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快傑ライオン丸:ムササビアン爆破作戦!!

ライオンマルー4.jpgムサタイトル.jpg初めての時代劇を撮ることになった:レッドマンと言うアクションばかりの短編を監督している時だった。親しくしていた、脚本家・若槻文三氏から、’時代劇をやってみない!’と声が掛かった。内心’時代考証とか約束事が多くて無理かなぁー’と思っていたのだが、話を聞いてみると時代劇とはいえ、変身・忍者ものといった作品で、思い切った演出が出来そうなので二つ返事で引き受けた。内容は戦国時代、かっての仇敵だった果心居士と悪の化身・ゴースンの戦いが始まり、果心居士はゴースンが送り込んだ子分に命を奪われた。居士の弟子だった獅子丸、沙織、小助が師からの形見を抱いて、旅をしながらゴースン一味と戦い、これを滅ぼして日本の平和を守ると言う勧善懲悪物だ。
シシードクロ.jpg今回は、人里はなれた山に住む父子が爆薬作りに成功。そんな折、同士の獅子丸たちがやってくるので、子供は川に出掛けて魚を捕るころから始まる。モリで魚を突くだけの何でも無いシーンだが、時代劇だから、電線、舗装道路、車のわだち、と映っては困るものだらけだ。東京周辺で時代劇向きの場所を探すとなればロケ地も限られてくる。ライオン丸では、多摩川の河原・柿生・拝島・青梅・五日市(あきるの市)で撮影をしていた。
ムササビアンでは狭い小屋のセットで太刀まわりがあり、それも忍者同士だから、ハリを伝わって剣を交え、空中を飛びながら手裏剣を投げるで、どうしてもカット数が増える。外にでれば、撮影がグッと楽になるが、忍者同士のアクションだから、忽然と現れては、消え去り。木に飛び乗ったり、飛び降りたり、で”逆回転の撮影”をふんだんに使う。この準備とタテの段取りも、それなりに大変だ。さらに空中でのアクションには”トランポリン”を使い、この撮影では、フイルムの巻上げスピードを3倍位上げるので、ほんの2・3秒のカットのためにも手間だけはかかる。
絶壁に見える壁をドクロ忍者がゴムホースをロープに巻いて、凄い勢いで降りてくるのには、”なるほど!”と殺陣師の工夫に驚いたものです。これを撮った場所は、田園都市線・京王線が工事中で、周辺の丘(関東ロームと呼ばれる土)をならして宅地にしていた所ですが、この土は柔らかく、怪我の心配が無かったのでかなり思い切ったアクションをやってもらいました。
ライオンームサ.jpg最後の太刀回りは、獅子丸がライオン丸に変身して、ムササビアンを倒してから爆破・エピローグにつないだのだがーーーこの場所が時代劇にはうってつけの”柿生”で、度々、撮影隊が鉢合わせをして制作が話し合い、上手にやりくりしていました。それでも、この場面のように、広い絵を撮るとなると、人や自転車を止めなければならず、まして最後に爆発があるので撮影時間もかかる。円谷プロのような特撮班は無いから、変身後のアクションも全て同じスタッフで撮る。撮影は大変だったけど、一人の監督で撮りきるので、仕上がってしまえば、その苦労も楽しい思い出になる。こうして、私にとって初めて尽くしの時代劇”快傑ライオン丸”はクランクアップを迎えたのでした。

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(写真はDVDから転載しました。著作権はP-プロに所属します)

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コメント

貴重な撮影裏話、
楽しく拝見しています。

色々なご苦労があるのですねぇ。
(しみじみ・・)
ゴムホースをロープに巻いて、凄い勢いで降りてくる・・ってすごい。

以前からお願いしていた、快傑ライオン丸の記事UPありがとうございます。 なるほど…Pプロ作品に関わったのは、若槻文三氏からの誘いでしたか…。 ライオン丸は、ある意味(ドラマ部分など)…Pプロの最高傑作だと思いますが、時代劇ということでいろいろ苦労なさったんですね。 ☆ライオン丸記事のつづきも楽しみにしています(その時用にライオン丸のフィギュアもUPしないでおきます)。

やっと9月1日になって4連休をもらえました・・・厳密には自宅待機に近いですが・・・快傑ライオン丸は2年位前に確か中古ビデオで1本買ったなあ、と安藤監督の記事を読んだ今、閉まってた場所を探したら・・・なんと!ムササビアン登場の第4話とイワゲバ登場の第8話の収録のものでした!この快傑ライオン丸のVHSを買ったお店でもこれ1本しか取り扱ってなく自分が購入後も仕入れは無いようでした・・・比較的安く扱ってる店での2880円の価格でしたが、やはり安かったようです。スタッフ欄に安藤監督の名前も入ってます!自分の宝物なので大事に閉まってましたが今日見てみます!

本日、VHS快傑ライオン丸2巻を拝見しました。確かにほんの一瞬ですけど見えました、ゴムホース!しかし、あれはゴムホースと思って見ないとロープ保護のチューブか何か?と思ってしまいます。アイデアの勝利ですね。都の絵が出てきてムササビアンが爆破しようという絵を撮るとなると場所も相当苦労されて撮ったんだなあという事が改めてわかりました。今回の記事読みまして本当によかったと思いますし、このお宝はこれからも大事にしていきたいです。欲を言ってしまいますと同時収録されてたデボノバとイワゲバの話にも裏話がありましたら・・・。

三鷹市美術ギャラリーにて「怪獣と美術」展開催中
「成田亨の造形芸術とその後の怪獣美術-展」
【 会 期 】 2007年 9月 8日(土)~ 10月21日(日)
【 休館日 】 9/10(月)、9/18(火)、9/25(火)
10/1(月)、10/9(火)、10/15(月)
http://mitaka.jpn.org/calender/gallery/
【 観覧料 】 会員480円 一般600円 学生(高・大) 300円  →割引入場券
*65歳以上、中学生以下及び障害者手帳等をお持ちの方は無料
高山良策氏のライオン丸の頭がありました、機会があれば行ってみたい物です。

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