ダヴァオ紀行:その29 奨学生(写真をクリック⇒拡大)
フィリッピンの新学期は6月から始まるし、教育制度も日本と違って6・4・4制になっている。勿論、小学校と高校は義務教育化され、公立学校であれば月謝は要らないが、小学校への入学率が70%・高校にいたっては40%と言われている。この進学率の低さは、貧困層の多さと失業率の高さが原因だが、私がダヴァオに行き始めて18年。大統領は変っても、本気で社会構造を変えようとした主導者は居ない。どの国も、既得権に胡坐をかいて、良い思いをしている人が政治を動かしているとしか思えない。---私のグループが援助しているのは、高校生5人(この国に中学はない!)だから、毎年、1人か2人が卒業して行き、その数だけ新しい生徒を援助することになる。人選については、私は一切関与せずに、現地で生徒の指導を兼ねてラニーと叔母さんのドクター、ビンキーに任せてある。学校の年度末にあたる4・5月は休校で(あちらでは”夏休み”と呼んでいるが、1年中、夏なのに”ちょっと変な感じ?!”)、私のダヴァオ行きも、これに合わせることになる。
ダヴァオに着いた翌日:新しく加わった2人と、以前からの生徒を連れて食事に出かけた。いつもは、ホテルかフィリッピン・レストランで食べていたが、今回は日本食の店に行ってみた。ダヴァオには、数え切れない位飲食店があるが、私が良く行く場所はトーレス・ストリートかショッピングモール・ビクトリア付近だ。この店はトンカツ・カレー・ソバを売り物にしていた。豚肉は、これまた”ダヴァオ日本人会”の一人が経営する養豚場から仕入れている。経営者のT氏が自慢するだけあって、食の安全には十分な配慮がなされていた。生徒達は日本食が初めてで、何を食べて良いか分からない。(当たり前だけど!)
私が勝手にトンカツとカレーを4人前づつ注文し、カツカレー風にして勧めてみたが、最初は誰も手を付けない。男の子の皿に少し取り分けてやると食べてみて、”おいしい”とビックリ仰天。後は全員、その味に満足し、特に、お米の”おいしさ”には驚いていた。そこで日本米は安くても、1キロ200ペソ(500円)することを話すと驚きは頂点に達した。それはそうだ、この子達が食べているのは、ほとんどタイ米で1キロ20~30ペソだ。その米だって、腹一杯食べられているかどうか?さすがにミソ汁は苦手のようだったけど、ご飯を残した子は一人も居なかった。
こうして食事をしながら生徒の話を聞き、生徒が満足して家路につくのを見送ってから、私も炎天下の中、タクシーを拾いホテルに向かった。
日本レストラン・アキコは、一人前が800円位(350ペソ)で、味は日本で食べるのと変らない。ダヴァオで日本食が恋しくなった人には”お勧め”の場所だ。経営者も日本人だし、何か困った時には、気軽に日本語で相談出来る!?
安藤達巳的毒舌:洞爺湖サミットなるものが終了した。今年に入ってから、ガソリンを筆頭に食品や鉄鋼の値上がりが凄まじい!物価上昇率は2%程度、なぁーんて言っているが、値下がりしてるのはテレビやデジカメで、生活必需品は軒並み20%以上の値上がりだ!その原因だって、投機資金が原油や食料に向かっているからだと、大抵の人は知っている。機関投資家から、つぎ込まれる投機資金だって、産油国のお金もあるだろうが、殆どは先進国の”年金”や”保険”が原資だろう。今、流行りのバイオ燃料だって、人間や家畜の食料で作らなくたって良いだろうが!最新のテクノロジーを使えば、廃材やワラ・サトウキビの搾りかすから出来るんじゃねぇかい?せめて先進8ケ国は、原油や食料品を投機の対象にはしない!バイオ燃料は穀物から作らない!この位の宣言は出来なかったのかい?
米を輸入に頼るフィリッピンでは、輸出国の規制で価格が30%も上昇し、政府は電気料金が著しく少ない家庭に(極貧困家庭と言う訳だ)500ペソの援助をするそうな、一回コッキリだけどーーーここ東京でも、私が古希を迎えたら、区から5000円の金券が送られてきた。一回コッキリだとーーー
どこの国も、根本的な解決になりっこない、小手先のバラマキが好きですなぁー。