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ファイヤーマン:アルゴン星から来た少年(写真をクリック⇒拡大)

デビルサウ.jpgオニギリ1.jpg怪獣デビルザウルスが山村に出現。破壊の限りを尽くしていた。急を聞いて駆けつけたSAFがマリンゴンで攻撃を仕掛けると、怪獣は地中に潜り、行方をくらました。こんな騒動の最中に大きなタマゴを大切そうに抱えた謎の少年が現れた。村人達は少年が持っているはデビルザウルスのタマゴで、それを取り返すために怪獣が暴れてるに違いないと勘違い、少年を村から追い出そうとしていた。少年は突然の驟雨にも”雨宿り”する場所すら無く、風邪の高熱に苦しんでいる所を六助爺さんに助けられた。
このエピソードは、私が特撮で取り上げてみたかった”日本むかしばなし風”の”竹取物語・男子篇”だった。アルゴン星から迷い込んだ少年、エムサ。エムサと過ごすことになった孤老の六助。いつしか二人の間に芽生える愛情。そして宿命の別れ。今日も六助爺さんが見上げる夜空に、エムサ星が輝いていた。
ツリ.jpg六助の看病で元気になったエムサは、畑仕事を手伝い、コマを回して遊び、つりをして楽しい日々を過ごすが、エムサも地球に長くは居られない。アルゴン星に帰るためにはレムタン怪獣のタマゴを孵さなければならなかった。近くに温泉が出ているのを知ったエムサはタマゴを暖めようと穴を掘って埋めてくるが、デビルザウルスが地下で暴れるため、度々地震が起こり始めた。心配になったエムサはタマゴを掘り返して持ち帰ろうとした時、調査に来ていた岬に出会い、レムタンとの合体でアルゴン星へ帰ることが出来る秘密を打ち明けた。
ミサキ・エムサ.jpgレムタン.jpgついにレムタンのタマゴが孵って大喜びしていた時:大地震が起こりデビルザウルスが姿を現した。火を噴いて暴れまわる怪獣。傷ついて倒れる六助爺さん、マリンゴンも怪獣が噴射する火炎で炎上、やむなく不時着。機を飛び出した岬も飛び散って来た岩に打たれて失神。エムサは六助を助けるため、村を救うため、生まれ故郷アルゴン星へ帰れなくなることを承知でレムタンと合体、怪獣となってデビルザウルスの前に立ちはだかったが、凶暴なデビルザウルスに追い立てられ、アルゴン星へ帰るエネルギーはどんどん失われて行く。ついにレムタン怪獣はデビルザウルスに投げ飛ばされて、エムサとレムタンに分離、倒れ込んでしまった。最早これまで、かと思われた時。岬が我に返り、ファイヤーマンに変身。
ファ・デビル1.jpgデビルザウルスに襲い掛かった。ファイヤーマンの激しいパンチ攻撃に一瞬ひるむが、体制を立て直した怪獣は火炎攻撃でファイヤーマンに迫る。空中を舞いながら炎を避けると、激しい体当たりで反撃に転じたファイヤーマン!両手からファイヤーショットを繰り出すとデビルザウルスの両手が砕け落ちた。このチャンスを逃すまいと全身、真っ赤な炎と化したファイヤーダッシュで戦いの決着をつけた。気を失っているエムサとレムタンを見つけたファイヤーマンは二人にアルゴン星に帰るためのエネルギーを注入、岬に戻った。
木陰から六助爺さんに別れを告げるエムサとレムタン。そっと見守る岬。やがて天空に向かって一条の光が尾を引いて駆け上がると、エムサ星となって、輝き始めた。

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レムタン・ホシ.jpg安藤達己的回想:ファイヤーマンも終わりに近く、この台本を読んでみると、エムサを演じる子役が作品の出来を左右する程、重要な役どころだった。すぐに”快傑ライオン丸”で小助役を演じた梅地徳彦に出演を打診してみた。OKが出ると、私が持つ”農村の原風景”を取り込んだ”童話”を撮りたいと言う意欲が湧いてきた。撮影時は田植えが終わった時期で水田の美しさ・男の子なら誰でもしていた沼での魚釣り・竹とんぼ・コマ遊びと、この頃(昭和47年)忘れかけていた絵をふんだんに取り入れた。のどかな田園風景の中で六助爺さんとエムサの間に芽生える父子愛に似た感情と別れ!ラストシーンの後に”暖かい余韻”が残せれば大成功ですがーー。
山の天気は難しい。エムサがレムタンのタマゴを暖める温泉地。箱根の地獄谷(大涌谷)がロケ地だった。小田原は薄日が射しているのに地獄谷は濃霧。撮影が始まれば2時間もかからないロケなのに、何も見えないのでは仕方が無い!それから何回、箱根通いをしただろうか:ある時はターンパイクでロケバスが猛烈な突風にあおられ、あわや!大惨事は免れたが、結局、地獄谷のロケは断念。秋川渓谷でスモークを炊いて撮影することになった。あ~ぁ、女心と山の天気(?)ですねぇ!

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コメント

以前、デビルザウルスの記事をGが書いた時に梅地徳彦氏の話をされてましたね。確かにこの話はエムサがキーを握った話なので、こうして記事を読ませて頂くと正解だったんだなあと思います。安藤監督が昔話を現代風に書くとこうなるんだなあとも思いました。昨日の音楽記事を踏まえてライヴの時の記事を書き始めました。その節はありがとうございました。

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