だったが、エアコン無しのバスに乗ってしまったから、その暑いこと。バスが走れば少しは風が入って来るのにーーーここから先は道幅もグット広くなり、人家もまばらになって来た。バス停も少なくなって、結構なスピードで飛ばす。お陰であまり暑さを感じないうちにパナボバスターミナルに到着した。

一度は聴いて You Tube!安藤達己が撮影した動画をバックに安藤達己が作った音楽が4曲!:このページ左上・赤字・安藤達己オリジナルソング:下:Sampaguita・Bosanova- princess・サンパギータ・ボサノヴァープリンセス をクリックして下さい。

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チョウシャ.jpgキネンサツ.jpgバスを降りたところで、一緒に行動する”ダヴァオ桜会”のメンバーと合流。市庁舎に向かった。ここの庁舎は新築で立派なものだ。A氏は庁舎内に消えたきり、なかなか出て来ない。ニコチンが欲しくなったし、暑いのを我慢して木陰でイップク。同道するメンバーと世間話をしていると、A氏が現れ、庁舎内に入った。中は冷房が効いていて、居心地が良い。市長室は2階だったがエレベーターまであった。市長室に入ると、すぐにコーヒーの接待を受け、市長が現れたところで全員揃って記念撮影。
席に落ち着くと、隣に市長が座った。難しい交渉があるわけじゃなし。市長は日本に関係のある"山下財宝”の話を始めた。この”財宝話”忘れた頃に、日本でもフィリッピンでも話題になる。ここパナボ市でも本当に”金の延べ棒”を探し当てた人が居ると言うのだ!それ”山下財宝”だったんですか?と念を押すと、いや、正確には”違う"のだが、ーー戦時中に大金持ちが”金の延べ棒”を隠し、戦中戦後のドサクサで隠し場所が分からなくなり、最近になって運の良い人が金を探り当てたりするらしい。山師の間では今も、金の在りかを示す古い地図が結構な値段で流通しているとのことだ!まぁ、どこにでもある話だけど(笑)。そう言えば、ダヴァオでも金塊を探し当てた人の話は良く聞くし、コトバト州には、金鉱山が有るとか-ーー私も運に恵まれて”金の延べ棒”まで行かなくても、せめて金塊が拾えたらなぁ?!
表敬訪問が終れば、いよいよバナナプランテーションへ出発だ!

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2010年03月28日

ダヴァオ紀行:その55 オリジナルソング・日本語版(写真をクリック拡大)

年明け早々、いきなり病気の話じゃ、あまりパッしなかった。そこで、桜も咲いたことだし、陽気な音楽でも聴いて、常夏の景色を楽しみながら”気分を変える”な~んて言う、のはどうだろう。
まずは、サンパギータ・日本語版を、お楽しみください。

続いて、ボサノヴァープリンセス。

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レーベルー3.jpg日本語ヴァージョン、如何でしたか?本来、全曲、英語詩でしたが作曲家の強い要望で4曲、日本語詩をつけることにしました。と言っても、譜面がなければ、何文字の日本語をどこに、当てはめれば良いのか見当が着きません。譜面を送って貰い、一語ずつ当てはめて行くのですが、作詞をした事の無い私には?、予想以上に大変な作業でした。何度か書き直して、結局、こんな詩に仕上がりました。出来上がって来た曲を聴いてみると、英語バージョンと微妙に違っていた。長さが違うから、同じ映像を付ける訳にもいかず。編集を手直ししてアップロードする、と言う手順になりました。勿論、基本的には同じ映像ですがーーー
オタマジャクシに言葉を一字づつ”当て”行くなんて、まるで本物の作詞家みたいで、思わず”てれ笑い”が出てしまいました(一人で、にやにやしてるなんて気持ち悪りぃ!)。これ、嘘のような本当の話しですよーーー

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2010年01月24日

ダヴァオ紀行:その54 サマール島 ハギミット滝(写真をクリック拡大)

タキツボ2.jpgコウモリ洞窟からメインストリートに戻って30分。ハギミット滝の標示で右折。サリサリストアーの前で車を止めた。ここも一人20ペソの見物料を払って階段を降りて行く。しばらく歩くと渓流の水音が聞こえて来た。下を覗くと林の隙間から泡立つ滝壺が見えた!まだ、かなり距離がある。例によって、この暑さ。体裁なんかそっちのけで首に巻きつけたタオルで額をぬぐうが、もう汗が止まらない。一緒に行ったお嬢さん達は、滝を見て興奮したのか歩調が速くなった。やっと階段が終わり渓流に辿り着くと、まずはタオルを流れに浸し、汗を拭いて一息。今度は川岸に沿って滝壺へ向かう。
タキ3.jpg樹木に覆われた清流の流れは速いし、両岸に張り出した樹木は、いかにも涼しげに見えるが、風が吹いてくるわけでもなく、いっこうに汗が引かない(笑)。この滝を始めて見るダヴァオ娘達は、こんな気候にはなれっこだし、なにより美しい景色に興奮して、水を掬ったり、浅瀬に入ったりして、ハシャイでいた。そこから少し行くと、小さなあずま屋が2軒。そこから流れは急流となり、下が滝壺になっていた。日本で見る滝と違って落差はせいぜい10メートル。水量も特に多くはないが、子供達の水遊びはいかにも”涼しげ”だった。
ここで一服。わずか1キロ程度とは言え、帰りの登り坂を思うと、それだけでウンザリしてしまうが、気合を入れて出発。兎にも角にも、重い足を引きずりながら、車に到着。島に何軒も無いレストランを捜し当て、遅い昼食を摂ってから、予約の入れてあるリゾートホテルに向かった。
リゾート・ホカ.jpgホテルはヤシに囲まれた白砂の海辺にあり、入り口が別々の2部屋で1軒。広々とした敷地に20部屋位だろうかーーでも宿泊客は私達5人だけ。ルームチャージが面白い!温水シャワーの出る部屋が2,200ペソで冷水シャワーの部屋が1,800ペソだって?!早めに着いたので、夕食を注文してから海辺を散歩。部屋でゆっくりしてからレストランに行ったが、待てど暮らせど料理が運ばれて来ない!1時間以上も待たされた上に、ステーキを注文したのに焼き肉が出て来た!?”これ、ステーキじゃないよ”と言うと、焼き肉を持って帰ったが、なかなか戻って来ない。やっと戻って来たと思ったら”コックがステーキはこれだ!”と言ったから、と又同じ焼き肉を持って来た。私も唖然としたが、”このリゾート”ではこれをステーキと呼んでいる(?)と諦めて出された肉を平らげた(失笑)。
ア・シンジュ1.jpg次の日の朝食も、トーストを頼んで置いたのに、出て来たのはライス。もう全員、顔を見合わせただけで、出て来た物を食べ、昼食はダヴァオに帰ってから”美味しい店”を探しましょうと言うことになった。ホテルのレストランを出ると、海に突き出した堤防の先端に小船があり、人影が見えるから行ってみた。早速、陽に焼けた青年が黒真珠のネックレスとイアリングを取り出し、安いよ!ペアーで1,500ペソだと売り込んで来る。勿論、買う気など無い!ここのホテルには、私達5人しか客は居ないのに、何時まで、客待ちをする心算だろう?それにしても、サービスが悪いせいなのか、客が少ないからサービスが悪いのか、こんなに素晴らしい場所なのに、観光客が極端に少ない。理由はどうあれ、素晴らしい自然が残るこの島を訪れる人が少ないのは、”宝の持ち腐れ”の様でモッタイナイ気がして仕方なかった。

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ニシキヘビ.jpgこれ!本当の話だよ:ルソン島の南のはじに、レガスピと言う場所がある。かなり田舎らしいが、そこから出稼ぎに来ていた女の子と仲良くなった。休みの日に、買い物がしたいから一緒に来てくれと言う。行った先は、大工道具屋さん。ノコギリ・クギ・大型のクギヌキ・クギ他をしこたま買った。自分の”稼いだ”お金を元手に、おかぁさんが田舎でブタを飼う、そうだ。その子の話だと”儲かるだよ。”となる。半年も経った頃、ブタはどうしたの?と聞くと、暗い顔をして”子ブタは全部パイソン(ニシキヘビ)に食べられた。”んだってさ。”そんな馬鹿な!いくら大きなヘビだって、何十匹も居る子ブタを全部、食べるわけないだろう。””だって、ブタの世話を任せた人が言うんだから、しょうがないんじゃない!”ときた。”あっそう!”と答えるしかしょうがない、わなぁ(笑)。
テラピア・イケ.jpgこっちはテラピアだ!田んぼの一角、20坪位を池にしてテラピアと言う淡水魚を飼うと一寸した小遣銭になるそうだ。私の友人も、テラピアを飼うことにした。上手くいけば、田の管理を任せてある一家に”おこぼれ”を上げよう、程度の軽い気持ちだった。5・6ケ月が過ぎた頃、網を入れて池をさらったが、魚が居ない!任せていた一家の主に問いただすと、”時々ヘロン(サギ)が来ていたからーー”と言った。そういえば、田植え前、”土起こし”をすると、サギが群れになって集まり、エサを食べていたっけ。
この人以外からも同じ様な話を聞いた!どうやら”頭の黒いサギ”がテラピアを食い尽くすらしい(爆笑)。そんなわけで、田んぼの一角にある池は、勝手に住み着いた雑魚の棲家になっていた。

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2010年01月17日

ダヴァオ紀行:その53 サマール島・コウモリ洞窟(写真をクリック拡大)

シュッパツ.jpgコ・バージ.jpgダヴァオから船で15分、そこにサマール島があり、海岸線はリゾートで、宿泊施設を備えた白いプライベートビーチがひしめき合っている。今回は、”島の内部を探検(?)してみよう”と、この島出身のお嬢さんに案内を頼んだ。まずは、いつもお世話になっている”日本レストラン・Akiko”の前に集合。オーナーの持つ四輪駆動でササ桟橋へ向かった。バージと呼ばれるカーフェリーに乗って(車一台270ペソ)サマール島に到着。舗装された道を10分も走ったところで、右に折れると、人家も見当たらないデコボコ道をゆっくり走る。幸い好天続きで、水溜りは無かったが、それでも、この道を普通車で走るのは、余程の腕がないと無理だ!”コウモリ洞窟”へ行きたいのだが、看板も標識もないし、道を聞こうにも人が居ない。やっとサリサリストアー(よろず屋)を見付けて、洞窟の場所を聞き出し、枝分かれした悪路を更に下って行くと、右手にレストラン風の建物があり。車が3台程、駐車出来る空地に出た。
リョウキンジョ.jpgここで車を降り、小屋の外に”ぶら下がって”いる紐を引くと、チリンチリンと上の家から音が聞こえ、青年がゆっくり階段を降りて来た。一人、20ペソを払い、階段を上がり始める。すぐに”チーチー”と小鳥の声が絶え間なく聞こえて来た。案内のお嬢さんが”ほら、コウモリが啼いてる!””えっ!コウモリって、昼間からこんな声で啼くんだっけ、小鳥じゃないの?”お嬢さんは”コウモリだ”とキッパリ答えた。それにしても、この生臭い匂い。何処から来るんだろう!全員、示し合わせたように鼻をつまんで顔を見合わせる。”これコウモリの糞よ。”ウヒャー、まだ洞窟にも入ってないのに、この匂い!この後、どうなるのかと心配になった時、”ほらっ”とお嬢さんが指差した先に、
ドウクツイリグチ.jpg高さ1メーロル、幅10メートル位の穴があり、内側は濃い茶色で縁取りされていた。よくよく見れば、茶色はコウモリの色でアリのように密集している。木陰になってるとは言え、居場所から追い出されたのか、エサの虫を食べるためなのか、明るい中を飛び回っているのもいた。確かに”チーチー”と言う、小鳥らしき声は、ここから聞こえて来る。見学者が洞窟に転落しないように丈夫な木柵で囲ってあった。が、他に観光客は居ないし、監視員も見当らないから柵を乗り越え、禁断の(?)穴を覗き込むと、ムツとする匂いが鼻をつく。壁にはコウモリがビッシリと張り付き、底は深くて見えない。それにしても、このコウモリ、何万匹いるんだろう。飛んでいる姿を見ると、かなり大きい。翼長は、ゆうに30センチ以上ありそうだ。
洞窟の中を進み、懐中電灯で天井からぶら下っているコウモリを見るんだとばかり思い込んでいた私は、上から覗く意外さにアッケに取られていた。かの、お嬢さん、そんなことにお構いなく更に階段を登って行く。すぐに階段は終り、”日当りの良い庭”の様な場所に出た。木陰で一休みして、”帰るのかと、思いきや”
アナ・ヌケ.jpgコウモリ3.jpg木立の下にある柵に寄り掛かって、下を覗き始めた。遅ればせながら、私も大きな井戸の様な穴の中を見ると、”居るは、いるは!”壁はコウモリで埋め尽くされていた。同じ様な、ほら穴と言えば良いのか、洞窟と呼べば良いのか?色々な角度で地下に延びる穴が4ッツもあった。いずれの穴にも、入り口ギリギリまで、コウモリが密集していて、合計すれば、どの位のコウモリが居るのだろう?夕方になれば、ここに居る何十万匹、いや百万匹を超えるコウモリが一斉に飛び立つ、壮大な儀式が見られたのだろうが、何も無いところで何時間も待つわけにも行かず、次の目的地・ハギミット滝に向かった。が、車に乗ってからも、頭の中ではコウモリに対するイメージの混乱が続いていた。
コウモリは可愛い小鳥の様な声で啼きますよ(え~)!明るい中でも飛びますとも(うそ~)!コウモリの棲家は、洞窟ばかりじゃありませんよ。井戸の中にだって住めますぞ(またぁ~)!

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サンパギータ.jpgサマール島に残る大戦のツメ後:案内を頼んだお嬢さんの”おばぁちゃん”が近くに住んでいると言うので、”是非、会って見たいと”頼んだ!最初は恥ずかしがっていたが、重ねてお願いすると、首を縦に振った。人家もまばらな道をはずれ、ヤシとバナナが生えた草原を少し走ると、粗末な平屋が数軒点在し、小さな子供とニワトリが木陰でノンビリ、時を過ごしていた。どうやら、どの家もお嬢さんの親類らしく、大人は玄関から顔を出し、子供は近寄って来る。奥まった小さな家の玄関に”おばぁちゃん”は腰掛け、お嬢ちゃんは隣に座った。
ロウジョ.jpg指は”ふしくれ”だって、リュウマチに侵された膝を曲げるのも痛そうだ。年齢は80歳後半だろう。若い頃”美人だった”面影を漂わせていた。お嬢さんが抱き寄せる様にして、語り掛けると”日本がフィリツピンを占領した(1942年)”当時のつらい”思い出話”を始めた。
新婚早々だった”おばぁちゃん”はセブ島に住み、村一番の美人!日本軍に占領されたら大変なことになると、夫と数人の親類を誘って”セブ島脱出”を企てた。道路を行くのは危険だから、ジャングルに分け入り、川を渡り、自給自足の生活を送りながら漁師の船で島から島へ。この逃避行は命懸けだったろう。どうにか、50日かけて、ここサマール島にたどり着き、居を構えたと話してくれた。ミンダナオ本島ではなかったので、大戦中は比較的、おだやかな生活だったそうだ。その後、子宝にも恵まれ、今は親族に囲まれて、貧しいながらも”満ち足りた老後”を送っている。
人生を激変させた日本軍や日本人に好感を持てる筈はないが、話を聞き終えて、ただ謝罪するしかない私に、おばぁちゃんは天使の様な”微笑み”で答えてくれた。

日本料理 Akiko 082-222-6825(ショッピングモール・ビクトリア 近く)

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2009年12月27日

ダヴァオ紀行:その52 安藤達己オリジナルソング(写真をクリック⇒拡大)

さて、平成21年も政権交代と言う、大きな潮目を経験して、大晦日が近付いて来ました。皆さんにとって、今年はどんな年だったでしょうか?もうすぐ、寒さの中で迎える”お正月”。常夏の島、ミンダナオ島の景色をバックに流れる軽快な音楽を聴きながら、コタツで”おぞうに”な~んて言うのも、粋じゃありませんか?
Bosanova-princess

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Sampaguita

”想えば遠くへ来たもんだ!”もう三年以上前のことになる。いつもの様にカラオケで楽しく歌って席に戻ると、お気に入りのオネーチャンが”私達の歌を作って”と言い始める。”出来る訳ないだろう!”と相手にもしなかった。ところが、数日して、パソコンの前に座っている時ーー突然、飲み屋で働く外国人女性の”望郷の想いと、故郷に遺した家族の生活が”頭の中を駆け巡り始めた。
それを文字にしてシラブル(文字数)を合わせてゆくと、何と!詩が出来てしまった。そこでこの詩を、趣味で作曲をしている友人に見せたところ、”是非、メロデーを付けてみたい”と言い、奥さんは”歌ってみたい”と言って、最初の曲”Someday”は仕上がった。
シロイスナ.jpgそれから、どうゆう訳か詩が次々と浮かんで来る。浮かんで来るから書き留める。半年も経たないうちに15曲も出来てしまった(失笑)。その中から作曲家が気に入った8曲を選び、曲を付けたところで、慣れないパソコンを”イジクリ”まわし、まがりなりにも、最初のCD完成にこぎつけ、その後、作曲家の強い要望で、4曲の日本語バージョンを加え、結局12曲入りのオリジナルでCDを完成させた。こんなのを”ヒョウタンからコマ”なぁ~んて言うのかなぁーー
仕上がれば、多くの人に聴いて欲しい!と、思っていると、友人から"You Tube"の話を聞いた。今年11月、ダヴァオに行ったついでに、エキゾチックな2曲を選び、これに相応しい動画を撮ってみようと決心した。と言っても、特別なカメラを持って行くわけじゃない、普通のデジカメで動画の標準設定。隠し撮りに近い条件だから、全カット”手持ち”で撮る。この範囲でやるっきゃない。
yu.jpgまずは現地で、素人さんにダンスらしきステップを踏んで貰って撮ったのが”Bosanoava-Princess”。ダヴァオ市内の有料公園で週末にアトラクションで踊っているプロのダンサーによるエスニックダンスを、何の予備知識もなくブッツケ本番で撮ったムービーを編集したのが"Sampaguita"と言うわけ。映像については、”もう少し”と思わないでもないが、スタッフは私一人(笑)、時間に制限があり、機材は普通のデジカメと、悪条件だらけの撮影じゃ仕方がないっか。それでも、皆さんに、私の曲をエキゾチックな映像と共に聴いて欲しいと、思い切ってYou Tube にアップロードをしたわけで。ーー是非、トロピカルな映像と私のオリジナル曲を聴いてみて下さい。
このページ左上:赤い字(安藤達己オリジナルソング)の下・Sampaguita・Bosanova-princessをクリックしても、同じ2曲が聴けます

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2009年12月06日

ダヴァオ紀行:その51 市民生活(写真をクリック⇒拡大)

カ・ジュウタク.jpg”平均的なダヴァオの市民生活”を決めるのが意外と難しい。日本人が住んでいる場所は特別で、XXビレッジと呼ばれる高級住宅区にあったり、ガレージ付きの小奇麗な建物ばかりが並ぶ一角にあって、庶民の生活環境とは程遠い。
不法占拠地域は、湿地帯や未整備の山林が多く、不衛生で、平均的な市民生活とは言えない。今回、お邪魔した家は丁度その中間にあたる。メインストリートからは、かなり遠く、出掛ける時は、まず、トライシクル(エンジン付三輪車)に乗ってジープニーの走る道に出なければならない。雨でも降れば、デコボコ道は”水溜り”だらけ。歩くのも容易じゃない。近所の家も木造住宅だが”持ち家”だ!日本の住宅と比べれば、粗末過ぎるほど粗末で(笑)、終戦直後のバラックと呼ばれた家を思い出させるが、ダヴァオは常夏の気候だから、雨露さえしのげれば、基本的に困らない。この家の家族構成は、両親と学生生活を終えた女の子が三人(社会人と呼びたいが仕事が無い!)と中学生の男の子一人、合計6人。一番上の女の子は、現在、外国に出稼ぎ中。1ケ月の生活費を聞いてみたが、なかなか答えてくれない(これが一番聞きたいことだった!)。8,000-ペソ位(16,000-円)?と聞くと、小さく頷いた。
カ・サリサリ.jpgお母さんはサリサリストア(よろずや)を営んでいる。”よろずや”と言っても、商品は極端に少なく、この辺で売れる安物しか置いてない。アメ・ガム・パン類・魚の干物に駄菓子、あとはコーラ類が営業用の冷蔵庫にあるだけだ。近所の人を相手に商売をしていて、女の子がいるから、顔見知りの人達が集まってくる。失業率が30%を超えるダヴァオでは、暇人が多い(失礼)。誰が作ったのか、お店の横にビニールシートで天井を張り、その下にはテーブルと椅子まで置いてあった。いつの間にか、集会所のようになり、駄菓子を食べながら世間話をしていくのだろう。メンバーが4・5人集まればカードを取り出し、ささやかな賭け事が始まる。
カケ1.jpgカケ2.jpg私が行った時、運悪く小雨が降っていて通りは閑散としていた。粗末な門を開けて中に入ると、テーブルを囲んでカードゲームの真盛中。小雨の中を見物している人さえいる。ポーカーやオイチョカブの様に、さっさと決着が付く”賭け”じゃない!ギャンブルと言うより、”冗談を言いながら、暇つぶし”の様相だ。ゲームが終わるまで10分以上もかかる。どうやら最後まで、沢山カードを持っていた人が”勝ち”らしく、負けた人たちは、悔しそうに5ペソ、10ペソを払っていた。写真を撮らせて貰うのだから、”せめて、お礼を!”とサリサリストアーに入り”コーラとスプライトの1リットルボトルを計4本”、スナック10袋とパン1袋を皆さんに差し入れた。これがたったの170ペソ。念のためコーラの値段を聞くと、19ペソだった。私も仲間に入りたいところだが、ルールを覚えるのが大変そうだし、時間も掛かる。ーーー又の機会に、と言うことにして家の中を見せて貰うことにした。
テクノロジー.jpg外の博打場(?)が丸見えの玄関を入ると、4畳位の応接間があり、小さな机が一つ。中学生が”テクノロジー”と書かれた教科書を覗き込んでいた。テキストは”英語”で書かれ、コンピューターの使い方と原理を説明しているらしい。そこでOSについて聞いてみたが、マイクロソフトにもアップルにも興味を示さない。ましてや、ソフトウエアーについての知識は殆どない。それでも”コンピューターを使った事がある。”と言う。案の定”ネットカフェ”だった。どうやら、もっぱらゲームで遊んでるらしい。ダヴァオでパソコンを持っている家庭は、ほんの一握り。PCを使って仕事している人を、身近に見たことの無い子供達にとってパソコンと言えばゲームなのだろう。こんな国が沢山あるのに、世界は容赦なくデジタルへ、ハイテクへと進み続けている。近い将来、この子がハイテク社会に放り出された時のことを考えるとーーーこのギャップに唖然とする私だったが。

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日本のお米が食べて見たい!と言うダヴァオの友人に、日本産コシヒカリ1キロを持参した時のことだ。そこのお嬢さんに、”明日の夕食は、日本のライスと、私達が”オカズ”を作って上げるよ!”と言うと大喜び。更に米は1キロ250ペソだと教えると、目を丸くして驚いていた。そりゃそうだ、ダヴァオでは米1キロが30ペソ程度で買える。
ショクタク.jpgダイドコロ.jpg次の日、食材を買い出しに行った時、念のため、ナベ、フライパン、ガス台の数を聞いてみた。”エッ!本当かよ!ガス台1個、ナベ1個と炊飯器があるだけだと言う。”ガス台は近所から借りて貰うとして、中華ナベ、フライパン、ナベ3コと包丁を買い、食材と共に大荷物を運び込んだ。さぁ、それから使った事の無い灯油のコンロに悪戦苦闘。4時間以上かかって私はチャーシューを2、5キロ。カレーは牛のコマギレ1キロを使って2時間も煮込み15人前。それに持ち込んだミソで貝のミソ汁。以上3品を作り上げた。
友人の方は、流石にグルメ!イタリアンでまとめた。小さなイカを使った海鮮スパゲティ10人前。イタリア風、焼ブタ1キロ。ふっくらと仕上がったタマゴ焼。の3品を仕上げた。午後7時、夕食の盛り付けに入る。チャーシューをスライスしていると、お嬢さんと友達がやって来た。切れ端を渡すと、その美味しさにビックリ!その場を動かない。友人も大皿にスパゲティを盛り、タマゴ焼も綺麗に切り分け、ここの家族5人と娘の友人に私達2人、計8人で賑やかな夕食が始まった。美味しそうに食べる一家を見ながら、腹もふくらんだところで、”カレーはジャガイモが入っているから冷蔵庫で保管してね。”と言い残してホテルへ。
翌朝、ホテルにやって来たお嬢さんに、”昨日の料理、悪くならないように気を付けてね。”と言うと、私の顔をジッと見つめ、あれから家族が”おいしい、おいしい”と全部食べて、もう何も残ってない!だって、本当かよ!たった5人の家族で、どうやったら、あれだけの量を食べ切れるのだろう?!

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2009年11月22日

ダヴァオ紀行:その50 リサール公園(写真をクリック⇒拡大)

シチーホール.jpgダウンタウンの外れにダヴァオ市庁舎がある。その横が市民の憩いの場、リサール公園だ。集会が開ける屋根付のステージ。木陰には大きなゾウの彫像が目立つ。噴水と池もあり、見た目は涼しそうだが、いつもの事ながら昼間は暑い。人が出る所には、必ず屋台あり(笑)。大きなショッピングモールに対抗するかのように、バウシンバウシンと言う、安い商品を売る小売店が同じ屋根の下に出店する建物が数棟。ここでも目立つのが、何店舗あるのか、分からないほどある携帯電話関連の販売店だ!入り口には携帯修理の技術者が陣取り、忙しそうに部品を、いじくっている。質流れ携帯を買い求めた人や、保障期間が”あいまい”な安物を買った人にとって、無くてはならない、サービスだそうな(失笑)。購買力の程はともかく(笑)、スピーカーから流れる大音響の音楽と活気は十分過ぎるほど溢れていた。
コ・クツミガキ.jpgコ・イケ.jpg公園と道路の境い目には、大人の”靴磨き”が数人、誰が頼んだのか、せっせと仕事をしている。終戦直後の”靴磨き少年”を思い出させる光景だ。道路を挟んだ向かいには小さな屋台で貴金属、特に金の買い取り、販売をしている”年寄り”が、昔ながらの”天びん秤”を前に、”客待ち”をしていた。世界的に金価格が急上昇している世相を反映しているのだろう。
公園にある濁った池の中では少年が二人、”オニゴッコ”の様な水遊びをしていた。病気にならないか?と心配になるが、注意をする大人は誰も居ない!こんな光景は日常の1コマなのだろうかーー木陰のベンチに座ってはみたが、額から流れる汗は止まらない、やむなくホテルに退散。日が暮れてからもう一度、夜の公園付近を散策してみよう。
タベモノ・クツ.jpgヨウフク.jpg午後6時半、ガイドのお嬢さんが現われたところで、リサール公園に向かった。外は、とっぷりと日が暮れ、肌を突き刺す様な暑さはもうない。ホテルを出て5分も歩いただろうか、左手の空地から”もうもうと”煙が上がり、薄暗い中を群衆が、うごめいている。ビニールシートの屋根を掛け、裸電球を灯した店の前は立ち食いをする人達でごったがえしていた。薄暗い広場は、”にわか作り”の物置台が、ビッシリと並び、その上には、あらゆる商品が積み上げられていた。靴、バッグ、洋服が主流だが、大抵の日用品は揃っている。全部、中古品で、ほとんどが10ペソ(20円)、20ペソ(40円)と言う値段だ。いくら物価の安いダヴァオでも、新品となれば100ペソ以上する商品ばかり!薄暗い中で、真剣に品定めをする客と、一品でも多く売りたい商人の駆け引きが続く。ここダヴァオには、使える品物を捨てる様な”ふとどき者”は居ない!徹底したリサイクルが行なわれていた。リサール公園に行く筈だったのにとんだ道草になってしまった。私も屋台の”茹でた南京豆”を5ペソで買い、食べながら、この光景に感動。さて、今日の夕食は何にしよう?--

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本当にあった!ダヴァオの出来事:3年前だったか?デジカメを買い替えた。付き合いのあった家族が、欲しいと言うから、”もう古いタイプだよ、それでもよかったら”と差し上げた。”キャノンだから凄い!”と大喜びだ。数日後、時間が出来たから、ちょいとその家に立ち寄って、ビールをご馳走になり、”あした、海のリゾートに行くけど、一緒に来られる人が居たら連れて行くよ。”と言うと、奥さんとお嬢さんが一緒に来る事になった。
rorekkusu.jpg早速、二人は、現地語でしゃべりながら、部屋を出たり入ったり、キャビネットを開け、引き出しの中を探している。ついに大きな”飾り壷”の中に手を入れ、ヌイグルミやバッグを次々と取り出し、目的のデジカメを見付けた!ここでは、人の欲しがる物を持つと、盗まれない様に隠しておくのが大変だ。もし、なくなったら”盗まれ損”がこちらの流儀らしい?!
こちらに住む日本人、友達も増え、生活にも慣れた来たある日。友人がロレックスを数個持って現われた。”お買い得だから、買っておいた方が良いよ”と言う。”どうせ偽物なんでしょう?”とからかうと、”勿論、偽物だけど、そこらにあるやつとは、物が違う。中身はセイコーだ”と胸をはった?!

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2009年11月01日

ダヴァオ紀行:その49 イータリィ(写真をクリック⇒拡大)

ミセサキ.jpgオカズエラビ.jpgまぁ、日本語に訳せば”お食事処”になるんだろうが、特徴は、とに角安いことだ。ダヴァオにもファストフードの代表・”マック”もあるし、マックをしのぐ人気の”ジュリビー”もある。双方とも、店造りは綺麗で、衛生的だが、一食、100ペソ(200円)はかかる。大学出の給料が¥10,000-程度で、殆どの場合、半年契約の仕事となれば、ファストフードで食べる昼食はかなり贅沢だ。そこでイータリィが庶民のお食事処となっている。ダヴァオの町を歩けば、間口が1間位(180cm)で、店内が5坪もない小さなイータリィがやたらに多い。メニューもないし、セルフサービスだが、庶民はここで食事を摂ったり、”お持ち帰り”したりしている。お一人さま40ペソ(80円)程度で済むからこれは安い。最近ではイータリィが10軒以上一ヶ所に集まっている場所もある。
オカズ.jpgメニューは、その日に作った家庭料理で、入り口のカウンターの上に5種類位の料理がナベに入って並んでいる。客はフタを開けては品定め。2・3種類注文すると、粗末なサラに乗った料理が運ばれてくる。気に入った料理が無ければ他の店に行く。外食で済ませている人は行き付けの店があるらしいが、基本的に”日替わり料理”だから、飽きが来ないのだろう。でも、客の立場からすれば店が集まっている方が便利だ。私もイータリィ密集地に行ってみた。店によって料理も違うし、店内の広さも違う。カウンターに並んでいるナベのフタを開けながら店から店へ、気に入ったオカズを探すのも結構たのしい。
フタリ100ペソ.jpgジョセイト3ニン.jpg今回、入ってみた店は、シーフード中心の店だったが、高級食材は一切無い(笑)!店内は10坪位で、イータリィとしては広い方だ。混み合う時間じゃなかったから、客は7・8人。ナベを覗いて、小さなイカの煮物、スープ、ニガウリの炒め物とサラダを二人前。これに小瓶のビールを一本飲んで100ペソだった。隣では女子大生が3人、おしゃべりをしながら遅い昼食を摂っていた。私達が席を立った時、学生達もそれぞれお金を出そうとして、コップの水を引っくり返し、店の子がフキンを持って飛んで来た。野次馬の私は早速”三人でいくらなの?”と聞いて見た。”48ペソ。”なんと!一人16ペソ(32円)だ。”小父さんが払うから、写真を撮らせてくれる?”と聞くと、私のガイドが手早く説明したのだろう。喜んで撮らせてくれた。いつも昼食代はこの位の出費で済ませていると言う。1ケ月の”小使い”を聞くと、暫く考えていたが、”500ペソ位”と一人が答え、他の二人もうなずいた。その額なら、16ペソの食事だって毎日は無理だろう。100ペソ札を店の子に渡して、”オツリは3人で分けてね。”と言うと、学生達は私のガイドにお礼を言って帰っていった。

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ミンダナオ島にコーヒーを美味しくする動物が居ると言う。その名はシベット:イーグルセンターに行った時のことだ。金網の中に鳥カゴ位の木箱があり、動物が居る様子だが外には出てこない。それもそのはず、夜行性で昼間は寝てるとのことだ。飼育員の説明によるとコーヒー農園では大事にされている動物だそうな。シベットが熟れたコーヒー豆の外皮を食べ、消化出来なかった種(コーヒー豆)を排泄すると、消化液だか腸内菌だかの影響でコーヒーが熟成されるらしい。
ジャコウネコ-1.jpg写真を撮ってこなかったので、シベットを調べてみると、どうやらジャコウネコの排泄物(香料の原料)と言う意味と動物名そのもと二つあることが分かった。そこで、”特別なコーヒー”を調べてみた。今は滅多に無いそうだが、ジャワ島産コーヒーの中に、”コピ・ルアク”と呼ばれる幻の豆があり、ルアクと呼ばれる(マングースの仲間)動物の排泄物から採取したコーヒーだ、とあった。一般には知られていないが、ダヴァオ近郊でもコーヒーは栽培されている。マラグサンと言う山岳地帯に行った時、車があまり走っていない道路一杯にコーヒー豆が干してあった。聞いてみると、豆は大企業が一手に買い取り、”フィリッピンコーヒー”としては、あまり流通してない。
シベットもルアクの親類なのだろう、ダヴァオではシベットコーヒーと呼ばれて高級品だと言う。早速、ダヴァオに住むM氏に連絡を取り、このコーヒーを調べて貰った。”ありました!”ダヴァオの西に位置するコトバト州から”お取り寄せ”で手に入る。しかし、しかし、1グラムが何と!何と!600ペソ(1,200-円)。一人前のコーヒーを入れるのに、コーヒー豆が10グラム要る(12,000-円!)。---と言うわけで、どんな味なのか、お伝え出来ないことをお許し下さい(笑)。

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2009年10月04日

ダヴァオ紀行:その48 フィリッピン・フライト事情(写真をクリック⇒拡大)

マニラソトー2.jpg成田からダヴァオへ行くには、殆どの場合、マニラ経由となる。例外的にセブ経由もあるが、私には経験が無い。成田→マニラは、今、話題の日本航空(JAL)・フィリッピンエアーライン(PR)・ノースウエストの3社が毎日、1便ずつ飛ばしている。マニラで、その日のうちに、国内線に乗り継ぐ客は、9:30am 成田発のJALかPRを利用する。ノースウエストの運賃は一番安いが、午後のフライトになるから、乗り継ぎが難しい。私は、チケットが取れるかぎり、PRを利用する。勿論、マイルサービス(Mabuhay Miles)に登録していることもあるが、PR以外を使うと、マニラで国内線に乗り継ぐのが厄介だ。一度、国際空港ビルを出て、バスかワゴン車で、行く先によって違う国内線ターミナルビルに向かう。英語やタガログ語に自信のある人でさえ、料金交渉と道路の渋滞に”うんざり”させられる。
マニラチュウキー1.jpg国際線、国内線共にPRを使うと、同じビルの中を一階から二階へ移動するだけで乗り継ぎが出来る。運賃は、新規参入してきたセブパシフィックやエアーフィリッピンの方が安いらしいが、私の様に年、1・2回しか出掛けない外国人には、5・6千円の差額より、”わずらわしさ”から開放される方が有り難い。
マニラから地方空港へのフライトは、時間表どうり到着することは滅多にない。私がダヴァオへ行く様になって20年。30回以上往復した事になるが、ほぼ定刻に飛んだのは今年の5月が始めてだった。以前ほど、ひどい遅れは無くなったにしろ、出発ゲートに記されたフライト時刻がアナウンスも無しに変わっている。30分や1時間ならまだしも、4時間と言うのもあった。でも、乗客は文句も言わずに待っているだけ。カウンターで本当の(?)出発時間を確認しているのは、2・3人の外国人だけ、フィリッピンでは定刻どおりに飛ばないのは当たり前になっているらしい。だから、旅行者はその日の内に目的地に着けば、それで”よし!”と思った方が”いらいら”しない。うっかり友人と目的地の空港で待ち合わせをしようものなら、しゅっちゅう到着時間の変更を連絡しなければならない(本当だよ)。宿泊するホテルが決まっていたら、到着便のフライトナンバーを知らせておいて、シャトルバス(コーテシイカー)に空港で拾って貰うのが最善策だ!ホテル到着後の予定を、前もって入れる等はもってのほかだ!
フリーオモテ.jpgここ数年、機内持ち込みの規制が厳しくなった。液体は100cc 以下。ハミガキ粉、化粧品も透き通ったビニール袋に入れておかないと、手荷物検査で没収される。2年前、帰りのマニラ空港でタイガーバーム、正露丸、ハミガキ粉に至るまで没収された!小袋にバラバラに入れて置いた、私が悪いと言えば、それまでだがーーそんな訳で、飛行機の乗り継ぎがあるから、大好きなスコッチを成田で買うことが出来なくなった。幸いダヴァオ空港の中と外にデユーティーフリーショップが出来たので、そこで買うのだが、閉店時間が午後7時半。到着時間が遅れれば、スコッチは次ぎの日まで”おあずけ”。フィリッピン産ラム酒のポケット瓶(180ccで100円位、でもそれなりの味ですよ)で我慢するしかしょうがない。街でスコッチを買えないのか?って、買えますよ、イミテーションで良ければね(笑い)。
ダヴァオ・デパーチャアー.jpg心を残して(?)いよいよ帰国。これもホテルのシャトルバスでダヴァオ空港まで送ってもらう。万が一、途中、事故で道が塞がれていても、流石はプロの運転手、こんな脇道があったのか思う様な細~い通路を巧みに抜けて、時間通りに空港へ。手前の軍隊によるチェックポイントも、ホテルの車だから簡単に通してくれる。ダヴァオ→マニラは国際線への乗り継ぎ客がいるから、第一便が午前8時頃のフライトになる。これが信じられないほど、正確に飛ぶ。たった一度だけ、途中にある台風のせいで大幅に遅れ、成田に帰れない事があったが、飛行機には付き物の出来事。これは仕方がない。つまりハブ空港へ向かうフライトは国際線に乗り継ぐ人が多いから、時間通りに飛ばないと航空会社の国際的信用が落ちる。何故、地方へのフライトがそんなにいいかげんなんだろう?そこは賢明な皆さんが想像する通りだと思うよ!乗り継ぎがない空港へのフライトは遅れても、慣れっこになっている乗客から文句も出ないし、キャンセルも出ないものね。
PRの別名はPAL(Philippinne Air Lines)だが、旅なれた人は:Plane Always Late.の頭文字をとったんだと言っている(笑)。

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安藤達己的考察・フィリッピンの日本人観光客:朝、7時30分。ダヴァオ空港へ着くと、チェックインカウンターが騒がしい。8時15分のフライトなのに電光掲示板は14:00?職員に聞いてみると、セブ島付近を台風が通過中だと言う。脇のカウンターでは日本人客が数名、”今日中に成田に着きたいから他の便でマニラに行けないか”交渉中だった。理由が天候のせいなら、どこの航空会社だって、飛行機を飛ばさない筈なのに。
ケイタイ.jpgこんな時に役立つのが携帯電話だ。早々とメールで我が家に連絡。少々高いが、日本の友人にも国際電話(1分・175円)をかけて事情を説明。後は、出来るだけ早くマニラに行けるのを待つだけだ。チェックインカウンターの横では、例の日本人グループがまだ交渉中だった。私は、街に戻っても別にやりたい事もナシ、空港内で本を読んだりテレビを見たり。昼になれば、PRが用意してくれた昼食を食べ、ひたすら出発を待つ。結局、飛行機が飛んだのは16:30分。マニラに着くとPR職員がチケットとパスポートを集め、明日の便に変えてくると言う。国際線に乗り継ぐ客は成田に行く日本人が8人。中近東へ向かうアラブ人が一人。アラブ人はその日の内にフライトがあるらしく、空港職員と出発ゲートへ向かった。残ったのは、ダヴァオでしつこく交渉していた6人のグループと私、それに奥さんの親の葬儀に出席してきたと言うT氏。計8人の日本人だけとなった。
タンチケン.jpgグループのリーダーらしき男は、明日、PRより早く午前中に飛ぶノースウエストに変えて貰うと言って事務所に向かった。私は残った5人に声を掛けたが、まともな返事が返ってこない。こんな事態になっているのだから、日本人同士、助け合えば良いのにと思ったが、相手が口をききたくないならしょうがない。一人旅のT氏は心細いらしく、”明日、成田行きの飛行機に乗るまで一緒にいても良いですか?”と聞いてきた。こっちは一向に構わない。ホテルも二人部屋だろうし、私も好都合だ。
1時間も待たされただろうか、PR職員が、パスポートと変更済みのチケットを配り始めた。なんとT氏はウエイテングリスト、とのことだ!T氏は明日帰れなくなるんじゃないか、と心配するから、職員に確かめると”一番目になっているから、絶対大丈夫だ”との返事。例のグループは、おぼつかない英語で、まだフライトの変更を強要していた。職員はこの中にもウエイテングリストになる人が出るほど満席だから、ノースウエストへの変更は無理だと思うが明日の朝、やっては見るとの返事。だが、このグループ、職員の説明(英語)が理解出来ない。困り果てた職員が私を呼び、”説明して欲しい”と頼むから”変更は無理だよ!”とはっきり言ってやった。
ホ・マニラワン.jpg午後8時過ぎ、やっとホテルに落ち着いた。入り口で、シェパードに手荷物まで嗅ぎまわられたのにはビックリしたが、これもセキュリティのためなら仕方が無い。翌朝、レセプショニストにPRが迎えに来る時間を聞くと、”食事をしている間に問い合わせてみる”と、笑顔で答えた。レストランでは感じの好いウエイトレスが”卵料理はタダだけど、どうしまか?”と聞くから目玉焼きを頼み、朝食を終えた。迎えのバスは11時との返事だ。それなら時間はたっぷりあるから、窓外に見えたマニラ湾周辺を、ゆっくり散歩。T氏も同じ飛行機に乗って一日遅れで、無事成田に到着。そうそう例の6人、バスで迎えに来たPR職員の案内で空港に入り、ここから先はそれぞれ手続きして下さい、と言われるまで、私の後をぴったり付いてきた。
自分勝手で協調性のない日本人が増えましたなぁ。

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2009年09月13日

ダヴァオ紀行:その47 終の棲家(写真をクリック⇒拡大)

セブンシー.jpgフィリッピンからのタレントが、日本に入国出来なくなって久しい。それでも我が家の近くに”フィリッピンパブ”なる店が結構ある。ここで働いているフィリッピン女性は、かって程若くはない(苦笑)。ほとんどが30代で日本人と結婚しているか、結婚していた人達だ。正確な数字は分からないが、日本に住むフィリッピン妻の離婚率は50%を超えているのではないだろうか?そこでと言っては失礼だが、
ダヴァオを”終の棲家”と決めて、フィリッピン女性と結婚。ここに居を構えている日本男性の”本音”を聞きたいと、無理を承知で”ダヴァオ桜会”の特に高齢の方に”お会い”したい事をA氏に伝えると、KA氏とKO氏が快く応じてくれた。
カ・モン.jpgカ・オウセツ.jpg約束の朝・ホテルのレストランで待っていると、80歳を超えているKA氏が、マイカーを運転して迎えにきてくれた。15分程で氏の家に到着。と言うことはダヴァオの中心部に”住まい”があることになる。瀟洒な平屋で40坪の敷地に建坪が、やはり40坪位だろうか?2年前に買ったそうだが日本円で六百万円。土地は外国人が持てないから、奥さん名義なのだろう。
奥さんのフィリッピン女性とは19年前に日本で知り合い、KA氏にとっては3回目の結婚に踏み切った。すぐに、前妻との間に出来た氏の一人息子と相談の上、マニラに移住。数年後ダヴァオに居を移した。現、奥さんとの間に3人もの子宝に恵まれ、末っ子は10歳。氏が72歳の時の子供だ!奥さんの妊娠を知ったKA氏は自分が高齢であることから中絶を考え、夫婦の間で、かなりの軋轢があったようだが、奥さんは氏の話に一切、耳を貸さなかった。この件について率直に聞いてみると奥さんは”アボーションなんて飛んでもない。考えて見て!子供が欲しくても妊娠出来ない人がいるのにーー授かった子を産むのは当たり前でしょ。”と言い放った。ごもっとも、流石はクリスチャン。正論で御座います、ハイ(降参)。で、KA氏は今、どう思っているのか確めてみた。”アンドウさん。女房の頑固さに感謝してますよ。今は10歳になった末娘がもう、可愛くて、可愛くて”だそうです。二人の”結婚して本当に良かった。”と言う言葉を聞いたところで、”いとま乞い”をしてKO氏宅まで送って頂いた。
コ・オウセツ.jpgコ・ゲンラン.jpgこちらのお宅は小ざっぱりした二階建で、貸家だそうな。結婚してまだ5年しか経っていないとかで、そこはかとない新婚気分が漂っていた。駐車場の脇には1坪ほどの紗で囲われた棚があり、デンドロビュームとカトレアの鉢が並んでいる。KOさんの身内はもう誰も居ないそうだから、この奥さんと、その親戚が親族の全てだ。家賃が12,000ペソ(24,000円)で、お手伝いさんが2人。夫婦二人きりの生活だから贅沢な気もするが、お手伝いさん一人2,000ペソ位で雇えるとなれば、奥さんの身内への援助になっているのかも知れません。
こちらの二人も、今の生活に満足している様子で、50歳近い年齢の差がある若い奥さんはKOさんの”優しさ”と”思い遣り”に感謝していた。私はてっきりKOさんが、若い奥さんの家族に金銭的援助しているに違いないと思ったら、それは”一切無い”とのことだった。ちなみに1ケ月の生活費を聞いて見ると30,000ペソ(60,000円)で済むと言う。KOさん、毎日、散歩を欠かさず、少しでも長生きしたいと健康には気を付けている。こうして幸せそうな二人を見ていると円満な結婚生活に国籍なんて関係ないことが良くわかる。勿論、ダヴァオで生活している日本人男性全てが、この二家族のように幸せではない。最近では行き場の無い、年老いた日本人男性が、遺体の引き取り手もなく地元の教会で永眠する例さえあると聞く。故郷を離れて、愛する者同士が暮らすのであれば、是非、幸せな余生を送って欲しいものですね。
80歳代になって若い奥さんに愛され、不満の無い生活しているKA・KO氏。今の生活が何時までも続きますようにと祈って、帰途に着いた。

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ダヴァオで聞いた恐~い話:ダヴァオから北に200キロ程行くとコトバト州がある。どの辺で金が出るのか分からないが、10年前に会ったオーストラリア人は、故郷で出資者を集め、コトバトで、本格的な金の採掘を始めた。その秘書に聞いてみると、この事業は成功し、金鉱からは毎日1キロの精製された金が採れていると言う事だった。
私の友人はご他聞にもれず兄弟が多い、その弟が”よろず屋”を営んでいる叔母さんを頼ってコトバトに行く事になったと言う。その叔母さんが16歳の弟を迎えに来ているが、私と一緒にホテルに行っても良いかと電話してきた。こちらは一向にかまわない。程なく二人が現れた。叔母さんは30台半ばの、なかなか美人さんだ。ところで、弟がコトバトに行くと、ダヴァオと違って仕事が有るのか聞いてみた。何と!山の中で金塊を探すのだと言う。
”へぇ~、金て、そんなに簡単に見付かるの?””簡単じゃないけど、金塊を掘り当てて、大金持になった話は沢山有るよ”と答えた。私はただ、ふぅ~んと眉毛を擦るしかないが(笑)ーーただ、そこは夜、出歩くと危ないんだと云う。叔母さんがダヴァオに来る数日前にも殺人事件があったそうだ。私があっけに取られていると、割り当てられた掘る場所に人の血を染み込ませると金が育って大きくなるから(?)、その付近では殺人事件が良く起こるのだと、真顔で話す。”馬鹿な!”と思わず笑うと、”大きな金塊を掘り当てた人は皆、人間の血で金を育てたんだ!”と、平然と言ってのけた。どうやら二人はこんな話を信じているらしい。ことの真偽はとも角、金塊探しの山中で、殺人事件が多発するのは本当らしい。薄気味悪くなった私は、話題を変えてから、二人を夕食に誘った。
その後、この弟が”大金持ち”なった話は聞かない。今はどうしているのだろう?
これ本当に聞いた話だよ!私の友人も、その叔母さんも決してオカルト趣味の人じゃなく常識ある(?)フィリッピン人だからね!

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2009年08月16日

ダヴァオ紀行:その46 インターネットカフェ(写真をクリック⇒拡大)

パナボバスストップ.jpgイッカイ・ワールド.jpgダヴァオから30数キロ、パナボと言う町がある。鉄道が無いミンダナオ島では、庶民はバスに頼るしかないが、マイカーを持つ人は大都会、ダヴァオの喧騒を嫌って田園風景が残るこの町に居をかまえる。毎回、交流を重ねてきた”ダヴァオ桜会”の会員の中にも、ここに住む人がいる。その中の一人、O氏はなんと!ネットカフェを経営していた。これまで農畜産業や飲食店を経営している日本人には会ってきたが、時代の最先端を行くIT関連の経営をしている人は始めてだ。早速、”店を見たい!”と申し出ると、”どうぞ、どうぞ”と快く、応じてくれた。ダヴァオのバスターミナルから1時間、パナボ市のターミナルに着くと、小さな出店がひしめき合うように並んでいた。この付近が市の中心地と言うことになる。中心地と言ってもレストランや雑多な店が30数軒ある程度で、のどかなものだ。その一等地(?)にO氏が経営するワールドネットカフェはあった。店に続く階段の幅は狭く、丁度、開店二周年のサービス週間が終わったばかりで、入り口には垂れ幕やビラが貼ってあった。
ネットゼンイン.jpgゲ-ム10.jpg中に入ると、右側は通路、左側が三っつのブロックに仕切られていた。受付けの向こうは、学生らしき若者が、隣の客と肩が触れ合うほど狭いスペースの中で、パソコンのモニターに見入っている。モニターの数はざっと40。奥の長椅子で席が空くのを待っている学生もいる。こんなに若者が集まっていても、人声は全く聞こえない。丁度、今は学年末(六月が新学期)で学校は休み。どこの国でも十代の子供達はパソコンゲームが大好きだ。だが、フィリッピンのPC普及率は一桁。当然のように学生達はネットカフェに集まる。ここのブロックはゲーム専門で、ゲーム以外にパソコンを使うわけには行かない。その分1時間の料金が、たった10ペソ(20円)と信じられないような安さだ。
コシツ・ソト.jpgコシツ15.jpg他の2ブロックは、普通のネットカフェ。個室スタイルで40室もあり、中は2畳もないスペースにPCと椅子が一つ、横になるのはとても無理だ(笑)。勿論、ゲーム以外も出来る。定員は2名。貴重品は自己管理。ポルノサイトは禁止。と張り紙があった。こちらは1時間、15ペソ(30円)。
インターネットへの接続スピードを聞いてみると、私の予想より遥かに早く・2、7メガビット、常に1メガ以上は出ている言うから立派なブロードバンドだ。ウイルス対策も、客が帰る時に電源を切れば、必ず初期設定に戻るようにセットされて、ここのPCは感染したことがないと言う。従業員が7人もいて、これだけ人が入っている。かなりの利益を上げているのかと思えば、一ヶ月平均、30,000-ペソ(60,000円)程度で、副業の収入の方が多いそうだ。ついでだから(笑)、副業を聞いてみた。O氏はPCを使って印刷屋の様なことをしている。な~るほど!名刺や招待状のように何百枚単位の印刷物は、早くて綺麗に仕上がるからパソコン普及率の低いフィリッピンでは結構、注文があるのだろう。奥さんは奥さんで、商才があり、種類の多い果物の収穫時期に、果物に合った輸送用の木箱やダンボール箱を農家に納めている。二人の副業収入が本業より多いとなれば、子供2人の4人家族。物価の安い、この地なら、余裕のある生活を楽しめるだろう。”羨ましいなぁー”
ネオンダフウフ.jpgO氏と奥さんの出会いは15年前にさかのぼる。日本で出会った二人は、意気投合して、程なく結婚。4年前には物価の安い、奥さんの故郷で暮らすことを決意。パノボ市にやってきたが、外国語を素早く使いこなす才能と、商才に長けたO氏は現地に多くの友人を作り、この地に合った事業を考えていた。そんなある日、パソコンの普及率が低いことから、思いついたのがインターネット関連の商売だった。一等地の二階に貸し店舗があり、割安だったので、店面積200ヘーベの権利とPC、その他の費用を含めて50万ペソ(100万円)を投資。ネットカフェをオープンした。家賃が22,000-ペソと安かったお陰もあり、商売は軌道に乗り始めている。
さて、まだまだ若いO氏夫妻、次は何を仕出かすのだろうか?期待して、将来を見守りたいカップルだった。

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フィリッピン事情:最近の新聞から・アロヨ・オバマ.jpg任期があと1年もないグロリア・アロヨ大統領が突然のようにオバマ米大統領と会談。ミンダナオ島の政情安定のためにMILF(モロイスラム解放戦線)と和平交渉を再開するそうだ。ついこの間、夫のホセ・アロヨは賭博関係者からのワイロ騒動で、国民が反アロヨ運動を起こしたのに--今度は自分の人気取りに走っているらしい!消息通は次期大統領選挙(2010年)への出馬を取り沙汰しているが。アロヨ政権は2001年の大統領選で副大統領に当選。エストラダ大統領が収賄がらみで失脚後、すったもんだの挙句、繰上げ大統領となり、2004年の大統領選で当選。結局は変則的な形で9年間も在位している。フィリッピン大統領の任期は6年。再選ナシの筈だが---
エストラダ.jpgこの動きを牽制するかのように、恩赦で終身刑をまぬがれたエストラダ元大統領が本職の俳優に戻り、映画の主役を演ずると発表した。大統領選を1年後に控えた今、この動きも様々な憶測を生む。そうそう、夫のペグニノ・アキノ氏がマニラ空港で暗殺され、1986年の選挙でマルコスがコラソン・アキノ(ペグニノの妻)に勝った筈が”選挙結果に不正があった。”と国民の怒りを買い、フィリッピン国軍にまで裏切られて”独裁政治”に終止符を打ったマルコスは亡命先のハワイで死亡。今は故郷に葬られている。そして今年の8月、ピープルズパワーの応援でマルコスを追放。第11代大統領になったコラソン・アキノ氏もガンの悪化で他界した。時間は無常にも大事件を歴史の中に閉じ込めて過ぎて行くが、今、不可解な動きを始めたフィリッピン政界に何が起ころうとしているのだろうか?

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2009年07月26日

ダヴァオ紀行:その45 サマール島 マンゴー・ファーム(写真をクリック⇒拡大)

オミヤゲ.jpgファ・メンセン.jpg定宿にしているグランドメンセンホテルで、社長と四方山話をしていると、テーブルの上に一際大きなマンゴーが運ばれて来た。”わぁー、日本産だったら¥5000-だなぁ。”と声を上げると、社長が”なぬっ!”とばかり目をむいた。こちらのは完熟すると表面が鮮やかな黄色になる。宮崎県産のような赤と緑がブチになっている種類とは明らかに違う。味は似たようなもんだが、似てないのは値段だ!ダヴァオのやつは1キロあっても、せいぜい50円。私は5000円も出してマンゴーを食べるほどグルメでもないし、金持ちでもない(失笑)。
果物の町・”ダヴァオ通い”が始まって20年。これまでプランテーション(同一農作物を大量に生産)と呼ばれる農園に行った事がない。そんな話をしていると、何と!社長の妹が持つマンゴー農園がサマール島にあると言う。”えっ!行って見たい。”と思わず口走る。社長は丁度ホテルに来ていた妹、マリリンの携帯に電話を入れる。5分もしないうちに、品の良い50歳がらみの女性が現れた。私のガイドも同席していたので話はアッと言う間にまとまり、最近、午後になると海が荒れるから1時前にはホテルに戻った方が良いだろう、と次の日の午前8時、農園の従業員が車で迎えに来ることになった。
バージ.jpgササ・ジュウタク.jpg翌日、ダヴァオ側のササ桟橋に着いたのが8時30分。カーフェリー(バージと呼んでいる)を待つ車が多いのに、売店が一軒も無い。ガイドの話だと2003年、ダヴァオ空港とササ桟橋でテロによる爆弾事件が発生、死者が出たため、出店禁止になったそうだ。係員の指示に従ってカーフェリーに乗り込むと、対岸のサマール島がはっきり見える。距離は1キロ位だろうか、橋を架ける計画はあるが、海上に架ける橋となると、高度な技術とお金がかかるので、なかなか実現しない。桟橋の左手には竹馬に乗ったような海上住宅が密集していた。これも不法占拠なのだろうか?
船が桟橋を離れると15分で対岸のサマール島に着く。なるほど、朝の海は穏やかで、ほとんど揺れなかった。下船した私達の車はマンゴーファームに向けて、海岸沿いの細い道を進む。海側には海水浴場とバンガロー風の宿泊施設が次々と現れ、見覚えのあるパラダイスアイランドも木の間越しに見えた。ハイビスカスやブーゲンビリヤに囲まれた豪華な別荘もある。ダヴァオからこの島に橋が架かれば、この一帯が高級リゾート地になるのは明らかだ。それを見込んでいるのか、造成中の宅地もかなりあった。
ノウエン・スタッフ.jpgマンゴ・オンナ2タリ.jpgデコボコ道を15分のドライブでマンゴーファームに到着。従業員が数人、木陰で待っていてくれた。この付近のマンゴーは先週、収穫期を迎え、1000本分の果実が味の素に輸出された。日本産のマンゴーは、温室でツタのように見える木で実を付けているが、フィリッピンの木は大木になる。一本の木に500~2000ものマンゴーが実り、同じ木から一年に3回も収穫できる。この農園では2000本の木を1000本づつ二組に分け、収穫時期をずらして年6回、収穫している。42ヘクタールもあると言う敷地を進むと、次に収穫するマンゴーに一つずつ覆いを被せていた。実も、大分大きくなっているが出荷するにはあと2ケ月必要だとかーーそれにしても日本企業の海外進出は凄い!まさか私の泊まるホテルの関係者が持つ果実園のマンゴーが全て”味の素”に買い取られてるとはーーー
Grand Men Seng Hotel (電話) 082-221-9040

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ドラゴン.jpg経営者は、次なる輸出用果実の栽培を目論んでいた。コンクリートの柱で支えたサボンテンをどうするかって?これ、ただのサボテンじゃないんです。日本でも、出回ってきたドランゴンフルーツがなる木(サボテン)がこれなんです。桃、栗三年と同じように3年目から収穫できるそうですが、この木はまだ2年。来年から、いよいよ出荷の予定だとかーー気候に恵まれている地域だから、ドラゴンフルーツの市場価格が下がっていなければ、マンゴーと共に、この農園の主力作物と成る筈です。現在の作付け面積は、僅かに5ヘクタールだが、今後が楽しみな商品だ。他にも、小規模だが高温多湿の気候に合ったマッシュルームも栽培していた。設備はいたって簡単。背の低いビニールハウスの上にヤシの葉を被せ、日光をさえぎってやればキノコが育つ。
マッシュ3.jpgゴヤバーノ2.jpg現在は手の空いた人が収穫している程度だが、健康に対する意識が強まれば、当然、キノコ類の需要が増える。私はスープ以外に、このマッシュルームを食べたことがないが、きっと他にも美味しい料理法があるに違いない。農園の中には色々な果物の木がある。特に植えたわけではなさそうだから、勝手に生えてきたのだろう(笑)。周りにトゲがあるゴヤバーノは血中の酸化を防ぐ効果があるとかで、味は兎も角、日本なら健康ブームに乗れそうな一品だ。ほかにもアティスと言う、やたら種が多くて、トロッとした舌ざわりの果物があり、これは疲労回復の特効薬だとか、ピングータンピースは女の子が喜びそうなピンク色の可愛い果物で、美味しいとは言えないが喉が渇いた時に食べてみたかった。
ピングタンピース.jpgこのように、マンゴーファームを散歩していれば、エキゾチックな木の実がそこらじゅうにあり、退屈することはない。物好きな私は、片っ端から味見をしたが”まずくて食べられない”ものは無かった。特に、”健康に良い”なんて言われると、新しい漢方薬を見つけたような興奮を覚える(笑)。
いつの間にか3時間が過ぎ、海が荒れ始める午後に差し掛かってきた。急いで車が待つ作業所に戻り、木からもいだばかりのヤシの実を豪快に叩き切ってもらうと、ストローを突っ込んでココナッツジュースを一飲み。クーラーの効いた車でカーフェリーの待つ桟橋に急いだ。

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2009年06月28日

ダヴァオ紀行:その44 教会(写真をクリック⇒拡大)

ショウメン.jpgセイカ.jpgフィリッピンはクリスチャンが圧倒的に多い。私の友人も、殆どがカトリック信者だが、たまに新興宗教っぽい宗派に入っているクリスチャンもいる。違いを説明してくれる友人の話に耳を傾けても、宗教音痴の私には見当が付かなかった。プラカードを掲げて広場や運動場で大集会を開いているのは大概、この手のカルトだ(違ったら失礼)。
国民の90%以上がクリスチャンなのに、ここミンダナオ島だけは回教徒が人口の3割を占めているそうだ。回教徒が求めていたフィリッピンからの独立運動は10年前に決着したが、今も社会不安の火種になっている。ダヴァオ市内でも夕方になるとコーランを唱える声が聞こえてくる。以前泊まったホテルの引き出しには”回教徒の経典(コーラン)”が入ってた。
”ダヴァオ通い”を始めて20年になるが、これまで教会に行ったことがない。今回は敬虔なカトリック信者に頼んで日曜日の礼拝に連れて行って貰うことになった。ホテルからタクシイーで10分程だから、ダウンタウンの中心部にその教会はあった。そんな短い道中なのに学校と教会がやたら目につく。無神論者の私だから、普段、出歩いていても興味の無いものは気が付かない(笑い)。でも教会に向かっているせいで、それらしい建物が見えると、いちいち友人に確認する。思った通り教会だ!それも立派な建物が多い。
holyダイガク.jpgギョウショウ.jpg朝・8時まだ目覚めぬ町の交差点でタクシーを降り、ホーリークロス大学の派手な建物を過ぎて左に曲がれば教会の入り口だった。門の外には生花・ローソク・線香を路上に無造作に並べて売っている人が3人。もう一つの入り口には、タクシーより近距離を走るハバルハバルと呼ばれるバイクがたむろし、なぜか水遊び用具を売るおじさんが一人、声を掛けて来た。屋台のアイスキャンデー屋もある。ここダヴァオでは人の集まるところには、必ず物売りが居る(笑い)。
チャペルの中は”日曜礼拝”の真っ最中。中に入って良いのやら、迷いながら構内をうろうろしていると、薄暗い小屋があった。覗き込むと線香の匂いがぷーんと鼻をつく。目が暗さに慣れてくると片側はローソクが何十本も灯され、反対側は線香が燻っていた。教会の敷地にお墓はないが、先祖の供養のためにローソクと線香を供えるのだろうか?思い切って友人に、”中に入っても良いか?”と聞くと、”出入り自由”だと言う。それなら早く教えてくれれば良いのにーー
レイハイドウ1.jpgオワリニ.jpg抜き足差し足、礼拝堂に入ると、高い天井とシャンデリアの灯りが眩しいほどだ。フロアーは磨かれ、ステンドグラスを通して外光が厳かに差し込んでいた。信者たちは両手を広げ牧師さんの”説教”に耳を傾けているが、さっぱり聞き取れない!”これ英語?”と小声で聞いてみる。”ビサヤン”。分からない筈だ。今は現地語の礼拝時間(約1時間)で次が英語。これを12時まで交互に繰り返し、牧師さん達も交代するそうだ。不謹慎かと思ったが、”構わない”と言う友人の言葉に従い写真を撮り始めて10分も経たない内に群集が説教台に向かって動き始めた。私も端の通路を急ぎ足で最前列へ、ずうずうしくもカメラを構えた。敬虔な信者たちは一人ずつ、前に出ると頭を下げ、牧師さんは、何やら液体(聖水だと思う)を振り掛けていた。これが”日曜礼拝”最後の儀式らしく、祝福された信者たちは外に出て行く。
私も脇の出入り口から外に出ると、帰途に着く人々と入れ替わるように、次の礼拝(英語編)に来た信者がチャペルに吸い込まれてゆく。信仰心の無い私だが、内部の美しさに圧倒され、厳かな雰囲気に感動し、心が洗われた様な気がしたところで、外の暑さに気が付き(笑い)、開いている喫茶店に飛び込んだ。汗が収まったところで、タクシーを拾ってホテルへ。明日は東京に帰る日だ!はてさて、最後の日をどうやって過ごせば良いのだろう??時間はまだ、朝の9時半、まずはホテルで一休み。目が覚めたところで、こちらで知り合った悪友にでも連絡を取ってみるかーー

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リョウ・サクラカイ.jpgダヴァオの誰とは言えないけれど:滞在中お世話になる”ダヴァオ桜会”のメンバーがSMショッピングモールにあるサンミゲールビール直売店に集まっていた。私も誘われたので”生ビール飲み会”に参加。ほろ酔い機嫌になったところで、Aさんの奇妙な話が始まった。どちらかと言えば、高齢な会員(ごめん!)が多く、日本なら運転を止める歳になっても、交通の便が悪いこの地では車が必需品だ!当然のように免許証がいる。免許証があれば更新時期がやってくる。どこでどう間違ったのか、Aさんの免許証には”国籍フィリッピン”とあった(?)。悪友たちは”容貌のせいだ(笑い)”と言っているが、本当のところは免許証を交付した役人にしか分からない!更新時期を迎えたAさん、日本国籍に直そうとしたら係官が、しげしげとAさんの顔を覗き込み”フィリッピン国籍だと、何か不都合があるか?”と聞いてきた。”これまでに不都合は無かった。”と答えると、”記載事項を変更するには時間とお金が掛かるしフィリッピン国籍の方が何かと便利だぞ!それでも変えたいか?”と聞いてきた。
だから、Aさんの免許証は今もフィリッピン国籍のままだ!?本当だよ。

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2009年06月01日

ダヴァオ紀行:その43 奨学生・09(写真をクリック⇒拡大)

アポ・マド.jpg目を醒ませば昨夜の豪雨が嘘のように晴れ渡り、澄んだ空気のせいか、はるか彼方にアポ連山がパノラマのように広がっていた。例年の事ながら、ダヴァオ到着の翌日が一番忙しい。9時までに朝食を終えて、学生の指導を任せているラニーを待っていると、ホテルオーナーが私を事務所に招き入れた。日本で生産される、非常識に高いマンゴーの話をすると、事務員に何やら耳打ち。5分もしない内に、大きいが熟れていない緑色のマンゴーを二つ持って事務員が戻って来た。オーナー氏、”ノー!ノー!”手を横に振って、”アンドウ、後で完熟マンゴーを部屋に運ばせておく”と有り難い御宣託(笑い)!丁度、ラニーがやって来た。オットット!お腹がふっくら。妊娠6ケ月で、シングルマザーだと?!
アキマエ.jpgドリーサラス.jpg今年は高校を卒業する生徒は無く、新しい奨学生も居ないはずだったが、プリンセスが転居のため当奨学金制度を退会。ドリーが新しく加わった。12時までにオードリッド(欠席)を除く4人がホテルのロビーに集結。昨年、日本食レストランに連れて行くと生徒たちは大喜び。お米の美味しさ(コシヒカリ・日本産ではない!)に驚いていたので、今年もお昼は”和食”と決めていた。和食レストラン、”Akiko”に入ると、まずは”マグロの握り”を8カン注文する。
ダヴァオにも”キニラオ”と言うマグロを生で食べる料理があるが”メジマグロ”と呼ばれる小さなサイズで脂も乗ってないし、美味しいわけでもない。マグロはサイコロ状の角切りで、キャベツ・玉葱の千切りと一緒に、酢醤油みたいなもので食べる。それに比べれば、”マグロの握り”はドッヒャーと感じるほどに美味しい筈だ。
ガク・スシ.jpgガク・メンチ.jpg最初は不安そうだったが、マグロの握りを一口ほおばると、生徒の表情が変わった(笑い)。後は生徒の手が勝手に伸びてきてアッと言う間に”すし”の項は終わりと合いなったが、”わさび”と”みそ汁”には誰も手を付けない(苦笑)。”すし”の後はコロッケ・メンチカツと日本でも学生や若者に人気のある揚げ物で栄養をタップリ摂ってもらう。頃合いは良し。残った食べ物はビニール袋に詰めて貰い、生徒がテイクアウト。これにて解散となったが、朝のうちの快晴がウソのように外はスコール。私も、生徒も濡れて困るような服を着てるわけじゃなし、肌寒いわけでもない。軒下を走りながらジープニーやタクシーが行き交うメインストリートに向かった。
レストラン”Akiko”:ヴィクトリアの近く  ℡ 082-222-6825

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ga8.jpgダヴァオギャル:おねだり事情・ブログを書き始めてから、ガイド兼モデルのお嬢さんを頼むようになった。それも行く度に違ったモデルさんが欲しいから、友達から友達へ紹介して貰う。勿論、少ないが日当も払っている。早ければ、午後3時頃までに取材も写真も撮り終える。そんな時、モデル嬢は決まったように私をショッピングモールに誘う。気軽に付き合うと、お嬢さんたちが買いたい服やサンダルを見つけると動こうとしないが、といってお金を出す気配も無い!こっちが待ちくたびれて”それが欲しいの?”と聞くと”似合うでしょう?”と念を押してくる。結局、買ってやらざるを得ないから、安い時でも¥2000-前後の出費となる(笑い)。
最近はこっちも学習したさ。モデル嬢がショッピングの話を始めたら”部屋で休んでるから、好きなものを買えば”と¥500~1000-を渡す。1時間もすると興奮して部屋に帰ってくる。白のワンピース¥380-:ミニスカート¥280ー:シャツ¥140ー:サンダル¥80-だってーーー私が一緒の時は、そんな安い商品なんか見向きもしなかったくせに!

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2009年05月27日

ダヴァオ紀行:その42 イーグルセンター・09(写真をクリック⇒拡大)

09eagle.jpg今年の新奨学生はドリーサラス(女性)一人、生徒が一人だけでは寂しいだろうと、昨年イーグルセンターに行った二人の学生・私とガイドを含め5人でフィリッピンワシ本部からの車を待つことにした。当日の朝7時30分、電話が鳴った。出てみると生徒が二人、早々とロビーに来ていると言う。私は起きたばかり、約束は8時半だった筈なのにーーーレセプショニストに”レストランで朝食を摂らせておく、”ように頼んで大急ぎでシャワーを済ませ、降りて行くと、二人は何も食べずに、テーブルの上には水のグラスだけが置かれていた。一寸、早過ぎるが私もオカユの朝食をオーダー(本当はバイキングだが、ここのウエイターはいつも私の朝食を揃えて呉れる)、二人には果物を勧めた。後の二人は時間通りに現れ、9時になると迎えの車に乗り込んだ。例年、センター内を案内してくれてるタチットが出張中で、代わりにサンドラが来たが、生徒二人が1時間も前に現れた話をすると”フィリッピンでは時間前にやってくる人は滅多に居ないから、本当にユニークな生徒ですね。”と大笑いになった。
ニュウジョウリョウ.jpgエントランス.jpg定宿のグランドメンセンホテルを出発して1時間。木立に囲まれたセンターに到着。去年は工事中だった入り口のビルが完成。白くて近代的な形が目を引く。去年までダウンタウンにあった事務所もここに移転。余分な経費を省くと同時に、フィリッピンワシ本部の全機能が集約されたことになる。早速、センターの責任者タデナに合いたいと言うと、何と!去年、退職したそうだ。
昨年から始まった”世界不況”が影響したのだろうか?自然保護団体は財政的な基盤が弱い。特に発展途上国では先進国からの寄付に頼らざるを得ない。現状の世界経済を考えれば、イーグルセンターの運営だって大変なのだろう。
現在の責任者は若干30歳の女性、アニメイで13人のスタッフを統括している。今も時々タデナに相談しているそうだが、困難を乗り切って、美しい鳥、フィリッピンワシを絶滅から救って欲しいもだ。
sewani.jpgセンターは猛禽類を主体にした小動物園のような施設だが、現在飼われている動物は36羽のフィリッピンワシ・5種類のワシ・3種のフクロウ・哺乳類4種・クロコダイル・オウム等だ。
施設の広さとフィリッピンワシが一羽づつ大きなケージが要ることを考えると、ワシを野生に戻さないかぎり、ここで飼育出来る数の限界を既に超えている。幸いな(?)ことに昨年の繁殖シーズンは雛が孵らなかった。野生に戻す試みも昨年2羽、放鳥されたが、1羽は家畜の近くに度々飛来。銃弾を浴びて死。もう一羽は人里を離れず。センターに戻された。結局、フィリッピンワシの放鳥計画はこれまで一羽も成功していない。今年こそ放鳥を成功させて、繁殖から野生復帰への道筋をつけて欲しいーー
日本でもコウノトリ・トキを野生に戻す実験が進行中だが、里山に住む鳥でさえ、自然繁殖まで辿り着くのは容易じゃない。日本のスタッフもあと一息、放鳥された地域の皆さんもこのプロジェクトを後押し、してーー

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安藤達己的:新インフルエンザ顚末記・ダヴァオ出発まで一週間もないと言うのにメキシコ発の新インフルエンザの発生で、新聞はこの記事一色。成田では映画に出て来そうな服装で検閲官が到着便に乗り込む。このウイルスを水際で食い止める作戦だとかーー日を追うごとに、ウイルスの毒性が低いことも、感染条件も分かってきているのにだ!私もパソコン用品を買いに行くと入り口で、女性に手を消毒された。
慌ててマスクを買いに走る!成田空港では、さすがにマスクを着けた渡航者が多い。息苦しいが仕方ない。私もマスクをして機上の人となった。飛行機の中でイミグレイションカード以外に、北米・メキシコの渡航暦と健康状態を申告する調査書が配られた。マニラ空港ではサーモグラフィも見当たらず、全く、普段と変わらない。日本人以外、マスクをかけている人は居ない。ダヴァオでは”海外旅行者情報で”メキシコへの渡航自粛を呼びかけていた。
帰国すると新聞から新インフルエンザの記事が消えていた。このインフルエンザ、毒性が弱く、ワクチンが無いだけで、感染したって、既製の薬が効く!専門家は”ウイルスは変異が早いから油断出来無い”と言うが、そんなら例年流行るインフルエンザも今回と同じ処置を取るのかい?
修学旅行を中止した学校が2000校を超えた。そんな必要があったのだろうか?普通のインフルエンザと同じ対応で良いとなれば、中止にする学校は無かったと思うのだがーー
マスコミの非難を恐れて、判断力を失っている教育委員会。学校生活一度の旅行機会を失った生徒たち。日夜、報道に関わっている記者諸君。この事態をどう思いますか?
判断を委ねられた地方は、労働厚生省の決定を待つばかりでなく、瞬時に駆け巡る情報を集めて自分の判断が出来る能力を養ったらどうだろう。
結局、責任を取りたくないから、こんな結果を招くんだろうなぁ。

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2009年05月03日

ダヴァオ紀行:その41 シーフード・レストラン(写真をクリック⇒拡大)

フタリ・ショクジ.jpgダヴァオは海辺の町だ!レストランが軒を連ねるショッピングモール:ヴィクトリアの裏手にも2軒の海鮮料理屋があり、店に入れば、大きな水槽と調理場から立ち昇る煙・忙しく行き交うウエイター・とその活気に圧倒される。物価の安いフィリッピンとは言え、ロブスター・マングローブガニ・ハタ(海の魚・ここではラポラポと呼ばれている)はそれなりの値段だ。まずは店員を連れて水槽の前に立ち、今日、注文する食材の種類と量を決める。魚は、4人分だから700~800グラムで十分だろうと、キロ当たりの値段を確認して調理の仕方も客が決める。適当な魚を指差せば、店員は大きなタモを無造作に水槽に突っ込んで掬ってくれるが、相手は生きの良い魚だ!水槽の中を逃げ回るから海水が飛び散る。近くの客に水がはね返るが、客も店員もそんなことにはお構いなし。水しぶきを浴びた客もいつものことなのか、別に驚いた様子もなく注文した私をジッと眺めている。
ラポラポ.jpgロブスター.jpgラポラポは中華料理・”コイの空揚げ”風に、甘酸っぱい、トロリとしたアンカケソースをかけて食べれば美味い。次はロブスターだ、これはキロあたり3000円~4000円もする。日本では”錦エビ”と呼ぶ大型のイセエビの仲間でサンゴ礁に住んでいるから、体の色も白っぽく、体中に綺麗な縞模様が入っていて保護色になっている。日本のイセエビは500g位が普通で、1キロなんて大物には滅多にお目にかかれない。更に、これを食べるとなると、まずは懐と相談だ(笑い)。”錦エビ”は1キロ位が標準で、大きいのは3キロをゆうに超える。頭の部分にはミソがギッシリ詰まってて、良いダシが出るからスープにする。頭を解体(?)しながら身をを食べるが、かなりのボリュームで腹に溜まる。胴体はカラ付きのまま、豪快に叩き切って”エビのピリ辛ソース”風が美味しい。確かに姿も形も味も申し分ないが、値段がちょっとーーと思う私のような人には、ロックロブスター(私の田舎ではセミエビと呼ばれ、イセエビと一緒に獲れる)がお勧めだ。
ロックロブスター.jpgカニ・ロブスタ.jpg身の味はロブスターと同じなのに、姿が悪いばっかりに値段は半値以下だ(苦笑)。頭が平べったくて、ミソも身も入ってないからスープには向かない。一匹の大きさは、せいぜい100~200グラム位、私には2匹が適量だ。
そして最後に控えしは!熱帯地方にしか居ないマングローブガニ。ツメが大きく黒々としていて、見るからに挟む力が強そうだ。どのカニもツメはしっかり縛られて、一寸可愛そうだがこんなハサミに挟まれたら大変だから仕方ない。店の奥に或る鉄製の引き出しの中に入っているのを3匹ばかり選ぶ。現地の人は何故か、蒸したカニに炒めた野菜のスープをかけて食べていたが、私には全然美味しくなかった。第一、日本のカニと違ってミソが無い!まぁー、ツメの中に身はあるが、これだって取り立てて言うほど美味じゃない。そこでエビと同じように、”中華風ピリ辛”にして貰うと、予想通りこれは美味しかった!
熱帯の海鮮料理で腹ごしらえ:”お会計”をしてもらうと、ビールを入れて4人様:8000円弱。日本で食べることを考えると、5分の一以下の値段だろうか?そんなわけで、手ごろな値段でシーフードを食べるのもダヴァオ行きの楽しみの一つになった。”食いしん坊”も一徳ですなぁー。

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メキ・インフル.jpg安藤達己的ブタ・インフルエンザ考:2003年3月:SARSなるウイルス性伝染病が流行。その真っ只中、私は無謀にもダヴァオ行きを敢行した。慣れないマスクを着けて成田を出発。マニラに到着すると飛行機はエプロンには付かず、乗客全員がバスで検疫のため、別のビルに連れて行かれた。30数度ある室外で、汗だくになりながら待たされること1時間半。検疫官が全乗客一人ずつの額にビニールのようなものを押し付け、どうやって検査をしたのかは不明だが、結局SARSの感染者は0。予定通り国内線に乗り換え、無事にダヴァオに到着。
もし感染者が一人でも出たら、乗客全員を一週間マニラで隔離することになっていたそうな。後でこの話を聞いてゾッとした。今回はメキシコが発生源でアジア人の感染者は少ない。弱毒性のインフルエンザらしいが、誰も免疫を持っていないから感染が広がれば面倒だ。
私のダヴァオ行きは5月17日:”苦しい時の神頼み”ですいませんが(笑い)、この新インフルエンザ騒動:それまでには治まりますように!

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2009年04月12日

ダヴァオ紀行:その40 養豚業(写真をクリック⇒拡大)

コブタ・30キロ.jpg或るレストランでの出来事だった。高校生を連れて日本食を食べさせようとメニューを見ていたら、”ポークカレーとトンカツが良いよ”と奨めてくれる人がいた。意表を突かれて私が振り向くと”ここの豚肉は私が育てたブタだから”と笑っている。”そうですか”と答えて、その通りに注文してみると、なるほど美味しい。ダヴァオの牛肉は硬いが、これまで食べたビサヤンチキン(地鶏)と豚肉はたしかに格別だった。この御仁、F氏と称したが”ブタは飼料で肉質や味が変わる話や、アクが多くなる原因について”薀蓄を傾けた。こうなりゃ、野次馬根性では負けない私だ!早速、豚舎を見せて貰う約束を取りつけた。
シキチ.jpgハハブタ.jpgホテルを出発・メインストリートを30分走ると、ミンタルと言う町に入る。ここを右折するともう舗装されてない道だ。水溜りのある登り道をスリップしながら、ゆっくり進む。木の種類は違うが里山のような地域で遠くに養鶏所らしき建物も見える。市の中心部からそんなに離れていないのに、空気は綺麗だし、まるで田舎に来たような風情だ。すれ違ったバイクの若者が挨拶して通り過ぎた。F氏の従業員だそうな。もう人家らしきものもほとんど無く、水溜りを避けて車を止めたところが養豚所だった。池には、なにやら稚魚が沢山いたがテラピアの養殖をやっていた名残だとかーーー原っぱを横切ると、コンクリートで敷き詰められた一角が豚舎だった。何百匹単位でブタを飼育するほど大掛かりじゃない。母ブタが10匹足らず、種ブタが一匹で、同じ日に生まれた子豚が12匹ほど、数箇所ある区切られた囲いの中でそれぞれに同居している。中は清潔で、農家の庭でドロだらけになっているブタとは大分違う(苦笑)。母ブタは4ケ月の妊娠期間で平均、12匹の子ブタを生むそうな。4ケ月で100キロに育ち市場に出す。レチョン(ブタの丸焼き)用は2ケ月で40キロ程度。値段はキロあたり70~100ペソだとか。
飼料は主にクズ穀物で、経費削減のため従業員が買出しに行き、ここで配合している。他にも肉質を良くするための添加物を使っていて、これがけっこう高価だ。採算を考えると、今の規模でも毎月、12匹以上のブタを売らなければならない、がそれには母ブタが20匹くらい必要だ。母ブタがいつも12匹以上子ブタを産んでくれれば良いが、動物のことだから、5匹しか産まないこともある(それはそうだろう)。どんな商売も楽じゃありませんなぁーーー
カンシゴヤ.jpg養鶏はウイルスの危険があるから怖い!とF氏の話だが、動物を飼育して利益を上げるのは容易じゃない。病気が発生すれば被害は大きいし、出荷時期にきてブタが盗まれてしまえば、育て上げた苦労は無駄になる。だから、豚舎の良く見えるところに見張り小屋があった。ここで育てたブタは1キロ:100ペソ(普通は70ペソ)の値段が付くそうだが、それでも儲かる商売になっているとは言えない。ブタの値段が安いのに比べ、レチョン(ブタの丸焼き)は1キロ:250ペソ~350ペソもする。F氏のところでも注文があれば調理料:1000ペソでレチョンにするとか。これが一番確実な収入になるらしい。外国で商売を軌道に乗せるには苦労はつきものなんだろうが、F氏には是非、成功して欲しいと伝えて、車に向かって歩き始めた。

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安藤達己的考察:フィリッピン系日本人・1)不法入国していたフリッピン人夫妻が13歳の中学生(国籍はフィリッピン)だけ残して、両親は国外退去となった。家族全員が定住権を認めるられるように、と多くの日本人が支援活動をしたようだが、行政裁量による決定は一家に取って厳しいものになった。
2)昨年、日本人男性から認知されているフィリッピン女性の子供に日本国籍が与えられた。これまで日本国籍が与えられるのは親が日本人と結婚した子供に限られていたから、これは大幅な国籍法解釈の変更だ。この変更によって、多数の日系二世が日本国籍を取得可能になる。
3)母親はフィリッピン人で日本人男性と結婚、日本で暮らしているが、子供は何故かフィリッピンで育ち、18歳になったところで日本国籍を選択。来日して飲食店で働いてはいるが、読み書きが出来ない。
4)父親は間違いなく日本人なのに認知もされず、フィリッピンで暮らすジャピーノと呼ばれる人が3万人以上も居るそうだ。この人達の国籍問題はどうなるのだろう?
5)上に書いたケースは20数年前、フィリッピン女性がエンターテイナーのビザを取得、日本のホテルやスナックで働くことが出来た時期の産物だが、フィリッピン・特にダヴァオ周辺では第二次世界大戦をはさんだ日系人(三世まで)問題が解決し切れていない。すでに6000人以上の日比・混血人が日系と認められ、多くは来日して働いているそうだが、現在申請中の人が4000人以上もいると言う。航空路線網の発達で、どこの国でも国際化は避けられないし、国際交流がもたらす明るい面も沢山ある一方、日本でも外国人による犯罪、違法滞在、無国籍児童と陰の部分もかなり見えて来た。定住権問題も行政裁量にゆだねるだけでなく、きちっとした指針を示す時期に来ているのかも知れませんね。

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2009年03月15日

ダヴァオ紀行:その39 洋ラン産業の芽生え(写真をクリック⇒拡大)

カトレア.jpgフィリッピンの農作物と言えば、まず砂糖だ!これは全土に亘って収穫、輸出され国の経済を背負って来た。勿論、ミンダナオ島でも砂糖畑は多いが、ダヴァオと言えば、何といっても果物(マンゴー・ドリアン・バナナ・ポメロ)が有名だ!ちょっと郊外に出れば農作物の巨大ブランド・デルモンテと言う町名はあるし、果物のプランテーションが広がっている。商店街は一年中熱帯の果物で溢れ、端境期は無い。だがーーー
私を驚ろかせたのは洋ランだった。住宅が密集した路地にも、狭い庭にも洋ランの鉢植えがあり、そんなに手入れをしなくても時期がくれば花を咲かせていた。花の形や色から種類の違いは明らかに分かる。このランに目を付け、栽培に乗り出したプエンテスピーナ氏によると、ダヴァオ周辺の森林(ジャングル)に自生するランは1000種類もあるそうだ。ハワイ・ヴァージン諸島を含むアメリカ圏が300種類前後と言われているから、ずば抜けて種類が多い。
コチョウラン.jpgオンシジューム.jpgダヴァオ市内にあるラン栽培農園を訪ねてみた。日本のラン栽培と違って温室も暖房も要らないし、加湿器も要らない。直射日光をさえぎる紗をかければ、それだけで理想的な洋ラン育成の環境が出来る。日本の生花市場でも洋ランの需要は多く、主にタイやインドネシアから輸入されているようだが、台風が滅多にない気象条件や野生ランが圧倒的に多い有利さを考えると近い将来、フィリッピンが洋ラン輸出の主要国になるのは間違いないだろう。勿論、そうなるためのハードルはある。現在、苗床にする材料と肥料を値段の高い輸入品に頼よらずをえないことや、花を輸出する際の輸送の問題だ。勿論、ラン農園の規模と輸出量が大きくなれば、今、輸入に頼っている栽培材料も安い労働力を背景に国内生産で間に合うはずだし、雇用の拡大(現在、失業率は30%といわれている)も期待される。ダヴァオが位置する地理的な条件から、台風はこの付近から発生するが、被害が出ることは滅多にない。温暖多湿な気候と合わせこの地が持つラン栽培の有利さは計り知れない。
日本に輸出するランの量が増えれば、人の往来も増える。当然、日本⇔ダヴァオの直行フライト便も運行されるだろう。だが、ダヴァオで洋ラン産業を成功させるためには、長年に亘る反政府組織との和解が最優先課題になる。更に輸出先の消費者が好む市場価値の高い花を見つけ出すマーケテングと、その花を安定的に、しかも大量に供給出来る体制が必要だ。つまり最新のバイオテクノロジーとエコロジーに配慮した大規模な栽培農園が必要になる。この条件が満たされた時、ランを中心にした生花輸出産業が砂糖・果物と出稼ぎに頼るフィリッピン経済の新しい柱になる可能性さえある。
デンドロ.jpgアリトハナ.jpg洋ランほど一般的ではないが、レストランやリゾート地に、さりげなく咲いている花にもユニークなものが多い。ダヴァオ周辺で年中見られるハイビスカスやブーゲンビリヤは、日本でも安く売られていて商品としての魅力はないが、明るい黄色や赤の不思議な形をした花はトロピカルでエキゾチックさに溢れていた。ランの輸出が本格化し、日本の業者がここに咲いている花を見る機会が増えれば、ラン以外にも人気の出そうな花が沢山あるに違いない。
私が訪れたラン農園の看板には、ダチョウの絵が大きく描かれていた。敷地の広さからみて、ここの経営者は先進国で人気が出てきた低カロリーで健康食品でもあるダチョウ肉の輸出を視野に入れた事業展開を考えているのだろう。フィリッピンの気候的優位を生かしたフィリッピン資本による新しい産業がここダヴァオから生まれれば”素晴らしい”と思うのだがーー