ウルトラセブン:第17話 地底GO!GO!GO!(写真をクリック拡大)
このページ左上:安藤達己オリジナルソングの下に2曲“Seventeen”・“セブンティーン”追加!全10曲・YOU TUBE にアップロード。エキゾチックでトロピカルな映像と音楽を楽しんで下さい
本来なら第5話迄に放映された方が視聴者には親切なエピソードだった。M78星雲から地球に来た宇宙人が、どうして諸星ダンの姿になったのか?その理由を解き明かし、モデルになった青年ジローを救出するセブンとウルトラ警備隊員の活躍を描いた作品だった。脚本は金城哲夫を師と仰ぐ上原正三。監督は当然のように円谷一氏で、この作品が17話目になったのは当時、TBSの映画部に所属していた一氏のスケジュールと2役を演じる新人、森次浩司がダン役に慣れるのを待った結果でもあった。2役の森次浩司が同じカットに出演することはなかったが、新人に取っては大役。この作品が17話目になったのは結果的に成功だった。
鉱山で作業中に落盤事故が発生。原因になった不審な地震の究明と、生き埋めになった青年の救出をウルトラ警備隊に依頼してきた。早速、キリヤマ隊長以下警備隊員はポインター号で現場に急行した。(ロケ地は日立鉱山。銅を採掘していたが、選鉱を終えた岩石があちこちに積み上げられ、まるで月の表面を見るような場所もあったが、今回の作品で画面に現れることは無かった。今は廃坑になっているのだろうか?)青年ジローが生き埋めになっている現場は地下1000メートル。それでも鉱夫達はジローが生きている事を信じきっていた。かって、友人と登山中に足を滑らし、宙吊りになりながらパートナーを助ける為にザイルを切断。200メートル落下しながらかすり傷だけで生還した男、ジロー。彼はミラクルマンだからこんな事故で死ぬ筈がないと言うのだ。ダンはこの話から、もしや、”谷底に落下してゆく勇気ある男”、自分が助け、姿を借りた男ではないか考え始めていた。閉じ込められた坑道で必死にパイプを叩き続けるジロー。ダンにだけ聞こえるこの音を頼りにパイプの中を透視すると、
やはり、あの勇気と友情に溢れた青年が二十日鼠のチュースケと坑道に閉じ込められていた。自分の分身である青年を何とか助け出すため、地底に行かせて欲しいと願い出るダン。
すぐにマグマライザーが空輸されてきた。(地底を進む警備隊のメカが初登場。なかなか恰好良い形をしていたが、残念な事にその後、あまり出番はなかった)ウルトラ警備隊員はただちに乗り込み、先端のドリルで岩石を破壊しながら地下にもぐり始めた。地下1000メートルに到達。進路を変えた時、ジローに空気を送っていた通気口が塞がれてしまった。現場に急ぐマグマライザー。地底に異様な音が鳴り響き、頭上から降りて来た金属板が行く手を阻み、引き返そうとする通路にも金属の扉が!通信も途絶えてマグマライザーは地底に孤立してしまった。坑道で救援を待つジロー。空気が遮断された今、残された時間は少ない。
![]()
意を決したダンは特殊爆薬を持って機外に出ると金属板を破壊。自らは地底都市の支配者に拘束されてしまった。マグマライザーの中からダンを探しに出たアンヌ、アマギ、ソガの眼下に広がる巨大都市が。ここが謎の地震を起こしす震源地だったのだ。地底に侵入する3人。ロボット(ユートム)のような物が現れ光線銃を発射してきた。銃を弾き飛ばされるソガ。
アマギがユートムを撃つとユートムは崩れ落ちた。隙をみて爆薬を取りにマグマライザーに戻るソガ。円形の台上で自由を奪われたダンは強烈な熱線を浴び、逃れようにも、ウルトラアイは手の届かぬ場所に置かれていた。
やっと自由になった右手でベルトのバックルを押すと、ウルトラアイは空中を飛んでダンの手の中へ、台上でウルトラセブンに変身。(バックルに触れるとウルトラアイがダンの所へ飛んで来る。これは私も知らなかった仕掛けだった(笑)。したがって変身もいつものパターンではなく、ダンの体に電流が流れセブンの誕生となる。意外な”仕掛け”が許されるのは、ダンが宇宙人で、しかも特撮と言うジャンルだったからだろう)ユートムをワイドショットで倒し、地底都市の空中を飛び、更に坑道を飛ぶセブン。岩石を突き破って、ジローを救い出し、安全なマグマライザーに運んだ。
アンヌ、ソガ、アマギは地底都市爆破のため爆薬を仕掛けていたが、又も現れるユートム。救援に駆け付けたダンが光線銃で援護。3人を救った。時限爆弾が爆発する前に地上に脱出しようと急発進するマグマライザー。隊長の待つ坑道入り口に辿り着いた、と同時に山は爆発。坑道からも砂煙が上がり、謎の地底都市は消え去った。はたして、ここは宇宙人の侵略基地だったのだろうか?或いは元々地球に住み着いていた地底人の都市だったのだろうか?(今回のエピソード。ウルトラセブンは巨大化もしないし、一人で事件を解決する訳でもない。警備隊員も地底都市に侵入。ユートムを倒し、爆薬を仕掛ける大役を演じていた。役割分担が上手く行き、子供が喜ぶ新メカ、マグマライザーの登場や、意表をついたウルトラアイの空中飛行もあって、一味違うウルトラセブンの魅力に溢れていた。)
更に特筆すべきは、今回の円谷監督。徹底して標準レンズにこだわり、テレビ映画では当たり前に使われていたズーム使用を最小限に留めていた。全体を通じて安定感ある印象は、この”こだわり”から生まれたのだろう!
(映像の著作権は円谷プロに所属します。)