ファイヤーマン:鉄の怪獣が東京を襲った!(写真をクリック⇒拡大)
![]()
会議を終えた海野隊長がエレベーターに乗ろうとすると、開いたドアーの下はポッカリと地下まで空間になっていた。唖然として階段を降り始めると、謎の一味が襲い掛かり、駐車場では海野の車に時限爆弾が仕掛けられたが、間一髪、この危機を脱した!
このエピソードはアクション・ミステリーの要素が強く、地球侵略を狙う宇宙人が、かって水島隊員が勤務していた”超エネルギー研究所”を乗っ取り、ここを拠点に準備を進め、全ての機械を始動させるヒューズを小型無人ロケットで送り込もうとしたのをSAFのレーダーがキャッチしたところから始まった。早速、謎のロケット調査に出動した岬と千葉は現場に辿り着くと得体の知れぬ男達に襲われ”立ち廻り”が始まるが男達は忽然と現れ、宙を舞い、突然、姿を消した。このヒューズを拾い、好奇心から大切に持っていた子供は、ヒューズを手に入れなければならない宇宙人に付きまとわれることになるのがーー
超エネルギー研究所を調査に来た海野と水島だったが、研究所の中は奇妙な雰囲気に包まれ所員は水島の問いかけに答えようともしなかった。やっとのことで、責任者らしき人物と話してみると、かって水島の同僚だった人達は皆、居なくなり、案内された応接室では毒入りのコーヒーをすすめられた。水島の機転で毒を見破り、飲まずにすんだが応接間に閉じ込められ、隠しカメラが二人の行動を監視していた。ドアーの鍵をを光線銃で焼き切り、二人が部屋の外へ出ると所員に成りすましていた宇宙人が次々と二人に襲いかかった。宙を舞ったり、消えたりと奇妙な”立ち廻り”は廊下から階段へ、階段から踊り場へそして一階ホールへと続く。
ヒューズを持った少年と姉がやって来た遊園地でも宇宙人が少年の後をつけ回し、フューズを奪おうとしていたが、岬と千葉も宇宙人のジープを追跡して遊園地に来ていた。少年を狙う宇宙人、宇宙人を追う岬と千葉、乗り物を縫うように”立ち廻り”が繰り広げられ、千葉に倒された一人は地上をのた打ち回りながら霧のように消え去った。つぃに、
少年の持つヒューズを奪い取った宇宙人は、後を追って必死にジープに飛び乗った岬を振り切り、走り去ったが、これを追う岬と千葉の車。ジープが向かった先は海野たちも調査に来ていた”超エネルギー研究所”だった。研究所に飛び込む宇宙人。ヒューズがセットされた。即座に全ての機械が動き始め、研究所が揺れ動くと鉄の怪獣バランダーがビルを突き破って姿を現した。危険を感じてマリン号に急ぐ隊員たち、足に怪我をして逃げ遅れた岬。SAF隊員たちはマリン号で飛び立つがーー
![]()
鉄の怪獣は町を破壊しながら東京に向かって動き始めていた。マリン号も空軍の応援を得て怪獣を攻撃するが鉄の塊はビクともせず。胸から発射されるロケット弾で戦闘機は次々に撃墜され、町も炎に包まれて行った。このままでは東京が危ない!鉄の怪獣を食い止める手段は無いのか!
ファイヤーマン登場!最初は鉄の怪獣に蹴られ、投げ飛ばされ、踏みつけられて苦戦。ヤットの思いで立ち直り攻撃するが、怪獣もバリアーを張ってファイヤーマンの攻撃を受け付けない。死闘はなおも続きファイヤーマンがバリアーを打ち破ると、何と!鉄の怪獣は足に点火してロケットのように空中に飛び上がった!これに狙いをつけたファイアーマンが”ファイヤーフラッシュ”で怪獣を爆破。地球の危機を救った!
安藤達己的回想:冒頭から繰り広げられた海野と謎の男達のアクションシーンは”勝ちどき”の倉庫街で撮影された。当時(昭和48年)、この辺りにはまだ貨物の線路が残っていて夜は人影が全くなかった。
遊園地の撮影はモノレールで有名になった横浜の”ドリームランド”だったと思うけど向ケ丘遊園地や小山遊園地のように、今はもう取り壊されたのだろうか?アクションシーンでは若い誠直也・平泉征は勿論大乗り気で取り組んでくれたが、重厚派の睦五郎が意外な程軽い身のこなしで”タテ”をこなしてくれたのには驚くと同時に本当に有り難かった。演技派の岸田森がアクションを楽しそうに演じていたのも意外と言えば意外だったが流石に演劇界のサラブレット、何をやっても”様”になる俳優さんだった。誠直也・平泉征は、今も元気に俳優業を続けていて、時々スクリーン上でお目にかかるが、岸田森は故人となった。
つい最近、勝ちどき橋を渡る機会があったので撮影現場付近に目をやったが、もう当時の面影は全く無く、高層マンションが林立していた。ーーーー