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五月人形 (写真をクリック⇒拡大)

カブトテンジ.jpgイワ・エキ.jpgずっと探してるが”鯉のぼり”が見当たらねぇ。東京のド真ん中じゃー、”鯉のぼり”ったって、上げる場所が無いわな。一昔前ぇなら、埼玉もこの辺りまで来りゃ、緋鯉だの真鯉だのが賑やかに大空を彩る風景がいくらでも見られたのによう。まだ、住宅が密集していないこの辺ですらこんな風だから、川にロープなど渡してさ、寄付された”鯉”を何百も吊るす町が、有名になったりするんだろうな。
ここ岩槻は”お雛様”が売り物の町だがよ!何せ、日光は東照宮に関わった匠が住み着いて、人形の町にしたんだ。いまだに3000人の職人さんがいるとなりゃー、五月人形だって作ってるに違いねぇ、と、街中を”そぞろ歩きよ”。小さな店をガラス戸越しに覗いて見ると、しっとりと落ち着いた色の人形ばかりが並んでらぁー。中に入ると、職人さんを絵に描いたようなご主人のお出ましよ。
シ・カブト.jpg飾ってある粋な”雛人形”の話をしている中に、くだんのご主人、棚の下から段ボール箱を取り出したぁーな。これが全部”鎧兜”の部品よ。五月人形ったって色々あらぁー。先日のテレビじゃー、手彫りで作る人形職人を取材していたがよ、これも岩槻だったなぁー。木彫りばかりか、人形屋さんを見て歩きゃ、瀬戸物で出来た金太郎だってある。だがよ、あっしが好きなのは、何ったって鎧兜だぁーな。ロマンが有るって言うかーー武士の持つ勇壮なイメージがあると言うかーー男の子は元気が良くて、質実剛健に育って欲しいやね。
ここの主人は職人技を極める努力を惜しまず、鎧兜の糸の色から、コザネと呼ばれる部品にいたるまで、全て特注品。これを奥さんを含め三人で仕上げると言う、正に”こだわり”の作品だぁーな。ご主人、やおら、膝元に置いた段ボール箱を開けて取り出したのが、未完成の兜だった。
カブト.jpg続いてシルクの紐を2・3回しごくと、兜に通し、次は飾りの金具を取り付けた。アッと言う間に兜の完成よ。四分の一のサイズだそうだが、手に持つとズッしりと重い。それもその筈だぁーな。金属部分はブロンズでシルクの糸で組み上げているから、その質量感が伝わって来る。今時の鎧兜の中にゃ、プレスで作ったらしき金ピカで、その割りに安い製品も結構見かけるがよ。これは違う!古くなればなるほど、重厚味が増してくる芸術品のような趣があった。
あっしには娘しか居ネェーが、もしよ、男の子がいて、五月人形を奢るとなりゃぁー、やっぱり兜よ。兜を買うとなりゃ、こんな兜を買ってやりてぇなぁー。
多ケ谷人形に協力して頂きました:岩槻駅より徒歩5分:電話・048-756-0158

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