ダヴァオ紀行:その21 エデンガーデン (写真をクリック⇒拡大)
車を降りると雨が降り出した。ダウンタウンから1時間、アポ連山に向かってドライブすると、標高800M付近に”エデンガーデン”がある。この標高でも、天気はまるで山の天気だ。ホテルを出発した時は晴れていたのに、日が翳ったと思う間もなく雨が降り始める。気温も低くなっているらしく、かなり涼しい。
園内ツアーと昼食を含めると500ペソくらい。これに交通費がかかるから、現地の人の収入を考えれば、かなり高い。それでもここに客が集まるのは、ダヴァオには遊園地のような施設が無い事も一つの理由だろう。どこのリゾート(公園)に行っても、お金を払って乗る”乗り物”は無く、せいぜいバスケットボールコート、ローラースケートリンク、スイミングプールと日本の公園並みの遊具があるだけだ。エデンガーデンの魅力は、豊かな自然とダヴァオ湾を見渡す眺望・バンガロウ形式の宿泊施設が客の人数に合わせて割安で使えることもあるが、やはり”涼しさ”と新鮮な野菜を贅沢に使った”昼食”だろう。
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園内では有機栽培による野菜・果物が生産され、ダヴァオの市場にも出荷されている。だが、ここで食べる採り立ての野菜サラダは比べようのない程、歯ざわりが良い。熱帯地方の暑さときたら、丁度、東京の夏が一年中続いているようなものだ。その中を保冷車を使わずに運ばれてくる生鮮食品だから、朝採りの野菜だって市場に並べればアッと言う間に萎びれてくる。従って市内のホテルやレストランでシャキシャキのレタスやキュウリを食べたくても、そんなサラダに出会うことは、まずない。私は、野菜をあまり食べない方に入ると思うが、ダヴァオに10日も滞在すると、美味しい野菜が無性に食べたくなる。ここの昼食は、そんな欲望を充分満たしてくれる。バイキング形式だから、大皿一杯の野菜に簡単なドレッシングを掛け、これに冷えたビールを注文すると、ご飯やパンには見向きもせずに、ただただ、新鮮な野菜の美味しさを堪能する。
満腹になれば園内の釣堀に行く。釣堀といったって、竿は穂先を不器用に切った竹そのままだし、仕掛けもウキと針が乱暴についているだけで何とも原始的だ。連れる魚は大きなナマズとテラピアだがナマズは滅多に釣れない。テラピアも引きの強い魚らしいが、この仕掛けでは魚と”やり取り”をする間もなく空中に飛び出して来る(笑い)。このテラピアが淡水の食用魚として人気がある。私は専ら、海の魚が好きでこの魚を食べたことは無いが、この娘たちの話だと、ここのテラピアは泥臭く無くて”美味しい”そうだ。
私は野菜が食べたくてエデンガーデンに来るが、この娘たちはテラピアが欲しくてここに来たがる。”どうやって食べるの?”と聞いてみると、塩焼きにするか三枚におろしてフライにするそうだ。勿論、釣った魚は目方で買い取るのだが、1キロが90ペソで、市場で買う方がはるかに安いとのことだった!?!欲しい数だけ魚を釣れば、目方を計って支払いを終え、ホテルに向かって出発進行。美味しい野菜をたらふく食べたところで、ダヴァオ滞在もあと2日。予定のスケジュールも消化したし、明日は一日、何の予定も立てずにノンビリしてから、愛妻の待つ日本へ帰る準備でもするかーーー