ダヴァオ紀行:その5 トライシクル (写真をクリック⇒拡大)
ダウンタウンを離れると、乗客の数もぐっと減ってくる。そこにジープニーを走らせれば、効率が悪い。それにもまして仕事が極端に少ないダヴァオでは、ワークシェアリングの観点からも、こうゆう地域ではトライシクルの出番となる。通常125CCのバイクを使い、サイドカースタイルで横に客席を付けたのと、リアカースタイルで後ろに付いているのとがある。どちらも乗客の数は、せいぜい4・5人といったところだが、運転者を入れて5人ともなれば、スピードはでない。
満員の乗客が乗ったトライシクルは、ジョギング程度の速さで、この車が走りまわる地域に乗り入れると、対向車を気にしながら、常に追い越しをかけなければ、時間ばかりかかってしまう。天気の良い日はまだしもだが、ひとたび雨が降り始めると、トライシクルの利用者は増える。道路は水溜りだらけとなるから、走っては止まり、止まっては走りの連続となる。その上、いつものことながら、デコボコの道路と古いタイヤを履いているせいで、路端にはパンクを直す車が、あちこちに止まっている。渋滞しているから、トライシクルも前の車にピッタリ付いて走る、前の車がブレーキを踏めば、積載量オーバーのトライシクルは止まりきれずゴツンだ。スピードが出ていないから、たいした事にはならないが、日本では想像も付かない交通手段と道路状況だ。舗装されているメインストリートは、ジープニーとトライシクルが大衆の交通手段となるのだが、この道路から脇道にそれると、水溜りだらけの、ドロ道になる。
さぁ、トライシカッドの出番だ!舗装道路から、ほんの100Mか200Mばかりの距離を歩くのだって容易じゃない。入ってきた車がスピードを落とすように、未舗装の路面に、わざとカマボコ様のデコボコが作ってある。連日のように降るスコールのお陰で、水溜りが出来る。ちょいと、お洒落でもして出掛けるとなれば、靴や洋服を汚さずに歩くのは容易でない。そうでなくても、この暑い中を歩くなんて、出来れば勘弁して貰いたいところだ。5ペソ(お一人様)出せば、このトライシカッドが目的地まで運んでくれる。そう多くはない客を待って、日がな、時間をつぶしている様に見える。気の毒にも感じるが、話し掛ければ愛想よく応えてくれる。この人達にとっては、これが日常なのです。兎にも角にもやる仕事があって、まだ恵まれている方なのかもしれません。
最後はハバル・ハバルの出番ですチョッと見はバイクの様に見えますが、客が来れば、小さなモーターボートが紐を引っ張ってエンジンをかけるのと同じ要領でエンジンを始動、走り出します。タクシーが入り込めないような、狭くてデコボコな道で、客の来そうな所で待機してます。私は専ら、この車を渡し舟の対岸で見かけ、5ペソ出して時々利用してますが、田舎ではタクシー代わりに使われているそうです。ダヴァオ市の交通機関は大体こんなところですが、タクシーに乗ったら、いきなり、ガソリンスタンドで停車、2リッター(ジーゼル用軽油)給油して:たった2リッターですぞ!目的地に向かったのにはビックリしましたが、これも余分な燃料を積まずに走行距離を伸ばす:省エネなのかも知れませんねぇ?!?