ダヴァオ紀行:その56 パナボ市・バスの旅(写真をクリック拡大)
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パナボ市はフルーツカウンティと呼ばれ、輸出用の果物をプランテーション(大規模単一作物)で栽培。デルモンテ・チキータ・ドール等の名前で世界中の果実売り場に並べられる。今回、お世話になった”ダヴァオ桜会”の主催者A氏は社交性に優れ、どう言うわけか、パナボ市長とも付き合いがあった。私がバナナ・プランテーションを取材したいと伝えると、”桜会”のメンバー数人も、こんなチャンスは滅多に無いから、是非一緒にと言うことになり、参加メンバーが10人以上なったところで”市長を表敬訪問しましょう”と話はだんだん大袈裟になって行く(笑)。
それもその筈。反政府組織が暗躍するミンダナオ島では、資本家が庶民の敵と見なされ標的にされる。したがって、サンミゲールビールの工場見学の時にも感じたが、大工場や大農場のセキュリティーは想像以上に厳格だ!そんなわけで、バナナ・プランテーションの見学も市長の紹介がないと簡単にはOKが出なかったらしい。
約束の日。朝八時、ダヴァオ市のバスターミナルに到着。パナボ行きのバスに乗り込む。鉄道が一路線もないミンダナオ島では、長距離を行くとなれば、バスかフェリーに頼るしかない。発車まで、まだ10分もあるのに、大荷物を持った乗客が早々と席を占めていた。窓外にはサングラス・アメ、ガム・タバコを抱えた物売りがやってくる。運転手が休憩中で居ないのを幸い、運転席を見てみると、一昔前、東京を走っていた路線バスのように、重そうなハンドルとクラッチ。むき出しになっているスイッチ類。かなり疲れた座席。ちょっと懐かしいと言うか古めかしい雰囲気が漂っていた(失笑)。
バスが発車すればダヴァオから約30キロ。一時間の小旅行が始まる。早速、車掌さんが座席を回り、キップにハサミを入れながらバス代の集金だ(パナボまで、エアコン付きで80円位、無しだと10円安い)。バスは右手に海を見ながら、片側一車線の道を揺れながら進む。停留所の前は、どこも小さな店が密集していた。30分も走ったところで、運転手が何故かバスの外へ、入れ替わるようにバケツをぶら下げた”売り子”が乗り込んで来た。甘いお菓子のようだが、結構、買う人もいる。”へぇー!”とあっけにとられたが、乗客にとってはいつものことなのだろう。僅か5分程の停車だったが、エアコン無しのバスに乗ってしまったから、その暑いこと。バスが走れば少しは風が入って来るのにーーーここから先は道幅もグット広くなり、人家もまばらになって来た。バス停も少なくなって、結構なスピードで飛ばす。お陰であまり暑さを感じないうちにパナボバスターミナルに到着した。
一度は聴いて You Tube!安藤達己が撮影した動画をバックに安藤達己が作った音楽が4曲!:このページ左上・赤字・安藤達己オリジナルソング:下:Sampaguita・Bosanova- princess・サンパギータ・ボサノヴァープリンセス をクリックして下さい。
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バスを降りたところで、一緒に行動する”ダヴァオ桜会”のメンバーと合流。市庁舎に向かった。ここの庁舎は新築で立派なものだ。A氏は庁舎内に消えたきり、なかなか出て来ない。ニコチンが欲しくなったし、暑いのを我慢して木陰でイップク。同道するメンバーと世間話をしていると、A氏が現れ、庁舎内に入った。中は冷房が効いていて、居心地が良い。市長室は2階だったがエレベーターまであった。市長室に入ると、すぐにコーヒーの接待を受け、市長が現れたところで全員揃って記念撮影。
席に落ち着くと、隣に市長が座った。難しい交渉があるわけじゃなし。市長は日本に関係のある"山下財宝”の話を始めた。この”財宝話”忘れた頃に、日本でもフィリッピンでも話題になる。ここパナボ市でも本当に”金の延べ棒”を探し当てた人が居ると言うのだ!それ”山下財宝”だったんですか?と念を押すと、いや、正確には”違う"のだが、ーー戦時中に大金持ちが”金の延べ棒”を隠し、戦中戦後のドサクサで隠し場所が分からなくなり、最近になって運の良い人が金を探り当てたりするらしい。山師の間では今も、金の在りかを示す古い地図が結構な値段で流通しているとのことだ!まぁ、どこにでもある話だけど(笑)。そう言えば、ダヴァオでも金塊を探し当てた人の話は良く聞くし、コトバト州には、金鉱山が有るとか-ーー私も運に恵まれて”金の延べ棒”まで行かなくても、せめて金塊が拾えたらなぁ?!
表敬訪問が終れば、いよいよバナナプランテーションへ出発だ!