« あさがお市:鬼子母神 (写真をクリック⇒拡大) | メイン | 祝!40周年 ウルトラセブン大賞:トークショウ »

ダヴァオ紀行:その11 闘鶏 (写真をクリック⇒拡大)

シャモー2.jpgピットにシャモを抱いて上がった友人らしき人が、そのシャモで戦いにつく鶏のお尻を突かせる。このシャモをテーザー(からかう人)と呼び鶏の闘志に火をつける。いよいよ二羽のシャモが2メートルの間隔を置いて、地面に放たれた。ブレイドをつけた鶏は頭を下げ、羽を逆立てて、隙を狙う。突然1羽が、空中に飛び出す。もう1羽が背面飛行をするような格好で、敵を向かえ討つ。両方の羽が何枚も空中に舞い、着地したシャモは再び睨み合う。白い羽に真っ赤な血が数箇所。今度は低く飛んで二羽が、絡まりあった。1羽が振り向いた時、もう1羽も、かろうじて立ち上がった。
シャモー3.jpg勝敗は明らかのように見えるが、相手の息の根が止まるまで戦いは続く。武蔵と小次郎の決闘のように互いの位置が、入れ違う。やがて二羽のブレイドが絡んで、もつれたまま立ち上がれなくなると、行事役が鶏の背中を持ち上げ、アットゆう間に、一羽づつを両手に持って、向かい合わせに地面に置く。一羽は、立ち上がることも出来ない、が首だけは持ち上げて闘志を見せる。優勢に立っている1羽が相手の首をつつきながら、踏みつけるようにブレイドを横に払った。行事が横になったままの鶏を持ち上げても、もう首を下げたままピクリとも動かない。勝った方の鶏は飼い主が、素早く抱き上げ、鶏を傷つけないように、気をつけてブレイドをはずす。ピットの外では、賭けに負けたほうが、お札を丸めて勝った方に投げている。戦いが始まって、2・3分、1羽が死んで”勝負と賭け”が終わる。
アイテサガシ.jpg土曜・日曜には、闘鶏が行われる。大衆が参加できる唯一のバクチだ。公営の闘鶏場が数箇所あり、ここは入場料を払って、スタンドに陣取る。すり鉢のような、一番底にピットと呼ばれる土俵が作られている。自分のシャモを抱えてやって来た人達は対戦相手を探す。お互いに、勝てそうな鶏を探すと、先ずは持ち主が掛け金を決める。大体5000ペソから10000ペソで、かなりの大金だ。勿論、勝った方が掛け金を取るのだが、場所代として一割を闘鶏場に払う、ショバ代とゆうわけだ。
ブレイド.jpg相手が決まると、ブレイドとよばれる7センチぐらいのカミソリを渡される。これをシャモのケズメに固定する。丁度ボクサーがグローブの下にバンテージを巻くように、しっかりとテープを巻き、ブレイドを着ける。その間、飼い主に抱かれたシャモは静かにしてなければならないのだが、もう戦いの時を知っているのか、小刻みに体が震えている。これが終わると、飼い主と鶏はピットに登場する。右と左に陣取り、仕切り屋が聴衆を煽る。始めの内は大金を賭ける(一口1000ペソ以上)客に呼びかけているらしいが、急に場内が騒然とすると、見ている人が、”相対”で賭けを始める。こちらは、つつましく100ペソ程度の掛け金だ。
突然、静かになると、いよいよシャモの決闘の始まりだ。二羽が接触すると、空中を舞う羽が本当に綺麗だ。中には、立てなくても最後まで首を持ち上げて闘志を示し、勝っている方が、攻撃を止めて何度、そばに置いても、逃げ出してしまう場合もある。こんな場合は、起き上がれない鶏が勝ちだ。勝負が決まった途端、観客から大歓声が上がる。きっと、この鶏も出血多量で死ぬんだろうが、本能とはいえ、感動を覚える。この写真は、私設で闘鶏を開催している友人に頼んで撮らしてもらったのだが、公営の方は客も多く、ましてお金がかかってるから、下手に写真でも撮ろうものなら、どんなイチャモンを付けられるか分からない。闘鶏の写真を諦めていたところで、この友人との出会い。残酷だ!などと言わずに、異文化を楽しんでください。

にほんブログ村 映画ブログ 映画監督・映画俳優へブログランキングへ左のバナーをクリック:お願いします。


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.mrsc.jp/mt/mt-tb.cgi/2811

コメント

おおっ!闘鶏ですね、日本でも昔はおこなわれていましたよ、確か足につける「ブレイド」も所持されている方に見せてもらった覚えがあります(関のナイフコレクターの方で焼きの入った青い色が妙に綺麗だったので覚えています)
日本でも故事に闘鶏で戦の占いをした話があったと思います(確か源平の頃だと記憶しています、熊野権現でしたっけ?)

コメントを投稿

管理者の承認を得たコメントから表示されます。表示されるまでしばらくお待ち下さい。

 
 

前の記事:あさがお市:鬼子母神 (写真をクリック⇒拡大) by 安藤達己
次の記事:祝!40周年 ウルトラセブン大賞:トークショウ by 安藤達己
ブログのトップ:安藤達己ブログエッセイ-タカを救う会インジャパン