ダヴァオ紀行:その27 サンタクルス表敬訪問 (写真をクリック⇒拡大)
車が市庁舎前の広場で止まろうとした時だった。強烈な打楽器の音が響き渡り、集まっていた人達の視線も車の向こうに注がれ、鮮やかな民族衣装を身に纏った4人の女性ダンサーと2人の男性ダンサーがリズムに合わせて踊り始めていた。男性が女性の間を縫うように動き、向き合った女性を挑発する仕草で踊る。呼応して女性は裸足でステップを踏みながら、巧みに腰を振る。なんとも健康的で明るい色気だ!ハワイアンほど優雅ではないし、タヒチアンほど激しくもない。ステップもそんなに複雑には見えないが、踊り手の顔も個性も違っていて、見る者を魅了する。車を降りた途端に汗が噴出す程の暑さの中を、涼しげに踊り続ける女性達。単純な”振りつけ”が彼女達の個性を一段と際立たせる。呆然と眺めていた私達の所へダンサーがやって来ると、大き目のハンカチを畳んだ布でネクタイのように結んでくれた。彼女達の美しさに、我を忘れていると領事が私の肩を突き、屋内を指差したので、仕方なく?(笑い)2階の市長室に向かった。
Sta.Cruz Davao Del dur(サンタクルス ダヴァオ デルサー)と書かれているから、ダヴァオの南と云うことになる。領事官舎を出発したのが8時半、約1時間のドライブで着いたから30キロ位の道程だろう。明るい陽光の下から室内に入るとひどく暗い感じがしたが、階段を上がると、二階は日が良く差し込むのかパッと明るくなった。人口8万人の市とのことだが、職員は意外なほど少ない。この部屋を通り抜けると、奥に市長室があった。中には市長を始め10人位の職員が私達を待ち受けていた。表敬訪問だから、まずは日本領事からお礼の言葉を述べ終わると、市長も市の現状、特に財政の話をしていたが、時間の経過と共に雰囲気もだんだん打ち解けたものになってきた。マレーシアの領事からはフィリッピンとの国境をはさむセキュリテーの問題が持ち出され、市長と共通の認識を持っているようだった。流石は一国を代表する公務員!そう、ミンダナオ島はインドネシア、マレーシャと国境を接する最前線だった。
ここサンタクルスでも日系と思われる、或いは日系であることを主張する人が1000人もいるそうだが、何せ第二次世界大戦をはさんで、公式の書類が消失しているので、この解決は簡単に行きそうにない。戦後63年、戦争の後始末には気が遠くなるような時間が必要になる。こんな話をしている内に予定の時間が過ぎ、次の場所に移動するため民芸風のバッグをお土産に貰ったところで市庁舎をでる。
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私達が出て来るのを待っていたかのように、ダンスが始まった。もう少し見ていたかったが、ここは団体行動、仕方なく、と云うか未練を残して、私の乗った車は走り出した。
ちょっとテレる話、日本領事がしてくれた私の紹介は、”有名な円谷プロで監督していたMr,Ando”だったが、何と!市長のお嬢さん(25歳位で私のマネージャーとすっかり仲良くなっていた)が大のウルトラシリーズファンで、私のデジカメに残っていた”セブン40周年”の写真をマネージャーから見せて貰い、大喜びで握手をしにきた。大昔のテレビ映画が、異国の地で、今もファンがいるとは!情報化時代とは言え、ちょっとテレる出来事でした。-----
サンタクルス:ダヴァオから30キロ、タクシーで400ペソ(¥1000ー)。バスも頻繁に出ている。立派なホテルは無いが、その分手付かずの自然が残っている。車中から見た海岸線にはマングローブが茂り。海水浴場もあった。余裕のある旅行日程ならお勧めの場所です。行く前に必ず市役所へ連絡を!
The Local Government Unit of Sta.Cruz tel & fax (082) 441-1463