堀切菖蒲園 (写真をクリック⇒拡大)
葛飾ったって、帝釈さまじゃねぇーんだ。フーテンの寅さんが、江戸川の土手を歩いて現れるんなら、こちとら荒川のたもとにある菖蒲園にひょっこりやって来たってぇーわけよ。春の花がきらびやかに咲き誇るのに比べりゃ、梅雨どきに咲く’あやめ’は、満開になっていても、ひっそりと控えめで、浮世絵に出てきそうな古い日本女性を感じさせらぁーな。
ちょいと地味だがよ、良く見てみりゃぁー、紫の色合いだって微妙に変化しててさ、見るほどに、愛おしさが増してくらぁな。今時、めっきり少なくなったがよ、こんな景色の中を、白だの黄色だのの蝶でも舞って、周りの森から小鳥の声でも聞こえてみねぇー、そりゃー’おつ’なもんよ。
耳慣れねぇー音が聞こえてきたからさ、無粋なテントが張ってある所に行ってみるってぇーと、こいつぁー驚いた。昔ながらの衣装を纏ってさ、横笛:笙(しょう):太鼓で雅楽の演奏が始まったところだぁーな。この’調べ’をお偉いさんが陣取った、興ざめなテントが見えるところで聴くんじゃ、まるで趣がねぇ。耳だけは、そばだてながら、人気の少ない場所に移動して、淡い色に染められた’あやめ’だの’かきつばた’を眺めながら雅楽の音色に聴き入ってるってぇーと、突然江戸時代に迷い込んだ錯覚に陥ったぁーな。
大店のお嬢さんがよ、侍女と手代の2人も連れて、今、駕篭から降りるところよ。雨は落ちちゃいねぇーが、梅雨らしい、どんよりとした曇り空。無造作に下駄をつっかけた、素足の白さが目にしみらぁー。粋に着こなしたユカタの裾にゃー、季節をわきまえた’かきつばた’の絵柄よ。手代が花の良く見える場所に’花筵’なんざぁ広げてさ、立派な’うるし’塗りの重箱など並べてる頃にゃ、お嬢様は’あやめ’の近くに佇んで、侍女が差し出す短冊にさらさらと短歌など、ひとひねりしてるところよ。その指の白くて細いこと’白魚のような指’とはよく言ったもんだ。とまぁー浮世絵の世界にどっぷりと浸って居る時だぁーな、傍若無人のおばさん達が、デジカメや携帯を構えて、あっしの居る場所に押し寄せて来た。ぁーあだよ。本当によう!!
コメント
堀切といいますと鉄道で分けると菖蒲園が京成で「3年B組金八先生」の舞台の方が東武ということになりますね。京成で思い出したのですが建築現場警備員をやってた頃に猛暑のお盆で仕事が少ない時期に成田へ緊急増員のために派遣されたことがあって始発が一番早いのが京成ということで延々と乗って行った(更に京成成田駅からバスで終点まで・・・)記憶があります。菖蒲園は過ぎて行った格好でしたが。話がずれてしまいました・・・。
投稿者: gun_gun_G | 2007年07月13日 00:24