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快傑ライオン丸:地獄から来た死神オボ

ライオンマルー3.jpgオ・タイトル.jpgライオン丸的要素、満載の脚本だった。先ずはゴースンの手下が3種類(3キャラクター)、編み笠で冒頭に現れると、妖術とクモの巣(歌舞伎の小道具で、細い紙が投網を打ったように広がる)を巧みに操り三人の武士を切る。場面が変われば、平和を守るための密使が馬を背景に家族と別れるシーンになる。馬丁(馬に関することを任せていたスタッフ)さんが、2トン車を改造した馬運車に茶色の馬を乗せてやって来た。私に会うなり”馬はどこから、どこへ走らせますか?”と聞いてきた。ロケハンで現場は決めていたが、馬が走る場所と方向までは決めていなかったので、”今、決めないといけないの?”と言うと、”それが分からないと馬を車から降ろせない。”との返事だ。現在、撮影に使われている馬は、ほとんど元競走馬(サラブレット)で、レースを引退して、気性の良い、扱いやすい馬が乗馬用として調教される。それでも生来の’神経質さ’と’臆病さ’は変わらない。馬は、見たことの無い方へは走りたがらないので、ゴールで降ろしてスタート地点まで歩いて行ってからでないと、格好良くは走らないそうだ!
ウマ・ブシ.jpg走りつくゴールを決めると馬丁さんが馬運車をそちらに回し、馬を降ろし、スタート地点まで道を覚えさせるように、手綱を引いて行く。この手順が終わらないと撮影が始まらない。いよいよ時代劇らしい馬の疾走、これは上手く行った。続いて馬上の太刀まわりとなるが、馬は後ろも見えるらしく、般若仮面の武士が後ろに回れば、神経質な馬は、驚いて前足を上げて暴れる。これでは、俳優さんが危険なので早々に、武士を馬から下ろした殺陣に切り替える。ここで獅子丸達が、太刀まわりに加わり密使を助けた。
オ・アミ・ナル.jpg般若仮面との太刀まわりで、膝を負傷して獅子丸に遅れた沙織・それを助ける小助は般若仮面が仕掛けた網の罠に掛かり宙吊りとなるが、ここに、さすらいの剣豪”疾風”(蒲生丈太郎)が現れ、二人を救う、これが誰あろう!Pプロの前作で主役を張った成川哲夫で、彼のための太刀まわりも、ふんだんに用意されていただけでなく、獅子丸まで助ける役どころで、縦横無尽の活躍ぶりだ。”疾風”の活躍で危機一髪のところを救い出された獅子丸は、小助の笛で飛んできた白馬に跨り、密使を助けに空を飛び、密使が危ないと見れば、翼を広げたままの白馬の上でライオン丸に変身、ゴースン一味と最後の決戦となるがーーー両側に大きな羽を着けられた白馬は、その揺れる羽に怯え、こちらが思うように動いてはくれない。勿論、馬上のライオン丸は馬丁さんで地上はライオン丸役の俳優さんだ。
ウマ。ヘンシン.jpgこのエピソードでは事実上、ここがラストシーンで、獅子丸から変身、宙を舞って馬に跨るライオン丸。地上で戦うライオン丸。更に”逆回転撮影”で馬上に戻るライオン丸とそれこそ手間のかかる撮影だったが、出来上がりは”快傑ライオン丸”らしい作品になったように思える。それにしても、密使に絡む殺陣・”疾風”が活躍する太刀まわり・獅子丸たち三人の剣戟・そして最後はライオン丸対オボを中心にしたゴースン一味の決闘と、息つく間もないような殺陣の連続で、勢いカット数が多くなり(当時の雑誌に、このエピソードのカット数は300カット以上あったそうで、昼メロと呼ばれていた30分ものが80~100カットだったのと比較されたり、ライオン丸への変身に20秒以上かかってると書かれたりしたのを思い出しました。)撮っているスタッフも大変だったけど、今、又こうしてDVDで見られていることを思えば、その苦労は充分報われているのかも知れませんねぇーーーー

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画像はDVDから転載しました。コピーライトはP-プロに所属します。)

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コメント

催促していた、ライオン丸記事の続きをUPしていただいてありがとうございます。 この回は、成川哲夫さんが蒲生丈太郎役でゲスト出演していただけでなく…アクションが光っていましたね。 同時期に東映作品「変身忍者嵐」(金曜日19時の放映)も放映されていましたが…アクションでも内容でも、ライオン丸の方が勝っていたと思います。 

ライオン丸のこの回は未見だっただけに興味深く読ませていただきました。昨日三鷹市美術ギャラリーで「怪獣と美術」展を観に行きまして成田氏の作品が中心でしたが高山氏のライオン丸の頭部原型や池谷氏がデザインし原田氏がウルトラマンメビウス用に製作したグドンの頭なんかもありました。成田氏の生前のコメント読んでますといかに作品登場キャラなどを一所懸命に当時の方々が作ってたかを改めて実感しました。これからも安藤監督の記事読む時のその思いを感じていきたい次第です。

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