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2007年01月28日

ウルトラセブン:あなたはだぁれ? その2

セブンー5.jpg”あなたはだぁれ?”の決定稿が出来上がる。助監督の経験は十分といえ、いよいよ、初めて監督するとなると、妙にそわそわした気分だ。正直なところ、嬉しいのか、不安なのかはっきりしない。何度も、何度も台本を読み返す。地球を侵略しに来た宇宙人(フック星人)が団地を拠点に選ぶ。当時、東京周辺に続々と建てられたマンモス団地:そこに住むことが、若い家族にとって’憧れ’だった世相を思うと、確かに面白い発想だった。若いシナリオライター、上原氏の鋭い視点はさすがであった。

セブンー7.jpgウルトラセブンがフック星人を倒して、地球は救われ’めでたし!めでたし!’となるのだが、台本を読む程に、得体の知れない恐さがどこかに残る。フック星人が倒れても、私の中でこの話が終わっていない何かが引っかかる。クランクインは近づく、でも恐さが残る謎が解けない!---それだっ!答えはちゃんと台本に描いてあるじゃないか:ある日、自分の家族から、或いは恋人や親友から、昨日までと全く違う対応をされたら、された人はどう解釈すれば良いのだろう?

セブンー6.jpg誰にだって起こりそうなことだよね!だから台本を読み終わった後に、終わらない恐さが残る:これに気がついた私は、初日の撮影スケジュールに従ってカット割を決めていった。どのカットを撮るときも、この話に潜む恐さを忘れないように演出して行こうと心に決めた。
セブンー8.jpg


それにしてもナイトシーンが多い、それも、殆どが団地だ。団地の持つ無機質さ、の中で重要な役割を果たす電話を赤にし、更に映像効果を狙い透明なアクリルのカバーを付ける。段取りが整ったところでいよいよカメラを回す。勿論、自治会の了解を取った上で撮影するのだが、夜だからライトが要る。ライトを照らすには電気がいる。したがってジェネレイターを団地に持ち込む。これが発電を始めるとかなりな騒音を出す。最初の二時間位は、団地に住む人たちも興味深く見学しているが、夜も十時近くなると’病人がいるとか、子供が寝付けないとか勉強の邪魔だとか’色々なクレイムがつく。出来るだけ早く撮り終えますからと謝りながら、撮影を続ける。こうしてクランクアップすると、後は編集:アフレコ:ダビングを経て完成して行く。
あなたはだぁれ?を見てくれた皆さん!終わった後に奇妙な恐さが残ったでしょうか?もし、そんな印象を残せることが出来たとすれば:私は思わず・ほくそ笑む・ことが出来るのですがーーー

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写真は”あなたはだぁれ?”のDVDから転載しました。コピーライトは円谷プロに所属します)

2007年01月22日

湯島天神:入学祈願 (写真をクリック⇒拡大)


テンジンー1.jpg今年も入学試験のシーズンがやってきた。例年センター試験の日は、何故か雪の降る日が多い、今年も予報では怪しげだったが、どうやら弱い雨がパラつく程度で、受験生にとっては恵まれた天気だった。
理由はいろいろあるだろうが今年センター試験の受験生は50万人を超えたそうだ。今や、かなりの私立大学がこれに参加しているとゆうことらしい。それにしても年々子供の数が減っているのに大学の多いこと多いこと、何時の間にこんなに沢山の大学が開校したのだろう。今年は、大学を選ばなければ、受験生全員が入学できるそうな!それどころか定員割れの大学もあれば、近年倒産した大学だってある。それでも’良い学校へ入りたい’とゆう受験生の願いは昔と変わらない。

テンジンー2.jpg年も改まって、天気が良いので湯島まで足を伸ばしてみる。狭い歩道を、天神さまへ向かう人の流れが延々と続く、本殿を眺めれば、左側から、受験生達が中に入って行く、これから、念願成就のお払いを受けるためだ!驚いたことに、中学受験らしき幼い子供が圧倒的に多い。おいおい!中学生は義務教育の筈じゃないかい。東京では30%の子供が私立中学で学んでいるとゆう。授業料だって相当するだろうに!親にとって大変な時代になったなぁー。
この公立離れについて、政府も評論家も危機感を持っているようだが、これといった決め手はない!当たり前だ。60年かけて、親と先生と文科省が駄目にしてきた義務教育だ!簡単に解決策など、見つかる筈がない。先生の話を聞いてない生徒:なにかあればすぐ校長に、教育委員会に駆け込む保護者:生徒の友達気分でいる先生と親。もう責任の擦りあいなどしている場合じゃないのに、一向先が見えない。ある中学生が’学校に行ったって、面白くない。’だと:当たり前だっ!’学校は遊園地じゃねぇんだ’:”勉強は忍耐がいるけど、今まで分からなかったことが、自分の努力で分かったときの充実感を”誰も教えてこなかった。ーーー怒る程に空しくなるなぁー!兎にも角にも。
ここに絵馬を掛けていった受験生の願いが叶うことを祈って
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2007年01月19日

ウルトラセブン:あなたはだぁれ? その1

ウルトラセブン誕生40年:私の初監督作品を書くっきゃないな!

セブンー1.jpg昭和42年:友人から円谷プロでチーフ助監督の仕事をしてみないか、との電話が入った。松竹と台湾の合作映画のため8ケ月、台湾に滞在し、帰国したばかりの私は、さしあたって仕事のメドもなく、早速当時、東宝撮影所の裏にあった円谷プロを訪ねることになりました。
しもた屋を増改築したような、どちらかと言えば、粗末な事務所で、ウルトラQやウルトラマンをヒットさせたプロダクションとゆうイメージとは大分違う感じでしたが、人の出入りは多く、映画作りの現場らしい雰囲気は十分に漂わせていました。
当時の日本は東京オリンピックから続く高度経済成長期の真っ只中で、人が都市に集中し、住宅不足を解消させるために、’ウサギ小屋’と呼ばれながらも、次々と団地が建設されていきました。一方、映画界はカラーテレビの普及と、娯楽の多様化で斜陽化の道をたどり始め、それまで専属とゆう契約で映画会社に縛られていた優秀な俳優:監督が次々に独立プロを設立。映画界にテレビ界に新風を吹き込んでいました。キット皆さんも黒澤プロ、石原プロ、勝プロ、三船プロの名前を聞いたことがあると思います。私が初めて映画作りを経験した銀座プロ(山村聡主宰)も、正にこの流れの最先端だったのです。

セブンー2.jpg特撮監督として世界に名を馳せた円谷英二氏が自身のプロダクションを設立したのも、この時期でした。私のキャリアーをかってくれたのと、友人の強い推薦で、すぐに円谷プロで働くことが決まり。ウルトラセブンの準備段階からチーフ助監督として作品作りに参加したのですが、特撮に関しては全くの素人で、円谷一:実相時昭雄:監督等の助監督をしながら、合成:光学効果:ミニチュアーワークの知識を身につけていきました。やっと特撮スタッフらしくなってきたある日、円谷英二社長から呼び出しがあり’シナリオを書いてくるように’と言われ、ウルトラセブン風な話を書き上げ提出したのでした。
やがてウルトラマン生みの親であった金城哲夫氏をしたって上京していた、同じ沖縄出身のシナリオライター:上原正三氏と組んで初監督作品を撮ることが決定。第一稿が仕上がり、私に手渡された原稿用紙の表紙には’あなたはだぁれ?’の文字が躍っていた。

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写真は’あなたはだぁれ?’のDVDから転載: コピーライトは円谷プロに所属します)

2007年01月14日

誕生日そしてロイヤルサルート (写真をクリック⇒拡大)

ume-5.jpg松竹梅の寄せ植
暮れも押し迫って、娘の家族が遊びにやってきた。西新井付近は元農家だった大地主が花屋をやっているケースが結構ある。都心のフラワーショップと違い、広い店構えと温室を持ち、切花よりも草花・苗木・野菜の苗・鉢植えを売っている。8歳になる孫娘も、よそさまの子供同様に親より経済力がある。ちょっと立ち寄った花屋さんで正月用の鉢を買ってきてくれた。体裁よく出来ているが、どうみても昨日今日、植え替えて店に出した代物だ。水をやれば、綺麗に配置してあるコケが流れ落ち、松や梅の根が土の上へ顔をだす。梅の木には米粒より小さな花芽がビッシリ付いてるが、こんな調子じゃ、花が開くまで枯れないでいるか、まことに心もとない。
孫からのプレゼントだ!粗末に出来ないから、昼は日当たりの良いベランダに置き、夜になれば部屋に入れ、数日おきに水をやってみると:アッ!驚いた!正月には間に合わなかったが、花が開き始めた。そうなると早いもので、2・3日で満開だ。そんな折、娘一家から’オジーチャンの誕生祝’とかでマフラーとハンチングが届いた。もうっ!誕生日なんて忘れたい歳だと言ってるのに!
ボトル.jpg センヌキ.jpg
ロイヤルサルートがあったっけ:昔からスコッチ大好人間の私は、折角頂いたロイヤルサルートだが、あまりに恐れ多くて棚に飾るだけで、飲めないでいたのだが今日が誕生日なのを、知らん振りしてやり過ごせないとなれば、もうこれを開けて’飲むっきゃ’ないか!箱からビロードに包まれたボトルを取り出す。さすがにビンテージスコッチだ。風格が違う!そっと布の手触りを楽しんでから、いよいよボトルを取り出し蓋を開けようと捻ると、
なんと!無残にもコルクが折れて蓋とコルクの粉が手の平に残った。あらっ困った!ビンの中はコルクが詰まっている。ワインオープナーを持ってきて捻じ込んでみると、するすると手応えもなく吸い込まれてコルクを突き抜けてしまった。オープナーを引き抜くと出てきたのは砕けた木の破片だ。とにかくコルクの真ん中に小さなトンネルだけは出来た。そういえば、これを持ってきた娘さん’ウイスキーとかブランデー長く置いておくと悪くなりますか?’なんて不吉なことを聞いてたっけ!

ボトル2.jpgとにかく穴は開いたんだ。ここから、ロイヤルサルートさまをグラスニに注いでみる、グラスだって今日はバカラさまだ!細い穴を通って、濃い琥珀色の液体がグラスに移る:コルクかすも一緒にね!!
グラスを口元に持ってくると、なんとも言えない香りが鼻をつく。流石・ロイヤルサルートだ!腐ってもタイ:なーんて言いかたがあるけど:蓋は上手く開かなくたって中身は変わっていない。グット一口飲んだところで、電話が鳴った。受話器を取り上げると孫娘二人の歌う’ハッピバースデイトウユー’が流れてきた。

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2007年01月08日

成人式:東京武道館発 (写真をクリック⇒拡大)

1月8日(日)低気圧が猛烈に発達しながら、太平洋岸を北東に向けて移動中!東北・北海道を中心に日本中を強風が吹き抜ける!東京も最大風速30m:新幹線。在来線が遅れを出したり止まったり。飛行機、フェリーは軒並み運航を取り止めた。こんな最中:財政破綻の夕張市では、予算1万円で、一日早い手作り成人式を、新成人の手で成功させたそうな:一方埼玉県某市では、成人式中に数人の新成人が演壇に駆け上がり乱暴!逮捕者を出したとか:
セイジンー3.jpg セイジンオトコー1.jpg
1月9日(成人の日)ダウンのジャンパーなど着込んで東京武道館に向かう。綾瀬駅を降りると、なんだ案外暖かいじゃねぇーか!振袖姿のお嬢さん達が、笑顔を振りまきながら三々五々会場へ向かって移動中だ!随分派手な着物が多い。それに髪型も今風になった。普段、着付けない和服に草履だから、ほとんどの子は足元がおぼつかない!でもこれが結構、新鮮に映るから、やっぱ若さの力はすごいなぁー。それにしてもこの暖かさ!風もすっかり止んで、正に新成人を祝う絶好の天気になった。
セイジンー4.jpg会場に近づくと連なるテントと人並みで、身動き出来ない。仕方がないから、ちょいとわき道にそれて、写真を撮る!それにしても流石、人口の多い足立区’少子化’問題がウソのような賑やかさだ!和服姿の男性グループも結構いる、普段見かけないせいもあるだろうが、近寄りがたい雰囲気が漂う。でも近づいて見りゃぁー、あどけない顔で談笑中だ。もう10時50分、さっきから会場に入るように呼びかけているが、話に夢中になっている連中は、動きそうにない。これじぁ11時からの式典は難しいだろうな!
これからの日本を背負って立つ、お坊ちゃん:お嬢ちゃん達よ。みんながこうして祝ってくれてるんだ。盛り上がるのは結構だけどよ!成人式が無事終わるかどうか心配させるような、情けない行動だけは二度としねぇでくんな!

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2007年01月02日

初詣!西新井大師:発 (写真をクリック⇒拡大)

サンモン.jpg ショウロウ.jpg
先ずは、お雑煮と、”おとそ”がわりに福井の清酒をいただき、ちょいと外に出てみる。天気はいいがキリット身のしまるような、正月らしい朝だ。風も無く穏やかなもんよ。柄にも無く初詣としゃれてみるか!そういぁー、しばらく大師様にも行ってねぇーなぁ。なぁーに、腹ごなしの心算で、十分も歩けば着いちまう距離よ!裏門にたどり着くと、おまわりさんが’混雑しているので、お参りの方は正門からお願いします。’だと、しかたねぇーや!ぐるりと回ると、山門には見ての通りの横断幕よ!こいつは、興ざめだぁーな。まっいいか:とりあえずこれを抜けて本殿に向かう。

ホンデン.jpg
参拝する人の服装も随分と変わっちまったなぁー。一昔前はよ、それぞれに晴れ着らしきものを着てさ、日本髪だって、ちらほら見られたのによ。きょうび、そんな姿はどこにもねぇー!普段とちぃーっとも変わっちゃいねぇーや!ただ人が多いだけよ。そういやー、大師さんにたどり着くまで、正月らしい、景色がねぇーかと目をこらしてたけど、さっぱりだったなぁ:まず、カドマツがねぇーや、探して、探して、やっと一軒見つけたっけ。子供も遊んでねぇーや。空を見上げたってタコなんざぁ、見あたらねぇー!今時の元朝参りなんて、どこも、こんなもんかも知れねぇーな!興ざめだけどよ。これも時代の流れよなぁー。賽銭箱に小銭を投げ入れ、人並みに”一家の安全と幸せ”を祈って引き上げるか、そうそう折角、大師さま迄、やってきたんだ、
ダルマと暦は買って帰らなくっちゃ:
ダルマ.jpgおっと鐘の音が聞こえるじゃねぇーか!あったあった、趣のある鐘楼台が池の向かいにあった、鐘を突きたい人が行列をつくってらぁー。本堂は火災があって建て直したとかで、立派には出来てるが風情がねぇー。それに引き換え、ここの鐘はいいや!やっぱ、お寺なんぞは、古くて歴史を感じさせるのが良いな。--なにはともあれ:
今年は、今日の天気のように穏やかでありますように!

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