« 紅葉:昭和記念公園(写真をクリック⇒拡大) | メイン | トリプルファイター:スリラー館の対決!(写真をクリック⇒拡大) »

ダヴァオ紀行:その51 市民生活(写真をクリック⇒拡大)

カ・ジュウタク.jpg”平均的なダヴァオの市民生活”を決めるのが意外と難しい。日本人が住んでいる場所は特別で、XXビレッジと呼ばれる高級住宅区にあったり、ガレージ付きの小奇麗な建物ばかりが並ぶ一角にあって、庶民の生活環境とは程遠い。
不法占拠地域は、湿地帯や未整備の山林が多く、不衛生で、平均的な市民生活とは言えない。今回、お邪魔した家は丁度その中間にあたる。メインストリートからは、かなり遠く、出掛ける時は、まず、トライシクル(エンジン付三輪車)に乗ってジープニーの走る道に出なければならない。雨でも降れば、デコボコ道は”水溜り”だらけ。歩くのも容易じゃない。近所の家も木造住宅だが”持ち家”だ!日本の住宅と比べれば、粗末過ぎるほど粗末で(笑)、終戦直後のバラックと呼ばれた家を思い出させるが、ダヴァオは常夏の気候だから、雨露さえしのげれば、基本的に困らない。この家の家族構成は、両親と学生生活を終えた女の子が三人(社会人と呼びたいが仕事が無い!)と中学生の男の子一人、合計6人。一番上の女の子は、現在、外国に出稼ぎ中。1ケ月の生活費を聞いてみたが、なかなか答えてくれない(これが一番聞きたいことだった!)。8,000-ペソ位(16,000-円)?と聞くと、小さく頷いた。
カ・サリサリ.jpgお母さんはサリサリストア(よろずや)を営んでいる。”よろずや”と言っても、商品は極端に少なく、この辺で売れる安物しか置いてない。アメ・ガム・パン類・魚の干物に駄菓子、あとはコーラ類が営業用の冷蔵庫にあるだけだ。近所の人を相手に商売をしていて、女の子がいるから、顔見知りの人達が集まってくる。失業率が30%を超えるダヴァオでは、暇人が多い(失礼)。誰が作ったのか、お店の横にビニールシートで天井を張り、その下にはテーブルと椅子まで置いてあった。いつの間にか、集会所のようになり、駄菓子を食べながら世間話をしていくのだろう。メンバーが4・5人集まればカードを取り出し、ささやかな賭け事が始まる。
カケ1.jpgカケ2.jpg私が行った時、運悪く小雨が降っていて通りは閑散としていた。粗末な門を開けて中に入ると、テーブルを囲んでカードゲームの真盛中。小雨の中を見物している人さえいる。ポーカーやオイチョカブの様に、さっさと決着が付く”賭け”じゃない!ギャンブルと言うより、”冗談を言いながら、暇つぶし”の様相だ。ゲームが終わるまで10分以上もかかる。どうやら最後まで、沢山カードを持っていた人が”勝ち”らしく、負けた人たちは、悔しそうに5ペソ、10ペソを払っていた。写真を撮らせて貰うのだから、”せめて、お礼を!”とサリサリストアーに入り”コーラとスプライトの1リットルボトルを計4本”、スナック10袋とパン1袋を皆さんに差し入れた。これがたったの170ペソ。念のためコーラの値段を聞くと、19ペソだった。私も仲間に入りたいところだが、ルールを覚えるのが大変そうだし、時間も掛かる。ーーー又の機会に、と言うことにして家の中を見せて貰うことにした。
テクノロジー.jpg外の博打場(?)が丸見えの玄関を入ると、4畳位の応接間があり、小さな机が一つ。中学生が”テクノロジー”と書かれた教科書を覗き込んでいた。テキストは”英語”で書かれ、コンピューターの使い方と原理を説明しているらしい。そこでOSについて聞いてみたが、マイクロソフトにもアップルにも興味を示さない。ましてや、ソフトウエアーについての知識は殆どない。それでも”コンピューターを使った事がある。”と言う。案の定”ネットカフェ”だった。どうやら、もっぱらゲームで遊んでるらしい。ダヴァオでパソコンを持っている家庭は、ほんの一握り。PCを使って仕事している人を、身近に見たことの無い子供達にとってパソコンと言えばゲームなのだろう。こんな国が沢山あるのに、世界は容赦なくデジタルへ、ハイテクへと進み続けている。近い将来、この子がハイテク社会に放り出された時のことを考えるとーーーこのギャップに唖然とする私だったが。

にほんブログ村 映画ブログ 映画監督・映画俳優へブログランキングへ左のバナーをクリック:お願いします。


日本のお米が食べて見たい!と言うダヴァオの友人に、日本産コシヒカリ1キロを持参した時のことだ。そこのお嬢さんに、”明日の夕食は、日本のライスと、私達が”オカズ”を作って上げるよ!”と言うと大喜び。更に米は1キロ250ペソだと教えると、目を丸くして驚いていた。そりゃそうだ、ダヴァオでは米1キロが30ペソ程度で買える。
ショクタク.jpgダイドコロ.jpg次の日、食材を買い出しに行った時、念のため、ナベ、フライパン、ガス台の数を聞いてみた。”エッ!本当かよ!ガス台1個、ナベ1個と炊飯器があるだけだと言う。”ガス台は近所から借りて貰うとして、中華ナベ、フライパン、ナベ3コと包丁を買い、食材と共に大荷物を運び込んだ。さぁ、それから使った事の無い灯油のコンロに悪戦苦闘。4時間以上かかって私はチャーシューを2、5キロ。カレーは牛のコマギレ1キロを使って2時間も煮込み15人前。それに持ち込んだミソで貝のミソ汁。以上3品を作り上げた。
友人の方は、流石にグルメ!イタリアンでまとめた。小さなイカを使った海鮮スパゲティ10人前。イタリア風、焼ブタ1キロ。ふっくらと仕上がったタマゴ焼。の3品を仕上げた。午後7時、夕食の盛り付けに入る。チャーシューをスライスしていると、お嬢さんと友達がやって来た。切れ端を渡すと、その美味しさにビックリ!その場を動かない。友人も大皿にスパゲティを盛り、タマゴ焼も綺麗に切り分け、ここの家族5人と娘の友人に私達2人、計8人で賑やかな夕食が始まった。美味しそうに食べる一家を見ながら、腹もふくらんだところで、”カレーはジャガイモが入っているから冷蔵庫で保管してね。”と言い残してホテルへ。
翌朝、ホテルにやって来たお嬢さんに、”昨日の料理、悪くならないように気を付けてね。”と言うと、私の顔をジッと見つめ、あれから家族が”おいしい、おいしい”と全部食べて、もう何も残ってない!だって、本当かよ!たった5人の家族で、どうやったら、あれだけの量を食べ切れるのだろう?!

にほんブログ村 映画ブログ 映画監督・映画俳優へブログランキングへ左のバナーをクリック:お願いします。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.mrsc.jp/mt/mt-tb.cgi/10551

コメント

貧しさが伝わってきます。本当にどうなってるって感じです。貧富の差が大きいのですね。もっともっと貧しい国もあると思います。どこの国も汚職などで、これからどうなるのでしょう。これが世の常なのでしょうか。
 毒舌も良好!

T田さん:貧富の差も凄いけど、国民の殆どが”貧”なのが、問題かなぁ。この程度の生活レベルの家庭だ一番多い、と思う。フィリッピンの総選挙が来年5月。終わる迄、危険だからダヴァオへ行きません(泣き)。新聞に載っている通りです。毒舌をご愛読、ありがとさん!

ダヴァオ紀行読ませていただきました。去年10月、正月とダヴァオに行ってきました。ミンダナオとゆう土地柄構えて行きました。が、マニラよりすごし易く快適でした。イーグルセンターには次回行きたいと思います。

始めまして!蝦名さん:ダヴァオに行きましたか、日本人観光客が少ないですね、マニラ乗り継ぎになるので、行きも帰りも、1日がかりのなって時間の有る人しか行けないからなのでしょう。まぁ、その分、ダヴァオの人たちは、外人ズレしてないですね。私のブログが参考になればよいのですがーー

4/24~5/8ダヴァオ行ってきます。私も常宿は、GRAND MEN SENGです。今回は、戦没者慰霊碑、イーグルセンター等々行く予定をしてます。 安藤様には、体力を回復されて、又ダヴァオ旅行出来ます様にお祈りいたします。 

蝦名さん:もうすぐダヴァオ行きですね。今年はエルニーニョの影響で雨が少ないそうです。私は5月16日から行く予定です。メンセンホテルにお泊りでしたら、社長・ジョージか長男・シャーウィンに私の名前を言ってみてください。アッ、イーグルセンターでデニスに会えたら”よろしく伝えて下さい。”長く働いている人なら、皆、私を知っている筈です。
では、気を付けて行ってらっしゃい!

そうなんですか。5/16からだとすれ違いですね。GRAND MEN SENGには通算1ヶ月程度滞在していますが、社長様を御見かけしたことがありません。短パンに雪駄のいでたちで、もろ"日本人”。今回は、秘密兵器を持って行きホテルで日本人をアピールしてきます。おたのしみに!

コメントを投稿

管理者の承認を得たコメントから表示されます。表示されるまでしばらくお待ち下さい。

 
 

前の記事:紅葉:昭和記念公園(写真をクリック⇒拡大) by 安藤達己
次の記事:トリプルファイター:スリラー館の対決!(写真をクリック⇒拡大) by 安藤達己
ブログのトップ:安藤達己ブログエッセイ-タカを救う会インジャパン