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ファイヤーマン:ジュラ紀へ落ちた少年

ジュラー2.jpg私がこの作品を撮る前に、ファイヤーマンの4話までが完成していた。大急ぎで、これまでの台本を読み、今回のヒーローは、ウルトラシリーズが他の天体からやって来たのとは違って、地底から地球を救うためにやって来たのだとゆう設定を頭に入れる。”ジュラ紀へ落ちた少年”は気心の知れた若槻文三氏の脚本で、7時台らしい、30分完結の作りになっていた。前4作品(両方とも前後編で完結するので2作品?)が、いずれも海底に眠っていた恐竜が海の異変で目を覚ます話になっていた。
ジュラショウネンー1.jpg一転してこの作品はジュラ紀が地底に蘇っていたとゆう話で、定番とはいえ、少年を軸に物語が進んでゆく。当時、高度経済成長の影で、大気汚染が大きな社会問題となっていた。酸性雨が森林に被害を与え、各地の銅像はこの雨で腐食が進み、原因不明ながら川では大量の魚が浮き上がり、夏日になれば、連日のように光化学スモッグ警報が出されていた。
ジュラショウネンー2.jpgこの大気汚染物質が濃縮され、ガスとなって岩を砕き、地底に巨大な空洞が出来て、そこに眠っていた恐竜がジュラ紀と共に蘇っていたとゆう話なのだが、地下数百メートルに落ちて行く少年達をどう撮るかが、監督として最も難しく、同時に面白いところでもあった。テレビ予算の範囲だから、大きなセットを組める筈もなく、出来上がったものは、高さがせいぜい3m位、幅6・7m、奥行き10m位のセットだった。これを使って、カットを重ね、三人が地底深く落ちて行ったように見せる。
ジュラー4.jpg更に合成とカットバックを組み合わせて、ジュラ紀らしい景色と、恐竜が迫って来る恐怖とで、ファイヤーマン出現の舞台を作り上げる。後は両者の格闘となり、最後はファイヤーマンの必殺技で恐竜が倒され、岬も少年や隊員と共にモグリアンと呼ばれる地底を進む乗り物で無事本部に帰還。その後、大きな地震と共に地下に出来たジュラ紀は姿を消していったのだがーーー

ジュラショウネンー3.jpg岬の運転するマリンカーで送られて、家路につく少年が、赤く色づいたカラスウリに縁取られた田舎の景色の中を歩いて、この美しい自然がいつまでも変わらないようにとのメッセイジをこめた心算だったのだがーーーこの作品が放映されてから35年。今、また光化学スモッグのニュースが新聞の紙面を飾り、快適さを求めて自然を省みない人間の生活が地球温暖化に拍車をかけ、この緑の星を蝕んでいるーーーー

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安藤達己的情報:岩がむき出しになり、そこを汚染物質が濃縮されたオレンジの液体が流れて行くシーン:マリンカーが地震で崩れてきた岩で立ち往生するシーン:ラストシーン:全て房総半島で撮影したものです。当時、建設ラッシュに沸いていた東京圏ではコンクリートに混ぜる砂利が不足してこの付近の岩山を崩して、粉砕していたのですが、この道はダンプ街道と呼ばれ、乗用車で走るのが本当に怖い道でした。

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(映像はファイヤーマンのDVDから転載、著作権は円谷プロに所属します)


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コメント

ファイヤーマン記事楽しみにしておりました。 そういえば、安藤監督の撮られた、この5話以前は全て前後編でしたね。 ファイヤーマンは特撮ヒーロー物としては内容が濃かったので…30分に収めるのも大変だったのではないでしょうか?。 ジュラ期のセットは本編・特撮共にこの5話限りとはもったいない贅沢な作りでしたね。 で…担当したもう1本(第6話)は、宇宙編という…いやはや、なかなか誰にでも出来るものではありませんね。
☆この第5話に出た少年は、トリプルファイターの“あつし君”役の方ですよね。

ファイヤーマンのバトン記事製作のためにかなり時間を費やしていた事もあり今回の安藤監督の記事は大変ありがたいです!こうして読むとGが以前から感じていた後年の円谷恐竜三部作のベーシックはやっぱりファイヤーマンなのかなあと思います。ただファイヤーマンはテーマを重めに、作りも重厚にしてるのでベーシックと言っても独自の路線で行けたんだなあと改めて思いました。ちなみにマリンカーがマツダのカペラロータリークーペで綺麗なカラーリングで大好きな特撮車両の1台です。

来ましたか!ファイヤーマン!
これのDVDは買ってませんが再放送で見た気がする。
この回の格闘はすごいんだ。

またお越しください。

ブログ変えましたので・・・

ファイヤーマンのお話し、楽しみにしていました!
この回はラストの子供のセリフが印象的でした。
「あの怪獣も可哀想だったんだね」
怪獣も環境破壊の犠牲者として単に悪者扱いでなかったところがとても好感を覚えました。
次のお話も楽しみにしています!

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