ダヴァオ紀行:その22 ジヨリビー (写真をクリック⇒拡大)
40年ほど前迄、外食と言えば、近所の日本ソバ屋か中華ソバ屋でに行く程度で、学生さん達は、もっぱら”お食事処”で用をたしていた。そこにマクドナルドが進出してくると、学校給食でパンに馴染んだ若者達が殺到し、あっと言う間に、日本中に支店を増やしていった。勿論、他の外食産業も手をこまねいて居た訳ではないが、ファーストフードの王様と言えば、マクドナルドだろう。ここの”ウリ”は、早くて安いことだ。店員はマニュアル通りに注文を聞き、同じ笑顔で客をもてなす。そこへ日本食・中華・イタリアン・洋食のファミリーレストランが追い討ちをかけ、寂しいことだが家族経営で客に対する思いやりがあり、個性豊かだった”お食事処”は姿を消していった。
フィィリッピンは、かってアメリカの植民地であったことや、つい10数年前まで空軍・海軍の基地があった為に、早くからアメリカ文化の影響を受けてきた。外食産業も勿論、影響を受けマクドナルドも進出して来た。それを迎え撃ったのが”ジヨリビー”だった。
ジヨリビーのメニューを見てもマクドナルドとほとんど変わらない。なのに、現在のところ店舗数では、圧倒的にジヨリビーが優勢だ。フィリッピン全土に展開するマクドナルドが、数百店に対してジヨリビーが1万5千点を超えていると聞けば、これは勝負にならない。一体、どんな理由でマクドナルドの戦略がフィリッピンでは通用しないのだろうか?この状況を巨大国際企業・マクドナルドが放置する筈もなく、ダヴァオ空港の近くでも大店舗の工事が始まっていた。
日本にいる時は、ファーストフードに滅多に行かないが、成功の秘密を知りたいと思いジヨリビーに入って、ハンバーガー・スパゲッティー・コーヒーを注文してみた。味付けは、”甘ットロ”くて、お世辞にも、美味しいとは言えない。でも、客は美味しそうに食べてるし、ゆったりとコーヒーを楽しんでいる人も居る。コーヒーもかなり”ひどい味”で、コーヒーそのものを楽しむと言うより、砂糖をいっぱい入れて、一寸、苦い飲料を飲んでいる感じだ。ひどかったのフライドチキンで、これはどう見ても、半生だ!でも一緒に行った現地の人は文句も言わず持って帰った。ハンバーガー用のパンも小さくて、私には”チットも美味しくなかった”が、フィリッピン人の口には合っているに違い無い。だからこそ大衆の圧倒的な支持を得て業績を伸ばしてると納得するしかしょうがない。(笑い)仕事がある若者の平均月収が1万5千円位で、失業率が30%以上もある。ジヨリビーに入れば、一人200円位の出費になるから、収入と比較すれば贅沢だと思うのだが、結構、客は入っている。最近は何処の国でも、外食産業が栄えるのはどうしてなんだろう?自分の家で食べる”おふくろの味”や”心づくしの家庭料理”が一番美味しく感じるのは、もう私の様な、年寄りだけになってしまったのだろうか?
安藤達己的毒舌:スーパーマケットじぁ、国産のニラやキャベツが飛ぶように売れ、ギョウザの皮は増産しねぇと間にあわねぇんだとよ。浅はかな日本人らしいやね。中国産の冷凍ギョウザに農薬が入っていたのが事の発端よ。安くて簡単だからと、手間のかかる料理はせずに、やれレトルトだぁ、冷凍だぁの食品で間に合わせて置いて、何か不都合が起これば、すぐ誰かを非難する。大体、半調理品を安く手に入れようとすれば、売る方だって、当然、労賃の安い国で大量生産して輸入するに決まってらぁー。門題がなけりゃ、誰も文句は言わねぇ。それで、さんざ便利に使ってたくせに、不都合が起こりゃ、手のひらを返したような大騒ぎよ。ちょっと考えて見ねぇ、日本の食糧自給率は40%だってさ!先進国の中で最低の数字よ。分かりやすい話が、国内で生産された食料だけを食べてりゃ、国民一人・一日あたり”900カロリー分しかねぇって”言うことにならぁー。これじゃ、全国民、栄養失調だぁーな。
田舎は過疎と荒れ果てた農地だらけよ。畑がなくて食料が作れないんじゃねぇ。消費者が不当に安い、輸入農産物や畜産物・海産物を選択した結果がこの事態を招いたんじゃねぇかい?腰の据わらねぇ農政を続けた政治の責任も大きいが、こんな政治家を選んだのも、あっしら国民だぁーな。立派な建物や高速道路が出来たって、国民の健康さえ守れねぇ日本で、本当に良いのかい?中国産は信用出来ねぇ。なぁーんて、文句を言う前に、もう一度、日本人の”食と農業”のあり方を考えて見ようじゃねぇーか。なんたって、外国が日本への食料輸出を止めりゃ、日本国民総栄養失調なんだからよ。