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ダヴァオ紀行:その53 サマール島・コウモリ洞窟(写真をクリック拡大)

シュッパツ.jpgコ・バージ.jpgダヴァオから船で15分、そこにサマール島があり、海岸線はリゾートで、宿泊施設を備えた白いプライベートビーチがひしめき合っている。今回は、”島の内部を探検(?)してみよう”と、この島出身のお嬢さんに案内を頼んだ。まずは、いつもお世話になっている”日本レストラン・Akiko”の前に集合。オーナーの持つ四輪駆動でササ桟橋へ向かった。バージと呼ばれるカーフェリーに乗って(車一台270ペソ)サマール島に到着。舗装された道を10分も走ったところで、右に折れると、人家も見当たらないデコボコ道をゆっくり走る。幸い好天続きで、水溜りは無かったが、それでも、この道を普通車で走るのは、余程の腕がないと無理だ!”コウモリ洞窟”へ行きたいのだが、看板も標識もないし、道を聞こうにも人が居ない。やっとサリサリストアー(よろず屋)を見付けて、洞窟の場所を聞き出し、枝分かれした悪路を更に下って行くと、右手にレストラン風の建物があり。車が3台程、駐車出来る空地に出た。
リョウキンジョ.jpgここで車を降り、小屋の外に”ぶら下がって”いる紐を引くと、チリンチリンと上の家から音が聞こえ、青年がゆっくり階段を降りて来た。一人、20ペソを払い、階段を上がり始める。すぐに”チーチー”と小鳥の声が絶え間なく聞こえて来た。案内のお嬢さんが”ほら、コウモリが啼いてる!””えっ!コウモリって、昼間からこんな声で啼くんだっけ、小鳥じゃないの?”お嬢さんは”コウモリだ”とキッパリ答えた。それにしても、この生臭い匂い。何処から来るんだろう!全員、示し合わせたように鼻をつまんで顔を見合わせる。”これコウモリの糞よ。”ウヒャー、まだ洞窟にも入ってないのに、この匂い!この後、どうなるのかと心配になった時、”ほらっ”とお嬢さんが指差した先に、
ドウクツイリグチ.jpg高さ1メーロル、幅10メートル位の穴があり、内側は濃い茶色で縁取りされていた。よくよく見れば、茶色はコウモリの色でアリのように密集している。木陰になってるとは言え、居場所から追い出されたのか、エサの虫を食べるためなのか、明るい中を飛び回っているのもいた。確かに”チーチー”と言う、小鳥らしき声は、ここから聞こえて来る。見学者が洞窟に転落しないように丈夫な木柵で囲ってあった。が、他に観光客は居ないし、監視員も見当らないから柵を乗り越え、禁断の(?)穴を覗き込むと、ムツとする匂いが鼻をつく。壁にはコウモリがビッシリと張り付き、底は深くて見えない。それにしても、このコウモリ、何万匹いるんだろう。飛んでいる姿を見ると、かなり大きい。翼長は、ゆうに30センチ以上ありそうだ。
洞窟の中を進み、懐中電灯で天井からぶら下っているコウモリを見るんだとばかり思い込んでいた私は、上から覗く意外さにアッケに取られていた。かの、お嬢さん、そんなことにお構いなく更に階段を登って行く。すぐに階段は終り、”日当りの良い庭”の様な場所に出た。木陰で一休みして、”帰るのかと、思いきや”
アナ・ヌケ.jpgコウモリ3.jpg木立の下にある柵に寄り掛かって、下を覗き始めた。遅ればせながら、私も大きな井戸の様な穴の中を見ると、”居るは、いるは!”壁はコウモリで埋め尽くされていた。同じ様な、ほら穴と言えば良いのか、洞窟と呼べば良いのか?色々な角度で地下に延びる穴が4ッツもあった。いずれの穴にも、入り口ギリギリまで、コウモリが密集していて、合計すれば、どの位のコウモリが居るのだろう?夕方になれば、ここに居る何十万匹、いや百万匹を超えるコウモリが一斉に飛び立つ、壮大な儀式が見られたのだろうが、何も無いところで何時間も待つわけにも行かず、次の目的地・ハギミット滝に向かった。が、車に乗ってからも、頭の中ではコウモリに対するイメージの混乱が続いていた。
コウモリは可愛い小鳥の様な声で啼きますよ(え~)!明るい中でも飛びますとも(うそ~)!コウモリの棲家は、洞窟ばかりじゃありませんよ。井戸の中にだって住めますぞ(またぁ~)!

一度は聴いて You Tube!安藤達己が撮影した動画をバックに安藤達己が作った音楽:
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サンパギータ.jpgサマール島に残る大戦のツメ後:案内を頼んだお嬢さんの”おばぁちゃん”が近くに住んでいると言うので、”是非、会って見たいと”頼んだ!最初は恥ずかしがっていたが、重ねてお願いすると、首を縦に振った。人家もまばらな道をはずれ、ヤシとバナナが生えた草原を少し走ると、粗末な平屋が数軒点在し、小さな子供とニワトリが木陰でノンビリ、時を過ごしていた。どうやら、どの家もお嬢さんの親類らしく、大人は玄関から顔を出し、子供は近寄って来る。奥まった小さな家の玄関に”おばぁちゃん”は腰掛け、お嬢ちゃんは隣に座った。
ロウジョ.jpg指は”ふしくれ”だって、リュウマチに侵された膝を曲げるのも痛そうだ。年齢は80歳後半だろう。若い頃”美人だった”面影を漂わせていた。お嬢さんが抱き寄せる様にして、語り掛けると”日本がフィリツピンを占領した(1942年)”当時のつらい”思い出話”を始めた。
新婚早々だった”おばぁちゃん”はセブ島に住み、村一番の美人!日本軍に占領されたら大変なことになると、夫と数人の親類を誘って”セブ島脱出”を企てた。道路を行くのは危険だから、ジャングルに分け入り、川を渡り、自給自足の生活を送りながら漁師の船で島から島へ。この逃避行は命懸けだったろう。どうにか、50日かけて、ここサマール島にたどり着き、居を構えたと話してくれた。ミンダナオ本島ではなかったので、大戦中は比較的、おだやかな生活だったそうだ。その後、子宝にも恵まれ、今は親族に囲まれて、貧しいながらも”満ち足りた老後”を送っている。
人生を激変させた日本軍や日本人に好感を持てる筈はないが、話を聞き終えて、ただ謝罪するしかない私に、おばぁちゃんは天使の様な”微笑み”で答えてくれた。

日本料理 Akiko 082-222-6825(ショッピングモール・ビクトリア 近く)

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コメント

タイはバンコックから車で西へ約2時間、”戦場に架ける橋”で有名なカンチャナブリ近郊にも同じようにコウモリの洞窟があるそうな。
何百万匹というコウモリが飛び立つと、空一面が黒雲に覆われたようになるという。
サマール島のコウモリが飛び回る様子を何時か見せてくんなまし。

爺は何時も記事読んでいますよ!

まぁー、芋爺さん暫くでした。へぇータイにもコウモリ洞窟がありますか、私も、あのコウモリが一斉に飛び立つところ見てみたいですね。そんなチャンスが来ることを願ってます。

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