菊人形:笠間稲荷神社 (写真をクリック⇒拡大)
JR・水戸線が小山と友部の間を走ってらぁな。笠間は友部駅から二つ目よ。これが、今時珍しい単線でさ、4両編成の電車を降りるってぇーと、遠くに見える丘まで二本の鉄路が続いてるだけで、取り立てて何もねぇ、殺風景なもんよ。人家も、まぁー申し訳程度にはあるがよ。ーー線路際にゃ”ブタ草”が黄色い花を付けてたなぁー。こんな、鄙びた景色を見たのは、いつのころだったか思い出せねぇー。オッ、そうだ!
小学校時代、学校から帰ぇって来たって、テレビもなければオヤツもねぇ、仕方が無ぇから、ガキ共が集まって”遊び”を工夫するわけよ。田んぼに水を入れる用水ってぇーのが流れててさ、途中に”関”と呼ばれる貯水池があって、水量を調節するってぇーわけだ。この池の辺りに来ると、遊ぶものにゃーこと欠かねぇ。木に登ったり、フナを釣ったり、トンボを追い掛け回したり。カエルでも捕まえようものなら、尻にストローを突き刺して、空気を吹き込んでさ、お腹が膨らんだところで”関”に投げ入れ、潜れねぇーカエルを的にして、石を投げつけたりしたもんよ。考えて見りゃ、残酷な”遊び”よなぁー。
近くに線路があってさ、単線で1時間か2時間に一本、貨物車や客車が通るわけよ。汽笛なんぞが聞こえる前ぇに、線路に耳を付けるってぇーと、レールの継ぎ目を汽車が通過する音がコトン・コトンと聞こえて来らぁーな。今、思えば、何が面白かったのか知らねぇーけどよ。当時は、飽きずに、こんな事をして遊んでたんだぁーな。今頃の時期だと、線路際に赤ぇ彼岸花が咲いててよ、味気の無ぇ風景のなかで際立ってたなぁー。
小さな笠間駅を出るってぇーと、真正面に道があってさ、これがメインストリートだとよ。ところが、商店らしきものはまばらにしかねぇ。笠間焼きの店が2・3件と、古びたすし屋に呉服屋が目に入った程度だぁーな。有名な笠間稲荷のこった、さぞかし賑やかな商店街が続くのかと思ってたがよ、飛んだ思い違ぇよ。お蔭で日当たりの良い歩道を”お稲荷さん”に向かって歩いて行くってぇーと、行く手を2・3台の車にさえぎられたぁーな、ファミレスでもあるのかと思ったがよ、これがなんと24時間営業のクリーニング屋よ!?
1キロばかり歩いたところで右に折れれば、すぐ笠間神社の鳥居にたどり着く!ここは、流石に神社町らしい景色だぁーな。食堂だの、お土産屋が軒を連ねてさ、と言っても300M位の距離だがよ。目立ってたのは、大きな”駐車場”の看板だったなぁー。”菊人形”を見に来るったって、電車は1時間に1本しか走ってねぇ。その上、駅から1キロ以上も歩くとなりゃー、今時のこった、笠間神社に御用の”むき”は、ほとんどがマイカーで来るってわけだ。鳥居をくぐろうとしたところで、七五三の祝いに来たらしき親子連れと出合った。祝い事は遅れるより、早ぇー方が良いなんて、昔から言われてるがよ、これはちょいと、気が早過ぎらぁーな。
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菊人形を見に来たんだ。入場料・800円を払って、”100年の歴史を持つ”が謳い文句の菊人形を拝まして貰うとするか。ーーいや、驚いたいっ!12景は全て、国営テレビ放映中の”風林火山”からの抜粋場面だぁーな。各場面毎に、長ったらしい説明がテープから流れてるがよ、あっしの見たとこじゃー、誰も最後まで聞いちゃいねぇー。七五三と重なるこの時期の菊人形展だ。日本の”昔話”から題材を取るなり、茨城県に伝わる”民話”を使うなり、もっと単純で分かり易くって、12景も見れば子供にだって理解できる題材にしたらどうでぇー。第一、風林火山と言ぁー山梨県だろうがーーなんでん、かんでん、”あやかり”みてぇーな、独創性も地方色も無ぇー出し物じゃ、味気ねぇこと、この上なしよ。
日本中どこを走っても街道筋で目立つのは、パチンコ屋にコンビニとスパーマーケットでさ、その土地独特の風情など、どっかに消えちまったなぁー。たまに出掛ける、あっしの田舎でもよ、行く度ごとに、都会のコピーみたいになって行く町を見りゃー、”やるせ”なく、なってくらぁーな。あっしは”笠間の菊人形”を見て、同じ”やるせなさ”を感じたなぁー
コメント
笠間稲荷は両毛線小山駅を通過して15分ほどで岩舟駅、この駅がワシが67年前に産声上げた。梅干の握り飯持参で家族旅行した想い出いっぱい、ブログを読んで昔に帰えりました。
投稿者: 石塚広雄 | 2007年11月14日 22:09