ダヴァオ紀行:その47 終の棲家(写真をクリック⇒拡大)
フィリッピンからのタレントが、日本に入国出来なくなって久しい。それでも我が家の近くに”フィリッピンパブ”なる店が結構ある。ここで働いているフィリッピン女性は、かって程若くはない(苦笑)。ほとんどが30代で日本人と結婚しているか、結婚していた人達だ。正確な数字は分からないが、日本に住むフィリッピン妻の離婚率は50%を超えているのではないだろうか?そこでと言っては失礼だが、
ダヴァオを”終の棲家”と決めて、フィリッピン女性と結婚。ここに居を構えている日本男性の”本音”を聞きたいと、無理を承知で”ダヴァオ桜会”の特に高齢の方に”お会い”したい事をA氏に伝えると、KA氏とKO氏が快く応じてくれた。
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約束の朝・ホテルのレストランで待っていると、80歳を超えているKA氏が、マイカーを運転して迎えにきてくれた。15分程で氏の家に到着。と言うことはダヴァオの中心部に”住まい”があることになる。瀟洒な平屋で40坪の敷地に建坪が、やはり40坪位だろうか?2年前に買ったそうだが日本円で六百万円。土地は外国人が持てないから、奥さん名義なのだろう。
奥さんのフィリッピン女性とは19年前に日本で知り合い、KA氏にとっては3回目の結婚に踏み切った。すぐに、前妻との間に出来た氏の一人息子と相談の上、マニラに移住。数年後ダヴァオに居を移した。現、奥さんとの間に3人もの子宝に恵まれ、末っ子は10歳。氏が72歳の時の子供だ!奥さんの妊娠を知ったKA氏は自分が高齢であることから中絶を考え、夫婦の間で、かなりの軋轢があったようだが、奥さんは氏の話に一切、耳を貸さなかった。この件について率直に聞いてみると奥さんは”アボーションなんて飛んでもない。考えて見て!子供が欲しくても妊娠出来ない人がいるのにーー授かった子を産むのは当たり前でしょ。”と言い放った。ごもっとも、流石はクリスチャン。正論で御座います、ハイ(降参)。で、KA氏は今、どう思っているのか確めてみた。”アンドウさん。女房の頑固さに感謝してますよ。今は10歳になった末娘がもう、可愛くて、可愛くて”だそうです。二人の”結婚して本当に良かった。”と言う言葉を聞いたところで、”いとま乞い”をしてKO氏宅まで送って頂いた。
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こちらのお宅は小ざっぱりした二階建で、貸家だそうな。結婚してまだ5年しか経っていないとかで、そこはかとない新婚気分が漂っていた。駐車場の脇には1坪ほどの紗で囲われた棚があり、デンドロビュームとカトレアの鉢が並んでいる。KOさんの身内はもう誰も居ないそうだから、この奥さんと、その親戚が親族の全てだ。家賃が12,000ペソ(24,000円)で、お手伝いさんが2人。夫婦二人きりの生活だから贅沢な気もするが、お手伝いさん一人2,000ペソ位で雇えるとなれば、奥さんの身内への援助になっているのかも知れません。
こちらの二人も、今の生活に満足している様子で、50歳近い年齢の差がある若い奥さんはKOさんの”優しさ”と”思い遣り”に感謝していた。私はてっきりKOさんが、若い奥さんの家族に金銭的援助しているに違いないと思ったら、それは”一切無い”とのことだった。ちなみに1ケ月の生活費を聞いて見ると30,000ペソ(60,000円)で済むと言う。KOさん、毎日、散歩を欠かさず、少しでも長生きしたいと健康には気を付けている。こうして幸せそうな二人を見ていると円満な結婚生活に国籍なんて関係ないことが良くわかる。勿論、ダヴァオで生活している日本人男性全てが、この二家族のように幸せではない。最近では行き場の無い、年老いた日本人男性が、遺体の引き取り手もなく地元の教会で永眠する例さえあると聞く。故郷を離れて、愛する者同士が暮らすのであれば、是非、幸せな余生を送って欲しいものですね。
80歳代になって若い奥さんに愛され、不満の無い生活しているKA・KO氏。今の生活が何時までも続きますようにと祈って、帰途に着いた。
ダヴァオで聞いた恐~い話:ダヴァオから北に200キロ程行くとコトバト州がある。どの辺で金が出るのか分からないが、10年前に会ったオーストラリア人は、故郷で出資者を集め、コトバトで、本格的な金の採掘を始めた。その秘書に聞いてみると、この事業は成功し、金鉱からは毎日1キロの精製された金が採れていると言う事だった。
私の友人はご他聞にもれず兄弟が多い、その弟が”よろず屋”を営んでいる叔母さんを頼ってコトバトに行く事になったと言う。その叔母さんが16歳の弟を迎えに来ているが、私と一緒にホテルに行っても良いかと電話してきた。こちらは一向にかまわない。程なく二人が現れた。叔母さんは30台半ばの、なかなか美人さんだ。ところで、弟がコトバトに行くと、ダヴァオと違って仕事が有るのか聞いてみた。何と!山の中で金塊を探すのだと言う。
”へぇ~、金て、そんなに簡単に見付かるの?””簡単じゃないけど、金塊を掘り当てて、大金持になった話は沢山有るよ”と答えた。私はただ、ふぅ~んと眉毛を擦るしかないが(笑)ーーただ、そこは夜、出歩くと危ないんだと云う。叔母さんがダヴァオに来る数日前にも殺人事件があったそうだ。私があっけに取られていると、割り当てられた掘る場所に人の血を染み込ませると金が育って大きくなるから(?)、その付近では殺人事件が良く起こるのだと、真顔で話す。”馬鹿な!”と思わず笑うと、”大きな金塊を掘り当てた人は皆、人間の血で金を育てたんだ!”と、平然と言ってのけた。どうやら二人はこんな話を信じているらしい。ことの真偽はとも角、金塊探しの山中で、殺人事件が多発するのは本当らしい。薄気味悪くなった私は、話題を変えてから、二人を夕食に誘った。
その後、この弟が”大金持ち”なった話は聞かない。今はどうしているのだろう?
これ本当に聞いた話だよ!私の友人も、その叔母さんも決してオカルト趣味の人じゃなく常識ある(?)フィリッピン人だからね!
コメント
やはり一番怖いのは「生きてる人間」と言うことですねえ、、、
投稿者: ざんぶろんぞ | 2009年09月19日 01:15
”生きている人間”は確かに怖いけど、異国で若い妻と長寿を楽しめるのも、生きていればこそ、なぁ~んちゃって。
投稿者: 安藤達己 | 2009年09月19日 13:06