ダヴァオ紀行:その14 サマール島 パラダイスアイランド (写真をクリック⇒拡大)
パラダイスアイランドはダヴァオ市に近いサマール島の一角にある。この島には、沢山のリゾートが点在していて、一番人気なのが、このパラダイスアイランドだ。タクシーに乗ってパラダイスアイランドと言えば、渡し舟が出る海辺近くまで行ってくれる。タクシーを降りて、マングローブがある小さな川に沿って5分も歩くと、渡し船が待つ砂浜が見えて来た。この舟に乗れば、わずか10分足らずの航海でパラダイスアイランドに到着する。舟は3艘が、”行き来”していて、いずれもアウトリガーと呼ばれる竹のスキーのようなものが両側に張り出している小型船だ。静かな海をこの船が滑るように走ると、まるでアメンボウのようだ。アウトリガーが舟の安定に、どの位役立っているのだろう。一寸海が荒れると、舟は揺れるし、波に突っ込むアウトリガーがかえってスピードを落としているように思えたが、日本ではお目にかかれない姿、形だから、エキゾチィックで南洋的な雰囲気は充分に感じさせてくれる。
時刻表があるわけではなく、客が20人も乗れば満員で、直に動き出す。目的地が見る見る迫って来て、小さな桟橋に着く。御覧の通り海辺には木が茂り、プラスチック製の屋根なんか無くても充分木陰が出来る筈だが、今年は兎も角、ここ数年、エルニーニョだのラニーニヤが続き、木の葉が茂らず、結局美しい自然を台無しにするような景色なってしまった。
プライベイトビーチだから、入り口で入場料とテーブルチャージを払い、海辺に近い場所を占領する。砂も日本の黒ずんだ茶色と違い、サンゴの白い砂だ。見た目は綺麗だけど、細かい砂に成りきっていないサンゴを踏むと足の裏が本当に痛い。海水浴場は、まさか”サメよけ”じゃないと思うけど、あまり沖に行けないように網が張ってある。潮の満ち干で、海の深さが大分違うところをみると、海底の地形が複雑で、潮の流れはかなり速やそうだ。
以前は’釣り’も出来たのに、と言っても、小さな魚が数匹釣れる程度で、第一暑くて長い時間、’釣り’なんかしていられない(笑い)。理由は分からないが、近年釣りは禁止となった。
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熱帯地方とは言え、海辺は涼しい。日陰の長椅子に寝そべって、ぼんやり沖を眺めていると、大きなフェリーボートがゆっくり通り過ぎ、小さな漁船も見える。冷えたビールを飲みながら、異国情緒に浸っていると、まるで時が止まった別世界に居るような錯覚に陥る。しばし、”まどろんだ”ところで、お土産でも探そうかと、こじんまりしたお土産屋さんを覗いてみるが、つやつやに磨き上げた貝・木彫りの人形・Tシャツと沖縄に行けばありそうなものばかりで、買いたいものは見つからない。水中メガネを貸して呉れる店があったので借りてみた。メガネを返す時に、返して呉れるがデポジットといって、かなりのお金を預けることになる。これを借りて、シュノーケリングして見ると、サンゴの周りに、ペットショップで売っているような小さな熱帯魚が沢山いる。こんなに浅い海でも、海底は思いのほか彩が美しい。どの位、色鮮やかな魚に見とれて水面を漂っていたのだろうか、砂浜の方を見やると、友達が大きく手招きをしていた。
強烈な陽光と潮風に当り、その上少しばかり泳いだので、いつになく空腹感をおぼえる。急いでテーブルに戻り、早速、昼食にとりかかる。メニューは、前もって注文しておいた地鶏のスープに野菜サラダ、ブタの串焼きと、取り立てて美味しい料理があるわけではないが、空気の澄んだ海辺で、まったり食べる食事はもうそれだけで充分、ご馳走だ。土・日は”老人バンド”?が、楽器を抱えてテーブルの間を縫うようにやってくる。ささやかなチップを渡すと、日本人と分かっているのか、一寸古いが”ここに幸あり”の演奏が始まった。チップの額にもよるのだろうが、トロピカルな曲を2・3曲演奏すると次のリクエストを探して去っていった。
満腹となったところで、砂浜の木陰に出しておいた長椅子に横たわり、ぼんやり静かな波打ち際を見ていると、若い、若いカップルが砂遊びをしていた。ここダヴァオの海辺は、日本と比べて極端に若者が少ない。ほとんど中高年で、特に小さい子供を連れたグループが多い。こんなに、さわやかなカップルは珍しいので、”馬に蹴られる”のを覚悟で(笑い)写真を撮らして貰ったが、男の子がはにかみながら、俯き加減な女の子の足に砂を被せている様子は、二人でいる時間が”幸せ”で仕方がないという雰囲気が漂い。誰もが経験する”初恋の甘酸っぱさ”を思い出させてくれました。
アメンボウの様なボート・風に揺れるヤシ・白い砂浜・エキゾチックだなぁー!